JPH0336469Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、物品を貯蔵するオートバイやミニバ
イク等の二輪車用貯蔵庫に関するものである。

従来の技術 従来のオートバイに取付られている二輪用貯蔵
庫の脱着構造は第３図及び第４図の如く構成され
ていた。すなわち、１は貯蔵庫で扉２と上面を開
口した箱３から構成されている。そして、４は二
輪車（図示せず）収納ケースで、二輪車の後部荷
台に取り付けられている。収納ケース４は本体５
と扉６とから成つており、収納ケース４の本体５
には貯蔵庫１の固定用ベルト７が金具８により取
り付けられている。

そこで、貯蔵庫１を収納ケース４に固定すると
きは収納ケース４内の固定ベルト７ともう一方の
固定用ベルト７先端にある金具９により固定して
いた。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では貯蔵庫１
は固定用ベルト７で固定されている為、ベルトで
固定する手間がかかり途中で扉を開けて貯蔵庫１
の中の物を出すにも固定用ベルト７を取外さなけ
れば出来ないという欠点を有していた。

本考案は、このような従来の問題点を解消する
ものであり、貯蔵庫の固定を容易にでき、さらに
途中で扉を開けられることを可能にすることを目
的とする。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、貯蔵庫
の下部に鉄板を取り付け、イグニツシヨンスイツ
チにより通電する電磁石を二輪車の収納ケースに
取り付けたという構成を備えたものである。

作 用 本考案は上記した構成によつて、貯蔵庫下部に
取り付けた鉄板を収納ケースに取り付けた電磁石
にて、吸引して固定する為、貯蔵庫を収納ケース
に置くだけで固定でき、しかも貯蔵庫の扉開閉は
いつでも出来ることとなる。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面に従い説明
する。第１図および第２図において、貯蔵庫１０
は扉１１と上面を開口した本体１２とから成り、
本体１２の下部には鉄板１３が取り付けられてい
る。その鉄板１３と接合する位置になるように電
磁石１４が二輪車（図示せず）の収納ケース１５
の下部に取り付けられている。電磁石１４はイグ
ニツシヨンスイツチ１６がON時に蓄電池１７よ
り通電され、OFF時には通電されない回路にな
つている。

上記構成において、貯蔵庫１０を収納ケース１
５に入れて、イグニツシヨンスイツチ１６をON
にすれば、電磁石１４に通電され、貯蔵庫１０の
下部の鉄板１３を電磁石１４が吸引して貯蔵庫１
０を固定する。イグニツシヨンスイツチ（図示せ
ず）をOFFにすれば、電磁石１４に通電されな
い為簡単に貯蔵庫１０は収納ケース１５より取り
外すことができる。又、貯蔵庫１０の下部で収納
ケース１５に固定するため、貯蔵庫１０の扉１１
はいつでも開閉することができる。

考案の効果 このように本考案は、貯蔵庫を収納ケースに入
れてイグニツシヨンスイツチをONにすれば固定
できる為、固定する手間が省けて簡単に固定で
き、しかもいつでも扉を開けて、貯蔵庫の中の物
を取り出すことができるという顕著な効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の収納ケースの貯蔵
庫の断面図、第２図は電磁石をイグニツシヨンキ
ーにつないだ電気回路図、第３図は従来の収納ケ
ースに固定された貯蔵庫の斜視図、第４図は従来
の収納ケースに入れられた貯蔵庫の断面図であ
る。 １０……貯蔵庫、１３……鉄板、１４……電磁
石、１５……収納ケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貯蔵庫の下部に鉄板を有し、前記貯蔵庫が二輪
   車の荷台に取付られた収納ケースに収められた時
   に、前記鉄板と接合するように前記収納ケースに
   電磁石を配置し、この電磁石はイグニツシヨンス
   イツチを介して電源に接続した二輪車用貯蔵庫の
   脱着構造。