JPH0336306Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、一体発泡により成形される車両用
シートに適したヘツドレストの取付構造に関す
る。

《従来の技術》 最近はフレームにスラブウレタン、または成形
パツドを組付けてシートを製造する方法に替え
て、フレームの外周にパツドを一体にモールドす
る成形方法が一部行われている。

《考案が解決しようとする問題点》 この技術では、ヘツドレストステー及びこれを
保持するステーホルダーの取付部分であるブラケ
ツトがパツド内部に埋設されていることから、こ
のブラケツトに樹脂が入り込まないようにするこ
とが必要であり、生産性を高める上でのネツクと
なつていた。

そこで、この考案は、シートの構造を外観を損
うとなくステーホルダーの外付けを可能とする構
造とすることにより、一体発泡形のシートを効率
よく産できるようにすることを目的とする。

《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、シート
バツクの上部から挿入されるヘツドレストステー
がシートバツクの背面に露出するようにシートバ
ツク上部を庇状に形成するとともに、前記シート
バツク内のフレームに固定された支持プレート
に、前記ヘツドレストステーを保持するためのホ
ルダーを支持する取付プレートを組み付けたこと
を特徴とする。

《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。

第１図はこの考案に係るリヤシートのシートバ
ツクの背面構成を示す分解斜視図、第２図は同シ
ートバツクの組立状態を示す断面図である。

図におけるシートバツク１は、ワイヤー芯材か
らなるフレーム２と、フレーム２と、フレーム２
の外周に一体発泡成形により形成されたパツド３
およびパツド３の外表面に設けられた表装材４と
からなつている。

このシートバツク１の上部背面側には庇状に張
り出したオーバハング部１ａが形成されていると
ともに、上部前面にはヘツドレスト５の入る窪み
１ｂが形成されている。

そして、窪み１ｂの底面には前記オーバハング
部１ａの下面に連続するフラツト面に連通する開
口１ｃが形成されている。

前記ヘツドレスト５は、窪み１ｂの幅寸法にほ
ぼ等しく、やや前部側に突出した形状となつてい
る。

ヘツドレスト５の下部には高さ調整を兼ねた一
対のヘツドレストステー６が突出している。

一方前記シートバツク１の背面には取付プレー
ト７に支持された一対の筒状ブラケツト８が配置
されている。

取付プレート７は、前記フレーム２に予め溶接
された支持プレート９にパツド３、表装材４を通
じてビス止めされる。

そして、この固定状態のブラケツト８にステー
ホルダー１０を嵌合固定し、該ステーホルダー１
０に前記開口１ｃを通じてヘツドレストステー６
を挿通することでヘツドレスト５をシートバツク
１に取付けることができるのである。

《考案の効果》 以上実施例により詳細に説明したように、、こ
の考案では、ヘツドレスト５の固定用のブラケツ
トをシートバツクの背面に後付けできるので、特
に一体発泡によるシートなどに好適な構造であ
り、また一体発泡によるシートを効率よく生産で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を適用したリヤシートの背面
構成を示す分解斜視図、第２図は同リヤシートの
組立状態を示す断面図である。 １……シートバツク、１ｂ……窪み、１ｃ……
開口、５……ヘツドレスト、６……ヘツドレスト
ステー、８……ブラケツト、９……支持プレー
ト、１０……ステーホルダー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートバツクの上部から挿入されるヘツドレス
   トステーがシートバツクの背面に露出するように
   シートバツク上部を庇状に形成するとともに、前
   記シートバツク内のフレームに固定された支持プ
   レートに、前記ヘツドレストステーを保持するた
   めのホルダーを支持する取付プレートを組み付け
   たことを特徴とする車両用シートにおけるヘツド
   レストの取付構造。