JPH0333580B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0333580B2
JPH0333580B2 JP61059562A JP5956286A JPH0333580B2 JP H0333580 B2 JPH0333580 B2 JP H0333580B2 JP 61059562 A JP61059562 A JP 61059562A JP 5956286 A JP5956286 A JP 5956286A JP H0333580 B2 JPH0333580 B2 JP H0333580B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic
seaming
thickness
flange
container body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61059562A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62220442A (ja
Inventor
Katsuhiro Imazu
Takeshi Takenochi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP5956286A priority Critical patent/JPS62220442A/ja
Publication of JPS62220442A publication Critical patent/JPS62220442A/ja
Publication of JPH0333580B2 publication Critical patent/JPH0333580B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、金属蓋付プラスチツク缶に関するも
ので、より詳細には巻締性と密封性との組合せに
優れた金属蓋付プラスチツク缶に関する。
(従来の技術) プラスチツク容器胴と金属製蓋とをそれらの係
合端部同志で巻締して成る複合容器は、実公昭37
−25894号公報にもみられる通り古くから知られ
ており、またプラスチツク容器胴として透明性、
フレーバー保持性、機械的特性に優れたポリエチ
レンテレフタレート(PET)等のポリエステル
を用いた複合容器も特開昭55−3915号公報により
既に知られている。また、この後者の公報には、
金属蓋との巻締部分をポリエステル樹脂のガラス
転移点附近の温度に保持することにより、フラン
ジ割れ等の欠点を防止することが記載されてい
る。
最近に至つて、特開昭60−45146号公報には、
この種の複合容器において、巻締部における熱可
塑性ポリエステルを熱結晶化により白化させるこ
とが記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、プラスチツク容器胴の端部と金
属蓋とを二重巻締するためには、プラスチツク端
部がほぼ180度折り曲げられ、金属蓋端部と機械
的に強固に係合することが必要であるが、プラス
チツクは金属に比して折り曲げ加工性に乏しく、
且つ金属に比して剛性に乏しいという特性を有し
ている。
このため、プラスチツク容器胴を用いた二重巻
締缶では、密封作用に最も重要であると言われる
ボデイフツクとカバーフツクとのオーバーラツプ
巾を十分に大きくとることが困難であり、巻締部
の密封性能において未だ十分に満足し得るもので
ない。また、プラスチツク容器胴の巻締用端部を
二重巻締部内に機械的に強固に係合固定させるこ
とが屡々困難となり、容器胴巻締用端部のすり抜
けが生じて、十分な耐圧密封力が得られないとい
う欠点がある。
従つて、本発明は、金属蓋とプラスチツク容器
胴開口端部との間に二重巻締が行われた金属蓋付
プラスチツク缶において、ボデーフツクとカバー
フツクとのオーバーラツプ巾を十分に大きくとる
ことができ、しかもプラスチツク容器胴の巻締用
端部の二重巻締部内での機械的な固定を強固に行
なう手段を提供することを課題とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、プラスチツクから形成され且
つ開口端部に巻締用端部を有するプラスチツク缶
胴と、金属から形成され且つ周囲に巻締用端部を
有する金属蓋と、プラスチツク缶胴と金属蓋との
間に形成された巻締部とから成るプラスチツク缶
において、 該プラスチツク缶胴は開口に向けて内径が次第
に増大し、厚みが次第に減少するテーパ部を介し
て接続された薄肉のフランジ状巻締用端部を有
し、周状側壁部の厚み(TW)、巻締用端部の厚み
(TF)は TW=0.2乃至1.0mm TF=0.1乃至0.8mm TF/TW=0.1〜0.8 の関係にあり、テーパ部と金属蓋のチヤツクウオ
ール部とが係合した状態で且つボデイフツクとカ
バーフツクとのオーバーラツプ巾が0.5mm以上と
なる状態で巻締が行われていることを特徴とする
金属蓋付プラスチツク缶が提供される。
(作用) 本発明に用いるプラスチツク缶胴の要部を示す
第1図において、この缶胴1は内周面2と外周面
3とを有する周状側壁部4があり、この周状側壁
部4はテーパー部5を介して薄肉の巻締用端部6
に接続されている。テーパー部5においては、開
口部に向けて内径が次第に増大しており、かくし
て、周状側壁部4はtWの厚みを有するのに対し
て、巻締用端部6はこれよりも小さいtFの厚みを
有している。
この薄肉の巻締用端部6は、第2図に示すよう
に途中で約90度外方に折曲げられてフランジ部7
を形成しており、第3図に示す通り金属蓋と二重
巻締される。
二重巻締部8の構造を示す第3図において、プ
ラスチツク容器胴1は下向きのボデイフツク10
を有し、このボデイフツク10は、第2図のフラ
ンジ部7が金属蓋11の巻締用端縁部と共に下方
に強制的に折曲げられることにより形成される。
一方、金属蓋11は、巻締状態において上向きの
カバーフツク12を有し、カバーフツク12より
も外周側に外周部13及びカバーフツク12より
も内周側に内周部14を有している。かくして、
プラスチツク容器胴のボデイフツク10は金属蓋
のカバーフツク12と外周部13とに挾持され、
またプラスチツク容器胴のストレート頂部15は
金属蓋の内周部14と係合され、或いは更に内周
部14とカバーフツク12とにより挾持されてい
る。更に、ボデイフツク10の先端には下方間隙
部16があり、カバーフツク12の先端に上方間
隙部17が存在する。
本発明は、プラスチツク容器胴1を、テーパー
部5を介して薄肉の巻締用端部6に接続された構
造とすると、ボデイフツク10とカバーフツク1
2とが重なり合うオーバーラツプ部OLの巾を十
分に大きく取ることが可能となり、巻締作業性及
び密封信頼性が顕著に向上するという知見に基づ
くものである。
本発明の原理を説明するための第4図におい
て、二重巻締に際して、胴フランジ部7の厚みを
t(mm)、曲げ中立半径をr(mm)とし、胴フラン
ジを構成するプラスチツクの弾性率をE(Kg/mm2
及びフランジ曲げ部の径をD(mm)とすると、曲
げモーメントM(Kg・mm)は下記式 M=E/r・t3/12・πD ……(1) で表わされる。
折れ曲げられたフランジ部は、既に述べた通
り、缶蓋内面とフランジ部との摩擦力により保持
されており、この曲げモーメントMが摩擦力より
も大きくなると、フランジ部のバツクリング乃至
は抜けを生じる。摩擦力は一定であり、フランジ
部の可能な最小曲げ半径(fn)で、この釣合いが
とれているとすると、上記式(1)より、式 rn=k・t3 ……(2) 式中、kは係数である。
が導き出される。即ち、フランジ部の可能な最小
曲げ半径rnはフランジ部の厚みtの3乗に比例す
るということが明らかとなる。このことは、フラ
ンジ部の厚み(t)を小さくすることが可能な最
小曲げ半径(rn)を小さくする上で3乗のオーダ
ーで作用し、例えばフランジ部の厚みを1/2にす
ると、最小曲げ半径を1/8に減少できることを意
味している。
二重巻締部において、フランジ部の曲げ半径を
小さくとり得るということは、それだけボデイフ
ツクの長さを長くすることができ、しかもボデイ
フツクとカバーフツクとのオーバラツプ巾を長く
とることが可能となり、これにより巻締作業性と
密封信頼性とを顕著に向上させることが可能とな
る。
事実、フランジ厚み(t1)=0.35mm及びフラン
ジ曲げ内半径r1=0.2mmのポリエステル缶No.1と、
フランジ厚み(t2)=0.6mm及びフランジ曲げ内半
径r2=0.2mmのポリエステル缶No.2とについて、
ガスボリウム4.0倍の炭酸飲料を充填し、金属蓋
と巻締した後、37℃で24時間保存した後、漏洩を
検査したところ、No.1については100缶中漏洩缶
はゼロであつたが、No.2については100缶中74缶
の割合いで漏洩を生じた。このことは、No.2の缶
では、No.1の缶に比し、フランジ曲げ半径を
(t2/t13=5.04倍程度としなければならないのに
対して、フランジの曲げが無理に生じており、オ
ーバーラツプ巾が著しく小さくなつているためと
思われる。
実際のプラスチツク缶胴の場合、周状側壁部4
の厚み(TW)は、容器の形態保持性及び耐圧変
形性等の見地からその厚みを一定基準値以下にす
ることはできない。一方、金属蓋との巻締部にお
いては、金属蓋の剛性により巻締用端部の厚みが
小さくても、十分な形態保持性と耐圧変形性とが
得られる。本発明においては、このような見地か
ら比較的厚肉の周状側壁部4に対してテーパー部
5を介して比較的薄肉の巻締用端部6を設けるの
である。この場合、薄肉の巻締用端部と厚肉の周
状側壁部との間に介在するテーパー部は、巻締時
に加わる応力や、内容物により加わる圧力に対し
て、特定の部分に応力集中が生じないようにする
作用をも行う。
再び第3図に戻つて、本発明の容器胴における
テーパー部5は、開口部に向けて、内径が次第に
増大する内周面18を備えているが、この内周面
18と金属蓋のチヤツクウオール部19とがクサ
ビ効果により緊密に係合して、蓋と容器胴との機
械的な係合固定が確実に行われるものである。
(発明の作用効果) 以上説明した本発明によれば、プラスチツク容
器胴と金属蓋との間に、密封信頼性及び耐圧密封
力に優れた二重巻締部を形成することが可能とな
り、炭酸飲料やビール等の自生圧力を有する内容
物や、内部が減圧乃至真空となる内容物に対して
も、漏洩の問題を確実に防止することが可能とな
つた。
(発明の好適実施態様の説明) 本発明で用いるプラスチツク容器胴は、任意の
プラスチツク、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、アイオノ
マー等のポリオレフイン;ポリエチレンテレフタ
レート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロン6/ナイロン6,6共重合ポリ
アミド等のポリアミド;各種ポリカーボネート;
ポリ塩化ビニル樹脂;塩化ビニリデン樹脂;ポリ
スチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の任
意の樹脂から成ることができる。これらの樹脂は
単独で容器胴に用いられてもよく、また2種以上
のブレンド物の形で用いられてもよく、複数の樹
脂の積層体或いは被覆構造体の形で容器胴の形成
に用いられてもよい。積層体の適当な例は、ポリ
オレフイン或いはポリエステルの内外層とガスバ
リヤー性樹脂、例えばエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、ポリアミド、塩化ビニリデン樹脂等
の中間層とから成るものであり、被覆構造体の適
当な例は、ポリオレフイン、ポリエステル、ポリ
カーボネート、スチレン系樹脂の内周側及び/又
は外周側に塩化ビニリデン樹脂の被覆層を設けた
ものである。
本発明のプラスチツク容器胴は、第5図に示す
如く、両端開口の筒状のものであつても、また第
6図に示す如く一端開口で、他端が閉塞して底部
20となつているものであつてもよい。また、こ
れら何れの場合には、フランジ部7の直下には小
径に絞られたネツクイン部21が存在していても
よい。
プラスチツク容器胴1は、任意の成形法、例え
ば射出成形法、押出成形法、中空成形法、延伸ブ
ロー成形法、絞り成形法或には絞りしごき成形法
等により得られる。
プラスチツク容器胴1の周状側壁部4は実質上
未配向でもよいが、機械的強度、剛性、耐衝撃
性、ガスバリヤー性、透明性等の見地からは少な
くとも一軸方向、好適には二軸方向に分子配向さ
れていることが好ましい。例えば、二軸方向に分
子配向された容器胴は、予じめ形成されたパイプ
乃至はプリフオーム等を軸方向に引張り延伸し、
周方向に膨張延伸することにより得られ、軸方向
に分子配向された容器は、シート或いはパイプ或
いはその他のプリフオームを、引張り延伸、絞り
成形、絞りしごき成形等の手段で引張延伸するこ
とにより得られる。
本発明は、前述した種々のプラスチツクに適用
できるが、特に熱可塑性ポリエステル、特にエチ
レンテレフタレート反復単位を主体とするポリエ
ステル製の容器に有利に適用できる。ここで、エ
チレンテレフタレートを主たる繰返し単位とする
熱可塑性ポリエステルとは通常酸成分の80モル%
以上、好ましくは90モル%以上がテレフタル酸で
あり、グリコール成分の80モル%、好ましくは90
モル%以上がエチレングリコールであるポリエス
テルを意味し、残部の他の酸成分としてイソフタ
ル酸、ジフエニルエーテル4,4′−ジカルボン
酸、ナフタレン1,4−または2,6−ジカルボ
ン酸、アジピン酸、セバシン酸、デカン1,10−
ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、また
他のグリコール成分としてプロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキシ
レングリコール、シクロヘキサンジメタノール、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフエ
ニル)プロパン、またはオキシ酸としてp−オキ
シ安息香酸、p−ヒドロエトキシ安息香酸等を含
有するポリエステルを意味する。また成形性を損
なわない範囲内で3官能性以上の多官能成分を共
重合してもよい。またポリエチレンテレフタレー
トと他の熱可塑性ポリエステルとの混合によりエ
チレンテレフタレートが80モル%以上となるよう
な2種以上の混合ポリエステルであつてもよい。
用いる熱可塑性ポリエステルは0.55以上の固有
粘度を有することが必要であり、好ましくは0.6
以上、更に好ましくは0.7〜1.4の固有粘度を有す
る。固有粘度とはフエノール/テトラクロロエタ
ン混合溶媒(6/4重量比)にポリエステルを溶
解した溶液を30℃において測定した極限粘度であ
る。また本発明はポリエステルと他の樹脂たとえ
ばメタキシレン基含有ポリアミド、ポリ塩化ビニ
リデン、アクリロニトリルスチレン共重合体、エ
チレンビニルアルコール共重合体のようなガスバ
リヤー性のより優れた樹脂との積層筒体又はコー
デイングポリエステル筒体からなる罐状容器も包
含するものである。このポリエステル容器は、20
℃における密度が1.335g/c.c.以上、特に1.360
g/c.c.となるように配向結晶化されていることが
望ましく、また内容物を熱間充填する用途には、
熱固定が行われていることが望ましい。
本発明に用いるプラスチツク容器胴において、
周状側壁部4の厚み(TW)は、プラスチツクの
種類によつても相違するが、一般に0.2乃至1.0
mm、特に0.2乃至0.8mmの厚みを有するのが好まし
く、一方巻締用端部6の厚み(TF)は0.1乃至0.8
mm、特に0.15乃至0.6mmの範囲にあるのがよく、
TF/TWの比は0.1乃至0.8特に0.18乃至0.75の範囲
にあるのがよい。テーパ部5のストートな面から
の傾斜角度(α)は0.2乃至45度、特に0.4乃至30
度の範囲にあるのがよい。即ち、TFが上記範囲
よりも小さい場合には、フランジ部の機械的強度
が不十分であり、また上記範囲よりも大きい場合
には、可能最小曲げ半径(rn)が大きくなりすぎ
て、通常の缶蓋との間で十分なオーバーラツプ巾
をとることが困難となる。
プラスチツク容器胴に前述した形状及び構造の
巻締用端部を形成するには、任意の手段を採用で
きる。例えば射出成形法により容器胴を製造する
場合には、対応するキヤビテイ金型及びコア金型
の形状及び寸法を前述した巻締用端部の形状及び
寸法に対応するものとしておけばよいことが了解
されよう。
また、絞り成形や絞りしごき成形でプラスチツ
ク容器胴を製造する場合には、第7図に示す通
り、成形用のプランジヤー乃至ポンチ24に、容
器胴のテーパー部に対応するテーパー部25及び
巻締用端部に対応する大径部26を設けておけば
よい。
更に、第8図に示す通り、成形されたプラスチ
ツク容器胴1の外周部を適当な把持機構27a,
27bで拘束し、その端部をマンドレル28a,
28bと突き当てて圧縮成形することによつて、
テーパー部25に対応してテーパー部5、大径部
26に対応して薄肉の巻締用端部6を形成するこ
とができる。
これら何れの場合にも、形成される巻締用端部
を第2図を示すように、ほぼ90度外方に折曲げて
フランジとする。
これらの加工は、用いるプラスチツクのガラス
転移点以上の温度で行われる。
罐蓋としては、錫鍍金鋼板、テイン・フリー・
スチール(電解クロム酸処理鋼板)等の各種表面
処理鋼板やアルミニウム等の軽金属から成り、表
面に、エポキシ−フエノール系塗料、エポキシ−
ウリア系塗料、エポキシ−アクリル系塗料、エポ
キシ−ビニル系塗料、ビニル−フエノール系塗料
等の保護塗膜を設けたものが使用される。この罐
蓋の周囲には、容器胴の巻締用端部と係合させる
ための周状溝部を設け、この溝内に密封用ゴム組
成物がライニングされる。罐蓋のセンターパネル
部には、それ自体公知の易開封性機構を設けるこ
とができる。
缶蓋の厚みは、金属素材の厚みによつても相違
するが、一般に0.15乃至0.50mm、特に0.20乃至
0.45mmの範囲にあるのがよい。
第9図は罐蓋の好適な一例を示すものであり、
センターパネル部30の周囲には、環状リム部3
1を介して巻締用周状溝32が設けられ、この溝
内には密封用ゴム組成物のライニング層33が設
けられている。センターパネル部30には開口す
べき部分34を区画するスコア35が設けられ、
この開口すべき部分34には開封片36がリベツ
トのような固定部37を介して取付けられる。
ポリエステル容器胴と罐蓋との二重巻締は、従
来金属罐の巻締に使用されているシーマを用いる
ことができる。
本発明によれば、ボデイフツクとカバーフツク
とのオーバーラツプ巾を0.5mm以上、特に0.7mm以
上とすることが容易である。
(実施例) 実施例 1 ポリエチレンテレフタレートを常法の押出しブ
ロー法によつて、外径66mm、内径65mm、板厚0.5
mmの管筒状のプラスチツク胴を作製した。次い
で、このプラスチツク胴を高さ120mm一定にする
ために両端部を切断した後、把持機構で胴部を拘
束し、両端部からテーパー部の傾斜角度(α)が
5度のマンドレルを押込みながら熱成形を行なつ
た。その後フランジ成形金型を用いて、熱成形を
行ない所定寸法のフランジ長さを得た。
この時に得たプラスチツク容器胴の諸特性値は
以下の通りであつた。
胴壁部板厚 0.5mm フランジ部板厚 0.2mm テーパー部傾斜角度 5度 フランジ部長さ 3mm 胴部高さ 114mm このフランジを付加したプラスチツク胴の一方
に予め板厚0.39mmのアルミニウム蓋(5052材)を
空巻き後、充填機において4.0ガスボリウムの炭
酸水を充填し直ちに高速シーマーにおいて板厚
0.39mmのイージーオープンタイプのアルミニウム
蓋を二重巻締を行なつた。この時の巻締速度は毎
分500個で、総数約2000個の巻締を行なつたが、
作業中何らトラブルが生ずることなく二重巻締が
達成できた。また二重巻締後、無差別にサンプリ
ングを行ない20個の巻締状態を観察したが、いず
れもオーバーラツプ(OL)の巾が0.8mm以上確保
でき安定した巻締状態が得られた。
この充填したプラスチツク容器500個を37℃で
24時間保存試験を実施したところ内圧によつてア
ルミニウム蓋が外れたものは発見されなかつた。
また充填したプラスチツク容器の一部をカート
ン詰にして落下衝撃試験を行なつたが、アルミニ
ウム蓋が外れたり、漏洩を起きしているものは全
く発見されず、内圧の測定でも圧力の低下は確認
されなかつた。
比較例 1 上記実施例1において、プラスチツク胴のフラ
ンジ部板厚を胴壁部板厚と同一にした以外は実施
例1と同様のプラスチツク容器を作製し、保存試
験を行なつたところ500個のうち385個がアルミニ
ウム蓋の外れ及び漏洩が生じた。この時の充填後
の巻締状態についても観察したが、オーバーラツ
プの巾が0〜0.5mmとバラツキが大きく且つ巾そ
のものも小さい傾向にあつた。
比較例 2 上記実施例1において、マンドレルのテーパー
部の傾斜角度を60度にした以外は実施例1と同様
なプラスチツク容器を作製し、保存試験を行なつ
たところ500個のうち140個がアルミニウム蓋の外
れ及び何らかの漏洩が発生した。この時も巻締状
態を観察したが、オーバーラツプの巾のバラツキ
(0.3〜0.9mm位)が大きかつた。またアルミニウ
ム蓋とテーパー部との係合状態も好ましい状態で
はないことが観察された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるプラスチツク缶胴の要部
の断面図、第2図は薄肉の巻締用端部を示す断面
図、第3図は二重巻締部の構造を示す拡大断面
図、第4図は本発明の原理を説明する図、第5
図、第6図は本発明による好適な態様を示す容器
胴の例を示す断面図、第7図、第8図は本発明の
容器胴を製造する場合の方法の例を示す図面、第
9図は金属蓋の好適な一例を示す図面である。 1……缶胴、4……周状側壁部、5……テーパ
ー部、6……巻締用端部、7……フランジ部、8
……二重巻締部、10……ボデーフツク、11…
…金属蓋、12……カバーフツク、15……スト
レート頂部、16……下方間隙部、17……上方
間隙部、19……チヤツクウオール部、20……
底部、21……ネツク部、24……ポンチ、25
……テーパー部、26……大径部、27a,27
b……把持機構、28a,28b……マンドレ
ル、30……センターパネル部、31……環状リ
ム部、32……巻締用周状溝、33……ライニン
グ層、35……スコア部、36……開封片、37
……固定部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチツクから形成され且つ開口端部に巻
    締用端部を有するプラスチツク缶胴と、金属から
    形成され且つ周囲に巻締用端部を有する金属蓋
    と、プラスチツク缶胴と金属蓋との間に形成され
    た巻締部とから成るプラスチツク缶において、 該プラスチツク缶胴は開口に向けて内径が次第
    に増大し、厚みが次第に減少するテーパ部を介し
    て接続された薄肉のフランジ状巻締用端部を有
    し、周状側壁部の厚み(TW)、巻締用端部の厚み
    (TF)は TW=0.2乃至1.0mm TF=0.1乃至0.8mm TF/TW=0.1〜0.8 の関係にあり、テーパ部と金属蓋のチヤツクウオ
    ール部とが係合した状態で且つボデイフツクとカ
    バーフツクとのオーバーラツプ巾が0.5mm以上と
    なる状態で巻締が行われていることを特徴とする
    金属蓋付プラスチツク缶。
JP5956286A 1986-03-19 1986-03-19 金属蓋付プラスチツク缶 Granted JPS62220442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5956286A JPS62220442A (ja) 1986-03-19 1986-03-19 金属蓋付プラスチツク缶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5956286A JPS62220442A (ja) 1986-03-19 1986-03-19 金属蓋付プラスチツク缶

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62220442A JPS62220442A (ja) 1987-09-28
JPH0333580B2 true JPH0333580B2 (ja) 1991-05-17

Family

ID=13116804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5956286A Granted JPS62220442A (ja) 1986-03-19 1986-03-19 金属蓋付プラスチツク缶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62220442A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4975132A (en) * 1987-10-30 1990-12-04 Tri-Tech Systems International, Inc. Plastic closures for containers and cans and methods and apparatus for producing such closures
JPH04154537A (ja) * 1990-10-11 1992-05-27 Toppan Printing Co Ltd プラスチック容器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4113018Y1 (ja) * 1965-04-09 1966-06-20
JPS48782U (ja) * 1971-05-22 1973-01-08

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4113018Y1 (ja) * 1965-04-09 1966-06-20
JPS48782U (ja) * 1971-05-22 1973-01-08

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62220442A (ja) 1987-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4533576A (en) Composite material for packaging containers
US4403710A (en) Easily-openable heat seal lid
US5204181A (en) Heat-sealed closure for polyester container and container having said closure
US5954217A (en) Packaging container and method of manufacturing the same
JPH0369783B2 (ja)
US4766019A (en) Carbonated beverage can and method for producing a carbonated beverage can
EP0126575A2 (en) Friction-welded barriered containers
JPH0333580B2 (ja)
KR890001587B1 (ko) 주상(周狀)측면 이음매를 가지는 금속제 용기 및 그 제조방법
JPH0411101B2 (ja)
JPS62235048A (ja) プラスチツク製巻締缶
JPS59209532A (ja) 罐状積層容器
JPS62220443A (ja) 二重巻締プラスチツク缶
JPH0150497B2 (ja)
JPS62235047A (ja) 密封性を改良したプラスチツク缶
EP0366382A1 (en) Polyamide food and beverage cans
JPS61152550A (ja) 金属蓋付プラスチツク缶
EP0317675B1 (en) Carbonated beverage can for carbonated beverages
JPH0443494B2 (ja)
JPH057261B2 (ja)
JPS58153623A (ja) ポリエステル容器のフランジ成形方法
JPS6149113B2 (ja)
JPS6159216B2 (ja)
JPH0339368Y2 (ja)
JPH0139936B2 (ja)