JPH0332484Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はシヤツに関するもので、特に両袖回り
のサイズ調節機能を有するワイシヤツをその目的
とするものである。

従来の技術 従来シヤツ、特にワイシヤツはオーダーメイド
以外は予め用意された数種類のサイズの組合せに
よるレデイメイドのシヤツに、購入者の方が合せ
なければならなかつた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は現在レデイメイドのシヤツが予め多数
のサイズを用意しているとは言え、未だ完全にオ
ーダーメイドシヤツの様にフイツトさせることが
出来ない点に着目し、両袖回りのサイズ調節機能
を有するワイシヤツを開発してレデイメイドでオ
ーダーなみの装着感を可能としようとするもので
ある。

問題を解決するための手段 本考案の採用した手段を上述の目的に従つて説
明すると、シヤツ１の両袖部２，２′に連設する、
左右何れか片方の打ち合せ部３，３′に、複数個
の釦ホール５を適宜間隔で並設し、同様に他方の
打ち合せ部４，４′に、複数個の釦ホール６を適
宜間隔で並設し、内面中央を適宜の糸状体７で連
結した２個の釦８，９により、前記打ち合わ部
３，４，３′，４′を各々連結するようにしたもの
である。

作 用 本考案は上述の如く構成した結果次の作用を有
する。シヤツ１の両袖部２，２′に連設する左右
打ち合せ部３，３′，４，４′を重ね合せ、両袖回
りのサイズに合せて該打ち合わせ部に予め設け
た、各々複数の釦ホール５，５′，６，６′の何れ
かを選択して、内面中央を適宜の糸状体７で連結
した２個の釦８，９を各々挿入し、表裏より挟着
して釦を留せる様にしたものである。

実施例 本考案の一実施例を更に図面に基づいて説明す
ると、第１図の斜視図に示す如くシヤツ１の両袖
部２，２′に連設する左右打ち合せ部３，３′，
４，４′に２個ずつの釦ホール５，５′，６，６′
を穿設し、第２図に示す如く前記釦ホール５，６
を重ね合せて、第３図に示す強靭なテグスからな
る糸状体７で内側より相互に連結、止着した２個
の釦８，９を各々挿入し、表裏より左右打ち合せ
部３，３′，４，４′を挟着して留める。同様にし
て第４図に示すように釦ホール５′，６′に２組の
釦８，９を移動するとサイズを縮小することが出
来る。

効 果 本考案は上述の如く構成した結果、次のような
効果が生じる。

前記した通り、従来のレデイメイドのシヤツが
予め用意した各サイズ以外に購入者の袖回りサイ
ズに合わせることが出来なかつたのを、両袖部
２，２′に連接した左右打ち合せ部３，３′，４，
４′に、複数個の釦ホール５，６を並設したので、
打ち合せ部３，４，３′，４′を重ね合わせ、任意
の釦ホール５，６の位置が重なるようにずらすだ
けで、適宜の糸状体７で内側より連結した釦８，
９により、打ち合せ部３，４，３′，４′を連結す
ることが出来るものとなり、これにより袖回りの
サイズ調節が少なくとも四カ所以上で可能となる
ものである。この場合、釦ホールの数を増設する
ことにより、適節箇所の選択の余地を増やすこと
も可能となる。

即ち、実施例の如く、打ち合せ部３，４，３′，
４′の各々に２つの釦ホール５，５′，６，６′を
組み合わせる場合に於いては、釦ホール５を基準
にして釦ホール６又は６′の組み合わせが、又釦
ホール５′を基準にして釦ホール６又は６′の組み
合わせが可能となり、これにより、四通りの袖回
りのサイズ調節が行えるものとなる。尚、並設す
る釦ホール５，５′又は６，６′の並設間隔を狭め
ること（例えば、釦ホール５，５′の並設間隔を
釦ホール６，６′の並設間隔の1/2とする）により
微調節が出来るものとなり、着用者はその袖回り
に完全に適合したサイズの調節を行うことが可能
となる。

また、左右の打ち合せ部３，４，３′，４′の連
結は、任意に選択した釦ホール５，６内に糸状態
７を挿通させた２個の釦８，９で、該打ち合せ部
３，４，３′，４′を挟み込んだ状態で行うもので
あるから、前記連結部が簡単に外れることなく、
良好にサイズの調節状態を保持し得るものとな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本考案の斜視図、第２図は釦を取り付けた状態
図、第３図は釦の斜視図、第４図は釦の取り付け
位置を移動した状態図である。 １……シヤツ、２，２′……両袖部、３，３′，
４，４′……左右打ち合せ部、５，５′，６，６′
……釦ホール、７……糸状体、８，９……釦。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤツ１の両袖部２，２′に連設する、左右何
   れか片方の打ち合せ部３，３′に、複数個の釦ホ
   ール５を適宜間隔で並設し、同様に他方の打ち合
   せ部４，４′に、複数個の釦ホール６を適宜間隔
   で並設し、内面中央を適宜の糸状体７で連結した
   ２個の釦８，９により、前記打ち合せ部３，４，
   ３′，４′を各々連結するようにした袖回りサイズ
   調節機構付きシヤツ。