JPH0332280Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、例えばシート用ジグザグスプリング
の上面を覆う自動車用シートクツシヨンパツド構
造に関するものである。

（従来の技術） 従来、第３図に示す自動車用シートクツシヨン
パツド構造が公知であり、ジグザグスプリング１
１の上面をクツシヨンパツト１２で覆つてある。
そして、例えばでこぼこ道を走行するときのよう
に、クツシヨンパツド１２に人の体重による下向
きの大きい荷重が加わつても、ジグザグスプリン
グ１１の上面とその前方基部１３とがぶつかり合
つて異音を発することがないように前方基部１３
に緩衝用のフエルト１４が貼り付けてある。すな
わち、このフエルト１４により金属同志がぶつか
り合つて異音を発するのを防止している。

（考案が解決しようとする問題点） 上記の自動車用シートクツシヨンパツド構造で
は、ジグザグスプリング１１の表側にだけしかク
ツシヨンパツド１２を設けていないので、上述の
ように異音が発生するのを防止するために、ジグ
ザグスプリング１１の前方基部１３に例えばフエ
ルト１４のような緩衝材すなわち別物品を取付け
る必要があり、その作業に手間がかかるという問
題があつた。

本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は特に手間を要することなく異
音の発生防止を可能とした自動車用シートクツシ
ヨンパツド構造を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、本考案は、自動
車用シートのスプリングの上面を覆うとともに、
裏面で、スプリングの少なくとも前方基部と対向
する位置に凸部を一体成形した。

（実施例） 次に、本考案の一実施例を図面にしたがつて説
明する。

第１図、第２図は本考案に係る自動車用シート
クツシヨンパツド構造を示し、ジグザグスプリン
グ１の上面をクツシヨンパツド２が覆つてある。
また、ジグザグスプリング１の裏面で、その前方
基部３と対向する位置には、上記クツシヨンパツ
ド２を内側に突出させて一体成形した凸部４が形
成してある。そして、これにより、クツシヨンパ
ツド２に下向きの大きな荷重が加わり、ジグザグ
スプリング１が押下げられても、凸部４と前方基
部３とが当たり、すなわち、クツシヨン材と金属
とが当たるようにして、金属同志の衝突による異
音の発生を防ぐようにしてある。

（考案の効果） 以上の説明より明らかなように、本考案によれ
ば、自動車用シートのスプリングの上面を覆うと
ともに、裏面で、スプリングの少なくとも前方基
部と対向する位置に凸部を一体成形して形成して
ある。このため、特に手間を要することなく、ス
プリングにおける異音の発生を防止出来、省力化
に寄与し得るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動車用シートクツシヨ
ンパツド構造の裏面からの斜視図、第２図は第１
図の正規な状態における縦断面図、第３図は従来
の自動車用シートクツシヨンパツドの縦断面図で
ある。 １……ジグザグスプリング、２……クツシヨン
パツド、３……前方基部、４……凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車用シートのスプリングの上面を覆うとと
   もに、裏面で、スプリングの少なくとも前方基部
   と対向する位置に凸部を一体成形したことを特徴
   とする自動車用シートクツシヨンパツド構造。