JPH03291599A - 燃料集合体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は沸騰水型原子炉で使用される燃料集合体に関す
る。

（従来の技術） 例えば沸騰水型原子炉用の燃料集合体は、上部タイプレ
ート、多数の燃料棒、１本ないし数本のウォータロッド
及び複数のスペーサから燃料バンドルを形威し、この燃
料バンドルにチャンネルボックスをかぶせて燃料集合体
を構成している。

このような構成の従来の燃料集合体を第４図から第９図
を参照しながら説明する。すなわち、第４図における燃
料集合体１は多数の燃料棒２およびウォータロッドを正
方形に配列し、その上端を上部タイプレート３て、その
中間をスペーサ５で、またその下端を下部タイプレート
４で支持して燃料バンドルを形成している。この燃料バ
ンドルにチャンネルボックス６を上方からかぶせて上部
タイプレート４のポストにネジで固定して燃料集合体１
を構成する。第５図は第４図の上面を拡大して示してい
る。

多数本の燃料棒２のうち外側に位置する８本は上部タイ
プレート３と下部タイプレート４とを結合する結合燃料
棒７となっている。第６図および第７図に示したように
結合燃料棒７の上端部をなす上部端栓８は上部先端のね
じ部９を中間には丸棒８ａを、下部にはフランジ部８ｂ
を備えている。

ねじ部９は第８図に示したように軸方向に沿ってキー溝
１０が形成されている。

結合燃料棒７は第９図に示したように下部端栓１１のね
じ部１２を下部タイプレート４のねじ孔にねじ込むこと
により、下部タイプレート４に直立に保持される。この
結合燃料棒７を上部タイプレート３に結合するにはつぎ
のような手順によって行われる。すなわち、この結合燃
料棒７の上部端栓８に圧縮コイルばね１３をはめ込んで
、このばね１３をフランジ部８ｂ上に載置する。そして
、上部タイプレート３に設けられた挿着孔に上部端栓８
を挿入してねじ部９を突出させる。このねじ部９に内周
に回り止め爪１４を外周に張り出した舌部■５を有し、
第７図に示すように二連をなす回り止め座金１６をねじ
部９に備えたキー溝１０と回り止め爪１４を合わせる。

これによって回り止め座金１６をねじ部９にはめ込み、
六角ナツト１７をねじ部９に所要の深さまでねじ込んだ
後、第６図および第７図に示すように張り出し舌部１５
をナツト１７の側面に密接するように折り曲げてナツト
１７を回転止めする。

このような手順によって上部タイプレート３と下部タイ
プレート４は結合燃料棒７に結合されている。

（発明が解決しようとする課題） 燃料集合体を解体するには放射線被ばくを防止するため
水中で行うが、折り曲げられて張り出した舌部を六角ナ
ツトが回転できる状態まで曲げ伸ばしたのち、六角ナツ
トを緩めてはずし、回り止め座をはずす必要がある。こ
の解体作業は非常に困難で、かつ作業時間を要する課題
がある。

本発明は上記課題を解決するためになされたもので、組
立および解体作業が容易でかつ作業時間を大幅に短縮す
ることができる燃料集合体を提供することにある。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 本発明は多数本の燃料棒と１本または複数本のウォータ
ロッドとが上下両端を上部タイプレートおよび下部タイ
プレートに設けられた多数の挿着孔にそれぞれ挿入され
、かつ長平方向に沿って間隔をもって介在された複数個
の格子状スペーサにより整列支持されて燃料バンドルを
形成し、前記多数本の燃料棒のうち複数本の燃料棒は前
記上部タイプレートと下部タイプレートとを結合する結
合燃料棒てあり、前記燃料バンドルの外側をチャンネル
ボックスで包囲してなる燃料集合体において、前記上部
タイプレートの結合燃料棒用挿着孔の形状は角孔に形成
され、かつ前記結合燃料棒の上部端栓には前記角孔に嵌
挿する角軸部が設けられ、しかも前記タイプレートには
上部端栓ねじ部にねじ込まれるナツトの側面と当接する
凸部が設けられていることを特徴とする。

（作　用） 結合燃料棒の下部端栓ねじ部を下部タイプレートにねじ
込み固定する。

つぎに結合燃料棒の上部端栓に形成した角軸部に圧縮コ
イルを嵌め込む。上部タイプレートに形成した角孔を角
軸部に嵌め込み、圧縮コイルを縮めながら上部端栓ねじ
部にナツトをねじ込んで上部タイプレートに上部端栓を
固定する。ナツトの側面を上部タイプレートに設けた凸
部の側面に当接させる。この凸部の側面とナツトの側面
との接触によってナツトの緩みによる回転を防止できる
ので、結合燃料棒が上部タイプレートからはずれること
はない。なお、結合燃料棒を上部タイプレートから解体
する場合には組立てる場合の逆の手順を行う。

これによって燃料集合体の組立、解体を容易に行うこと
ができ、もって作業時間を大幅に短縮できる。

（実施例） 第１図から第３図を参照しながら本発明に係る燃料集合
体の一実施例を説明する。

なお、本発明は従来例として示した第４図および第５図
に示した燃料集合体１において、結合燃料棒７と、この
結合燃料棒７の上端を固定する上部タイプレート３を改
良したもので、他の部分は従来例と本質的に相違ないの
で、第１図から第３図ではその改良点の要部のみ示し、
他の部分は省略している。

すなわち、第１図において結合燃料棒１８は上部タイブ
レー）３ａおよび下部タイプレート４に支持される。結
合燃料棒１８の上部端栓１９は第２図に示したようにフ
ランジ部２０から立設した横断面が正方形に形成された
角軸部２１と、この角軸部２１より上方に形成された上
部端栓ねじ部２２とからなっている。また、上部タイプ
レート３ａは第１図および第３図に示したように結合燃
料棒１９の角軸部２２を挿入する正方形状の挿着用角孔
２３およびナツト１７を固定するための凸部２４が設け
られたものからなっている。

なお、第３図中符号２５は通常燃料棒２の挿着孔を、２
６は冷却材流路孔を示している。

つぎに、上記構成に係る燃料集合体を組立てる例につい
て説明する。

結合燃料棒１８により下部タイプレート４と上部タイプ
レート３ａとを結合するには、先ず燃料棒１８を、その
下端部をなす下部端栓１１のねじ部１２を下部タイプレ
ート４のねじ孔にねじ込んで直立にねじ締結する。

次に圧縮コイルばね１３を上部端栓の角軸部２１にはめ
込みフランジ部２０上に載せる。

そのつぎに上部タイプレート３ａに設けた挿着用角孔２
３を角軸部２１に嵌め込み上部タイプレート３ａの上面
よりねじ部１９を突出させる。そして、第１図に示すよ
うにねじ部１９にナツト１７をねじ込む。この際、ナツ
ト１７と上部タイプレート上３ａに設けた凸部２４が干
渉している場合にはナツト１７は回転しないため、上部
タイプレート３ａを下方へ押さえつけて圧縮コイル１３
の伸張力を縮め、ナツト１７を回転して所要の位置まで
ねじ込む。その後、上部タイプレート３ａを押さえつけ
る力を緩め、ナツト１７をわずかに回転させて上部タイ
プレート３ａの凸部２４にナツト１７の平側面を密接さ
せる。

上部タイプレート３ａを下方に押さえつけるのを止める
と、上部タイプレート３ａと下部タイプレート４の結合
が終了する。

なお、燃料集合体を解体する場合には組立て作業時と逆
の手順で行えばよい。

［発明の効果］ 本発明によれば、上部タイプレートの上面に設けた凸部
によってナツトがゆるんで回転するのを防ぎ、結合燃料
棒の上部端栓角軸部と上部タイプレートの結合燃料棒挿
着孔が嵌合することによって結合燃料棒自体の回転も防
ぐことができる。したがって、結合燃料棒及びナツトが
回転するのを確実に防止できるとともに、従来の回り止
め座金を必要としないため、組立て、解体が非常に容易
にでき作業時間を大幅に短縮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る燃料集合体の一実施例の要部を一
部断面で示す側面図、第２図は第１図における結合燃料
棒を示す側面図、第３図は第１図における上部タイプレ
ートを部分的に示す平面図、第４図は従来の燃料集合体
を一部切り開いて示す斜視図、第５図は第４図を拡大し
て示す上面図、第６図は第４図における結合燃料棒の上
部端栓とその近傍を一部断面で示す側面図、第７図は第
６図の上面図、第８図は６図の上部端栓のねし部を示す
平面図、第９図は第４図ににおける結合燃料棒の下部端
栓部分を一部断面で示す側面図である。 １・・・燃料集合体 ２・・・燃料棒 ３．３ａ・・・上部タイプレート ４・・・下部タイプレート ５・・・スペーサ ６・・・チャンネルボックス ７．１８・・・結合燃料棒 ８．１９・・・上部端栓 ９．１２・・・ねじ部 １０・・・キー溝 １・・・下部端栓 ３・・・圧縮コイル ４・・・回り止め爪 ５・・・舌部 ６・・・回り止め座金 ７・・・ナツト ２０・・・フランジ部 ２１・・・角軸部 ２２・・・上部端栓ねじ部 ２４・・・凸部 ２３・・・挿着用角孔 ２５・・・通常燃料棒挿着孔 ２６・・・冷却材流路孔 （８７３３）代理人　弁理士　猪　股　祥　晃（ばか　
１名） 牛

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多数本の燃料棒と１本または複数本のウォータロッドと
   が上下両端を上部タイプレートおよび下部タイプレート
   に設けられた多数の挿着孔にそれぞれ挿入され、かつ長
   手方向に沿って間隔をもって介在された複数個の格子状
   スペーサにより整列支持されて燃料バンドルを形成し、
   前記多数本の燃料棒のうち複数本の燃料棒は前記上部タ
   イプレートと下部タイプレートとを結合する結合燃料棒
   であり、前記燃料バンドルの外側をチャンネルボックス
   で包囲してなる燃料集合体において、前記上部タイプレ
   ートの結合燃料棒用挿着孔の形状は角孔に形成され、か
   つ前記結合燃料棒の上部端栓には前記角孔に嵌挿する角
   軸部が設けられ、しかも前記タイプレートには上部端栓
   ねじ部にねじ込まれるナットの側面と当接する凸部が設
   けられていることを特徴とする燃料集合体。