JPH03279385A - セサミン類の分離方法 - Google Patents

セサミン類の分離方法

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JPH03279385A
JPH03279385A JP2078458A JP7845890A JPH03279385A JP H03279385 A JPH03279385 A JP H03279385A JP 2078458 A JP2078458 A JP 2078458A JP 7845890 A JP7845890 A JP 7845890A JP H03279385 A JPH03279385 A JP H03279385A
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    • C07D493/02Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野ン 本発明はセサミン類の分離方法に関する。
ゴマ種子にはセサミン類としてd−セサミンが0.3〜
0.5重量%程度含まれている。またゴマ種子から搾油
した未精製ゴマ油にはセサミン類としてd−セサミンが
0.5〜1.0重量%程度含まれている。モして該未精
製ゴマ油を活性白土等で処理したものにはセサミン類と
してd−セサミンの他にd−セサミンが光学的転位をし
て生成したエピセサミン等が含まれている。
ところで、これらのセサミン類がピレスリン系殺虫剤に
対して強い共力効果を示すことは古くから知られている
。また最近では、アラキドン酸(シス−5,8,11,
14−エイコサテトラエン酸)やシス−5,8,11,
14,17−二イコサベンタエン酸等の直鎖状高度不飽
和酸が糸条菌存在下で酵素化学的に合成されることが報
告されているが(ISF−JOC3国際会請、1988
年)、糸条菌を用いたアラキドン酸の生産においてセサ
ミン類が存在すると、アラキドン酸の生産が抑制され、
従来酵素化学的に合成することが困難とされていたアラ
キドン酸の前駆体であるジホモ−γ−リルン酸(シス−
8,11,14−エイコサトリエノ酸)が著量蓄積する
ことが報告されていて(JAOC3,66,237〜2
41゜1989)、その理由が、セサミン類がジホモ−
γ−リルン酸からアラキドン酸への酵素化学的脱水素反
応を特異的に阻害する所謂酵素不活性化作用によるもの
であることが明らかにされている。ジホモ−γ−リルン
酸やアラキドン酸のようなエイコサポリエン酸はプロス
タグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエン等の前
駆体であって、これらはいずれも重要な生理活性物質で
ある。
本発明は、上記のような共力効果を示し、また生理活性
物質の生合成に関与するセサミン類を、ゴマ油から効率
よく分離する方法に関するものである。
〈従来の技術、その課題〉 従来、各種の有機溶媒を用いて、セサミン類をゴマ油か
ら直接抽出する方法が提案されている。
これには、有機溶媒として、メタノールを用いる例(U
SP2467903)、アセトン/水を用いる例(US
P2467904)、冷却した石油エーテルを用いる例
(USP2557956)、アセトニトリルを用いる例
(USP2786063)、γ−プチロラクトノを用い
る例(USP2837534)等がある。
ところが、これらの従来法には、1)得られる抽出物が
セサミン類の他にセサモリンやグリセライド等を相当量
含有しているため、該抽出物におけるセサミン類の濃度
が低い、2)ゴマ油のセサミン類含有率は多くても1重
量%程度であるため、有機溶媒の使用量が多い、3)使
用した有機溶媒を留去するためのエネルギーコストが膨
大である、4)ゴマ油中に有機溶媒の残留が避けられな
いため、特に上記のような有機溶媒を使用する場合には
、食品衛生上の面で実際上、該ゴマ油を食用に供するこ
とができなくなってしまう、という課題かある。
また従来、有機溶媒を用いてセサミン類をゴマ油から直
接抽出した後、その抽出液から再結晶を繰返してセサミ
ン類を精製分離する方法も提案されている(JAOC3
,31,302,1954) ところが、この従来法には、前記l)の課題がない反面
、依然として前記2)〜0の課題がある。
更に従来1分子蒸留機を用いて、セサミン類をゴマ油か
ら直接分取する方法も提案されている(JAOC3,3
3,197,1956)。
ところが、この従来法には、5)もともと分子蒸留機は
設備費が高く、またエネルギーを多く消費するものであ
るところ、かかる分子蒸留機ヘセサミン類の含有率が多
くても1重量%程度であるゴマ油を直接に供するため、
分取されるセサミン類単位量当りのコストが極めて高く
なってしまう、6)上記のようなゴマ油を分子蒸留機へ
直接に供してセサミン類を分取しようとすると、結果的
に該ゴマ油が長時間高温下にさらされることとなって、
その際に該ゴマ油に含まれる不飽和グリセライドの熱分
解や不飽和油脂の熱重合等により顕著な異臭を呈するも
のが副生するため、実際上、該ゴマ油を食用に供するこ
とができなくなってしまうという課題がある。
〈発明が解決しようとする課題、その解決手段〉本発明
は叙上の如き従来の課題を解決する新たなセサミン類の
分離方法を提供するものである。
しかして本発明者らは、上記観点で鋭意研究した結果、
先ずゴマ油を特定条件下で水蒸気蒸留してセサミン類が
濃縮された留分を得、次に該留分を分子蒸留に供してセ
サミン類が70亜量%以上含まれる留分を得るという方
法が正しく好適であることを見出し、本発明を完成する
に到った。
すなわち本発明は 下、記の第一工程及び第二工程を経てゴマ油からセサミ
ン類を分離することを特徴とするセサミン類の分離方法
に係わる。
第−工程: ゴマ油を下記の式を充足する油温( t’c)及び真空度(P+smHg)の条件下で水蒸気
蒸留してセサミン類が濃縮 された留分を得る工程。
式; %式% ] 第二工程:第一工程で得た留分を分子蒸留してセサミン
類が70重量%以上含まれ る留分を分取する工程。
未発明において、第一工程へ供するゴマ油としては、ゴ
マ種子から圧搾搾油して得られるゴマ油、ゴマ種子から
n−へキサンで溶媒抽出して得られるゴマ油等、公知の
方法で得られるゴマ油が使用できる。なかでも、ゴマ種
子を焙煎することなく圧搾搾油した未精製ゴマ油から脱
酸工程、脱色工程及び脱臭工程等を経て精製ゴマ油を得
る場合、後述するように第一工程を脱臭工程の一環とし
て行なうことができるため、第一工程へ供するゴマ油と
しては、脱酸工程や脱色工程等を経た精製途中のゴマ油
を使用するのが有利である。#に。
活性白土等を用いる脱色工程を経た精製途中のゴマ油を
使用すると、活性白土等の触媒作用でセサモリンが他の
物質へ転換され、したがって該ゴマ油中にセサミン類と
蒸気圧の近似するセサモリンが含まれてこないため、第
一工程や第二工程の蒸留において、セサミン類の濃度が
高い留分を得ることができる。
未発明において、第一工程は、上記のようなゴマ油中へ
高温高真空下で水蒸気を吹込み、該ゴマ油中に含まれる
揮発性成分を水蒸気蒸留して、留出してくる留分のなか
からセサミン類の濃度が高い留分を捕集する工程である
第一工程の水蒸気蒸留におけるゴマ油の油温(t”c)
及び雰囲気の真空度(Pmm)Ig)は前記式を充足す
ることが必要である。0.5〜20 am)1gの範囲
にある真空度との関係で前記式を充足する油温の下限は
、真空度が1 mw+Hgの場合に約180℃、5腸m
Hzの場合に約210℃、10■−Hgの場合に約23
0℃、20層mHHの場合に約250℃であるがいずれ
の真空度の場合でも油温の上限は280°Cである。油
温を280℃以上にすると、ゴマ油の熱劣化やゴマ油中
に含まれる不飽和グリセリドのトランス異性化等が誘起
される0合目的的に第一工程の好ましい水蒸気蒸留条件
は、油温が前記式を充足する下限温度よりも更に約10
℃以上高い範囲にあり、且つ真空度が2〜6 mmHg
の範囲にある場合である。
第一工程の水蒸気蒸留における留分は、炭素数2〜12
の脂肪族ケトンやアルデヒド類、炭素数8以下の低級脂
肪酸及びテルペン系炭化水素等を主成分とする低沸点留
分、バルミチン酸、オレイン酸、リノール酸等の高級脂
肪酸類を主成分としこれらにステロール類を含む中沸点
留分、高級脂肪酸のモノ及びジグリセリドを主成分とす
る高沸点留分の三留分に大別されるが、セサミン類は主
に上記中沸点留分と上記高沸点留分の中間沸点留分とし
て捕集され、該中間沸点留分中に10〜35重量%含ま
れてくる。
第一工程の水蒸気蒸留は、有臭成分や遊離脂肪酸等の除
去を目的とする食用油脂の脱臭装置を使用して行なうこ
とができる。かかる脱臭装置には、大豆油、コメ油、ナ
タネ油等の植物油脂を精製するときに用いられるバッチ
式、半連続式又は連続式脱臭装置がある。具体的には、
ガードラー式連続兼半連続式脱臭装置、デスメット社型
連続脱臭装置、キャンプロフロー式連続脱臭装置等があ
る。これらの脱臭装置を使用して第一工程の水蒸気蒸留
を行なうと、真空系におけるブースタートレイン中にセ
サミン類が回収されてくるが、該ブースタードレインは
前記中沸点留分と前記高沸点留分の中間沸点留分に相当
するものである。また脱臭装置を使用して第一工程の水
蒸気蒸留を行なうと、排気系に設けられた留出物回収タ
ンク内に前記中沸点留分が捕集されてくる0回収タンク
内に捕集された該中沸点留分は、静置すると、下層の木
屑と上層の脂肪酸層とに成層分離し、該水層は懸濁乃至
乳濁していて、その底部に析出物が沈降してくるので、
該析出物とともに該水層を遠心分離すると、遠心分離し
た固形分中にセサミン類が10〜301i量%含まれて
いる。しかし、脱臭装置を使用して第一工程の水蒸気蒸
留を行なうと、前記高沸点留分は脱臭塔内で凝縮し、シ
ェイルドレインとして回収されるが、該シュイルドレイ
ン中にはセサミン類は殆んど含まれていない、したがっ
て、脱臭装置を使用して第一工程の水蒸気蒸留を行なう
場合、該第−工程で得る留分としては、前記ブースター
ドレイン及び前記固形分を利用するのが有利である。
本発明において、第二工程は、第一工程で得たセサミン
類が濃縮された留分を分子蒸留し、セサミン類が70重
量%以上含まれる留分を分取する工程である。
第一工程で得た留分をそのまま分子蒸留してもよいが、
該留分には、セサミン類以外に、オレイン酸やリノール
酸等の高級脂肪酸、これらのモノ及びジグリセリド類、
フェノール性化合物、ステロール類、更には少量のトリ
グリセリド類が含まれているので、該留分から予め脂肪
酸類を減圧又は真空蒸留等によって留去した後に分子蒸
留することもできる1合目的的には、第一工程で得た留
分にエステル化触媒存在下でメタノールやエタノールの
ような炭素数1〜4の低級アルコールを作用させて、該
留分中に含まれている高級脂肪酸をエステル化しておい
てから分子蒸留するのが好ましい、これにより、第二工
程の分子蒸留における初留分カットの段階で、エステル
化した低沸点成分が留去され易くなり、分子蒸留におけ
る真空系の排気負荷を小さくすることができるからであ
る。同様に、第一工程で得た留分にエステル交換触媒存
在下で低級アルコールを作用させて、該留分中に含まれ
ている脂肪酸のグリセリド類を該低級アルコールとエス
テル交換反応しておいてから分子蒸留するのが好ましい
、これにより、第二工程の分子蒸留において、グリセリ
ド類の熱分解による各種の低沸点成分の副生を低減させ
ると共にグリセリド類の熱重合によって生ずる物質がス
ラッジとして分子蒸留機の蒸発面に付着するのを低減さ
せることができ、またエステル交換反応した低沸点成分
が初留分としてカットし易くなり、結局はセサミン類の
濃度か高い主留分を効率的に且つ収率良く分取すること
ができるからである。
第二工程の分子蒸留には公知の分子蒸留機が使用できる
。具体的には、流下薄膜式分子蒸留機や遠心式分子蒸留
機等がある。第二工程の分子蒸留における油温は通常3
20℃以下、好ましくは300℃以下であり、また真空
度は通常0 、5m+*)1g以下、好ましくは0 、
3m■ng以下である。
第二工程の分子蒸留によって、セサミン類が70重量%
以上含まれる主留分が得られるが、留分°のカットを細
分化することによってセサミン類が90重量%以上含ま
れる主留分を得ることができ、得られた主留分をアセト
ン/メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルム
等の有機溶媒を用いて再結晶することにより、セサミン
類が99m11%以上含まれる高純度のものを得ること
もできる。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため実
施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定されるとい
うものではない。
〈実施例〉 ・ゴマ油の調製 精選された中国産ゴマ種子(含油率51.2重量%)か
ら常法によりエキスペラ−を用いて圧搾搾油した粗製ゴ
マ油について、脱酸及び水洗処理を行なった。引続き、
脱酸及び水洗処理を行なったゴマ油について、これに0
.5重蓋%の活性白土を加え、80〜85℃で70 +
us)Igの減圧下に、30分間脱色処理を行な−)た
後、フィルタープレスを用いて白土濾滓を分離し、脱色
法ゴマ油を調製した。そして該脱色法ゴマ油を以下の試
験区分に供した。
・試験区分1 6段トレイのガードラー式半連続脱臭装置を用い、2−
5mm)1g真空下に保持した脱臭塔内へ、脱色法ゴマ
油を回分的に1000Kg/時の割合で導入した。第1
トレイにおいて、間接蒸気加熱により油−を160℃に
予熱し、また第2トレイにおいて、電気加熱により油温
を235℃に加熱し、更に第3〜第5トレイにおいて、
処理油量の約l重量%に相当する6 Kg/c−の水蒸
気を吹込んで水蒸気蒸留を行なった。水蒸気蒸留時の第
3〜第5トレイ内の油温は、第3トレイにおいて230
℃第4トレイにおいて225℃、第5トレイにおいて2
20℃であった。そして第6トレイにおいて、処理油量
の約O81重量%に相当する窒素ガスを吹込みながら、
冷却水を用いて油温40℃にまで冷却した。第6トレイ
で冷却した水蒸気蒸留済ゴマ油を、脱臭塔外のドロップ
タンクへ導き、更に排出ポンプで系外へ取出した後、ス
パークラ−式濾過機を用いて濾過し、精製ゴマ油を得た
ここで得た精製ゴマ油は酸価0.01以下、色相淡黄色
、不快な臭気などは全く認められず、食用に供するには
何ら問題のないものであった。
上記のような操作を24時間連続して行なった後、脱臭
塔底部にたまった留分(シェイルドレイン=留分A)、
真空系ブースターにたまった留分(ブースタードレイン
;留分B)及び排気系の回収タンクにたまった下層の水
層部分を遠心分離して得た固形分(留分C)を採取した
。採取した各留分A、 B及びCの分析結果を第1表に示した。
第1表 注)第1表において、分析は高速液体クロマトグラフィ
ーを用い、下記の条件で行なった。セサミン類はセサミ
ン及びエビセサミンの合計量で表示した。これらは以下
の試験区分においても同様である。
カラム: Develosil 005−5  (野村
化学社製)カラムサイズ:4.6mmφX150sii
溶媒:メタノール/水、= 70/30 (V/V)流
量= 1膳1/謬in 検出: UV (290nm) −試験区分2 試験区分lで得た留分B540gをそのまま流下薄膜式
分子蒸留機に仕込み、分子蒸留を行なった。結果を第2
表に示した。第2表中、留分45及び6は実施例に相邑
するものである。
第2表 ・試験区分3 試験区分1で得た留分B520g、 メタノール450
g及びP−1ル工ンスルホン酸3gを環流冷却器付フラ
スコに仕込み、メタノール沸点下で1時間加熱環流して
、エステル化反応を行なった0次いでメタノールを減圧
下に留去し、反応物330gを得た。
そしてここで得た反応物313gについて試験区分2と
同様に分子蒸留を行なった。結果を第3表に示した。第
3表市、留分3.4及び5は実施例に相当するものであ
る。
第3表 ・試験区分4 試験区分1で得た留分B470Kg、メタノール800
に、及び濃硫酸4Kgを反応缶に仕込み、70℃にて5
時間、エステル化及びエステル交換反応を行なった6次
いで水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応系を中性にし
た後、減圧下にメタノールを留去した。更に内容物へ温
水1001を加えて激しく攪拌し、静置分層してくる水
層を排出した、この操作を2回繰返した後、減圧下に脱
水し、反応物452Kgを得た。
そしてここで得た反応物452Kgについて、流下薄膜
式分子蒸留機を用い、フィード量180立/時、油温1
80℃及び真空度0.18層@Hgの条件下で分子蒸留
を行なって、留分F−1を270に、及び残香R−1を
182Kg得た。留分F−1は高級脂肪酸メチルエステ
ルを主成分としていて、これにはセサミン類は全く検出
されなかった。
引続き、182Kgの残香R−1について、流下薄膜式
分子蒸留機を用い、フィード量120又/時、油温29
0℃及び真空度0.11m■Hgの条件下で分子蒸留を
行なって、留分F−2を117Kg及び残香R−2を3
0Kg得た(ロス35Kg)、留分F−2は実施例に相
当するものであり、そのセサミン類含有率は85重量%
であった。残香R−2にはセサミン類は全く検出されな
かった。
・試験区分5(比較例) 脱色済ゴマ油2200gを流下薄膜式分子蒸留機に仕込
み、フィート量131/分、油温300℃及び真空度0
.25〜Q 、 30+*Hgの条件下で分子蒸留を行
ない、留分31g及び残香1663gを得た(ロス50
6g)、ここで得た留分及び残香の分析結果を第4表に
示した。残香の主成分はトリグリセリド及びその分解生
成物であり、遊離脂肪酸の含有量が多く、著しいアルデ
ヒド臭を呈し、そのままでは食用に供することができな
かった・ ・試験区分6(比較例) 水蒸気吹込み口を設けた真空蒸留機に脱色済ゴマ油を仕
込み、真空度を5 mmHHに保持して、水蒸気を吹込
みながら徐々に加熱した。油温が約150℃付近から微
量の留去がはじまった。引続き昇温し、油温が200℃
になったところで水蒸気蒸留を打切った。
ここで得た留分を分析したところ、 低級アルデヒド及びケトン類:65 低級脂肪酸:18 高級脂肪酸:14 炭化水素類=1〉 その他構造不明物質:2く(各重量%)であり、セサミ
ン類は全く検出されなかった。
〈発明の効果〉 既に明らかなように1以上説明した本発明には、セサミ
ン類分離後のゴマ油を食用へ供することについて何等の
問題を生じることなく、ゴマ油から純度の高いセサミン
類を効率よく分離することができるという効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の第一工程及び第二工程を経てゴマ油からセサ
    ミン類を分離することを特徴とするセサミン類の分離方
    法。 第一工程:ゴマ油を下記の式を充足する油温(t℃)及
    び真空度(PmmHg)の条件下 で水蒸気蒸留してセサミン類が濃縮 された留分を得る工程。 式: {(4.24×10^3)/(9.41−logP)}
    −273≦t≦280[但し、0.5≦P≦20] 第二工程:第一工程で得た留分を分子蒸留してセサミン
    類が70重量%以上含まれ る留分を分取する工程。 2、第一工程で得た留分に触媒存在下で炭素数1〜4の
    アルコールを作用させて該留分をエステル化及び/又は
    エステル交換反応処理した後に第二工程へ供する請求項
    1記載のセサミン類の分離方法。
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