JPH03277609A - 分解性ポリマーおよびその組成物の保存方法 - Google Patents

分解性ポリマーおよびその組成物の保存方法

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JPH03277609A
JPH03277609A JP8027490A JP8027490A JPH03277609A JP H03277609 A JPH03277609 A JP H03277609A JP 8027490 A JP8027490 A JP 8027490A JP 8027490 A JP8027490 A JP 8027490A JP H03277609 A JPH03277609 A JP H03277609A
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JP
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polymer
film
resin composition
atmosphere
partial pressure
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JP8027490A
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Fumio Mita
文雄 三田
Mitsuo Matsumoto
松本 光郎
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は分解性ポリマーの保存方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は初期の力学的物性に優れ、経
時的に分解するテトラヒドロフラン骨格を有するポリマ
ー、あるいはその成形品を保存する方法に関する。さら
に、本発明は、前記ポリマーと可塑剤および/または熱
可塑性樹脂とからなる樹脂組成物、あるいはその成形品
を保存する方法に関する。
[従来の技術] 近年、廃棄物中に占めるプラスチックの割合は増大の一
途をたどっている。廃棄プラスチックは環境の美観を損
なうだけでなく、近年はその処理に要する新規埋め立て
地が不足し、またプラスチックを処理する高性能焼却炉
の不足も深刻になるなど大きな社会問題となっている。
また、プラスチックの焼却にあたっては有毒物の発生に
よる公害問題発生の懸念もある。一方、廃棄プラスチッ
クを再処理することも検討されてはいるが未だ実用の段
階には至っていない。このように近年プラスチック廃棄
物がもたらす諸問題は早期解決の必要性に迫られている
このような社会的要請にもとづき使用後は速やかに分解
し、環境汚染を起こさない分解性のプラスチック製品、
包装材料の実現が強く望まれている。
このような分解性材料として、現在、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレンなどに鉄、コバルト、ニッ
ケルなどの金属塩や、4−クロロベンゾフェノンなどの
酸化促進剤および/または光増感剤などを添加した樹脂
組成物よりなるフィルム、あるいはエチレンと一酸化炭
素の共重合体よりなるフィルムなどが一部用いられてい
る。
しかしながら、これらのフィルムは光分解性であり、屋
内、土中は勿論のこと、屋外でも太陽光が不充分な場所
では分解せず、太陽光が当たる場所であってもその分解
速度が比較的遅いために使用範囲は制限される。
そこで、本発明者らは、2,3−ジヒドロフランおよび
その類縁体を重合して得られるテトラヒドロフラン骨格
を有するポリマーについて種々検討を加え、かかるポリ
マーと、可塑剤および/または熱可塑性樹脂からなる樹
脂組成物は、光照射の有無にかかわらず経時的に分子量
が低下し、その成形品はその力学物性が低下することを
知り、これらに関し先に特許出願(特願平1−2857
16号)を行った。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記テトラヒドロフラン骨格を有するポ
リマー、樹脂組成物、あるいはこれらの成形品は、製造
後、直ちに分解が始まるため、包装材料などとして使用
開始萌の保存中、あるいは流通経路において分解が起こ
らないように保持する必要がある。
本発明の目的は、経時的分解性を有するテトラヒドロフ
ラン骨格を有するポリマー、その樹脂組成物およびこれ
らの成形品をその物性を低下させずに保存する方法を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、主鎖が下記の繰返し単位[1](式中R′、
R1、R3、R4、R5およびR6はそれぞれ別個に水
素原子または低級アルキル基を表す)を含むポリマー、
あるいはその組成物を大気中よりも低い酸素分圧下に保
存することを特徴とする分解性ポリマーまたはその組成
物の保存方法を提供するものである。
前記の繰返し単位[]におけるR1、R3、R1、R′
、R11およびR@(以下、これらをR”と総称する)
は水素原子またはアルキル基であり、これらは同一であ
っても異なっていてもよい。アルキル基としては、例え
ばメチル基、エチル基、ゴロレ“創t ノ・lプけνn
1算 ゴ某l、寡?rν轟(堂げられる。R1“6は水
素原子またはメチル基であるのが好ましく、Rパ6のす
べてが水素原子である場合および、R”のうちいずれか
一つがメチル基であり、他のすべてが水素原子である場
合がより好ましい。
本発明において好ましいポリマーとしては、下記の繰返
し単位を有するものが挙げられる。
本発明方法にて保存されるテトラヒド口フラン骨格を有
するポリマーは、ゲルパーミェーションクロマトグラフ
ィー(以下、GPCと略称する)により求めたポリスチ
レン換算の数平均分子量が5.000〜200,000
の範囲内にあるものが好ましい。ポリマーの数平均分子
量が5,000より小さいと、得られた成形品の力学的
物性が充分ではなく、一方、分子量が200,000よ
り大きいと成形性が不充分であり、いずれの場合も好ま
しくない。
なお、前記テトラヒドロフラン骨格を有するポリマーは
、繰返し単位[1]のうちの1種のみを有していてもよ
く、また2種以上を有していてもよい。また、該ポリマ
ーはその特性を損なわない範囲内で他の構造単位を含ん
でいてもよい。
該ポリマーは、下記一般式[n]で示される化合物を適
当な重合開始剤の存在下、公知のカチオン重合反応に付
することにより製造することができる。
(式中、R′−6は前記に同じ) 前記テトラヒドロフラン骨格を有するポリマーを製造す
る際に使用される重合開始剤の具体例としては、ヨウ化
水素酸などのプロトン酸;酸化クロム、酸化モリブデン
などの金属酸化物;ヨウ素、臭素、臭化ヨウ素などのハ
ロゲン;三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素エーテル錯体
などのハロゲン化ホウ素;塩化アルミニウム、臭化アル
ミニウム、四塩化チタン、四臭化チタン、四塩化スズ、
三塩化鉄などのハロゲン化金属;エチルアルミニウムジ
クロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジエチルア
ルミニウムプロミド、ジエチル亜鉛などの有機金属化合
物ニトリフェニルメチル六塩化アンチモン、トリフェニ
ルメチル五塩化スズのようなカルボニウムイオン塩など
が挙げられる。重合開始剤は、式[n]で示される化合
物に対して、0.01−10モル%、好ましくは0.0
5〜2モル%が用いられる。
該ポリマーの重合温度は、−200〜100℃、好まし
くは一100〜50℃の範囲の温度が採用される。重合
反応は通常は窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガ
ス雰囲気下で行われる。
重合反応は、溶媒の不存在下で行ってもよいが、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ヘミメリテン、プソイドクメ
ン、メシチレンなどの芳香族炭化水素;ヘキサン、ヘプ
タン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;シクロヘキサン
、シクロオクタンなどの脂環式炭化水素;塩化メチレン
、クロロホルム、テトラクロロエチレンなどのハロゲン
化炭化水素などのような溶媒の存在下で行うのが、反応
熱の除去、生成したポリマーの取り扱いの容易さなどの
点で好ましい。
なお、使用する重合開始剤の種類によっては前記の溶媒
に加えて、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジオ
クチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル
、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒド
ロフランなどのニーチル;酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸イソプロピル、安息香酸メチルなどのエステル;アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンな
どのケトンなどを適宜共存させることによって重合反応
をより効率的に行い得る場合がある。反応時間は通常1
秒間〜100時間の範囲内から選ばれる。所望の重合度
に到達したのち、公知の方法により反応を停止し、得ら
れたポリマーを単離、精製する。
さらに、前記テトラヒドロフラン骨格を有するポリマー
には、塑性を与えその加工性を改善するため適宜の可塑
剤を配合してもよい。該ポリマーと可塑剤とからなる樹
脂組成物における可塑剤の配合割合は、該ポリマー10
0重量部に対して可塑剤1〜80重量部であることが好
ましい。可塑剤の配合割合が1重量部よりも少ない場合
には、該樹脂組成物は実質的にテトラヒドロフラン骨格
を有するポリマーと同一となり、充分な可塑性が得られ
ない。また、可塑剤の配合割合が80重量部よりも多い
場合には、樹脂組成物より得られる各種成形品が柔らか
過ぎ、表面がべたついて好ましくない。
該ポリマーと可塑剤とからなる樹脂組成物の調製は、ポ
リマーを溶融状態にし、これに可塑剤を混合させるなど
の従来公知の通常の方法で混合すればよい。
用いられる可塑剤の具体例としては、例えばフタル酸ジ
n−オクチル、フタル酸ジ2−エチルヘキシルなどのフ
タル酸エステル系可塑剤;トリメリット酸トリ2−エチ
ルヘキシルなどのトリメリット酸系可塑剤:ビロメリッ
ト酸テトラ2−エチルヘキシルなどのピロメリット酸系
可塑剤:コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸2
−エチルヘキシル、アゼライン酸ジ2−エチルヘキシル
、セバシン酸ジ2−エチルヘキシルなどの脂肪酸エステ
ル系可塑剤;リン酸トリブチルなどのリン酸エステル系
可塑剤などが挙げられる。これら可塑剤は1種のみを用
いてもよ(、また2種以上を混合して用いてもよい。
また、前記テトラヒドロフラン骨格を有するポリマーと
熱可塑性樹脂とを混合し分解性を付与した樹脂組成物を
用いてもよい。該樹脂組成物に配合される熱可塑性樹脂
としては、150〜320℃にて熱可塑性を示す樹脂を
用いる。
かかる樹脂の具体例としては、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ
メチルペンテン、エチレン−オクチン共重合体、ポリス
チレンなどのポリオレフィン;ナイロン−6、ナイロン
−66などのポリアミド:ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレート、ボリアリレートなどの
ポリエステル;ポリビニルアルコール、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体、ポリアクリロニトリル、アクリ
ロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネートな
どが挙げられる。
熱可塑性樹脂を配合した樹脂組成物中における前記ポリ
マーと熱可塑性樹脂との重量配合比は5:95以上であ
るのが好ましい。前記ポリマーの熱可塑性樹脂に対する
重量配合比が5=95よりも小さい場合には、該樹脂組
成物より得られた成形品が望ましい分解性を示さず好ま
しくない。
該ポリマーと熱可塑性樹脂とからなる樹脂組成物の調製
は、ポリマーと熱可塑性樹脂を溶融状態で混合させる方
法などの通常の方法を用いてよい。
本発明の保存方法が適用されるポリマーあるいは樹脂組
成物は、各種成形品の形態のものであってよい。すなわ
ち、粉体、チップ、ベレット、ストランドなどの形態の
ほか、Tダイ法、インフレーション法などの溶融押出法
、熱プレス法、溶液流延法またはカレンダー法などの公
知の製膜方法により得られたフィルムまたはシートであ
ってもよい。これらフィルム、シートは、そのまま成形
、加工して容器、あるいは袋体としてもよく、また成形
品の力学的物性を向上させるために該フィルム、シート
を熱延伸したのちに成形、加工してもよい。さらに、ポ
リマーあるいは樹脂組成物を通常の溶融紡糸法、乾式紡
糸法、湿式紡糸法あるいは乾式−湿式併用紡糸法などに
より紡糸して得られた繊維に対して本発明の保存方法を
適用してもよい。溶融紡糸法は、通常の溶融紡糸機によ
り紡糸温度150〜320℃の範囲で、不活性ガス雰囲
気下、溶融紡糸する。また、通常の乾式紡糸法、湿式紡
糸法をあるいは乾式−湿式併用紡糸法を行うにはポリマ
ー、樹脂組成物を溶剤に溶解し紡糸する。
本発明方法においては、前記ポリマー、樹脂組成物およ
びそれから得られた成形品を、使用開始までは大気中の
酸素分圧よりも実質的に低い酸素分圧下で保存する。保
存を行うには、酸素バリヤー性樹脂、金属、ガラスなど
酸素を遮断しうる保存用の容器、袋中に保持する。
該容器中の雰囲気が大気圧である場合、酸素濃度を空気
中の酸素濃度以下、具体的には20容量%より低く、好
ましくは10容量%以下とし、酸素分圧を低くする。該
容器中の酸素濃度が20容量%以上の場合には成形品の
力学的強度が使用開始前に低下し、好ましくない。
該容器中の酸素濃度を空気中の酸素濃度以下に保つには
、ヘリウム、アルゴン、水素、窒素、ニ酸化炭素、メタ
ン、エタン、プロパン、ブタン、水などで該容器中の空
気を置換するか、または該容器内を減圧とする。安全性
、簡便性およびコストの点で窒素を使用することが好ま
しい。
また、別法として容器を減圧にし、内部の全圧を大気圧
より低く保持することによって酸素分圧を大気よりも低
くしてもよい。この場合の減圧度は前記酸素濃度に対応
するよう調整する。
本発明方法により保存された前記ポリマーおよび樹脂組
成物、あるいはこれらから得られた繊維、フィルム、シ
ート、容器、袋体など各種成形品は、保存状態が解除さ
れた後、テトラヒドロフラン骨格よりなるポリマーの分
子量が大気中にて経時的に低下するため、その力学的強
度が低下し比較的短時間に分解する。したがって、各種
の包装用、農業用の使い捨て製品などとして好ましい。
[実施例] つぎに本発明を製造例、実施例、比較例にもとづきさら
に具体的に説明する。なお、物性値は下記の方法により
測定した。
■数平均分子量および分子量分布: GPC(ポリスチレン換算)により求めた。
■ガラス転移温度: 示差熱分析法(窒素中、昇温速度lO℃/分)により測
定した。
■引張強度および引張弾性率。
100mmX1 Ommに成形した試験片について、引
張試験機にてつかみ間距離30mm、弓張速度1mm/
分で測定した。
製造例1 (ポリマーの製造) 撹拌装置を備えた20Q容のガラス製容器の内部を乾燥
した窒素ガスで充分に置換した。該容器内に脱水したト
ルエン7Q、脱水した酢酸エチル700m12およびエ
チルアルミニウムジクロリドのn−ヘキサン溶液(濃度
:1モル/(1) 60 mQを仕込み、0℃に冷却し
た。撹拌下、その溶液に脱水した2、3−ジヒドロフラ
ン1,400gを4時間かけて徐々に添加した。更に0
℃で2時間撹拌を続けたのち、反応混合物にアンモニア
水の1規定メタノ一ル溶液233m12を加え、重合を
停止させた。次いで、その混合溶液とトルエン7eを混
合後、メタノール280C中に滴下し、常法に従い再沈
澱し、1,330.の白色生成物を得た。生成物の数平
均分子量は150,000であった。また、分子量分布
は1.7であった。
生成物を重クロロホルム溶液とし、そのNMRスペクト
ルを’I(−NMRにて測定したところ、1.9ppm
とs、sppmの位置にスペクトル上で等面積を占める
2つの吸収が認められた。これらの吸収については、後
者を酸素に隣接したメチンとメチレンのプロトンに、前
者をそれ以外のメチンとメチレンのプロトンにそれぞれ
帰属させることができる。
生成物をテトラヒドロフラン溶液とし、その溶液をテフ
ロンシート上で厚さ8μmのフィルムまたはシートに調
製し、赤外線吸収スペクトルを測定したところ、2.3
−ジヒドロフランの場合と同じく波数910cm−1と
1.060 cm−’の位置に−C−O−C−に起因す
る@Nが捜めニ引ナーなお、2.3−ジヒドロフランの
場合1,630゜。−1の位置に認められる二重結合に
よる吸収は消失していた。
これらの結果から、生成物は次の繰返し単位:からなる
ポリマーであり、2.3−ジヒドロフランをその5員環
を開環することなく、環内二重結合により重合が行われ
ていることが確認された。
このポリマーのガラス転移温度は140℃であった。
(フィルムの成形) 合成したポリマーを熱プレス成形機(神藤金属工業所製
)にて280℃、50 kg/am”で100mmX1
00mmX0.1mmの大きさのフィルムに成形した。
次に、該フィルムを二軸延伸装置(東洋精機製作新製X
BH型)にて、150℃で縦2倍×横2倍に0.5m/
分の速度で二軸延伸を行い、引張強度は7 、5 kg
/**”、引張弾性率は31.5 kg/l■鵞であっ
た。なお、力学物性は互いに直交する二方向で測定した
が、はぼ同一であった。
製造例2 製造例1で得られたポリマー1,000gとフタル酸ジ
2−エチルヘキシル300gとを撹拌棒を有する5Q容
のステンレス製容器中にて280℃で1時間混練し、ペ
レットにして取り出した。
得られた樹脂組成物を内径20mmの押出機にて200
℃で溶融押出しし、幅300mmのTダイより冷却ロー
ル面に押出して厚み25μmのフィルムに成形した。フ
ィルムの押出し方向での引張強度は3 、0 kg/鵬
が、引張弾性率は149 kg/am+’であった。
製造例3 製造例1で得られたポリマー18gとポリプロピレン(
宇部興産(株)製、J115G)42gをプラストミル
(東洋精機製作新製2OR−200型)にて240℃で
10分間混練した。得られた樹脂組成物を製造例1と同
様にしてフィルムに成形した。フィルムの引張強度は2
 、7 kg/as”、引張弾性率は155 kg/+
e+”であった。なお、力学物性は互いに直交する二方
向で測定したが、はぼ同一であった。
実施例1 製造例1で製造したポリマー10gをIQ容のガラス製
容器に入れ、該容器内を窒素で置換した。
該容器内の酸素濃度は0.1容量%以下であった。
5ケ月後にポリマーを取り出して分子量を測定したとこ
ろ、変化は認められなかった。
実施例2 製造例Iで成形したフィルムを1e容のガラス製容器に
入れ、該容器内を窒素で置換した。該容器内の酸素濃度
はl容量%以下であった。5ケ月後にフィルムを取り出
して力学物性を測定したところ、変化は認められなかっ
た。
実施例3 実施例2において、窒素に代えて、酸素/M素=10/
90(容量比)の混合ガスを用いた以外は同様にしてフ
ィルムを保存した。5ケ月後?こフィルムを取り出して
力学物性を測定したところ、変化は認められなかった。
実施例4 (株)クラレ製エバールニ軸延伸フィルムEFXLを用
いて300mmX300mmの袋を作成した。この袋の
中に前記製造例2にて成形したフィルムを入れ、袋に窒
素を充填してヒートンールした。袋内の酸素濃度は5容
量%以下であった。
5ケ月後にフィルムを取り出して力学物性を測定したと
ころ、変化は認められなかった。
実施例5 実施例2において、製造例1で成形したフィルムに代え
て、製造例3で成形したフィルムを用いた以外は同様に
してフィルムを保存した。容器内の酸素濃度は1容量%
以下であった。5ケ月後にフィルムを取り出して力学物
性を測定したところ、変化は認められなかった。
比較例1 製造例1で製造したポリマーを空気中、室温でζに日間
tie!IFIア松いナー)−−A 精工物益工畳け1
0.200に低下していた。
比較例2 製造例1で作成したフィルムを空気中、室温で5ケ月間
放置しておいたところ、手で触ると容易に破断した。フ
ィルムは脆く、その引張強度は測定不可能であった。
比較例3 製造例2にて作成したフィルムを空気中、室温で5ケ月
間放置しておいたところ、手で触ると容易に破断した。
フィルムは脆く、その引張強度は測定不可能であった。
[発明の効果] 本発明の方法によれば経時的な分解性を有するテトラヒ
ドロフラン骨格を有するポリマー、その組成物および成
形品を製造後の優れた力学的物性を保持したまま長期に
わたり保存することができ、初期物性を保持したまま使
用に供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主鎖が下記の繰返し単位[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] (式中R^1、R^2、R^3、R^4、R^5および
    R^6はそれぞれ別個に水素原子または低級アルキル基
    を表す)を含むポリマーを大気中よりも低い酸素分圧下
    に保存することを特徴とする分解性ポリマーの保存方法
  2. (2)主鎖が下記の繰返し単位[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] (式中R^1、R^2、R^3、R^4、R^5および
    R^6はそれぞれ別個に水素原子または低級アルキル基
    を表す)を含むポリマーと、可塑剤および/または熱可
    塑性樹脂とからなる樹脂組成物を大気中よりも低い酸素
    分圧下に保存することを特徴とする分解性樹脂組成物の
    保存方法。
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