JPH0327635Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は足部の刺激、指圧マツサージ、血行の
促進による疲労回復、健康維持、自立神経失調の
回復及び水虫等各種疾病治療等に効果を発揮する
足サウナに於ける気泡を含むジエツト水流循環噴
射装置に関する。

いわゆる東洋医学における「ツボ」は足部に多
数存在し、各種臓器及び器管と密接な関連を有
し、当該部分のツボを刺激あるいはマツサージす
ることにより、疲労回復あるいは当該臓器、器管
の治療にもなることは知られている。

また人体の60％の血液は四肢にあり、立つて生
活する時間の多い人間にあつては、特にうつ血の
最も生じやすい器管は足、脚部であり、老化現象
の出発点は足からともいわれている。

また靴下あるいは靴等により長時間皮膚呼吸が
できない密閉状態あるいは不必要に定型化されて
なる足は、最も汚れやすい場所であるとともに、
他の器管に比べて最も不自然な作用が加えられ、
これに基づく各種疲労の原因あるいは臓器への影
響も多大なものである。このような大事な器管で
あるにもかかわらず足には以外と無関心であり、
肩、あるいは背中等に体する刺激効果を目的とし
た複雑かつ高価な器具は開発されているが、足部
に対しては、足裏刺激用のマツトあるいは青竹踏
み等の簡単な器具による刺激効果を目的とした器
具が開発されているにすぎない。

本考案はこのような事態に鑑みて案出されたも
のであり、足裏用のサウナという斬新なアイデア
を基調として、足部に対して気泡を含む水流を噴
射し足部全体を波動マツサージするとともに、皮
膚呼吸を促進し新陳代謝効果を高め疲労回復効果
をさらに高めることができることに特徴を有し、
特に本考案にあつては足サウナ本体たる浴槽内の
温水を器外にポンプ装置あるいはタンク等を要さ
ずして器体内にて停滞部なく循環するとともに、
足部刺激あるいはマツサージに好適な温度を常時
保つべく工夫をこらし、さらには循環する温水は
使用者のあか、あるいは綿くず等により汚れたり
することなく常時清浄化された温水が循環し、ま
た排水等にも工夫をこらした極めて機能的な構成
に係り足サウナのバイブレーシヨン効果あるいは
遠赤外線放射効果とあいまつて足部に対する血行
の促進、新陳代謝、皮膚呼吸の促進を効果的に行
なうことができさらに一段と疲労回復を図ること
ができる足サウナに於ける気泡を含むジエツト水
流循環噴射装置を提供することを目的とする。

本考案の構成は、足専用浴槽内部に温水を収納
し足部を該浴槽内に入れる形態の足サウナ本体に
おいて、前記浴槽底部後方部分より通水パイプで
温水を浴槽底面下に導き、浴槽内正面のジエツト
水流噴射口上面に形成した空気取入口より空気を
取り入れ通水パイプ噴射口附近にて空気を混合
し、気泡を含むジエツト水流を浴槽内正面部分の
前記ジエツト水流噴射口より浴槽内の足部正面方
向に噴射させるとともに、このジエツト水流噴射
口に対向する前記浴槽後方正面部の中央部分に突
設された段部により左右の両足方向に分けて帰流
させ、前記通水パイプ中途部には温水を一定温度
に保つための加温装置及び温水を循環しジエツト
水流を噴射するためのポンプ機構、排水パイプへ
の切替弁を介在し、さらに浴槽底部に形成された
温水取入口には、あか、あるいは綿くず等を取り
除くためのフイルターを取り外し自在に取り付け
形成し、さらに、通水パイプ中途部の弁には排水
パイプを接続し、さらに、通水パイプには端部に
栓体を有するドレンパイプを形成したことを特徴
とする足サウナに於ける気泡を含むジエツト水流
循環噴射装置に関するものである。

以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明
すれば次の如くである。

図中１は本考案の足サウナ本体であり、上面開
口状の足専用浴槽２から成る。３は蓋部であり浴
槽前方部分に開閉自在に取り付けられてなり、蓋
部裏面には小孔４を多数穿孔してなるカバー５内
に遠赤外線放射セラミツク６が収納されてなり容
器２内の足７及び温水８に対して遠赤外線放射効
果を発揮している。尚、この遠赤外線放射セラミ
ツクは放射効果を発揮するに好適な温度に熱せら
れるべく図示しない加熱手段により暖められるも
のである。

９は足のふくらはぎ専用マツサージ部材であ
り、浴槽２の後方縁部中央に取り付けられてな
り、内部にバイブレーター９ａを内臓するととも
にカバー部材は足のふくらはぎに好適な状態で当
接すべく適度な弾性を有する弾性部材からなる。
またこのバイブレーター９ａは足サウナ使用者が
ヘツドホーンにて音楽を聞き、この音楽のリズム
鼓動をバイブレータに伝えるリズムバイブレータ
を用いてもよい。１０はそのためのコード差し込
み口である。

更に浴槽底部１１には、足裏全体を刺激する指
圧マツサージ用小突起１２、血圧を下げるツボ等
が集中する土ふまず部刺激用の土ふまず形状に合
致した凸部材１２ａ及びこれまた多くのツボが集
中し疲労回復及び各種臓器の刺激効果に有効な足
指を刺激するためあえて足指を曲折させて載置さ
せる足指載置用段部１３をそれぞれ形成してい
る。

１４は浴槽底面の下部に取り付けられてなるバ
イブレータであり、浴槽２内の足部に対して振動
によるマツサージを施すとともに指圧マツサージ
用小突起１２及び前述した凸部材１２ａ、足指載
置用段部１３上のかかと足指に集中的な振動刺激
を与えている。１５は薬庫であり、浴槽２内に挿
入された両足間中央の浴槽底面上に取り外し自在
に位置し、内部に薬草あるいは固形状薬剤を収納
し、薬草エキスあるいは薬液を小孔１５ａより温
水内に放出している。

次に本考案の気泡を含むジエツト水流循環噴射
装置を説明する。図中１６は気泡を含むジエツト
水流噴射口であり浴槽内部正面に開口されてい
る。１７は気泡を含むジエツト水流噴射口１６よ
り上で温水上方に開口されてなる気泡を含むジエ
ツト水流噴射のための空気取入口である。温水は
容器底部後方の開口部よりフイルター１８を通つ
て浴槽底部下方に入り通水パイプ１９を通り中途
部に介在するポンプ２０の作用により前記ジエツ
ト水流噴射口出口１６附近にて空気取入口１７よ
り通気パイプ１７ａを介して空気を取り入れ混合
し気泡を含む状態にてジエツト水流噴射口１６よ
り噴射し、気泡を含むジエツト水流にて足部全体
を正面方向より刺激するものである。。フイルタ
ー１８は足部についていたあか、あるいは綿くず
等を除去し常時温水を清浄化する作用を果し、さ
らには通水パイプ１９の中途部には加温装置とし
てヒートパイプ９ａを介在し温水がぬるくならな
いように常時一定温度を保つ作用を発揮する。２
１は排水パイプであり通水パイプ１９の中途部に
介在する弁２２の切替えにより容器２内の温水を
ポンプ２０の作動により排出するものであり、自
動切替弁を用いてもよいし、図示の如くコツク２
３を介して弁切替えをすることも可能である。２
４は排水パイプ２１では排水できない通水パイプ
１９内の水を完全に排出するための栓２５付きの
ドレンパイプである。尚、２６は前記ジエツト水
流噴射口１６に対向する浴槽後方正面部の中央部
分に突設された段部であり、ジエツト水流を停滞
させることなく左右の両足方向に分けて帰流し、
足部全体が効率良くジエツト水流の刺激効果を受
ける作用を果す。２７はジエツト水流の強弱、あ
るいはリズムバイブレータの使用、不使用等を自
動的に制御するための操作室、２８は蓋部裏面に
取り付けられてなるランプである。

上記構成に係る本考案によれば、温水を浴槽内
のジエツト水流噴射口すれすれかやや上まで入れ
てポンプを作動すれば、浴槽内の温水はフイルタ
ーによりあか、あるいは綿くず等を取り除かれた
後、浴槽底部下において加温装置により一定温度
を保たれつつ、ポンプを通つてジエツト水流噴射
口より気泡を含むジエツト水流として浴槽内の足
部に向けて噴射され、更に段部によりジエツト水
流が停滞することなく左右の両足方向に分かれて
気流し、足部全体に対してほぼ均一に気泡を含む
水流による波動マツサージ、皮膚呼吸の促進作用
を与え、ひきては血行の促進による疲労回復効果
を図ることができるものである。

また本考案にあつては、足サウナ本体外にポン
プ機構あるいは温水タンク等を要することなく、
一度浴槽内に入れられた温水は加温装置により常
時使用者にとつもまた足部刺激マツサージ等にも
好適な温度を保ち、しかも、単なる水流のみでな
く気泡も含む水流であることから気泡破裂による
マツサージ刺激効果を得ることができるととも
に、使用後の排水も、弁切り替えによりスムーズ
に行なうことができる等多くの優れた効果を発揮
することができ、足サウナにおける他の諸効果、
すなわち浴槽底部のバイブレータによるバイブレ
ーシヨンマツサージ効果、このバイブレーシヨン
効果と共にかかとに当接する凸部材及び足指載置
用段部によるかかと及び足指指圧マツサージ効
果、さらにはふくらはぎ専用バイブレータによる
足疲労に最も効果のあるふくらはぎ部のバイブレ
ーシヨンマツサージ効果さらには、蓋部裏面より
の遠赤外線放射による新陳代謝効果とあいまつて
温水を介して足部全体に相乗的に優れた諸効果を
享受することができる。

従つて、家庭内あるいは会社、病院等に本考案
の足サウナを設置しておけば、いわゆる入浴等と
異なり心臓等に負担をかけることなくしかも手軽
に疲労回復を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の足サウナの蓋部を開けた状態
を示す斜視図、第２図は本考案の足サウナの内部
構造を示す概略側断面図である。 １……足サウナ本体、２……浴槽、３……蓋
部、４……小孔、５……カバー、６……遠赤外線
放射セラミツク、７……足、８……温水、９……
ふくらはぎ専用マツサージ部材、９ａ……バイブ
レータ、１０……コード差し込み口、１１……浴
槽底部、１２……指圧マツサージ用小突起、１２
ａ……凸部材、１３……足指載置用段部、１４…
…バイブレータ、１５……薬庫、１５ａ……小
孔、１６……ジエツト水流噴射口、１７……空気
取入口、１７ａ……通気パイプ、１８……フイル
ター、１９……通水パイプ、１９ａ……ヒートパ
イプ、２０……ポンプ、２１……排水パイプ、２
２……弁、２３……コツク、２４……ドレンパイ
プ、２５……栓、２６……段部、２７……操作
盤、２８……ランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 足専用浴槽内部に温水を収納し足部を該浴槽内
   に入れる形態の足サウナ本体において、前記浴槽
   底部後方部分より通水パイプで温水を浴槽底面下
   に導き、浴槽内正面のジエツト水流噴射口上面に
   形成した空気取入口より空気を取り入れ通水パイ
   プ噴射口附近にて空気を混合し、気泡を含むジエ
   ツト水流を浴槽内正面部分の前記ジエツト水流噴
   射口より浴槽内の足部正面方向に噴射させるとと
   もに、このジエツト水流噴射口に対向する前記浴
   槽後方正面部の中央部分に突設された段部により
   左右の両足方向に分けて帰流させ、前記通水パイ
   プ中途部には温水を一定温度に保つための加温装
   置及び温水を循環しジエツト水流を噴射するため
   のポンプ機構、排水パイプへの切替弁を介在し、
   さらに浴槽底部に形成された温水取入口には、あ
   か、あるいは綿くず等を取り除くためのフイルタ
   ーを取り外し自在に取り付け形成し、さらに、通
   水パイプ中途部の弁には排水パイプを接続し、さ
   らに、通水パイプには端部に栓体を有するドレン
   パイプを形成したことを特徴とする足サウナに於
   ける気泡を含むジエツト水流循環噴射装置。