JPH03267596A - 自吸式渦巻きポンプの製造方法 - Google Patents

自吸式渦巻きポンプの製造方法

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JPH03267596A
JPH03267596A JP6559090A JP6559090A JPH03267596A JP H03267596 A JPH03267596 A JP H03267596A JP 6559090 A JP6559090 A JP 6559090A JP 6559090 A JP6559090 A JP 6559090A JP H03267596 A JPH03267596 A JP H03267596A
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Mikio Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 (産業上の利用分野) 本発明は、自吸構造を備えた渦巻きポンプと、その製造
方法とに関するものである。
(従来の渦巻きポンプ) 従来、液送用として最も多用されている渦巻きポンプの
中には、そのポンプ内部及びインペラー(回転羽根など
)がゴムや樹脂などにより形成され又はライニングされ
たタイプがあった。なぜなら、このタイプの渦巻きポン
プは、その形成素材たる金属成分が被輸送液により侵さ
れたり、反対に該被輸送液の成分組成が金属成分により
害されたりしないよう対処するためであった。なお、こ
のような渦巻きポンプを必要とする被輸送液としては、
産地特有の発色性などに稀少価値を求める焼物の原料泥
漿、磁気を帯びるのが徹底的に嫌われる絶縁用ガイシの
原料泥漿、高純砕炭が重要視される化学薬品、衛生上神
経質にならざるを得ない飲食用液体などを挙げることが
できる。
ところで、一般に渦巻きポンプは、その運転再開時に呼
び水を必要とするか否か(又は被輸送液を真空引きする
設備の要/不要)により、自吸式とそれ以外のものとに
大別される。自吸式以外の渦巻きポンプでは、その内部
形状(被輸送液の通路構造)が比較的簡潔であったから
、ポンプ内部の全面ライニングも比較的簡単に実現でき
るものであった。しかし、自吸式の渦巻きポンプでは、
吸引用負圧を発生させるためにポンプ内で液溜りが維持
されるようにしておかなければならず、この液溜り維持
用の自吸室を備えた複雑な構造となっていた。そのため
、ポンプ内部の全面ライニングは極めて困難であった。
第5図は、本願出願人が先に開発して実用新案登録日1
ll(実開昭62−162392号)した、自吸式渦巻
きポンプの1ill断面図である。該渦巻きポンプは、
自吸構造を具備しているにも拘わらず、ポンプ内部の全
面をライニング可能としたものである。以下、これを簡
単に説明する。同図において符号1はポンプ本体であり
、2は吸引口部であり、3は吸引側自吸室であり、4は
インペラーであり、5は渦巻き室であり、6は吐出側自
吸室であり、7は吐出口部である。また、上記ポンプ本
体1は、吸引口部2と吸引側自吸室3との間を区画する
ように設けられた逆止弁8により、該吸引側自吸室3か
ら吐出側自吸室6に至る内部で液溜りが維持されるよう
になっていた。そして、この渦巻きポンプにおいて、ラ
イニングを可能とするうえで最も特徴的な構造は、前記
渦巻き室5を形成させるための渦巻き誘導体9(第6図
に示した一部切欠斜視図を参照)を、ポンプ本体1から
分解できるようにした点にあった。すなわち、ポンプ本
体lから、インペラー伝動部10.吸引側継手11.点
検蓋12と共に前記渦巻き誘導体9をも取り外すと、該
ポンプ本体1の内部には、その全ての内面へ手を差し込
めるようになっていた。そのため、ライニング化作業は
、ポンプ本体1を約350℃前後に加熱しておき、その
温度が冷めないうちに、ライニング材料(例えば、粉状
、ゼリー状乃至板状のゴム素材)を手でポンプ内面へ塗
り付けるようにしていたのである。
(発明が解決しようとする課題) 上記の如く、従来のライニング化作業は、その全てを手
作業に依存したものであった。従って、当然の如くその
作業能率は劣悪であった。また、ポンプ本体1の温度が
冷めないうちにライニング材料の塗り付けを全て完了さ
せなければならなかったので、ライニングの平均肉厚は
’ltm程度が限界であり、それ以上とすることは不可
能であった。
しかも、ポンプ本体lの内部において、内隅又は外隅と
なる鋭角部分や曲率半径の小さい部分では、2鶴の肉厚
に確保又は保持させること自体、極めて困難であった。
それ故、相当な熟練を積んだ者であっても、そのライニ
ング肉厚に幅広いバラツキ(1,6〜2.1 tm>を
生じさせるようになっていた。そして更に−1このよう
なライニング化作業に携わる者は、日常的に、火傷の危
険性に曝されているものであった。
本発明は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであっ
て、少なくともポンプ本体につき、そのライニング化作
業が簡単且つ能率的に行えるようにし、もって渦巻きポ
ンプ全体としての製造が簡単且つ能率的に行えるように
した、新規な自吸式渦巻きポンプ(以下、本発明ポンプ
と言う)及びその製造方法(以下、本発明方法と言う)
を提供することを目的とする。
「発明の構成」 (課題を解決するための手段) 本発明ポンプの要旨とするところは、呼び水を不要とす
る自吸式の渦巻きポンプにおいて、仕切壁の一方側にイ
ンペラー格納室用の形成凹部が設けられ他方側に自吸室
用の形成凹部が設けられたポンプ本体と、該ポンプ本体
の自吸室用形成凹部を閉蓋する吸引側閉塞盤と、前記ポ
ンプ本体のインペラー格納室用形成凹部内に取り付けら
れる渦巻き誘導体と、該渦巻き誘導体へインペラーを対
向保持すると共に前記ポンプ本体のインペラー格納室用
形成凹部を閉蓋するインペラー側閉塞盤とより成り、前
記ポンプ本体は仕切壁両側の形成凹部がそれらの各開口
縁部を最も広口とする形状に形成されている点にある。
また、前記ポンプ本体、吸引側閉塞盤、渦巻き誘導体、
インペラー側閉塞盤には、被輸送液と接触し得る全面に
ゴム、合成樹脂などより成るライニングが施されている
ものとする。
一方、本発明方法の要旨とするところは、前記ポンプ本
体における少なくともインペラー格納室用の形成凹部及
び自吸室用の形成凹部と対応した形状の加圧型を当該ポ
ンプ本体の仕切壁両側から対向配置し、各加圧型の押圧
面に沿って熱溶融状態にあるライニング材料を注入させ
る点にある。
(作 用) ポンプ本体は、二つの閉塞盤及び渦巻き誘導体(インペ
ラーを含む)を分離させることで、インペラー格納室と
自吸室とが互いに相反する方向を向いて開放されるよう
になり、その内部には形成凹部が残置されることとなる
。そして、これらの形成凹部は、それぞれの開口縁部を
最も広口とするように形成されている。そのため、各形
成凹部に対しては、それぞれの開放側から加圧型の出し
入れができるものとなり、本発明方法の実施、すなわち
、ライニング化作業の機械化が可能となっている。なお
、本発明方法では、ポンプ本体における上記の各形成凹
部内へ加圧型を挿入しておき、該加圧型の押圧面に沿っ
てライニング材料を注入するものである。該ライニング
材料は、加圧型への注入前より熱溶融状態としておくこ
とも、加圧型による加熱によって熱溶融状態とすること
も可能であ為、そして、ライニング材料の注入後には、
各加圧型に所定の圧下を加えて、ライニング材料の硬化
を待つ、得られたポンプ本体は、所望の面がライニング
されたものとなる0間様に、吸引側閉塞盤、渦巻き誘導
体、インペラー側聞′M盤などについてもライニング化
作業の機械化が可能である。
(実施例) 以下、本発明を、その実施例を示す図面に基づいて説明
すると次のとおりである。
第1WJは、本発明ポンプを示す側断面図であり、第2
図はその分解図である。この第2図によって簡明となる
如く、本発明ポンプは、ポンプ本体15と、吸引側の閉
塞盤16と、渦巻き誘導体17と、インペラー20側の
閉塞盤18とより成る。また、本実施例のものでは、ポ
ンプ本体15から吐出側の継手部19をも分離できるも
のとしである。なおまた、第2図中の符号21はインペ
ラー伝動部であり、22は逆止弁であり、23はドレン
蓋である。
上記ポンプ本体15は、その内部中央に仕切壁24を備
えたものであって、該仕切壁24の一方側にはインペラ
ー格納室用の形成凹部25が設けられ、他方側には自吸
室用の形成凹部26が設けられている。
該自吸室用形成凹部26は吸引側となるものであって、
吐出側の自吸室は、その下部側に設けられるようになっ
ている(符号27参照)、また、該ポンプ本体15は、
第3図においてインペラー格納室用の形成凹部25側か
ら見た状態を示す如く、全体としてはタマゴ形をしたも
のである。第2図によって明らかな如く、ポンプ本体1
5の各形成凹部25及び26は、それらの各開口縁部が
最も広口となるように形成されている。すなわち、イン
ペラー格納室用の形成凹部25にあっては、その開口縁
部へ近寄るほど徐々に内径が広がる如き勾配が付されて
いる。また、自吸室用の形成凹部26にあっても、微小
ではあるが同様な勾配が付されている。そしていずれの
形成凹部25.26も、それらの内部周面では、各開口
縁部よりも外径方向へ突出するものは何も存在しないよ
う工夫されている。その理由は後述する。
前記吸引側閉塞盤16は、上記したポンプ本体15に対
してその自吸室用形成凹部26を閉蓋する如くボルト付
けされるものであって、その両者間に逆止弁22が介設
されることで、該形成凹部26を吸引側の自吸室30と
する(第1図参照)、該吸引側閉塞盤16には吸引便1
継手2日が一体形成されており、適宜の外部配管との接
続に供されるようになっている。
前記渦巻き誘導体17は、上記したポンプ本体15に対
して、そのインペラー格納室用の形成凹部25内へ取り
付けられる(第1図参照)、該渦巻き誘導体17の外郭
形状は従来のもの(第6図参照)と略々同様であって、
被輸送液を、インペラー20の回転(第6図中の白抜き
矢符方向を参照)に沿わせて流れ易くするためのもので
ある。該渦巻き誘導体17は、ポンプ本体15の仕切壁
24に設けられた中央孔29(第1図及び第3図参照)
に対して嵌入保持されることで位置決めされる。
前記インペラー側閉塞盤18は、その一方面側にインペ
ラー伝動部21がボルト付けされ、他方面倒では該イン
ペラー伝動部21の出力端21aによってインペラー2
0が保持される。第1図に示す如く、該インペラー側閉
塞盤18は、上記したポンプ本体15に対して、そのイ
ンペラー格納室用形成凹部25を閉蓋する如くボルト付
けされる。従って、該形成凹部25内に取り付けられた
前記渦巻き誘導体17には、前記インペラー20が対向
するように位置付けられ、同時に、該渦巻き誘導体17
はポンプ本体15に対してしっかりと押圧固定されるこ
ととなる。
また、このことにより、ポンプ本体15のインペラー格
納室用形成凹部25は、吐出側自吸室31と渦巻き室3
2とに区画形成される。
なお、ポンプ本体15には、前記した吐出側継手部19
やドレン蓋23もボルト付けされるようになる。
このようにして成る本発明ポンプは、前記ポンプ本体1
5.吸引側閉塞盤16.渦巻き誘導体17.インペラー
側閉塞盤18のそれぞれにおいて、被輸送液と接触し得
る全面が、ゴム、合成樹脂などによってライニングされ
ている。勿論、インペラー20゜吐出側継手部19.逆
止弁22及びドレン蓋23についても同様である。従っ
て、吸引側継手28から吸引側自吸室30.中央孔29
.渦巻き室32.吐出開自吸室31を経て上方側の吐出
側継手部19へと被輸送液を通過させても、該被輸送液
によって金属成分が侵されたり、反対に金属成分によっ
て被輸送液の成分組成が害されたりすることはない、し
かも、ポンプ本体15と、該ポンプ本体15に対して取
り付けられる各部品(16,22,23,1?、 20
.18.19)との取付面間では、ライニング相互が二
重に重ね合わされるようになっているので、完全なる液
漏れの防止が実現されている。
次に、本発明方法を説明する0本発明方法では、ポンプ
本体15の内部を全面ライニングするにあたり、それを
機械化できるようにしたものである。
すなわち、ポンプ本体15内の形成凹部25及び26は
、第2図に示した如く、それらの開口縁部が最も広口と
なるように形成されているから、各形成凹部25、26
内へは加圧型を出し入れできるようになっているのであ
る。第4図は、ポンプ本体15と、各加圧型33.34
との金型関係を示した側断面図である。同図に示す如く
ポンプ本体15は、自吸室用の形成凹部26が下向きと
なる如き横倒姿勢としである。その理由は次の通りであ
る。加圧型33.34を用いた機械的ライニング化作業
では、該加圧型33゜34とポンプ本体15との位置決
め及びその保持が極めて重要となる。しかし、第2図に
よっても明らかなように、ポンプ本体15は、その内外
周面の殆どにライニングを必要とするものであり、加圧
型33、34に対して直接的に接触させるのは非常に踵
しくなっている。そこで、本発明者は、試行錯誤の末、
前記自吸室用形成凹部26の開口部周りにおいて、ライ
ニングを不要とする面(第4図中の■〜■)を形成させ
ることができる点に想到した。
すなわち、ポンプ本体15における■及び■の部位を、
下方の加圧型34における(11及び(4)の部位で各
水平に支持させ、ポンプ本体15における■及び■の部
位を、加圧型34における(2)及び(3)の部位で嵌
め合わせるように支持させたのである。このことにより
、加圧型34に対してポンプ本体15を正確に位置決め
でき、且つしっかりと保持できるようになった。従って
、この状態で上方の加圧型33を下降させ、これをポン
プ本体15におけるインペラー格納室用の形成凹部25
内へ所定配置でセットすればよい、なお、本実施例では
、ポンプ本体15に対して吐出側継手部19 (第2図
参照)をも分離できるようにしであるので、該ポンプ本
体15にはそのための接続孔35を開口形成させなけれ
ばならない。
そこで、側方の加圧型36をも所定配置で合型させるよ
うにした。このようにポンプ本体15に対する加圧型3
3.34.36の合型ができたなら、それらの各押圧面
に沿ってライニング材料(例えば、粉状乃至ゼリー状の
ゴム素材)を注入する。該ライニング材料は、その注入
前より熱溶融状態(ゴム素材であれば70℃前後)にし
ておくこともできるし、未溶融のものを注入した後、加
圧型33.34.36により加熱(例えば160℃前1
k)シて熱溶融させてもよい、更に別の方法としては、
加圧型33.34゜36の金型前にポンプ本体15の所
要箇所へ板状をしたライニング材料(ゴム素材など)を
接着しておき、その後加圧型33.34.36を合型さ
せるようにしてもよい、このような金型後には、各加圧
型33゜34、36に所定の圧下を加え、ライニング材
料の硬化を待つ0本実施例では、肉厚4畷又は5■のゴ
ムライニングを得るにあたり、5ootのプレス圧とし
た。ライニング材料が硬化したなら、各加圧型33.3
4.36を脱型させ、ライニング材料に発生したパリを
除去する。
なお、前記した吸引側閉塞盤16.渦巻き誘導体17、
インペラー側閉塞盤18はもとより、インペラー20.
吐出側継手部19.ドレン蓋23などについても、上記
ポンプ本体15と略々同様な方法により、ライニング化
作業を機械化できるものである。これらの部品では、ラ
イニングの肉厚をポンプ本体15と同じ4鶴又は5mm
とするのに、100 tのプレス圧で充分であった。
(別態様の検討) ところで、ポンプ本体15などをライニングする理由は
、前記した如き金属成分の溶は出しを問題視する場合だ
けではない0例えば、高硬度の粒子が含まれたスラリー
(懸濁液)を被輸送液とする場合にあって、ポンプ本体
15の内面を摩耗から保護しようとする理由もある。こ
のような場合には、殊にインペラー20や渦巻き誘導体
17において摩耗の危険性が高く、且つ摩耗した場合の
部品交換費用も高騰化するものである。従って、これに
対処するには、インペラー20や渦巻き誘導体17につ
いてはクロムメツキなどの硬質な表面処理を施したもの
と置換するようなことも可能である。なお、言うまでも
なく、第1〜4図に示した実施例は一つの具体例を挙げ
たに過ぎず、ポンプ本体15をはじめ全ての部品の外郭
形状などは、ポンプ性能。
用途、被輸送液の種類などに応じて適宜に変更され得る
。また、本発明方法において用いる加圧型33、34.
38は、ポンプ本体15との位置釣台型関係。
分割数、形状などが必要に応じて変更され得ることは勿
論である。また更に、ライニングの肉厚操作も、所望す
るところに応じて任意に行える。このように、本発明ポ
ンプの形状及び構成並びに本発明方法の細部にわたる構
成は、実施の態様に応じて適宜変更可能である。
「発明の効果」 以上の説明で明らかなように、本発明に係る自吸式渦巻
きポンプ及びその製造方法によれば、ポンプ本体に対し
て二つの閉塞盤及び渦巻き誘導体を分解できるものとし
、且つポンプ本体における二つの形成凹部に所定の形状
を付与させているので、該ポンプ本体をはじめとする全
ての部品につき、ライニング化作業の機械化が可能とな
った。
従って当然に、各部品におけるライニング化作業が簡単
且つ能率的に行えるようになり、渦巻きポンプ全体とし
ての製造も、簡単且つ能率的となった。具体例を挙げれ
ば、ポンプ本体のライニング化作業は、従来の50倍を
越える作業能率となり、まさに画期的である。勿論、ラ
イニング化作業に携わる者は、その熟練技術を必要とせ
ず、また火傷の危険に曝されるおそれもない。
そして、このようにライニング化作業を機械化できるこ
とにより、従来不可能とされていた2−以上のライニン
グが可能となった。のみならず、ライニングには、全て
の部品及び全ての形成箇所を通じて肉厚を均一なものと
することができると共に、加圧によって形状的1寸法的
正確性を追求でき、更にそのライニング表面を平温なも
のとすることができる、それ故、例えばインペラーと渦
巻き誘導体との対向間に生じるクリアランスを微小なも
のにしたり、各部での流路抵抗を極少なものにしたりす
ることができ、結果としてポンプ性能が全般的飛曙的に
高められることとなる。そして更に、ここで特筆すべき
ことは、上記の如くライニングを分厚く且つ精度よく形
成できるために、ポンプ本体やその他の部品において、
その既存の概念を変えてしまったという点にある。すな
わち、ライニング自体に形状的寸法的な追求ができるか
ら、ポンプ本体などそれ自体にはそれ程高い寸法精度を
要さず、結局、ポンプ本体などは、大略的な形状を保持
するための「芯材」であるとの捉えかたができるもので
ある。すなわち、この芯材は、完成予定寸法よりも小振
りに形成させることができるという利点がある。特に、
従来にあっては、ポンプ本体の内面など(多くは鋳肌面
)を手作業によって平滑に研磨仕上した後、この平温面
ヘライニング材料を塗り付けるようにしていたが、本発
明では、パリやゴミを除去する他、この種研磨作業を全
く不要にできるものである。従って、このような観点に
基づいてポンプ本体なとの製造能率を従来と比較すれば
、実に2倍をかるく超えるものが得られるのである。も
つとも、本発明では、ライニング化作業をするにあたり
加圧型による圧下を加えることができるようになってい
るので、ポンプ本体の内面などが鋳肌面のままでも、ラ
イニング材料の密着性が得られるのである。そしてこの
ことが却って、ライニング材料の接着性を高める効果に
もつながっている等、幾多の優れた利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ポンプを示す側断面図、第21!1はそ
の分解図、第3図はポンプ本体をそのインペラー格納室
側から見た状態で示す正面図、第4図はポンプ本体に対
して機械的にライニング化作業を行う状態(本発明方法
)を示す側断面図、第5図は実開昭62−162392
号公報に掲載された従来の自吸式渦巻きポンプを示す側
断面図、第6図は従来の渦巻き誘導体を一部切り欠いて
示す斜視図である。 15・・・ポンプ本体   16・・・吸引側閉塞盤1
7・・・渦巻き誘導体  18・・・インペラー側閉塞
盤19・・・吐出側継手部  20・・・インペラー2
2・・・逆止弁     24・・・仕切璧25・・・
インペラー格納室用の形成凹部26・・・自吸室用の形
成凹部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、呼び水を不要とする自吸式の渦巻きポンプにおいて
    、仕切壁の一方側にインペラー格納室用の形成凹部が設
    けられ他方側に自吸室用の形成凹部が設けられたポンプ
    本体と、該ポンプ本体の自吸室用形成凹部を閉蓋する吸
    引側閉塞盤と、前記ポンプ本体のインペラー格納室用形
    成凹部内に取り付けられる渦巻き誘導体と、該渦巻き誘
    導体へインペラーを対向保持すると共に前記ポンプ本体
    のインペラー格納室用形成凹部を閉蓋するインペラー側
    閉塞盤とより成り、前記ポンプ本体は仕切壁両側の形成
    凹部がそれらの各開口縁部を最も広口とする形状に形成
    されていることを特徴とする自吸式渦巻きポンプ。 2、前記ポンプ本体、吸引側閉塞盤、渦巻き誘導体、イ
    ンペラー側閉塞盤には被輸送液と接触し得る全面にゴム
    、合成樹脂などより成るライニングが施されていること
    を特徴とする請求項1に記載の自吸式渦巻きポンプ。 3、前記ポンプ本体における少なくともインペラー格納
    室用の形成凹部及び自吸室用の形成凹部と対応した形状
    の加圧型を当該ポンプ本体の仕切壁両側から対向配置し
    、各加圧型の押圧面に沿って熱溶融状態にあるライニン
    グ材料を注入させることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の自吸式渦巻きポンプの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2980411A1 (en) 2014-07-29 2016-02-03 Honda Motor Co., Ltd. Centrifugal pump

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