JPH03267549A - 軽金属製内燃機関用シリンダブロック - Google Patents
軽金属製内燃機関用シリンダブロックInfo
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- JPH03267549A JPH03267549A JP6637590A JP6637590A JPH03267549A JP H03267549 A JPH03267549 A JP H03267549A JP 6637590 A JP6637590 A JP 6637590A JP 6637590 A JP6637590 A JP 6637590A JP H03267549 A JPH03267549 A JP H03267549A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、内燃機関のシリンダブロックに係り、更に詳
細には軽金属製のシリンダブロックに係る。
細には軽金属製のシリンダブロックに係る。
[従来の技術]
例えば本願出願人と同一の出願人の出願に係る特開昭6
1−126355号公報に記載されている如く、内燃機
関のシリンダブロックの一つとして、シリンダボアの表
面部がセラミック短繊維にて複合強化された軽金属より
なるシリンダブロックが既に知られている。かかるシリ
ンダブロックによれば、シリンダボアの耐摩耗性を確保
し得るると共に、鋳鉄製のライナが組込まれたシリンダ
ブロックの場合に比してシリンダブロックを軽量化する
ことができる。
1−126355号公報に記載されている如く、内燃機
関のシリンダブロックの一つとして、シリンダボアの表
面部がセラミック短繊維にて複合強化された軽金属より
なるシリンダブロックが既に知られている。かかるシリ
ンダブロックによれば、シリンダボアの耐摩耗性を確保
し得るると共に、鋳鉄製のライナが組込まれたシリンダ
ブロックの場合に比してシリンダブロックを軽量化する
ことができる。
[発明が解決しようとする課題]
しかしセラミック短繊維にて複合強化された軽金属はそ
の弾性率が約8000 km/ mm2程度であり、弾
性率が12000 km/ mm2程度である鋳鉄に比
して剛性の点で劣るため、シリンダブロックにシリンダ
ヘッドがボルト締結により固定された場合に於けるシリ
ンダボアの変形量、特にその上端部に於ける変形量が鋳
鉄製のライナが鋳包まれたシリンダブロックの場合に比
して大きく、そのためオイルの消費量が高いという問題
がある。
の弾性率が約8000 km/ mm2程度であり、弾
性率が12000 km/ mm2程度である鋳鉄に比
して剛性の点で劣るため、シリンダブロックにシリンダ
ヘッドがボルト締結により固定された場合に於けるシリ
ンダボアの変形量、特にその上端部に於ける変形量が鋳
鉄製のライナが鋳包まれたシリンダブロックの場合に比
して大きく、そのためオイルの消費量が高いという問題
がある。
本発明は、シリンダボアの表面部がセラミック短繊維に
て複合強化された軽金属よりなるシリンダブロックに於
ける上述の如き問題に鑑み、シリンダボアの変形量が小
さく、これによりオイル消費量を低減し得るよう改良さ
れた軽金属製の内燃機関用シリンダブロックを提供する
ことを目的としている。
て複合強化された軽金属よりなるシリンダブロックに於
ける上述の如き問題に鑑み、シリンダボアの変形量が小
さく、これによりオイル消費量を低減し得るよう改良さ
れた軽金属製の内燃機関用シリンダブロックを提供する
ことを目的としている。
[課題を解決するための手段]
上述の如き目的は、本発明によれば、シリンダボアの表
面部がセラミック短繊維にて複合強化され、該短繊維強
化部の少なくとも上方部の周囲の部分が周方向に配向さ
れた無機質長繊維にて複合強化された軽金属よりなる内
燃機関用シリンダブロックによって達成される。
面部がセラミック短繊維にて複合強化され、該短繊維強
化部の少なくとも上方部の周囲の部分が周方向に配向さ
れた無機質長繊維にて複合強化された軽金属よりなる内
燃機関用シリンダブロックによって達成される。
[発明の作用コ
本発明によれば、シリンダボアの表面部がセラミック短
繊維にて複合強化され、該短繊維強化部の少なくとも上
方部の周囲の部分が周方向に配向された無機質長繊維に
て複合強化される。従ってシリンダボアの耐摩耗性がセ
ラミック短繊維により確保され、シリンダボアの上方部
の周囲の部分の剛性が無機質長繊維により確保され、こ
れによりシリンダヘッドがシリンダブロックにボルト締
結される場合に於けるシリンダボアの変形量が低減され
、更には鋳鉄製のシリンダヘッドが鋳口まれる場合に比
して軽量化が達成される。
繊維にて複合強化され、該短繊維強化部の少なくとも上
方部の周囲の部分が周方向に配向された無機質長繊維に
て複合強化される。従ってシリンダボアの耐摩耗性がセ
ラミック短繊維により確保され、シリンダボアの上方部
の周囲の部分の剛性が無機質長繊維により確保され、こ
れによりシリンダヘッドがシリンダブロックにボルト締
結される場合に於けるシリンダボアの変形量が低減され
、更には鋳鉄製のシリンダヘッドが鋳口まれる場合に比
して軽量化が達成される。
尚本発明に於て使用されるセラミック短繊維は耐摩耗性
向上効果に優れた任意の短繊維であってよく、例えはア
ルミナ−シリカ短繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素ウィ
スカ、窒化ケイ素ウィスカなどであってよい。また本発
明に於て使用される無機質長繊維も従来より複合材料の
製造に使用されている任意の長繊維であってよいが、特
に炭素繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、窒化ケイ
素繊維の如くそれ自身弾性率の高い長繊維であることが
好ましい。
向上効果に優れた任意の短繊維であってよく、例えはア
ルミナ−シリカ短繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素ウィ
スカ、窒化ケイ素ウィスカなどであってよい。また本発
明に於て使用される無機質長繊維も従来より複合材料の
製造に使用されている任意の長繊維であってよいが、特
に炭素繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、窒化ケイ
素繊維の如くそれ自身弾性率の高い長繊維であることが
好ましい。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
詳細に説明する。
実施例1
第1図は本発明によるシリンダブロックの第一の実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
この実施例に於ては、シリンダブロック10はアルミニ
ウム合金よりなるオープンデツキ型のシリンダブロック
として構成されており、図に於て12はシリンダボアを
、14は冷却水通路を各々示している。シリンダボアの
表面部はその壁面より2〜5■lの深さの範囲に亙り体
積率12%のアルミナ−シリカ繊維16により複合強化
され、その周囲の部分は周方向に配向された体積率60
%の炭素繊維18にて複合強化されている。
ウム合金よりなるオープンデツキ型のシリンダブロック
として構成されており、図に於て12はシリンダボアを
、14は冷却水通路を各々示している。シリンダボアの
表面部はその壁面より2〜5■lの深さの範囲に亙り体
積率12%のアルミナ−シリカ繊維16により複合強化
され、その周囲の部分は周方向に配向された体積率60
%の炭素繊維18にて複合強化されている。
具体例1
平均繊維径3μ11平均繊維長llll11のアルミナ
−シリカ繊維(イソライト工業株式会社製「カオウール
」)を無機質バインダが添加された水溶液中に投入して
該水溶液を撹拌混合し、得られた分散液に対し吸引成形
を行い、更に成形体を乾燥させた後機械加工を行うこと
により、上端の外径82龍、下端の外径88111、内
径74mm、高さ132 mmの寸法を有し、繊維の体
積率が12%である円筒状の短繊維形成体を形成した。
−シリカ繊維(イソライト工業株式会社製「カオウール
」)を無機質バインダが添加された水溶液中に投入して
該水溶液を撹拌混合し、得られた分散液に対し吸引成形
を行い、更に成形体を乾燥させた後機械加工を行うこと
により、上端の外径82龍、下端の外径88111、内
径74mm、高さ132 mmの寸法を有し、繊維の体
積率が12%である円筒状の短繊維形成体を形成した。
次いでこの短繊維成形体の外周面に炭素繊維(東し株式
会社製[トレカM40J、弾性率40000kg/g+
i2)のヤーン(フィラメント数6000本)をフィラ
メントワインディングにより外径が89關の一定値にな
るまで繊維体積率60%にて巻付けた。
会社製[トレカM40J、弾性率40000kg/g+
i2)のヤーン(フィラメント数6000本)をフィラ
メントワインディングにより外径が89關の一定値にな
るまで繊維体積率60%にて巻付けた。
第5図はかして形成された複合成形体20をその一部を
破断して示す斜視図である。図に於て、16及び22は
それぞれアルミナ−シリカ繊維及び短繊維成形体を示し
ており、18は炭素繊維を示している。
破断して示す斜視図である。図に於て、16及び22は
それぞれアルミナ−シリカ繊維及び短繊維成形体を示し
ており、18は炭素繊維を示している。
次いで複合成形体を約500℃に予熱した後、シリンダ
ブロック製造用の加圧鋳造装置のシリンダボア入子に嵌
合させて型締めを行い、鋳型内に640℃のアルミニウ
ム合金(JIS規格ADC12)の溶湯を注湯し、溶湯
を約760kg/c−の圧力にて加圧することにより複
合成形体の個々の繊維の間に浸透させ、得られた鋳物に
対し必要な機械加工を行って第1図に示されている如き
4気筒1500ccのガソリン機関用のシリンダブロッ
クを形成した。
ブロック製造用の加圧鋳造装置のシリンダボア入子に嵌
合させて型締めを行い、鋳型内に640℃のアルミニウ
ム合金(JIS規格ADC12)の溶湯を注湯し、溶湯
を約760kg/c−の圧力にて加圧することにより複
合成形体の個々の繊維の間に浸透させ、得られた鋳物に
対し必要な機械加工を行って第1図に示されている如き
4気筒1500ccのガソリン機関用のシリンダブロッ
クを形成した。
また比較の目的で複合成形体と同一の寸法及び形状を有
し体積率12%のアルミナ−シリカ繊維のみよりなる繊
維成形体を用いて具体例の場合と同一の要領及び条件に
て比較例のシリンダブロックを形成した。尚これらのシ
リンダブロックのボア径は78關であった。
し体積率12%のアルミナ−シリカ繊維のみよりなる繊
維成形体を用いて具体例の場合と同一の要領及び条件に
て比較例のシリンダブロックを形成した。尚これらのシ
リンダブロックのボア径は78關であった。
次いでこれらのシリンダブロックにシリンダヘッドをボ
ルト締結し、シリンダボアの真円度の変化量(真円より
の径方向の最大変化量)を測定した。その結果比較例の
シリンダブロックに於ける真円度の変化量は31μlで
あったのに対し、具体例1のシリンダブロックに於ける
変化量は0゜3μmであった。
ルト締結し、シリンダボアの真円度の変化量(真円より
の径方向の最大変化量)を測定した。その結果比較例の
シリンダブロックに於ける真円度の変化量は31μlで
あったのに対し、具体例1のシリンダブロックに於ける
変化量は0゜3μmであった。
実施例2
第2図は本発明によるシリンダブロックの第二の実施例
を示す第1図と同様の縦断面図である。
を示す第1図と同様の縦断面図である。
尚第2図に於て、第1図に示された部分に対応する部分
には第1図に付されれた符号と同一の符号が付されてい
る。
には第1図に付されれた符号と同一の符号が付されてい
る。
この実施例に於ては、シリンダボアの表面部はその壁面
より2〜4 mmの深さの範囲に亙り体積率10%のア
ルミナ−シリカ繊維16により複合強化され、アルミナ
−シリカ繊維にて複合強化された部分の上方部の周囲の
部分は周方向に配向された体積率60%の炭素繊維18
にて複合強化されている。
より2〜4 mmの深さの範囲に亙り体積率10%のア
ルミナ−シリカ繊維16により複合強化され、アルミナ
−シリカ繊維にて複合強化された部分の上方部の周囲の
部分は周方向に配向された体積率60%の炭素繊維18
にて複合強化されている。
具体例2
具体例1の場合と同一の要領にて、平均繊維径3μl、
平均繊維長1 +amのアルミナ−シリカ繊維(イソラ
イト工業株式会社製「カオウ−/l、J)ヨりなり、外
径86 +n、内径74■m、高さ132■■の寸法を
有し、上端より3〜601m+の範囲の外周面に深さ2
■の溝を有し、繊維の体積率が10%である円筒状の短
繊維形成体を形成した。次いでこの短繊維成形体の溝に
炭素繊維(東し株式会社製[トレカM40J、弾性率4
0000 kg/+++a2)のヤーン(フィラメント
数6000本)をフィラメントワインディングにより外
径が86111になるまで繊維体積率60%にて巻付け
た。
平均繊維長1 +amのアルミナ−シリカ繊維(イソラ
イト工業株式会社製「カオウ−/l、J)ヨりなり、外
径86 +n、内径74■m、高さ132■■の寸法を
有し、上端より3〜601m+の範囲の外周面に深さ2
■の溝を有し、繊維の体積率が10%である円筒状の短
繊維形成体を形成した。次いでこの短繊維成形体の溝に
炭素繊維(東し株式会社製[トレカM40J、弾性率4
0000 kg/+++a2)のヤーン(フィラメント
数6000本)をフィラメントワインディングにより外
径が86111になるまで繊維体積率60%にて巻付け
た。
第6図はかして形成された複合成形体26をその一部を
破断して示す斜視図である。図に於て、16及び22は
それぞれアルミナ−シリカ繊維及び短繊維成形体を示し
ており、18は炭素繊維を示している。
破断して示す斜視図である。図に於て、16及び22は
それぞれアルミナ−シリカ繊維及び短繊維成形体を示し
ており、18は炭素繊維を示している。
次いでこの複合成形体が使用された点を除き具体例1の
場合と同一の要領及び条件にて第2図に示されている如
き4気筒1500ccのガソリン機関用のシリンダブロ
ックを形成した。
場合と同一の要領及び条件にて第2図に示されている如
き4気筒1500ccのガソリン機関用のシリンダブロ
ックを形成した。
また比較の目的で複合成形体と同一の寸法及び形状を有
し体積率10%のアルミナ−シリカ繊維のみよりなる繊
維成形体を用いて具体例2の場合と同一の要領及び条件
にて比較例のシリンダブロックを形成した。尚これらの
シリンダブロックのボア径は78mmであった。
し体積率10%のアルミナ−シリカ繊維のみよりなる繊
維成形体を用いて具体例2の場合と同一の要領及び条件
にて比較例のシリンダブロックを形成した。尚これらの
シリンダブロックのボア径は78mmであった。
次いでこれらのシリンダブロックにシリンダヘッドをボ
ルト締結し、シリンダボアの真円度の変化量を測定した
ところ、比較例のシリンダブロックに於ける変化量は3
1μmであったのに対し、具体例2のシリンダブロック
に於ける変化量は0゜8μ閣であった。
ルト締結し、シリンダボアの真円度の変化量を測定した
ところ、比較例のシリンダブロックに於ける変化量は3
1μmであったのに対し、具体例2のシリンダブロック
に於ける変化量は0゜8μ閣であった。
実施例3
第3図は本発明によるシリンダブロックの第三の実施例
を示す第1図と同様の縦断面図である。
を示す第1図と同様の縦断面図である。
尚第3図に於て、第1図に示された部分に対応する部分
には第1図に付された符号と同一の符号が付されている
。
には第1図に付された符号と同一の符号が付されている
。
この実施例に於ては、シリンダボアの表面部はその壁面
より2〜2,5關の深さの範囲に亙り体積率10%のア
ルミナ繊維28により複合強化され、アルミナ繊維にて
複合強化された部分の周囲の部分は周方向に配向された
体積率55%の炭化ケイ素繊維30にて複合強化されて
いる。
より2〜2,5關の深さの範囲に亙り体積率10%のア
ルミナ繊維28により複合強化され、アルミナ繊維にて
複合強化された部分の周囲の部分は周方向に配向された
体積率55%の炭化ケイ素繊維30にて複合強化されて
いる。
具体例3
具体例1の場合と同一の要領にて、平均繊維径3μ■、
平均繊維長1.2關のアルミナ繊維(IC1社製「サフ
ィル」)よりなり、外径86mm。
平均繊維長1.2關のアルミナ繊維(IC1社製「サフ
ィル」)よりなり、外径86mm。
内径74+m、高さ132 mmの寸法を有し、外周面
に深さ2■11長さ80amの第一の溝と深さ1.5■
、長さ48+uaの第二の溝とを有し、繊維の体積率が
10%である円筒状の短繊維形成体を形成した。次いで
この短繊維成形体の第−及び第二の溝に炭化ケイ素繊維
(日本カーボン株式会社製「ニカロン」、弾性率200
00kg/am2)のヤーン(フィラメント数1000
本)をフィラメントワインディングにより外径が861
111の一定値になるまで繊維体積率55%にて巻付け
た。
に深さ2■11長さ80amの第一の溝と深さ1.5■
、長さ48+uaの第二の溝とを有し、繊維の体積率が
10%である円筒状の短繊維形成体を形成した。次いで
この短繊維成形体の第−及び第二の溝に炭化ケイ素繊維
(日本カーボン株式会社製「ニカロン」、弾性率200
00kg/am2)のヤーン(フィラメント数1000
本)をフィラメントワインディングにより外径が861
111の一定値になるまで繊維体積率55%にて巻付け
た。
第7図はかくして形成された複合成形体32をその一部
を破断して示す斜視図である。図に於て、28及び34
はそれぞれアルミナ繊維及び短繊維成形体を示しており
、30は炭化ケイ素繊維を示している。
を破断して示す斜視図である。図に於て、28及び34
はそれぞれアルミナ繊維及び短繊維成形体を示しており
、30は炭化ケイ素繊維を示している。
次いでこの複合成形体が使用された点を除き具体例1の
場合と同一の要領及び条件にて第3図に示されている如
き4気筒1500ccのガソリン機関用のシリンダブロ
ックを形成した。
場合と同一の要領及び条件にて第3図に示されている如
き4気筒1500ccのガソリン機関用のシリンダブロ
ックを形成した。
また比較の目的で複合成形体と同一の寸法及び形状を有
し体積率10%のアルミナ繊維のみよりなる繊維成形体
を用いて具体例3の場合と同一の要領及び条件にて比較
例のシリンダブロックを形成した。尚これらのシリンダ
ブロックのボア径は78璽mであった。
し体積率10%のアルミナ繊維のみよりなる繊維成形体
を用いて具体例3の場合と同一の要領及び条件にて比較
例のシリンダブロックを形成した。尚これらのシリンダ
ブロックのボア径は78璽mであった。
次いでこれらのシリンダブロックにシリンダヘッドをボ
ルト締結し、シリンダボアの真円度の変化量を測定した
ところ、比較例のシリンダブロックに於ける変化量は2
9μ讃であったのに対し、具体例3のシリンダブロック
に於ける変化量は0゜8μ■であった。
ルト締結し、シリンダボアの真円度の変化量を測定した
ところ、比較例のシリンダブロックに於ける変化量は2
9μ讃であったのに対し、具体例3のシリンダブロック
に於ける変化量は0゜8μ■であった。
実施例4
第4図は本発明によるシリンダブロックの第四の実施例
を示す第1図と同様の縦断面図である。
を示す第1図と同様の縦断面図である。
尚第4図に於て、第1図に示された部分に対応する部分
には第1図に付されれた符号と同一の符号が付されてい
る。
には第1図に付されれた符号と同一の符号が付されてい
る。
この実施例に於ては、シリンダボアの表面部はその壁面
より2 mmの深さの範囲に亙り体積率10%のアルミ
ナ繊維28により複合強化され、アルミナ繊維にて複合
強化された部分の周囲の上方部は周方向に配向された体
積率60%の炭素繊維18にて複合強化され、下方部は
周方向に配向された体積率55%の炭化ケイ素繊維30
にて複合強化されている。
より2 mmの深さの範囲に亙り体積率10%のアルミ
ナ繊維28により複合強化され、アルミナ繊維にて複合
強化された部分の周囲の上方部は周方向に配向された体
積率60%の炭素繊維18にて複合強化され、下方部は
周方向に配向された体積率55%の炭化ケイ素繊維30
にて複合強化されている。
具体1例4
具体例1の場合と同一の要領にて、平均繊維径3μ層、
平均繊維長1.2mmのアルミナ繊維(IC1社製「サ
フィール」)よりなり、外径86+o+e。
平均繊維長1.2mmのアルミナ繊維(IC1社製「サ
フィール」)よりなり、外径86+o+e。
内径74關、高さ132m11の寸法を有し、外周面に
深さ2■m1長さ128mmの溝を有し、繊維の体積率
が10%である円筒状の短繊維形成体を形成した。次い
でこの短繊維成形体の溝にその上端より長さ701の範
囲に亘り炭素繊維(東し株式会社製「トレカM40J、
弾性率40000kg/mm2)のヤーン(フィラメン
ト数6000本)をフィラメントワインディングにより
外径か86+omになるまで繊維体積率60%にて巻付
け、また短繊維成形体の溝の残りの部分に炭化ケイ素繊
維(日本カーボン株式会社製「ニカロン」、弾性率20
000 kg/ 5s2)のヤーン(フィラメント数1
000本)をフィラメントワインディングにより外径が
86關の一定値になるまで繊維体積率55%にて巻付け
た。
深さ2■m1長さ128mmの溝を有し、繊維の体積率
が10%である円筒状の短繊維形成体を形成した。次い
でこの短繊維成形体の溝にその上端より長さ701の範
囲に亘り炭素繊維(東し株式会社製「トレカM40J、
弾性率40000kg/mm2)のヤーン(フィラメン
ト数6000本)をフィラメントワインディングにより
外径か86+omになるまで繊維体積率60%にて巻付
け、また短繊維成形体の溝の残りの部分に炭化ケイ素繊
維(日本カーボン株式会社製「ニカロン」、弾性率20
000 kg/ 5s2)のヤーン(フィラメント数1
000本)をフィラメントワインディングにより外径が
86關の一定値になるまで繊維体積率55%にて巻付け
た。
第8図はかくして形成された複合成形体36をその一部
を破断して示す斜視図である。図に於て、28及び38
はそれぞれアルミナ繊維及び短繊維成形体を示しており
、18及び30はそれぞれ炭素繊維及び炭化ケイ素繊維
を示している。
を破断して示す斜視図である。図に於て、28及び38
はそれぞれアルミナ繊維及び短繊維成形体を示しており
、18及び30はそれぞれ炭素繊維及び炭化ケイ素繊維
を示している。
次いでこの複合成形体が使用された点を除き具体例1の
場合と同一の要領及び条件にて第4図に示されている如
き4気筒1500ccのガソリン機関用のシリンダブロ
ックを形成した。
場合と同一の要領及び条件にて第4図に示されている如
き4気筒1500ccのガソリン機関用のシリンダブロ
ックを形成した。
次いてこのシリンダブロックにシリンダヘッドをボルト
締結し、シリンダボアの真円度の変化量を測定したとこ
ろ、この具体例のシリンダブロックに於ける変化量は0
.4μmであった。
締結し、シリンダボアの真円度の変化量を測定したとこ
ろ、この具体例のシリンダブロックに於ける変化量は0
.4μmであった。
尚上述の各具体例及び比較例のシリンダブロックが組込
まれたガソリン機関を下記の条件にて試験運転してオイ
ル消費量を調査したところ、各具体例のオイル消費量は
対応する比較例のオイル消費量の約32%であることが
確認された。
まれたガソリン機関を下記の条件にて試験運転してオイ
ル消費量を調査したところ、各具体例のオイル消費量は
対応する比較例のオイル消費量の約32%であることが
確認された。
回転数:6000rpm
負荷二 フルロード
時間=200時間
以上に於ては本発明を幾つかの実施例について詳細に説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能で
あることは当業者にとって明らかであろう。
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能で
あることは当業者にとって明らかであろう。
例えば図示の各実施例に於ては、シリンダボアの表面部
がその上端より下端まで全範囲に亘り短繊維にて複合強
化されているが、摩耗し易いシリンダボアの上方部の表
面部のみが短繊維にて複合強化されてもよい。
がその上端より下端まで全範囲に亘り短繊維にて複合強
化されているが、摩耗し易いシリンダボアの上方部の表
面部のみが短繊維にて複合強化されてもよい。
[発明の効果コ
以上の説明より明らかである如く、本発明によれば、シ
リンダボアの表面部がセラミック短繊維にて複合強化さ
れ、該短繊維強化部の少なくとも上方部の周囲の部分が
周方向に配向された無機質長繊維にて複合強化される。
リンダボアの表面部がセラミック短繊維にて複合強化さ
れ、該短繊維強化部の少なくとも上方部の周囲の部分が
周方向に配向された無機質長繊維にて複合強化される。
従ってシリンダボアの耐摩耗性がセラミック短繊維によ
り確保され、シリンダボアの上方部の周囲の部分の剛性
が無機質長繊維により確保されるるので、シリンダヘッ
ドがシリンダブロックにボルト締結される場合に於ける
シリンダボアの変形量を低減することができ、更には鋳
鉄製のシリンダライナが鋳口まれる場合に比してシリン
ダブロックを軽量化することができる。
り確保され、シリンダボアの上方部の周囲の部分の剛性
が無機質長繊維により確保されるるので、シリンダヘッ
ドがシリンダブロックにボルト締結される場合に於ける
シリンダボアの変形量を低減することができ、更には鋳
鉄製のシリンダライナが鋳口まれる場合に比してシリン
ダブロックを軽量化することができる。
第1図乃至第4図はそれぞれ本発明によるシリンダブロ
ックの第一乃至第四の実施例を示す縦断面図、第5図乃
至第8図はそれぞれ第一乃至第四の実施例のシリンダブ
ロックを製造するために使用される複合成形体を一部破
断して示す斜視図である。 10・・・シリンダブロック、12・・・シリンダボア
。 14・・・冷却水通路、16・・・アルミナ−シリカ繊
維。 18・・・炭素繊維、20・・・複合成形体、22・・
・短繊維成形体、26・・・複合成形体、28・・・ア
ルミナ繊維、30・・・炭化ケイ素繊維、32・・・複
合成形体。 34・・・短繊維成形体、36・・・複合成形体、38
・・・短繊維成形体 特 許 出 願 人 トヨタ自動車株式会社代
理 人 弁理士 明石 昌毅第1図 第2図 18・・・尻業種膀租 18・・・仄茶S+雁 第 3 図 30・・・R業クイ県檄羅 第 図 15・・・仄茶頓U租 第 図 第 図 G 1B−RNmR 第 7 図 第 図
ックの第一乃至第四の実施例を示す縦断面図、第5図乃
至第8図はそれぞれ第一乃至第四の実施例のシリンダブ
ロックを製造するために使用される複合成形体を一部破
断して示す斜視図である。 10・・・シリンダブロック、12・・・シリンダボア
。 14・・・冷却水通路、16・・・アルミナ−シリカ繊
維。 18・・・炭素繊維、20・・・複合成形体、22・・
・短繊維成形体、26・・・複合成形体、28・・・ア
ルミナ繊維、30・・・炭化ケイ素繊維、32・・・複
合成形体。 34・・・短繊維成形体、36・・・複合成形体、38
・・・短繊維成形体 特 許 出 願 人 トヨタ自動車株式会社代
理 人 弁理士 明石 昌毅第1図 第2図 18・・・尻業種膀租 18・・・仄茶S+雁 第 3 図 30・・・R業クイ県檄羅 第 図 15・・・仄茶頓U租 第 図 第 図 G 1B−RNmR 第 7 図 第 図
Claims (1)
- シリンダボアの表面部がセラミック短繊維にて複合強化
され、該短繊維強化部の少なくとも上方部の周囲の部分
が周方向に配向された無機質長繊維にて複合強化された
軽金属よりなる内燃機関用シリンダブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6637590A JPH03267549A (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 軽金属製内燃機関用シリンダブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6637590A JPH03267549A (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 軽金属製内燃機関用シリンダブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03267549A true JPH03267549A (ja) | 1991-11-28 |
Family
ID=13314020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6637590A Pending JPH03267549A (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 軽金属製内燃機関用シリンダブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03267549A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006021176A1 (de) * | 2006-05-06 | 2007-11-08 | Bayerische Motoren Werke Ag | Kurbelgehäuse für eine Brennkraftmaschine |
US7493882B2 (en) | 2006-08-31 | 2009-02-24 | Nippon Piston Ring Co., Ltd. | Combination of a cylinder liner and a piston ring |
-
1990
- 1990-03-16 JP JP6637590A patent/JPH03267549A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006021176A1 (de) * | 2006-05-06 | 2007-11-08 | Bayerische Motoren Werke Ag | Kurbelgehäuse für eine Brennkraftmaschine |
US7493882B2 (en) | 2006-08-31 | 2009-02-24 | Nippon Piston Ring Co., Ltd. | Combination of a cylinder liner and a piston ring |
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