JPH0326357A - 加圧式スプレー容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 この発明は、加圧式スプレー容器に関するものである。

く従来の技術〉 従来、この種の加圧式スプレー容器としては、フロンガ
スに代表される加圧ガスを、化粧用剤あるいは殺虫剤や
農薬などの各種の薬剤（液体）などとともに混合したも
のをスプレー容器内に高圧で充填．し、密閉容器に設け
たスプレーノズルを操作することで、容器内の上記液体
類をスプレーノズルから噴出させるようにしたものが広
く用いられている。

しかしながら、最近、フロンガスが地球外周のオゾン層
を破壊することが判り、このため、フロンガスを用いな
い所謂無公害スプレーの需要が急増している。

このような無公害スプレーとしては、フロンガスに代わ
る他の無公害ガスを加圧媒体として用いたもの、あるい
はガス類を用いずに例えばスプレー容器に入れたゴムチ
ューブ内に上記のような化粧用剤や薬剤などを圧大して
膨潤させ、ゴムチューブの復元力を利用してこの化粧用
剤や薬剤などをスプレーノズルから噴出させる構造のも
のなどが提案されている。

く発明が解決しようとする課題〉 ところで、上記のように加圧ガスを化粧用剤や薬剤など
とともにスプレー容器内に高圧で充填するものは、高圧
で充填し且つ充填後に直ちに容器を密閉しなければなら
ないため、そのための特別な充填装置ないし設備が必要
で、コスト高であるという問題がある。

また、ゴムチューブの復元力により化粧用剤や薬剤など
を噴出させる構造の場合も同様に高圧での充填後に容器
を密閉する必要があるのでコスト高となるし、更にスプ
レー容器内のように限られた狭い空間内でゴムチューブ
を大きく膨脹させることができないために所望の噴出圧
を得ることが難しく、従って噴出圧を変えることが困難
であるという欠点がある。

この発明は、化粧剤や薬剤などのスプレー容器内への充
填が簡単で、また噴出圧を自由に変えることが可能なス
プレー用容器を提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 即ち、この発明のスプレー用容器は、伸縮自在ないし折
曲自在な袋体内に、弾撥部材をその弾撥力に抗しつつ縮
めた状態で収納し、また前記袋体に形，成した空気孔か
らこの袋体内部を脱気し減圧し且つこの空気孔を塞いで
前記袋体を密刺し、こうして得た加圧機構を、前記弾撥
部材の片側に設けた押圧板を容器本体の内側に形成した
化粧用剤，薬剤などの収納部側に向けて移動自在に配し
、またこの弾撥部材の他側を前記容器本体の底側に圧接
し、更に前記空気孔の解塞機構をその外面に設けてなる
ことを要旨とする。

また、この発明の他のスプレー用容器は、弾撥部材の片
側に設けた抑圧部祠に取付けた牽引部材を、前記弾撥部
材の弾撥力に抗しつつ前記弾撥部材の他側に導出し且つ
この他側において前記牽引部材を係止してなる加圧機構
を有し、また前記押圧部材を、容器本体内に設けた化粧
用剤，薬剤などの収納用の袋体側に移動自在に配すると
ともに、前記弾撥部材の他側を前記容器本体の底側に圧
接し、更に前記牽引部材の解係止機構をその外面に設け
てなることを要旨とするものである。

上記の加圧機構に用いる弾撥材としては、通常、金属な
いし合成樹脂等を材質とするスプリングが用いられる。

そして、このスプリングの径，スプリングを構成する線
材の太さ、スプリングの弾撥方向の長さ，材質，あるい
はこのス５ プリングを縮める割合などを変えることで、必要とされ
る弾撥力を適宜設定すれば良い。

また、このスプリングは、１つでもまた複数でも良いこ
とは言うまでもない。

く作用〉 上記のような加圧機構を用い、またこの加圧機構を構成
する弾撥部材を上記のように縮めるなどした状態でスプ
レー容器への化粧用剤，薬剤などの注入・充填すること
で、この注入・充填作業を通常の作業雰囲気で行うこと
ができ、従って化粧用剤．薬剤などのスプレー容器内へ
の注入・充填作業が簡単になる。

また、例えば弾撥部材がスプリングである場合、上記の
ようにその弾撥力を適宜な値に設定することができ、し
たがって噴出圧を自由に変えることが可能となる。

く実施例〉 以下に実施例を説明する。

実施例１ 第１図において、筒状に成形された金属製な６ いし硬質合成樹脂製の容器本体１の内部には、スプリン
グ２１を用いてなる加圧機構２が、またその頭部開口に
はスプレーヘッド３が螺着されている。

このうち、加圧機構２は、第２図（Ａ）の通り、金属や
硬質合成樹脂で作られたスプリング２１、このスプリン
グ２ｌの上下にそれぞれ設けられた一対の金属ないし硬
質合戊樹脂製の支持材２２，２３、これらの支持材２２
．　２８の間に設けられた軟質の合威樹脂フィルムで作
られた（所謂積層フィルムでも良い）気密袋体２４、並
びに支持祠２２．２３の上面ないし下面に接着や融着等
で固着された板状の気密部材２４ａ，　２４ｂとから構
威されている。

上記一対の支持材２２．　２８の対向面の外側には、ス
プリング係止用の環状突起がそれぞれ形成されている。

また支持材２８は中空のリング部材であり、この中空部
分には気密部祠　２４ｂの中央部に形成された透孔の周
りに固着されたリング状の係合片が位置している。

この加圧機構２の下側には、容器本体１の底部を構或す
る金属製の底板４が次のようにして取付けられている。

まず、加圧機構２を構威する気密部材２４ｂの中央部に
固着された上記リング状の係合片の中央孔に、底板４の
中央部に設けられた係合突起４ａを押嵌する。この挿嵌
により、係合突起４ａに形成された透孔４ｂにより気密
袋体２４が容器本体１の外部と図示のように連通した状
態となる。

そして、第２図（Ａ）の状態から、気密袋体２４の内部
の空気を透孔４ｂから吸引などにより抜出して脱気して
気密袋体２４内部を減圧する。この時、上記支持材２２
．　２８が図においてそれぞれ下，上方向に移動するよ
うに減圧を行う。この減圧により、気密袋体２４は大気
圧により押し潰され、加圧機構２は第２図（Ｂ）のよう
にその内蔵するスプリング２１が押し潰された状態とな
る。

減圧後は、上記透孔４ｂを合或樹脂製やゴム製のキャッ
プ５で栓をして、この減圧状態を保持させたなら、これ
を容器本体１の底部の開口部に位置させ、また底板４の
外周の突出部４ｃを容器本体１の上記開口部の内周面に
シーム溶接や接着剤などで固着する。

その他、この加圧機構２を容器本体１の底部に上記のよ
うに固着した状態で容器本体１の開口部から容器本体１
の内部を吸引することでスプリング２１を上記のように
押し潰すようにしても良い。

その後、容器本体１の開口部から必要な化粧用剤や薬剤
などを容器本体１内に注入・充填する。この注入・充填
作業は、通常の作業雰囲気、つまり大気圧下で行うこと
ができる。

次いで、容器本体１の開口部ｔｔにスプレーへッド３を
螺着させ、この開口部１１を密封する。

このスプレーヘッド３は、開口部１ｌに螺着される取付
け部３１，この取付け部３ｌとノズル部３２との間に設
けられた噴出管３８，並びに噴出管８８の外周に巻回さ
れてノズル部３２を図において上方向に弾性付与するス
プリング８４から構威されている。上記噴出管３８はそ
の底部が閉塞され且つ９ この閉塞部分のやや上位置に横孔があいており、ノズル
部３２を図において下方向に押圧してこの横孔を容器本
体１内に開口させることで、容器本体１の内部と外部と
が連通ずるようになっている。

以上の構成において、第２図（Ｃ）のようにキャップ５
を底板４の透孔から外した場合、密封袋体２４内に空気
が流入し、この結果スプリング２１の弾撥力により支持
材２２及び気密部材２４ａが図において上方向に弾性付
与されるから、容器本体１内は高圧雰囲気になる。そし
て、この状態でノズル部８２を下方向に押圧すれば、噴
出管８３から容器本体１内の化粧用剤や薬剤などが高圧
で噴出される。尚、底板４の透孔４ｂの外周部分を図示
したような凸状としておけば、キャップ５の取外しを容
易に行える。

実施例２ 第３図は本発明の加圧式スプレー容器の他の実施例を示
したもので、図において、筒状に或形された金属製ない
し硬質合威樹脂製の容器本１０ 体６の内部には、スプリング７ｌを用いてなる加圧機構
７が、またその頭部開口には上記実施例１で説明したの
と同様なスプレーヘッド３が螺着されている。

このうち、加圧機構７は、金属や硬質合成樹脂で作られ
たスプリング７１、このスプリング７Ｌの上に設けられ
た金属ないし硬質合成樹脂製の支持材７２、スプリング
７｛の外側に位置して容器本体６の底部に外側から螺着
される取付部材７３とで構成され、上記スプリング７ｌ
は取付部材７３の内底面と支持材７２との間に扶持され
る。

上記支持祠７２の下面には係止用突起７２ａが設けられ
ており、この係止用突起７２ａに形成された孔には鎖８
の一端が係合されいる。またこの鎖８の他端にはやや大
径のリング部材８１が付いている。更に、取付部材７３
の底部にはこのリング部材８Ｉの外径よりやや大きな長
さで、且つリング部材８ｌの幅よりやや大きい幅の長孔
７３ａが形成されている。

そして、リング部祠８ｌをスプリング７｛の弾撥１１ 力に抗しつつスプリング７ｔの中央孔，並びに取付部材
底部の長孔７３ａを通って取付部材７３の底面外側に導
出させ、この状態でリング部材８１を長孔７３ａに対し
て略９０″回転させることで、リング部材８１は長孔７
３ａにより係止される。

尚、上記のようにスプリング７Ｉの弾撥力に抗しつつこ
のリング部材８１を下方向に牽引する関係上、このリン
グ部材８ｌは大径のものを用いるのが好ましい。この場
合、リング部材８１は長孔７８ａにより係止した状態に
おいて、図示したようにリング部材８Ｆの下部が取付部
祠７３の底部より下側に来ることがあるが、この場合に
はリング部材８ｌをその上部を中心として図において例
えば左側に傾けて一点鎖線から実線で示した状態とすれ
ば良い。

また、長孔７３ａの略中央部の両側に、この長孔の長さ
方向と直交する方向の切欠きをそれぞれ設ける構成とす
れば、これらの切欠きにおいてリング部材８１が長孔７
３ａに確実に係止することができる。

１　２ 一方、容器本体６の内側で、この加圧機構７の上部には
、軟質の合或樹脂フィルムや積層フィルムなどで作られ
た袋体９が設けられている。

この袋体９は全体として蛇腹状に形成されており、その
下端の底面部分は加圧機構７の支持祠７２の上面に、ま
た上端部の開口部分は容器本体６の開口部６ｌにそれぞ
れ接着や溶着などで固着されている。

以上のように構威されるこのスプレー容器では、図示し
たようにリング部材８を取付部材７３の長孔７３ａに係
止させた状態で、容器本体６の開口部から必要な化粧用
剤や薬剤などを袋体９に注入・充填する。この注入・充
填作業は、通常の作業雰囲気、つまり大気圧下で行う。

次いで、容器本体１の開口部６ｌにスプレーヘッド３を
螺着させてこの開口部６ｌを密封したなら、リング部材
８を約９０’回転させて長孔７３ａから容器本体６の内
側に入れれば、スプリング７１の弾撥力により支持材７
２が図において上方向に胛性付与されて袋体９を上に卯
し上げるから、１３ 容器本体内は高圧雰囲気になる。従って、この状態でノ
ズル部３２を下方向に押圧すれば、噴出管８３から容器
本体６内の化粧用剤や薬剤などが高圧で噴出される。

ところで、スプレー容器の使用後は、容器本体６から加
圧機構７を取外し、またこの加圧機構７において鎖８や
リング部材８Ｉからなる牽引部材をスプリング７ｌの弾
撥力に抗しつつ牽引し、このリング部材８１を上記同様
に取付部材底部の長孔７３ａに係止させ、更にこれをま
た容器本体６の底部に螺着させるようにすれば、この加
圧機構７を再利用することもできる。

く発明の効果〉 以上のように構威されるこの発明の加圧式スプレー容器
によれば、スプレー容器内への化粧剤や薬剤などの充填
が簡単であり、またスプレーヘッドからの化粧用剤，薬
剤などの噴出圧を自由に変えることが可能なスプレー用
容器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

１　４ 第１図は実施例のスプレー容器の説明図、第２図（Ａ）
はこのスプレー容器に用いる加圧機構の斜視図、第２図
（Ｂ）はスプレー容器の断面図、第２図（Ｃ）はスプレ
ー容器の底部の栓を抜いた状態の説明図、第３図はスプ
レー容器の他の実施例の断面図である。 １、６・・・容器本体、２．７・・・加圧機構、３・・
スプレーヘッド、２１，　３４．　７１・・・スプリン
グ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、伸縮自在ないし折曲自在な袋体内に、弾撥部材をそ
   の弾撥力に抗しつつ縮めた状態で収納し、また前記袋体
   に形成した空気孔からこの袋体内部を脱気し減圧し且つ
   この空気孔を塞いで前記袋体を密封し、こうして得た加
   圧機構を、前記弾撥部材の片側に設けた押圧板を容器本
   体の内側に形成した化粧用剤、薬剤などの収納部側に向
   けて移動自在に配し、またこの弾撥部材の他側を前記容
   器本体の底側に圧接し、更に前記空気孔の解塞機構をそ
   の外面に設けてなることを特徴とする加圧式スプレー容
   器。 ２、弾撥部材の片側に設けた押圧部材に取付けた牽引部
   材を、前記弾撥部材の弾撥力に抗しつつ前記弾撥部材の
   他側に導出し且つこの他側において前記牽引部材を係止
   してなる加圧機構を有し、また前記押圧部材を、容器本
   体内に設けた化粧用剤、薬剤などの収納用の袋体側に移
   動自在に配するとともに、前記弾撥部材の他側を前記容
   器本体の底側に圧接し、更に前記牽引部材の解係止機構
   をその外面に設けてなることを特徴とする加圧式スプレ
   ー容器。