JPH03262491A - グルコン酸の製造法 - Google Patents

グルコン酸の製造法

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JPH03262491A
JPH03262491A JP5807990A JP5807990A JPH03262491A JP H03262491 A JPH03262491 A JP H03262491A JP 5807990 A JP5807990 A JP 5807990A JP 5807990 A JP5807990 A JP 5807990A JP H03262491 A JPH03262491 A JP H03262491A
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JP
Japan
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gluconic acid
starch
fermentation
substrate
concentration
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JP5807990A
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Joji Takahashi
高橋 穣二
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IWATA KAGAKU KOGYO KK
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IWATA KAGAKU KOGYO KK
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は発酵法によるグルコン酸の製造法に関するもの
である。
[従来の技術] グルコン酸は爽快な酸味を持っているので清涼飲料、食
酢、合成清酒などに配合され、そのラクトンはベーキン
グパウダー、装入納豆、ハム、ソーセージなどにも広く
用いられている。またグルコン酸ナトリウムは洗瓶剤や
缶石防止剤にも用いられており、最近はセメントの分散
剤、凝固遅延剤として多量に使われるようになってきた
。カルシウム塩はカルシウム剤として医療にも用いられ
ている。
グルコン酸は現在、主としてアスペルギルス・ニガー(
Aspergillus niger)に属する糸状菌
を用いる発酵法により製造されている。他にグルコノバ
クタ−(Gluconobacter) 、アセトバク
ター(Acetobacter) 、シュードモナス(
Pseudomonas)などの細菌や酵母を用いる方
法も知られている。
発酵法とは別に、ブドウ糖を酸化剤もしくは電気を用い
た酸化による方法ち知られている。
グルコン酸発酵はブドウ糖をグルコン酸に酸化するいわ
ゆる酸化発酵の典型的な例であり、溶存酸素(以下Do
と略記する)濃度の影響を強く受けることはよく知られ
ている。
Hen1ckら[Ind、Eng、chem、、  2
7,681(1935)。
29.653(1937)、 29.777(1937
)]およびGa5t rockら[Ind、Eng、c
hem、、 30,782(193g)]はアスペルギ
ルス・ニガーによるグルコン酸発酵を回転ドラム発酵槽
を用いて行い、3atm程度に加圧して酸素供給を増加
させることにより、グルコン酸の生産速度と収率とが向
上すると報告している。また、oosterhiusら
[Appl、Microbiol、Biotechno
l、、  21゜42(1985)] も]グルコノバ
クターオキシダンス(Gluconobacter o
xydans)を用いた実験で、同様の結果を得ている
。しかしながら以上の従来例ではDoはせいぜい40p
pm位までであった。
またこれまでの研究では菌体の生育とグルコン酸の生産
は同時に行われており、グルコン酸の生産という酸化反
応そのものに対するDoの影響は必ずしも明確ではなか
った。そこで本発明者らは先に、次に記す如き実験を行
い、グルコン酸の生産性を一段と高めることに成功した
。すなわち、アスペルギルス・ニガーを用い、菌体増殖
のための培養とグルコン酸生産のための培養を別々にお
こない、また酸素供給は常圧空気通気から5気圧の酸素
通気にわたる範囲の検討を行った。その結果、菌体生育
に阻害的であるような高Do下においてもDo濃度が増
加するに伴って生酸活性は著しく増大し、D 0150
ppmでもグルコン酸の生産は充分に行われる、という
新知見を得た。これに基づき36ppmのDo濃度下で
生育した菌体を用い、150ppmのDo濃度下でグル
コン酸の生産を行ったところ、顕著な生産性の向上が見
られた[発酵工学、、  65,501(19g?) 
 コ 。
さらにグルコン酸発酵はこれまで、遊離菌体を用いて行
われてきているが、本発明者らは、菌体を固定化し、し
かも糸状菌の固定化が従来液相中で生育させることによ
り行われてきているのに対し、当該菌の生育が気相中に
おいて良好である、という特性を利用し不織布を担体と
して気相中で菌糸を生育させる、という新規な固定化法
を提案した(特開平1−165380号公報)。アスペ
ルギルス・ニガーを用いたグルコン酸生産例では、単位
菌体型あたりのグルコン酸生産速度は気相中固定化菌糸
の方が液相中固定化のものより大きく、繰り返し使用に
おける安定性が格段に優れていることが明らかとなった
。この場合でも高Do濃度が反応速度を高めるのに極め
て有効であることがわかった。
[発明が解決しようとする課題] 本願は以上の成果を踏まえ更に生産性を上げたものであ
る。すなわち本発明者らの従来知見も含め基質としては
すべてブドウ糖が用いられてきているが、いずれの場合
でも、基質たるブドウ糖の濃度は上限が20%前後であ
り、これ以上の高濃度とするとグルコン酸の生産速度は
急激に低下する、という限界を有していた。
[課題を解決するための手段] 基質をできるだけ高4度で仕込み、生産物を高濃度で蓄
積させたい、ということはグルコン酸に限らず発酵生産
物の生産における経済性追及における共通した課題であ
るが、本発明者は従来のグルコン酸発酵における基質濃
度の上限はブドウ糖の高濃度による阻害によるものでは
ないかと考えた。そこで従来のブドウ糖な溶性としたデ
ンプンに切り換え、デンプン分解酵素を作用させながら
、気相中で生育固定化されたアスペルギルス・ニガーの
菌体層に高Do濃度下でこのデンプン溶ン夜を供給した
。その結果驚くべきことに、これまでのグルコン酸発酵
では想像もできなかった糖濃度30%という高い仕込濃
度においても極めて円滑にグルコン酸の生産が行われる
ことが明らかとなり本発明を完成した。
以下本発明の詳細な説明する。
まず菌の培養について述べる。ポリエステル。
ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコールな
どの合成高分子、紙、木綿、麻。
絹、羊毛などの天然高分子、ビスコース、アセテートな
どの半合成高分子などから選ばれた繊維を規則的にまた
は不規則的に二次元ないし三次元的に編み上げたもの、
化学的または物理的な手段により一部分を結合させたも
の、または発泡体からなる1←m〜1.0mm程度の孔
を有する多孔性担体にアスペルギルス・ニガーに属する
糸状菌の利用可能な成分を含有する培養液を含浸させ、
これに菌を接種し、気相中で1時間〜30日間好ましく
は2〜7日間培養するか、または培養液に菌を懸濁させ
、この懸濁液を担体に含浸させ、気相中で1時間〜30
日間、好ましくは2〜7日間培養する。
ここで「気相中」とは気体の雰囲気中に保持し、常に菌
と気体とが密に接触できる条件を意味し、「気体」とは
空気、高濃度酸素含有気体、純酸素など酸素を含有する
もので、二酸化炭素や窒素を適当量含むものを意味し、
これらの気体は、静止あるいは強制的に撹拌または通気
させてよい。また「含浸させる」とは担体の空隙に培養
液、菌の懸濁液などの溶液を保持させることを意味する
。担体に含浸させる培養液は特に制限されるものではな
く、アルペルギルス・ニガーの生育に繁用される、天然
培地、合成培地いずれもが使用できる。
培養液に懸濁させるときの菌の形態は、胞子または生育
初期の菌糸またはその切片等いずれでもよく、液中の細
胞数はlXl0’〜lXl0’個/mI!程度が好適で
ある。気相中での菌の生育条件は温度25〜40℃好ま
しくは28〜35℃、気相中の相対湿度は60%以上、
pH2〜8の各条件により適宜選定できる。
次にグルコン酸生産用の培地であるが、基質としては溶
性デンプン又はデンプンを液化して20〜35%水溶液
とし、これにリン酸塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩
など通常の糸状菌の培地に配合させる塩類を必要に応じ
適宜加える。またデンプンの分解がグルコン酸生産の律
速にならないように、使用菌のデンプン分解酵素が充分
強力でない場合には、α−アミラーゼやグルコアミラー
ゼなどのデンプン分解酵素を適宜加えてやることが重要
である。α−アミラーゼは0.005〜0.1%、グル
コアミラーゼは0.05〜1.0%程度加えればアミラ
ーゼ生成の微弱な菌株を用いた場合でもデンプンの分解
は円滑に行われる。培地のpHは2〜8の範囲で良好な
結果が得られる。
発酵は前記組成の培地を、担体に固定された菌糸に供給
し、発酵容器内の温度は24〜40°C5好ましくは2
8〜35℃に調整し、酸素を富化した前記の気体を通気
し、高Do濃度雰囲気下、つまりDo濃度は20〜20
0ppmの範囲から選ばれた条件下で行われる。発酵が
進みデンプンがブドウ糖になりブドウ糖がグルコン酸に
変換されるにしたがって発酵液のpHが下がるのでたと
えば、アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)、ア
ルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなど)の水
酸化物や炭酸塩のような塩基の水溶液を添加してpHを
4〜8好ましくは5〜8に保つのが好ましい。
発酵液の糖分析を行い糖がほぼ完全に消費し尽くされた
時点で発酵を停止する。なお本発明の方法では固定化菌
体を用いて発酵を行っているので特開平1−22547
7号公報にみられる如く高Do濃度下のため雑菌の繁殖
が無く、培地を未殺菌のまま回分発酵、連続発酵のいず
れをも行うことができ、しかも回分発酵といえども、同
一の菌体を用いて繰り返し発酵ができる。
本発明の固定化菌体作製に使用する器具、培地などは、
滅菌または除菌tたものを用いることが好ましく、反応
基質溶液は殺菌を必要としない。
生成したグルコン酸は用途によっては発酵終了液のまま
で製品とすることができるが、単離精製が必要とされる
場合には通常の方法で行えばよい。
さて本発明の方法で用いる装置であるが、発酵を行うた
めの容器と当該容器と培養液中の溶存酸素濃度を保持す
るために必要な装置(以下溶存酸素濃度保持装置と略記
する)の2種の装置から構成されているものであればよ
く、装置の大きさ、構造、構成については各種のものが
用いられる。
発酵用の容器としては管または塔壁、槽壁、膜もしくは
フィルム型のいずれの型のものを使用でき、特に耐圧性
の容器が好ましい。溶存酸素濃度保持装置としては、発
酵容器内への通気を行うための通気装置または基質溶液
に酸素を供給するための酸素溶解装置を利用することが
できる。具体的には本発明者らによる特開平1−225
477号公報に記載のものなどを挙げることができる。
[実施例] 以下に実施例をあげて本発明の内容を更に詳細に説明す
る。
夏凰亘ユ 関西フェルト株式会社製のニューファインフェルト(9
,4cmX 8 cm)を円筒形とし、内側をステンレ
ス製の金網で補強し、担体とした。ブドウ糖3%、酵母
エキス0.9%、マルトエキストラクト(デイフコ製)
0.9%、ペプトン1.5%を含有し、pHを6.0に
調整した培養液中にアスペルギルス・ニガーIAM20
94の胞子を懸濁させ、胞子濃度10’個/mf程度の
胞子懸濁液を調製し、上記の担体をこの懸濁液中に十分
に浸した後、引き上げて、ガラス製円筒(直径5cn+
、長さ30cm)中に直立させ、綿栓を施し、30℃で
48時間静置培養を行って水洗l争を行い、以下に述べ
るグルコン酸生産用の固定化菌体を得た。なお菌体量測
定用に上述と同様固定化菌体を調製し、乾燥菌体重量を
測定したところ、約320mgの菌体が担体に固定され
ていた。
次に、溶性デンプン30%、硫酸マグネシウム0、01
5%、リン酸二水素カリウム0.02%、リン酸水素二
ナトリウム0.04%、a−アミラーゼ(Bacill
us属細菌起源、ABC社製)0.02%、グルコアミ
ラーゼ(Rhizopus属、SIGMA社″!A) 
o、so%力)らなる培養液を調製し、その200mf
を前記固定化菌体を含む担体を内蔵したステンレススチ
ール製耐圧円筒の中に注ぎ、ガラスポールフィルターを
用い円筒底部から純酸素を通気し、5 kg/am2の
加圧下でDo濃度を150ppmに調整しながら30℃
初発pH7,6で発酵をおこなった。発酵進行に伴った
p+(の低下はpHコントローラーを用い6規定の水酸
化ナトリウム液を滴下して補正し、pH7,6に保持し
た。残部は還元糖をネルリン・ソモジー法で、全糖は予
め加水分解後還元糖同様ソモジ・ネルラン法で定量した
。生成したグルコン酸は日立655型高速液体クロマト
グラフ装置を用いて定量した。
カラムには東ソー製TSK−gel sexを、検出器
には日立製作新製HI丁ACHI L−400型UV検
出器を用いた。
なお従来のブドウ糖を基質とした発酵と比較を行う意味
で、上記とは別に溶性デンプン30%の代わりに、ブド
ウ糖30%を配合した培地も調製しその他の条件はすべ
て同一とした発酵も平行して行ったが、30%ブドウ糖
培地においてはグルコン酸の生産は認められなかった。
この事からも溶性デンプン基質の方がはるかに優れてい
ることがわかる。
結果は第1表ならびに第2表に記した如くであった。こ
の溶性デンプン基質では高濃度培養の場合でも繰り返し
生産が可能であることを証明している。またD 015
0ppmの条件下では、グルコン酸生産菌体量の原料は
もちろん増加は非常に少なく、また雑菌の増殖は最後ま
で認められなかった。
失1目生旦 発酵時における溶性デンプンを10%、ブドウ糖を10
%に調整しその他の条件は実施例1とまったく同様にし
た発酵を行った。結果は第3表ならびに第4表に記した
如くであった。低基質濃度条件下で発酵を行った場合に
おいても溶性デンプン基質の方が優れた結果が得られた
ことがわかる。
及見貝ユ 実施例1におけると同様の装置、即ち関西フェルト株式
会社製のニューファインフェルト(9,4cmX 8 
cm)を円筒形にして内側をステンレス製金網で補強し
たものを担体とした。
溶性デンプン3%、コーンステイブリカー2%、硫酸マ
グネシウム0.05%、リン酸二水素カリウム0.05
%、尿素0.025%、リン酸水素アンモニウム0.1
%を含有する培養7夜pH5,8中にアスペルギルス・
ニガーNRRL−3の胞子を懸濁させて胞子濃度lXl
0’個/mf程度の胞子懸濁液を調製し、上記担体をこ
の懸FXh?’ft中に十分浸した後引き上げて、実施
例1と同様にしてグルコン酸生産用の固定化菌体を得た
。菌体量測定用に上述と同様にして固定化菌体を調製し
、乾燥菌体重量を測定したところ362mgの菌体が担
体に固定化されていた。
グルコン酸生産用反応液としては溶性デンプン30%、
硫酸マグネシウム0.05%、リン酸二水素カリウム0
.02%、リン酸水素二ナトリウム0.04%、a−ア
ミラーゼ(Bacillus属細菌起源、 ABC社製
)0.01%、グルコアミラーゼ(Rhizopus属
起源1S I GMA社製)0.3%からなる培養液p
H5,8を調製し、実施例1に準じて5 kg/cm”
の加圧下DO濃度150ppmに調節しながら30℃、
初発pH5,8で発酵をおこなった。発酵に伴ったpH
の低下はpHコントローラーを用い6規定の水酸化ナト
リウム液を滴下して補正しpH5,8に保持した。
その結果は第5表に示す如くで、実施例1のアスペルギ
ルス・ニガーIAM2094を用い、デンプン分解酵素
の補強を強くしたものと比べて、はぼ同等のグルコン酸
生産能を示した。
見五員ユ 関西フェルト株式会社製のレーヨン50%と吸水性アク
リル50%の混紡不織布(9,4cmX 8 cm)を
円筒形とし、内側をステンレス製の金網で補強し担体と
した。ブドウ糖3%、酵母エキス0.9%、マルトエキ
ストラクト(デイフコ製)0.9%、ペプトン1.5%
を含有し、pHを6.0に調整した培養液中にアスペル
ギルス・ニガーIAM2094の胞子を懸濁させ、胞子
濃度io’個/mR程度の胞子懸濁培養液を調製し上記
の担体をこの胞子懸濁培養液中に浸した後引き上げて、
酸素吹き込み口を備えたガラス製円筒(直径5cm、長
さ30cm)中に直立させ綿栓を施し、大気圧の条件で
純酸素を通気し、30″Cで48時間静置培養を行って
水洗浄を行い、以下に述べるグルコン酸生産用の固定化
菌体を得た。なお菌体量測定用に上述と同様固定化菌体
を調製して発育した乾燥菌体重量を測定したところ26
0mgの菌体が担体に固定されていた。
次に予めα−アミラーゼ(Bacillus属細菌起源
、 ABC社製) 0.6gで液化させたデンプン30
0gを含む溶液と硫酸マグネシウムO,15g 、 リ
ン酸二水素カリウム0.2g、リン酸水素二ナトリウム
0.4g、グルコアミラーゼ(Rhizopus属起源
、SIGMA社製)5gとで全体を蒸留水で1000+
++j!とする培養液を調製し、その200mj!を前
記した固定化菌体を含む担体を内蔵したステンレススチ
ール製耐圧円筒の中に注ぎ、ガラスポールフィルターを
用い円筒底部から純酸素で5 kg/cm2の加圧下で
Do濃度を150ppmに調節しながら30℃初発pH
7,6で発酵をおこなった。発酵進行に伴ったpHの低
下はpHコントローラーを用い6規定の水酸化ナトリウ
ム液を滴下して補正しpH7,6に保持した。
生成したグルコン酸は高速液体クロマトグラフィーで、
残金糖は加水分解して還元糖に変換させネルリン・ソモ
ジー法で分析した。
結果は第6表に記した如くで、グルコン酸生酸速度に格
段の向上が認められ、これは本発明のデンプンの形態に
関する汎用性と固定化菌体の高Do条件下調製の有効性
を示すものである。
(以下余白) 第1表  溶性デンプン(30%)を基質とした場合繰
り返し  発酵時間  延べ発酵時間  グルコン酸収
率  グルコン酸生産速度×回  数   [hl  
    [hl       [%]       [
g/′g cellh]6 14 59 06 54 99 49 97 49 97 第2表  ブドウ@ (30%)を基質とした場合(比
較例)繰り返し  発酵時間  延べ発酵時間  グル
コン酸収率  グルコン酸生産速度×回  数    
[hl      [hl       [%]   
    [g/g cell l+]66     6
6 ※ 菌体量不変として計算 320 mm20[1mj
’ =1.6 g/42第3表 溶性デンプン(10%]を基質とした場合第4表 ブドウ糖(10%)を基質とした場合(比較例)繰り返
し  発酵時間  延べ発酵時間  グルコン酸収率 
 グルコン酸生産速度※回  数    [hl   
   [hl       [%]       [g
/g cell −h19 7 15.5 16.5 5 6 15.5 6 7 7 9 6 15 8 3 09 124.5 405 157.5 745 92.3 89.0 84 90、1 84.6 87、1 68 87.2 90.9 87.4 85 3.11 3.41 31 21 3.27 43 3.24 3.33 02 ※ 菌体量不変として計算 320■/20(転)=1.6 g/β× 9 8 6 16.5 17.0 16.5 16.5 17.0 17.0 17.0 9 7 3 79.5 96.5 13 295 146.5 635 180.5 89.9 86 35 87.3 85、1 32 21 84.6 84.8 62 菌体量不変として計算 320 mg/200mN =
1.6 g/11.84 98 3.13 3.14 88 87 83 86 2.90 3.01 第5表 溶性デンプン(30%)を基質とした場合第6表 溶性デンプン(30%)を基質とした場合繰り返し  
発酵時間  延べ発酵時間  グルコン酸収率  グル
コン酸生産速度×回  数   [hl      [
hl       [%]       [g/′g 
cellh]1 67 90.2 2.84 6 6 6 6 06 28 50 73 96 20 84.4 78.1 84 10 84 78.4 54 56 74.7 72.6 40 04 9.08 23 85 78 69 7.26 29 6.89 × 菌体量不変として計算 362 mg/20(転)墓1
.8 g/j2※ 菌体量不変として計算 260 mg/200+nf 
=1.3 g/*[発明の効果] 本発明の方法はこれまで記してきた如く、従来ブドウ糖
を基質として用いてきたグルコン酸発酵において、新た
にデンプンを基質として用いることが可能となり、しか
もこれによってブドウ糖の高濃度による発酵阻害作用を
避けて、培養液濃度を一段と上げることができ、短期間
の発酵時間をもって高収率でグルコン酸の生産を可能に
した新規なものである。
またブドウ糖はデンプンを原料とする産物であるが、本
発明によれば、デンプンの糖化である加水分解反応と糖
化産物であるブドウ糖をグルコン酸に変換する酸化反応
の両者を同一系内で併せもつ工程の単純化が実現し、し
かも高酸素濃度の環境内であるために反応液を殺菌しな
くとも長期間反応または繰り返し反応が可能であること
に大きな意義があり、かつまた新たなグルコン酸発酵の
基質としてデンプンの提供は、アミラーゼ活性を持つグ
ルコン酸生産菌の有効利用にもつながるもので、産業上
極めて有効な発明である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)発酵法によりグルコン酸を製造するに際し、基質
    としてデンプンを用い、デンプンをデンプン分解酵素で
    分解させながら、気相中で生育固定化された菌体層中を
    高溶存酸素濃度条件下に溶液の形で供給することを特徴
    とするグルコン酸の製造法。
JP5807990A 1990-03-12 1990-03-12 グルコン酸の製造法 Pending JPH03262491A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007513043A (ja) * 2003-12-01 2007-05-24 ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカット セメント及びコンクリ−ト混和物のためのグルコン酸塩ブロス

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JP2007513043A (ja) * 2003-12-01 2007-05-24 ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカット セメント及びコンクリ−ト混和物のためのグルコン酸塩ブロス

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