JPH03261719A - 糖衣製品及びその製造方法 - Google Patents

糖衣製品及びその製造方法

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JPH03261719A
JPH03261719A JP2059856A JP5985690A JPH03261719A JP H03261719 A JPH03261719 A JP H03261719A JP 2059856 A JP2059856 A JP 2059856A JP 5985690 A JP5985690 A JP 5985690A JP H03261719 A JPH03261719 A JP H03261719A
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Takuichi Tsujino
辻野 拓一
Kaoru Kurita
薫 栗田
Shigemichi Takei
成通 武井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な構造を有する糖衣錠や糖衣菓子などの
糖衣製品及びその好適な製造方法に関する。
〔従来の技術〕
素錠に蔗糖の外被を形成した糖衣錠は、外観が美麗で服
用しやすいなどの長所があるため、古くから最も一般的
な剤形として広く普及している。
この糖衣錠は、薬剤としての有効成分に賦形剤や結合剤
などの助剤を加えて打錠し、場合によってはこの上に防
湿のためのプロテクティブコーティングやエンテリツク
コーティングなどを施して、得られた素錠をコーティン
グパン、に仕込み、素錠を転動さ廿つつ蔗糖シロップを
少しづつ振り掛は又はスプレーしながら乾燥させ、素錠
上に蔗糖の外被を形成せしめることにより製造されてい
る。
現在これ以外の製造方法は、その提案も殆どなく、ノん
や実用に供されているものは全くない。
糖衣錠のこのような製造方法には、次のような欠点があ
る。
(1)薬剤の吸湿を回避するために、蔗糖シロップはご
く少量づつ掛けてはその都度乾燥する必要がある。この
ような糖衣掛けは、普通、下掛は一中掛は一上掛は−ツ
ヤ出しの諸工程を経るが、これには通常3〜4日の日数
を要する。このため糖衣錠の製造能率が低く、製造コス
トが高い。
(2)  コーティングパン中で錠剤を転勤させるため
、素錠の摩耗、欠け、割れ等が発生し易く、このような
不良品が発生しないよう、素錠を硬く摩耗しないように
製造する必要があり、処方上の制約を受ける。
(3)蔗糖は高分子物と異なり脆いので薄い膜にすると
欠けやひび割れが生じる。特に素錠のエツジ部分には蔗
糖シロップが乗りに<<糖衣が薄くなる。従って、エツ
ジ部分の糖衣が欠けないような十分な厚みの糖衣とする
ことが必要であり、そのためには、他の部分に必要以上
に厚い糖衣を施さねばならず、仕上がりの糖衣錠が大き
く重くなりすぎる。
(4)、蔗糖は木取外の溶剤には溶解しないため、蔗糖
は水溶液(シロップ)として素錠に施さねばならず、こ
のため吸湿に対して不安定な薬剤の場合は、糖衣掛けの
前に、予め素錠に防湿のためのブロテクテイブコーティ
ングを施す必要がある。
(5)錠剤の表面に刻印を施した刻印症を得ることがで
きない。
(6)錠剤の着色については、錠剤全体を均一に着色す
ることしかできず、多色の着色、部分的な着色は印刷に
よるほかない。
(7)製品の防湿が不完全な場合、保存中に中心の素錠
が吸湿して膨張し、糖衣にひびが入ることがある。
現在はこれら多くの問題点があるが、前記した長所のた
め、やむを得ず旧態依然とした糖衣掛けに頼っているの
が実情である。そこで、糖衣掛けに依らない糖衣錠及び
その製造方法の開発が待たれている。
また、このような糖衣の形成方法は、薬品ばかりでなく
、チョコレートやチューインガムなどの菓子にも適用さ
れており、薬品におけるのと同様な問題を有している。
〔発明が解決しようとする課B] 本発明は、前記の問題点を解決し、素錠の摩耗や欠は等
のおそれがなく、刻印や色分けも可能な糖衣製品を提供
しようとするものである。また、このような糖衣製品を
能率良く低コストで製造することができる糖衣製品の製
造方法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意研究を重ね
た結果、予め底形して得られた糖外殻の内部の空間に薬
品又は食品を収容した構造の糖衣製品とすることにより
、その目的が達成されることを見出し本発明を完成する
に至った。
すなわち本発明は、接合されて内部に外部と遮断された
空間を形成する一対の糖外殻と、該一対の糖外殻により
形成された空間内に収容された薬品又は食品とからなり
、該一対の糖外殻の接合部が封止されていることを特徴
とする糖衣製品を提供するものである。
本発明の糖衣製品は、糖外殻とその中に収容された薬品
又は食品とからなる。
本発明における一対の糖外殻の形状としては、これらを
接合したとき、内部に空間を形成する構造であることと
、糖外殻同志の接合部が内部と外部を遮断するように容
易に封止できる構造であることの他、特に制約はない。
一対の垢外殻は、同し形状のものの組み合わせであって
も異なる形状のものの組み合わせであっても構わない。
糖外殻の厚みとしては、0.2〜2■程度とすることが
好ましい。糖外殻を薄くすることにより小さく軽い糖衣
製品を得ることができる。
このような一対の糖外殻により形成された空間内に薬品
又は食品が収容されている。そして、この一対の糖外殻
の接合部は封止されている。接合部が封止されているの
で、従来通り糖衣製品の有する防湿性が保たれている。
第1図(C)に本発明の糖衣製品の断面図の一例を示す
、第1図(a)及び第1図(ロ)はその構成要素を示す
断面図である。
一対の糖外殻1と1′は、ともにタブレット形を半分に
割ったような外形を有し、内部の中央部は凹状に底形さ
れている(第1図(a))、これらを接合すると、内部
に外部と遮断された空間が形威される。そして、この空
間には第1図(ロ)に示す基石型の薬品又は食品2が収
容できる0本発明の糖衣製品は第1図(萄に示す糖外殻
l、1′及び第1図(b)に示す薬品又は食品2からな
り、第1図(C)のように一対の糖外殻1とl′の内部
の空間内に薬品又は食品2が収容されていて、1と1′
の接合部が接着層3により封止されている。
本発明の糖衣製品では形状の自由度が大きく、例えば糖
外殻を薄く作成することにより、従来より小さく軽い糖
衣錠としたり、偏平な糖衣錠としたりすることができる
以下、第2図(a)〜(ロ)に本発明の糖衣製品の種々
の例を示す。
第2図(a)は、接着層3を糖衣製品の外周部にのみ設
けることができるように、一対の糖外殻lと1′の接合
部に段を形威し、糖外殻1と1′を接合したとき内周部
のみが互いに接触し、外周部には接着層を設けるための
隙間ができるようにしたものである。II外殻をこのよ
うな形状とすることにより、接着剤と薬品2の接触を防
ぐことができる。
第2図(ロ)は、一対の糖外殻1と1′を異なる形状の
ものの組み合わせとしたものの例であり、糖外殻1′に
のみ内部に凹部を設けたものである。
糖外殻をこのような形状とすることにより、空間内に収
容される薬品又は食品2として基石型や偏平な錠剤や食
品ばかりでなく、顆粒状、粉末状等の固形薬品や食品、
液状の薬品や食品も使用することが可能となる。
第2図(C)は、空間内に収容される薬品又は食品2と
して素錠などの固形物を用い、薬品又は食品2と糖外殻
1と1′の間に空隙4を持たせたものである。このよう
な構造とすることにより薬品又は食品2が吸湿等により
膨張したときにも圧力が糖外殻にかからず、糖外殻の割
れ等を防止できる。
第2図(イ)は、偏平な糖衣製品の例であり、上面及び
下面は平面状であり全体に糖衣は薄い。このような形状
の糖衣製品は包装時鳥ぼらない等の利点を有する。従来
法ではこのような形状の糖衣製品を製造することは不可
能であった。
第2図(e)は、薬品2が丸剤の場合の糖衣錠の例であ
る。
第2図(f)及び第2図(8)は、硬カプセル状の形状
を有する糖衣製品の例である。第2図(8)は一対の糖
外殻1と1′を異なる形状のものの組み合わせとし、糖
外殻1′の凹部を深くして糖外殻1を蓋のようにしたも
のである。この場合も第2図(ロ)と同様に内部に収容
する薬品又は食品2として固形薬品や固形食品ばかりで
なく、液体状の薬品や食品も収容することができる。
第2図(ロ)は、2種の異なる固形薬品2及び2′を、
相互作用防止のための遮断層5により隔離して収容した
糖衣錠の例である。
第3図は、更に他の例であって、第3図(a)に断面図
、第3図(b)に斜視図を示す、この例では、錠剤を縦
に分割した形状の糖外殻1.1′を用いている。
本発明の糖衣製品では、糖衣が一対の糖外殻からなるの
で、それぞれ異なる着色を施した一対の糖外殻を用いる
ことにより、容易に2色錠等を得ることができる。また
他の着色を施した接着剤を用いて接着層を形成すること
により、鉢巻き状に帯状の着色を有する糖衣製品も得る
ことができる。
本発明において、糖としては、蔗糖、ブドウ糖、果糖、
麦芽糖、乳糖などの単糖類や2I!類が挙げられ、その
1種又は2種以上の混合物(例えば水飴など)が用いら
れる。特に蔗糖を主体としたものが好ましい、糖外殻の
材料としては、これに結合剤、可塑剤、充填剤、着色剤
等を混合したものが好ましい、結合剤としては、例えば
ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、グアガム、キサン
タンガム、デン粉、デキストリン、アルギン酸ナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリル酸及びそのエステルなどの高分子化合物が
挙げられる。可塑剤としては、グリセリン、プロピレン
グリコールなどが、充填剤としては、炭酸カルシウム、
タルク、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸な
どが、着色剤としては、例えば酸化チタンやベンガラ、
各種食用色素類が挙げられる。
また、一対の糖外殻により形成された空間内に収容され
る薬品としては、錠剤、乳剤、顆粒剤、散剤などの固形
状の薬品の他、シロップ、エタノール溶液、油状物等の
液体状の薬品やクリーム状ゲル状の薬品が挙げられる。
薬品が固形状の場合、裸剤でも適宜フィルムコーティン
グやエンテリツクコーティングを施したものでも差し支
えない。
また、収容される食品としては、チゴコレート、チュー
インガム、キャラメル、ビスケット、ゼリー、ナツツ類
などの固形物、クリーム、ジャムなどのペースト状物、
シロップ、オイルなどの液状物などが挙げられる。
一対の糖外殻は接合部で封止されているが、この接合部
の封止に用いる接着剤としては、例えば、蔗糖とゼラチ
ン水溶液からなるゼラチンシロップや、無害の高分子物
質の水溶液やエマルジョンなどが好適に用いられる。
次に、上記のような本発明の糖衣製品の好適な製造方法
を説明する。
すなわち本発明の糖衣製品の製造方法は、接合されて内
部に外部と遮断された空間を形成する一対の糖外殻を成
形型を用いて成形し、該一対の糖外殻により形成された
空間内に薬品又は食品を収容し、収容した薬品又は食品
が外部から遮断されるように該一対の糖外殻の接合部を
封止することを特徴とするものである。
先ず、接合されて内部に外部と遮断された空間を形成す
る一対の糖外殻を成形型を用いて成形する。
糟外殻の材料の糖又は糖を主体とする前記混合物を溶融
又は溶解し、注型成形、圧!!威底形出戒底形ど公知の
成形型を用いた成形方法によって、接合されて内部に外
部と遮断された空間を形成するような所定形状に成形す
る。このとき、成形型に凹凸を設けると、従来の糖衣錠
では不可能であった刻印錠を容易に得ることができる。
更に必要に応じてこれを研削、研磨する。所望により外
側に着色、ツヤ出し、印刷等を施し、内側に防湿層、溶
解制御層等を設けてもよい。
次いで、得られた一対の糖外殻により形成された空間内
に薬品又は食品を収容する。
薬品又は食品を収容する際に、これらは従来の糖衣掛け
の方法のように転勤等による外力を受けないので、錠剤
として硬度や摩損度の劣るものでも本発明の製造方法を
適用することができ、処方上の制約を受けにくく、また
柔らかい菓子等にも適用しうる。また生菌剤など打錠圧
を高くできないものにも本発明の製造方法は適用可能で
ある。
更に前述のように顆粒状や液状、半固形状のものも収容
することができる。
最後に、収容した薬品又は食品が外部から遮断されるよ
うに上記一対の糖外殻の接合部を封止する。接合部の封
止方法については特に制約はないが、適当な接着剤によ
るのが便利である。
このような製造方法によると、予め多数の楯外殻を成形
しておくこと可能であるので、極めて能率良く安価に糖
衣製品を製造することができる。
また、薬品においては糖衣掛けによる方法の場合のよう
に製造工程中でのW&湿による薬品の劣化のおそれがな
いため、素錠にプロテクティブコーティングを施す必要
がなく、このことからも安価な糖衣錠を能率良く製造で
きる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
実施例I 蔗#145重量部、水飴(固形公約50%)40重量部
、酸化チタン5重量部、水lO!量部を均一に混合し、
真空蒸発釜中で165℃、30分間加熱撹拌して煮詰め
た。この液を金型に流し込み、冷却して第4図(a)に
示すような接合部の外周部にのみ接着層を設けるための
段を有する蔗糖外殻を成形した。
他方、リン酸ピリドキサール30■を含む直径7asの
偏平錠を常法により打錠成形して製造した(第4図(ロ
))、この錠剤を第4図(0の蔗糖外殻中に収容し、蔗
糖外殻の接合部の最大外周部にできた溝をゼラチンシロ
ップ(蔗I!60重量%、ゼラチン5重量%を含む水溶
液)で封止して、白色の糖衣錠(第4図(C))を得た
。この糖衣錠は、従来の糖衣錠とほどんど同様の仕上が
りであったが、殻部70g、中心の錠剤部120■であ
り、従来の糖衣錠が重量比で糖衣:中心錠−1:l程度
であるのに比して糖衣部の比率を小さくするこができた
。また従来は困難であった偏平に近い糖衣錠を得ること
ができた。
リン11重量部、ゼラチン5重量部、酸化チタン0.7
重量部、黄色4号アルミニウムレーキ0.3重量部及び
水24重量部からなる均一な150℃の液を調製した。
この液を金型に流し込み、冷却して第2図(e)に示す
ような外殻1を成形した。外殻の寸法は、外径18■、
高さ3.5、厚さは均一で1閣とした。
同様にして、前記処方中、黄色4号アルミニウムレーキ
に代えて黄色5号アルミニウムレーキを配合した液を調
製して同形の外殻1′を成形した。
これらの外殻に溶融したチッコレートを注ぎ込んで外殻
を満たして冷却固化させ、色の異なる外殻同志を合わせ
てその接合部を実施例1において使用したものと同一の
ゼラチンシロップを用いて接着、封止した。このように
して、外径18膳、高さ7.2■で半分は黄色、半分は
橙色に着色した美麗な糖衣チッコレートが得られた。
実施例2 蔗I!48重量部、転化I!11重量部、デキスト〔発
明の効果〕 本発明によると、糖衣内の薬品や食品として錠剤等の固
形物に限らず顆粒状、液体状、半固形状のものも収容す
ることが可能であり、形状の自由度が大きく色分けも可
能な糖衣製品を得ることができる。
また、本発明の糖衣製品の製造方法によると、前記のよ
うな糖衣製品を能率良く低コストで製造することができ
る。
3 接着層 5 遮断層 4 空隙

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、接合されて内部に外部と遮断された空間を形成する
    一対の糖外殻と、該一対の糖外殻により形成された空間
    内に収容された薬品又は食品とからなり、該一対の糖外
    殻の接合部が封止されていることを特徴とする糖衣製品
    。 2、接合されて内部に外部と遮断された空間を形成する
    一対の糖外殻を成形型を用いて成形し、該一対の糖外殻
    により形成された空間内に薬品又は食品を収容し、収容
    した薬品又は食品が外部から遮断されるように該一対の
    糖外殻の接合部を封止することを特徴とする糖衣製品の
    製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6837696B2 (en) * 2001-09-28 2005-01-04 Mcneil-Ppc, Inc. Apparatus for manufacturing dosage forms
JP2005298373A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 吸水性アミノ酸含有糖衣錠剤
JP2009119148A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Freunt Ind Co Ltd 多色シームレスカプセルの製造装置及び製造方法

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