JPH03253489A

JPH03253489A - 潜水式省エネ船舶

Info

Publication number: JPH03253489A
Application number: JP5152690A
Authority: JP
Inventors: Kiichi Taga; 田賀　喜一
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-03-01
Filing date: 1990-03-01
Publication date: 1991-11-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野船舶の航行動力の節減と、安全化、快適化を計る新型船
舶である。

（ロ）従来の技術普通の船舶は水面上に浮かび、水面下の船体部分の浮力
によって支えられ、波など水面の動きによって浮力の中
心が変化し、このため船体が前後左右に動揺する。また
航行時に大きな波を起こし、造波抵抗に動力を１良賀す
る。また近年発達した水中翼船では、水面の動きに、あ
まり左右されぬものがあるが（特に全水没翼型の時）、
水中翼で全重量を支えるため特殊構造であり一般的では
ない。また動揺を防止するため船室部と船体の間に油圧
装置を入れて、船体が動揺しても船室は無関係に水平が
保たれる試作的もある。

（ニ）発明が解決しようとする問題点従来の船舶が水面に浮かぶことによって成り立つため、
波の影響を受けて、荒天によって転覆、沈没などの事故
に遭遇することが多い。また、そこまで至らずども船酔
に悩まされ、少なくとも快適な船旅を楽しめない。

また水面に浮くため、航行によって大きな波を起こし、
造波抵抗を生じ、航行のための動力エネルギーを増大し
ている。

（ニ）問題を解決するための手段本発明を図面によって説明すると、第１図において、こ
れは全体構成図であって、１は潜水船体である。これは
普通、紡錘状とし航行抵抗の少ない形状とする。２は機
関であり、普通ディーゼルエンジンであり、大きな重量
を占めるものである。これが図示のように前後に刻し・
て中央部に、このエンジンを含む断面でも、左右に対し
ても中央部に位置せしめて、重心を潜水船体１の中央下
部、浮力の中心の垂直線下に位置せしめる。このため補
助的にその他の補機の配置変更、追加的なキール、バラ
ストタンクなどの設置の考慮の必要な時もある。３はプ
ロペラであり、推進用のものである。４はラダーである
。５は上部船体であり、普通停止中は水面に接する。

６はブリッジである。７は船室である。８は連絡塔であ
り、潜水船体１と上部船体５を連結する。これは上下両
船体の結合体の役目のみならず、連絡通路、機関部エン
ジンの給排気通路などを兼ねしめる。９は補助水中翼で
ある。

（ホ）作用普通の船舶は水面上に浮かぶことにより水平を保つが、
完全没水の潜水船体１では、この作用を期待できず、水
平に保つ復元力が無い。このため潜水船体１は重心が、
中央下方の、浮力の中心の垂直線下に位置するよう、エ
ンジンその他重量物を配置し７てあり、このため常に水
平保持の復元力が働く、また完全な水没のため水面の影
響がなく、ただ連絡塔８の喫水部があるが、スリムな断
面であり殆ど問題にならず、荒天による動揺が無い。

このため潜水船体１と連絡塔８によって連結された上部
船体５も水平に保たれ動揺もない。浮力は主として潜水
船体１により、全部を連絡塔８の水没部で形成されるが
、補助的に補助水中翼９の揚力によって得られ、これが
上部船体５を水面上のある位置に保つ役割を果している
。この補助水中翼９は小さなものでよく、一般の水中翼
船のような大きな役目を持たず、抵抗も少ない。

この船舶のとき造波部分は、スリムな連絡塔のみであり
、造波抵抗は少なく、機関２のエンジン動力が節減され
、省エネが達成できる。また逆にエンジン動力を同一と
すれは高速航行が達成され、船舶の利用効率が上昇する
。連絡塔８のサイズは船舶の大小により様々であるが、
最小型の船でも、圧力容器のマンホール程度の幅をもた
せ、潜水船体１内の点検を可能ならしめる。

完全没水で運動する物体の一つとして魚があり、その内
でもマグロは時速１４０　Ｋｍ／ｈも出すと言われて居
り、低い値でも７０　Ｋｍ／ｈ出すのを確かめたとの報
告もあり、造波抵抗のない場合の有利性は明かである。

本船舶は波の影響をうけないので、荒天のときも沈没の
心配が少なく、普通の船舶のような船底を上にした転覆
は起こらない。

また船酔などの心配も少なく、平静で快適な航海となる
ことは明かである。

さらに水中翼船やホバークラフトと比較してより安定で
あり大型船舶にも適用される。

潜水船体１には載荷の困難さがあるため、まずはタンカ
ーなどが好適であるが、連絡塔８中にエレベータを設置
するようにすれは可能であり、大きな障害はないてあろ
う。

客船や中小型レジャーポート、准船などにも適している
。

喫水は深くなる欠点はあるが、特に浅い所に入港する時
は、大きく浮上せしめる、浮力追加の機構を付加するこ
とも容易である。

（へ）発明の効果近年各方面で要請される省エネが大幅に達成され、つい
で相変わらず多発する船舶の遭難が防止され、かつ客船
としては船酔のない快適な船旅を提供できる。

またレジャー船としては、潜水船体の一部をガラス窓と
して水中展望を可能に出来る。

また従来どおりの動力を使用すれは高速艇となり、船舶
の利用率を上げて、経済性を高められる。

４、

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の全体構成図である。１は潜水船体、５は上部船体である。

Claims

【特許請求の範囲】

船舶の浮力を、水面下にある潜水船体によって発生し、
潜水船体は重心が中央下部に位置するよう、機関など重
量物を配置して、常に潜水船体が水平となるよう復元力
を作用せしめ、船舶のブリッヂ、船室などは水面上の上
部船体に設け、これら両船体を航行抵抗の少ない連絡塔
で結合した潜水式省エネ船舶。