JPH03251171A - 非う蝕性微生物の製法及び非う蝕性組成物 - Google Patents

非う蝕性微生物の製法及び非う蝕性組成物

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JPH03251171A
JPH03251171A JP33369790A JP33369790A JPH03251171A JP H03251171 A JPH03251171 A JP H03251171A JP 33369790 A JP33369790 A JP 33369790A JP 33369790 A JP33369790 A JP 33369790A JP H03251171 A JPH03251171 A JP H03251171A
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microorganism
cariogenic
oral cavity
streptococcus
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JP33369790A
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Takashi Tsurumizu
隆 鶴水
Takashi Hashimoto
橋本 喬
Makoto Sato
誠 佐藤
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Kitasato Institute
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Kitasato Institute
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 乳l上史上玉上1 本発明は、人及び哺乳動物の虫歯(う蝕)の予防または
抑制(以下抑制という)に有効な非う蝕性微生物の製法
及びこの方法によって得られた微生物の生菌体を含有す
る非う蝕性組成物に関する。
正jJ口支l −の明細書において、非う蝕性微生物とは、人及び哺乳
動物の口腔内及び試験管内において、水溶解性及び不溶
解性デキストラン様多糖体(以下DPSという)産生能
と従って歯垢(プラーク)産生能とを実質的に欠如し、
従って虫歯誘発能を実質的に欠如し、しかもう蝕性微生
物の増殖を抑制する能力を持つ微生物をいう。
虫歯(う蝕)は、歯の表面から始まり漸進的に南の組織
を破壊する疾患で、その直接の原因は口腔内の細菌であ
る。もつとも重要な虫歯原因菌はストレプトコッカス・
ミュウタンス(以下SMという)である。よく知られて
いるように、SMは、人や動物の歯の表面に付着しで、
庶糖から固い粘着性の不溶解性DPSからなるプラーク
を形成する。3M以外の虫歯菌もプラークを作るが、S
Mが重要な訳は、プラーク内に居住して乳酸及び酢酸を
産生するからである。
英国特許第1375866号は「プラーク生成は虫歯発
生の必要条件であり、これに関与する酵素はグルコシル
トランスフェラーゼ 載している。
3M以外のストレプトコッカス(以FSTRという)例
えばサンギス、ミチス、サリバリウスかがプラークを作
り、虫歯発生の原因菌であることや食用乳酸菌が虫歯発
生の原因菌であることも知られている。
う蝕性SMの増殖抑制能をもつSMの突然変異株として
JH140 (ATCC31341)またはJH 1 
45 (ATCC3 1 377)を用いてSMによる
虫歯を抑制する方法は公知である(ヒルマン米国特許第
4 1 33575号)。
これらの株は、BIT−2を特殊の培地で培養した後、
変異剤で処理しで得られた。しかしこの方法は、例えば
次の欠点があるので、人の虫歯抑制に天川できるかどう
か極めて疑問である。
本発明者の一人である佐藤誠は、SMをヒトI型、ヒト
II型及びラッテ型に分類し、っぎのことを報告した。
■ ヒト由来のSMの939%はヒトI型で、残りはヒ
トII型であった。
■ ラッテ由来のSMは、すへてラッテ型であった。
■ マウス及びモルモットからSMを検出できなかった
■ サル及びハムスター由来のSMは、すべてヒトI型
であった。
■ ヒト■型、ヒトII型及びラッテ型は、それぞれブ
ラッタール及びバーチの分類による血清型c, e, 
f”、 ’″d, g−及び−a, b−に対応する。
10腔衛生学会雑誌、1978年、第23巻、第2号、
100−123頁1 ヒルマンの親株BHT−2はラッテ型SMで、人の口腔
から分離されたことがなく、ヒルマン特許は人に用いた
結果を記載していない。
特開昭58−164517号公報は、人の口腔から分離
されたう蝕性SMを変異剤で処理して得られたストレプ
トコッカス・ミュウタンス弱毒株に一111i微工研条
寄第316号)を用いた虫歯抑制用生ワクチンを開示し
ている。このワクチンの微生物の非う蝕性は良好である
が、非う蝕性親株からう蝕性から誘導されたので、ヒル
マンの株と同様の難点を有する。
本発明者は、特開昭59− 1 5 1 847り公報
に次のことを開示した。
(イ)SMは高い変異性をもつが、公知の血清型および
バイオ型にかかわらず、つぎの3種の変異相に分類する
ことができる。
■ 相1 人及び動物の口腔内に広く分布している「正常の相」。
プラークは多量、固く粘着性で付着能力が高い。DPS
及び乳酸産生能は高い。虫歯誘発能は3種の相のうち最
高である。
■ 相II 本質的に不安定な相で、相I株との間に相互変換性があ
る。乳酸産生能と虫歯誘発能とは相I株よりも低い。
■ 相III 人工的変異手段によって相I株から得られる相で、性状
は他の相と全く異なる。試験管内での乳酸産生能は低い
。水溶性及び水不溶性DPS産生能およびワイヤープラ
ーク形成能は実質的に欠けている。人及び動物の口腔内
ならびに試験管内において少なくともう蝕性ヒト型SM
と共存する場合、相III株はSMの増殖を特異的に抑
制するので、SMによる虫歯誘発を効果的に予防または
抑制する。相III株が、相I株の作用でプラークがす
でに形成された培地または人の口腔内に移植されると、
相III株は強制的にプラークに侵入して「居住」する
ので、相I株は外に追い出され、徐々に死滅する。相I
II株は新しいプラークを作る能力をもたないので、プ
ラークが破壊されると、住む場所を失って死滅する。相
I11株は、う蝕性STR及び食用乳酸菌の増殖を完全
に抑制する。
(ロ)本発明者は、人工的に虫歯菌から作られた相II
I株(以下人工相III株という)に類似した性状をも
つヒト夏型およびII型の相III株(以下自然相II
I株という)を人の口腔に見出し、これを分離し純粋培
養した。
第1表は本発明者が人から分離した自然相III株の凝
集値(Ag)及び糖分解を示す。糖の略称はつぎの通り
である。
Ma(マンニトール)、So(ソルビトール)、Ra(
ラフィノース)、Sa(サリシン)Ce(セロビオース
)、Me(メリピオース)、La(ラクトース)、Su
(シュクロース)、Es(エスクリン)。
第1表の自然相III株は久米(微王研条寄第319号
、ヒトII型、血清型d)のほか、すべてヒト夏型、血
清型C)である。
比較のためNCTC10449(相I株)のものも示す
自然相III株の特性は次の通りである。
形態学的特性。
ストレプトコッカス、Iμx1−2μ、ダラム陽性。
II  各種培地での成育。
(37℃、24時間、指定pH) ■ ストツペラー等(Stoppelaar et a
ll のTYC寒天平板培地 水不溶解性および水溶性DPSはできない。
コロニーは、円形、扁平、白色、不透明、光沢あり、大
形。
ドツト・ヒユーイツト・ブロス寒天平板培地(米国バル
チモア・バイオロジカル・ラボラトリ−製、以下BBt
という) コロニーは、円形、扁平、白色、不透明、光沢あり、多
少粘性、大形。
■ ミチス・サリバリウス寒天平板培地(米国デイフコ
社製) DPSはできない。コロニーは、円形、淡白色、多少粘
性、大形。
■ ■ ■ プレイン・ハート−インフュージョン寒天平板培地
(BBLI コロニーは、円形、多少白色、不透明、光沢あり、大形
■ トリプトケース・ソーイ・ブロス(BBL)培地の
底部から成育する。
■ ドツト・ヒユーイツト・ブロス(BBL)培地の底
部から成育する。
IIl、  生理学的特性。
■ ワイヤー・プラーク生産性: 陰性(水不溶解性D
PSによる付着能を示す)DPSによる菌体の凝集: 
 陰性 色素生成:         陰性 成育範囲:pH5−8,温度10−30℃糖分解   
第2表のとおり 諸性状。
エスクリンの加水分解:   陽性 溶血性(羊):      −〜+ グルコシルトランスフェラーゼ活性・ 実質的に欠失 ■ 乳酸生産性: きわめて弱い ■ 動物への感染能:      陰性■ う蝕能カニ
  実質的に欠失 ■ 免疫学的性状。
画架:     ヒトIまたはII型 SMの自然相III株は先に定義した非う蝕性微生物で
あり、試験管内外において非う蝕STR及び食用乳酸菌
の増殖を効果的に抑制する。
自然相III株の培養6 SMの自然相III株を公知のSMに応用される培養法
により培養することができる。好気的に培養できるが、
嫌気的条件での培養が実用的である。自然培地も合成培
地も使用できるが、人世生産には液体培地がよい。ST
R培養に適する各種の培地を、pH5,6−9,0(例
えば70)、温度23−39℃(例えば37℃)で用い
ることができる。培養(例えば12−72時間)完了後
の培養液は例えば約108個/mlの生菌を含有して5
sる。
(ハ)純粋培養された自然相III株の生菌体を有効成
分とし、経口投与に適する担体または賦形剤と共存させ
てなる、非う蝕性組成物によって、う蝕性ストレプトコ
ッカス(STR)及び食用乳酸菌による人及びは乳類飲
虫歯を完全に抑制することができる。
培養液をそのまま人の口腔に投与してもよいが、実用的
には、培養液から菌体を常法により分離し、これを適当
な担体に分散させる。または分離された菌体を凍結乾燥
して保存し、使用時に、生菌を適当な担体に分散させる
。凍結乾燥及び保存は常法による。
自然相III株は付着能が弱く、しかもプラーク形成能
が欠けているので、多世の投与が実用的である。たとえ
ば組成物が液状である場合、組成物中の自然相III株
生菌体の実用的濃度は、例えば105ないしlO8個/
■である。例えば、約1O7−lO9個/llI2.の
食用乳酸菌と約106個/Iβの自然相III株とを含
む非う蝕性組成物550−1ooβを毎日人に投与する
と口腔内のう蝕性STRおよび食用乳酸菌は約1−2週
間で完全に消滅することが認められる。
が ° しようとする課題 本発明は、この自然相1113Mのひとつであるストレ
プトコッカス・ミュウタンスTMD−NC49(微工研
条寄第318号)を長期間継代培養した結果、親株と異
なる菌学的特徴をもつ非う蝕微生物が得られるという意
外な知見に基すいている。
本発明の目的は、ストレプトコッカス属に属する非う蝕
性微生物の製法及びこの方法で得られた非う蝕性微生物
の生菌体を含有する虫歯抑制用口腔用組成物を提供する
ことにある。
課題を ゛するための 本発明は、(イ)人の口腔から分離され、(ロ)人及び
哺乳動物の口腔内において虫歯誘発能能を実質的に欠如
しかつう蝕性ストレプトコッカス微生物及び食用乳酸菌
の増殖を抑制することができ(ハ)継代培養によって、
マンニトール、ソルビトール及びメリピオースの糖分解
と抗ストレプトコッカス・サンギス血清に対するゲル内
沈降反応とが実質的陽性から実質的陰性に変わる能力を
もつストレプトコッカス・ミュウタンスを親株として、
前記の糖分解と沈降反応とが実質的陰性に変わるまで培
地に継代培養し、得られた所望の微生物を培地から回収
する工程からなる非う蝕性微生物の製法を提供する。
次に本発明は、本発明の方法によって得られたられた非
う蝕性微生物の生菌体を有効成分とし、経口投与に適す
る担体または賦形剤を含有してなる、ストレプトコッカ
ス属細菌及び食用乳酸菌によって続発される人および哺
乳動物の虫歯を予防または抑制するための口腔用組成物
を提供する。
下記において本発明の詳細な説明する。
自然相III株ストレプトコッカス・ミュウタンスTM
D−NC49(微工研条寄318号)を親株として、長
世代培地に継代培養すると、前記のとおり性状の異なる
微生物が得られる。得られた微生物はストレプトコッカ
スsp、6480と命名され、■989年12月25日
微工研に寄託された(微工研菌寄11170号)。
6480株の非う蝕性等の生物学的性状は、特記しない
かぎり親株TMD−NC49の性状と実質的に同一であ
る。
下表において、Aは代表的なSMの自然相I株NCTC
l 0449 (ATCC25175)、Bは親株TM
D−NC49、Cは6480株、Dは人工的相III株
SM弱毒株に一111微工研条寄第316号)で、ST
RはストレプトコッカスATCCl 5910である。
DPS形成 1立邂 マンニトール + ソルビトール + メリピオース + l!!ti (10 乳酸    2.27 酸     0.18 +       ± + 2.21    2.16    2.510    
  0      0、08各種ストレプトコッカスの
抗原性を示す第3表において(第1表全照)サンギスは
STRサンギス(ATCC15914)、ミチスは同ミ
チス(ATCC9811)である。
第3表は、コーリー(Kohly A 、E、 )等の
方法(AI)I)lied旧crobio1.、28:
 836.1974)により各種ストレプトコッカスの
菌体から抽出した多糖抗原を用いて、抗口腔STR属微
生物の血清に対するゲル内沈降反応を調へた結果をしめ
ず(第1表蚕照)。
A        +十    士    士    
  十すンギス ++十−+ ミチス + + + 例えば、バーシース・マニュアル・オブ・デターミネイ
チブ・バクテリオロシー(Bergy’sManual
 of Det、erminative Bacter
iology)1989年、l 055頁によると、S
Mのマンニトール、ソルビトール及びメリピオース分解
能は陽性である。人の口腔から分離された自然相III
株もう蝕性SM野生株を変異処理して得られた人工的相
III株SM弱毒株K −IIIf微工研条寄316号
も同様に陽性であるが、6480株のこれらの糖分解能
は、実質的に陰性である。
親株TMD−NC49は、抗すンギス血清に対して実質
的に陽性のゲル内沈降反応を示す。
6480株の作成。
6480株を得るための継代培養は、親株をSTR属微
生物培養に用いられる各種の公知の培地を用いて行うこ
とができる。実用的には液体培地を用いる嫌気培養がよ
い。
本発明者が試験に用いた培地の例をあげる。
(1)トッド・ヒュウイット・ブロス(米国BBL社製
)。
(2)スキムミルク培地(スキムミルク5%、イースト
エキス05%)。
培養はpH5,6−9,0(例えば70)温度23−3
9℃(例えば37℃)で、18−72時間、通常は嫌気
的に行われる。
長世代にねたり継代培養すると、前記の3種の糖分解能
は、実質的陽性から疑陽性を経て実質的陰性に変わる。
培養中に両株の不利な干渉は認められない。継代培養の
回数は、使用される培地等の培養条件によって異なり、
例えば80−200回以上である。
例えば、第1回目の培養終了後5少量の培養物を寒天培
地に移し同様の条件で培養する。こうして得られたコロ
ニーを前記の性状を基準として調べて選別し、選ばれた
コロニーを次の継代培養に何する。このような培養と選
別との組合わせ(以下クローニングという)によって所
望の微生物を得ることができる。選別のための培養は適
時行えばよく、各継代培養ごとに行う必要はない。異な
る培地を用いて継代培養することもできる。
公知のう蝕性SM相■株および人工相III株K −I
IIを長期間継代培養しても、本発明による微生物は得
られなかった。
6480株の用法及び組成物。
6480株は親株と実質的に同一の非う蝕性をもつので
、親株と同様な方法でSTR属細菌及び食用乳酸菌によ
って誘発される人および哺乳動物の虫歯の効果的予防ま
たは抑制に用いることができる。
所望により、6480株の生菌体の一部を、1種以上の
大型自然相III株の生菌体に替えることができる。と
くにクローニングの初期において、同じ培地中に親株と
6480株とが共存するので、この場合、培養液中の両
者の比率にかかわらず、継代培養を中止して、培養物を
虫歯抑制に供することができる。
所望により、培養液をそのまま人または哺乳動物の口腔
に投与してもよいが、実用的には、例えば、培養液から
常法(例えば遠心処理、8000r、 p、 m、 )
により菌体を分離し、適当な緩衝液(例えば燐酸緩衝液
)(pH6,8−7,0)に加えで、凍結乾燥して長期
間保存することができる。
組成物は、固体でも、液体でも、または飴状の半固体で
もよい。適当な液状担体の例は、水、シロップ、獣乳で
ある。食用乳酸菌の生菌体を含むヨーグルト等の混合飲
料は、口腔内の乳酸菌によるう蝕誘発も抑制するので、
とくに有利である。
例えば、人に対して、sp、6480株単独または1種
以上の大型自然相III株と混合した生菌体to  −
109/mlを含む液状組成物5〇−100m1を毎日
1回食後に投与すると、投与開始後約1−2週間−から
口腔内のう蝕性SMの濃度漸減が認められた。
下記の試験例2は、人I及びII型SMに感染された人
のう蝕抑制試験であるが、へII型(d型)に感染され
た人のう蝕抑制効果は人■型(C型)の結果と実用的に
著差を認めなかった。その理由は、プラーク形成能抑制
能は、SMの血清型と直接の関係がないからである。
人のSMの感染による犬、猫等の哺乳動物の虫歯が最近
問題になっている。本発明者が多数の飼い大を調へた結
果、約60%にSMが認められたが、このSMは人から
感染したものと思われる。
本発明によるsp、6480株または自然相IN株の1
種以上との生菌体の単独または組み合わせ投与によって
、虫歯誘発を効果的に抑制することができる。このため
に、培養液または生菌体を餌に混ぜてもよい。
及凰訓 下記の非限定的実施例および試験例により本発明を説明
する。下記において、培養は、ガスパックシステム(米
国BBL製)を用い嫌気条件において温度37℃で行っ
た。49株とは、ストレプトコッカス・ミュウタンスT
MD−NC49(微工研条寄第318号)、6480株
とは、ストレプトコッカスsp、6480 (微工研菌
寄第11170号)である。う蝕誘発に用いたSAはN
CTCl 0449 (ATCC25175)である。
害JJ引工 6480株のR製。
49株を前記のスキムミルク培地(5ml)で18時間
培養し、培養物(1白金耳)をTYC寒天培地(15m
l、掻東製薬製)に移してさらに48時間培養した。得
られたコロニーを前記の糖分解を基準として選別した。
選別されたコロニを前記と同様の方法で150回継代培
養した。得られた培養液の微生物の性状を調べた後、常
法により遠心処理(800(l r、p、m/ 10分
間)し、所望の6480株を回収した。
友i亘孟 ステッキ製剤。
マルトース(0,75g)とラクトース(0,25g)
とからなるkgの粉剤チューブに実施例1記載の648
0生菌体を加え、含有量106CFUのチューブ製剤を
常法により製造した。
K鬼五A 錠剤。
マルトース(1,5g) 、ラクトース(0,5g)蔗
糖脂肪酸エステル(0,1g)を用い、実施例1記載の
sp、6480株の生菌体含有量106CFLIの錠剤
を常法により製造した。
式■上」 動物の虫歯抑制試験6 コールデン・ハムスター(雄雌2生後21日)を用いて
40日間試験した。
第1群(動物数10)と第2群(動物数9)とは、経口
的にう蝕性SM (ATCC27175NCTC104
49)を感染させた後、第1群は49株、第1.3群は
sp、6480株の生菌体106個を口腔内に投与した
。第3群(動物数11)はSM未感染で6480株を投
与した。各群をダイエツト2000 (う蝕誘発飼料、
船橋農場製)で飼育した。第4群(動物数9)は第1対
照群で3M感染後未処理。第5群(動物数11)は第2
対照群で、SM未感染でう蝕誘発祠料を与えた。
49株または6480株の経口投与量は、毎日1回生菌
体約106個であった。
第4表は、6480株も親株TMD−NC49もSMに
より誘発される虫歯を、有意義差なく効果的に抑制する
ことを示す。
1丘1 群   A         B 1   105.4    12.8±0632   
173.8    1.0±0.863   160.
4   11.9±0.44   184.0   1
2.7±1,395   157.1   11.7±
078CI       C2 501,10±1828 44  0.77±1.30 18   0.27±0.64 100  522±380 9  018±0.60 (註)Aは体重増加(g)、Bは歯垢スコア、ヒトの虫
歯抑制試験。
人I型(C型)及びII(d型)SMに感染された成人
男女16人(20−28才)に毎日1回就寝前に実施例
3記載の錠剤1錠を与え、口腔内で溶解させ15分間以
上保持させた。試験期間は40日であった。第5表は投
与前と投与後の歯垢付着指数を示す。第6表は投与前と
投与後のう蝕性SMの減少を示す。
4.2 3.8 2.0 7 3 0 2 2 5 3.2 1.5 3.2 2.0 7 3 2.2 09 −1.0 一〇、5 ±0 0 1)5 4 2 +03 15 ±0 −1.2 +05 + 0.1 ±0 2 05 9 −1.8 2 05 −0.8 −1.0 −1.0 4 5 9 ±0 03 05 −0.3 −0.9 07 一〇、9 −1.0 十〇 −()5 15 12 0 −1.2 5 −1.2 2 +(1,1 03 一〇、5 =06 ±O 07 (本単位。プラーク・スコア) 6  SM菌   ′ 平均 171.23 79 0.22  0.94 0.49 36 込)1遍旦 犬の虫歯抑制試験。
飼い犬雌雄69頭の臼歯から採取した歯垢をグリセリン
10%を含む3%ペプトン水溶液に加え凍結した。各材
料を加熱溶解後、TYC寒天平板培地纒東製薬製)を用
いて温度37℃、48時間嫌気的に培養した。得られた
コロニーから採取した微生物の生物学的性状、血清学的
性状、その他の菌学的性状を常法によって調べた結果、
次のとおり37頭(53,6%)にSMの存在を認めた
血清型c −15(40,5%) 血清型d−4(10,8%) 同定不能−18(49%) SMの宿主大lO頭に実施例2によって得られた製剤を
毎日1回1パック食後経口投与し、翌朝唾液中のSMの
数(単位xlO4個/ m l )を調べた結果を法衣
に示す(本は同定不能)。
約2週間後より口腔内SMの濃度減少が認められた。
第二弘前 而  型     ″′   2週      4週l
      c      150       11
.1        02     c       
40         D           O3
*       13        0      
    04d        6        0
          05     c       
29        0          06  
   c      211        0   
       07     c        8.
6      1.5        08     
 本        75          0  
           09     *      
313        +3          0性
の非う蝕性微生物が得られる。得られた微生物を単独ま
たはSM自然相III株と組み合わせて、人及び哺乳類
の口腔内における虫歯予防及び抑制に効果的に用いるこ
とができる。
マンニトール、ソルビトール及びメリピオースの糖分解
と抗ストレプトコッカス・サンギス血清沈降反応とが実
質的に陽性で5継代培養により前記の糖分解と沈降反応
とが実質的に陰性に変わる能力をもつ大型非う蝕性微生
物ストレプトコッカス・ミュウタンスの相III株を、
長期間継代培養すると、前記の糖分解と沈降反応とが実
質的に陰(自発的)手続補正書 平成3年2月22日 平成2年 特許願 第333697号 2、発明の名称  非う蝕性微生物の製法及び非う蝕性
組成物 3 補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  東京都港区白金五丁目9番1号名称  北 里
 研 究 所(社団法人)代表者 大 村    智 4、代理人 電話  03−3353−5521 5、補正命令の日付 自発 6、補正により増加する発明の数  なし■) 明細書
の特許請求の範囲の記載を別紙のとおり補正する。
2) 明細書第4頁下から2行目、 「第4133575号」を「第4133875号」に補
正する。
3) 同第16頁1行目、fl 989年12月25日
」をr1989年12月19日」に補正する。
4) 同頁2行目、「微工研菌寄11170号」を「微
工研条寄第3219号」に補正する。
5) 同第21頁10行目、rlO7−10”Jをrl
O”−1084に補正する。
6) 同第22頁下か64〜3行目、「微工研菌寄第1
1170号」を「微工研条寄第3219号」に補正する
7) 別紙のとおり、原寄託についでの受託証(写)を
特徴する 特許請求の範囲 1)(イ)人の口腔から分離され、(ロ)人及び哺乳動
物の口腔内において虫歯誘発能能を実質的に欠如しかつ
う蝕性ストレプトコッカス微生物及び食用乳酸菌の増殖
を抑制することができ(ハ)継代培養によって、マンニ
トール、ソルビトール及びメリピオースの糖分解と抗ス
トレプトコッカス・サンギス血清に対するゲル内沈降反
応とが実質的陽性から実質的陰性に変わる能力をもつス
トレプトコッカス・ミュウタンスを親株として、前記の
糖分解と沈降反応とが実質的陰性に変わるまで培地に継
代培養し、得られた所望の微生物を培地から回収する工
程からなる非う蝕性微生物の製法。
2)親株がストレプトコッカス・ミュウタンスTMD−
NC49(微工研条寄第316号)である請求項°l記
載の方法。
3)得られた微生物がストレプトコッカスsp.648
0 (微工研筆寄第3219号)である請求項1記載の
方法。
4)請求項l記載の方法により得られた非う蝕性微生物
の生菌体を有効成分とし、経口投与に適する担体または
賦形剤を含有してなる、ストレプトコッカス属細菌及び
食用乳酸菌によって続発される人および哺乳動物の虫歯
を予防または抑制するための口腔用組成物。
5)請求項1記載の方法により得られた非う蝕性微生物
の生菌体及び人の口腔から分離され純粋培養され、人及
び哺乳動物の口腔内において虫歯誘発能能な実質的に欠
如しかつう蝕性ストレプトコッカス微生物及び食用乳酸
菌の増殖を抑制する能力をもつストレプトコッカスの生
菌体とを有効成分とする請求項3記載の口腔用組成物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(イ)人の口腔から分離され、(ロ)人及び哺乳動
    物の口腔内において虫歯誘発能能を実質的に欠如しかつ
    う蝕性ストレプトコッカス微生物及び食用乳酸菌の増殖
    を抑制することができ(ハ)継代培養によって、マンニ
    トール、ソルビトール及びメリピオースの糖分解と抗ス
    トレプトコッカス・サンギス血清に対するゲル内沈降反
    応とが実質的陽性から実質的陰性に変わる能力をもつス
    トレプトコッカス・ミュウタンスを親株として、前記の
    糖分解と沈降反応とが実質的陰性に変わるまで培地に継
    代培養し、得られた所望の微生物を培地から回収する工
    程からなる非う蝕性微生物の製法。 2)親株がストレプトコッカス・ミュウタンスTMD−
    NC49(微工研条寄第316号)である請求項1記載
    の方法。 3)得られた微生物がストレプトコッカスsp.648
    0(微工研菌寄第11170号)である請求項1記載の
    方法。 4)請求項1記載の方法により得られた非う蝕性微生物
    の生菌体を有効成分とし、経口投与に適する担体または
    賦形剤を含有してなる、ストレプトコッカス属細菌及び
    食用乳酸菌によって誘発される人および哺乳動物の虫歯
    を予防または抑制するための口腔用組成物。 5)請求項1記載の方法により得られた非う蝕性微生物
    の生菌体及び人の口腔から分離され純粋培養され、人及
    び哺乳動物の口腔内において虫歯誘発能能を実質的に欠
    如しかつう蝕性ストレプトコッカス微生物及び食用乳酸
    菌の増殖を抑制する能力をもつストレプトコッカスの生
    菌体とを有効成分とする請求項3記載の口腔用組成物。
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