JPH03242104A

JPH03242104A - シューズサスペンション

Info

Publication number: JPH03242104A
Application number: JP4054590A
Authority: JP
Inventors: Takahiro Saito; 孝弘斉藤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-02-20
Filing date: 1990-02-20
Publication date: 1991-10-29
Also published as: JPH0553483B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、スポーツシューズを中心とするシューズの中
底に組込んで使用するシューズサスペンションに関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来、この種のシューズサスペンションとして、踵部か
ら土踏まず部まで伸びる１枚の硬質板を中底に組込んだ
もの（以下、１桟板タイプと称す）と、硬質板を土踏ま
ず部の内側と外側とに分けて中底に組込んだもの（以下
、２桟板タイプと称す）とが公知である（特公平１−４
９４８１号公報参照）。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の１桟板タイプのものは、踵部から土踏まず部まで
中底の幅方向のほぼ中央部を通るように配置されており
、靴の形くずれを防正し、原形保持を主眼としたもので
あって、足の運動機能を助長したり、疲労を軽減するこ
とに対しては、効果が殆どない。

また、２桟板タイプのものは、土踏まず部の内側に沿っ
た部分と外側に沿った部分とに硬質板を配置するもので
あるから、足裏を広く支持していることになり、１桟板
タイプのものに比べて、安定性等が若干向上するが、こ
れでも足の運動機能を助長したり、疲労を軽減するとい
うことに対しては、効果が十分ではない。

ところで、足の骨の構造は、第８図に示す様に、距骨（
ａ）、踵骨（ｂ）を含む７個の足根骨（Ｃ）と、第１〜
第５の５個の中足骨（ｄ）及び１４個の指骨（ｅ）から
なり、強くて弾性のある靭帯が各骨をそれぞれの位置に
保持させており、各骨間を連繋する筋肉の緊張・弛緩作
用によって、各骨間を関節点として複雑な三次元運動を
行えるようになっている。

そして、足の運動は大別して、前後方向の屈伸、左右方
向のねじれ、脛骨を中心とした回転及びこれらの複合運
動であって、これらの運動中、足裏の体重支持位置は、
刻々と変化するが、踵部と、第１中足骨先端付近（親指
のつけ根付近）と、第５中足骨先端付近（小指のつけ根
付近）との３点は、特に体重が強く作用する位置となり
、これらの位置にサスペンションが連繋した関係で存在
するのが好ましいのであるが、従来のものは、踵部から
土踏まず部までの部分にしかなく、しかも２桟板タイプ
は左右のものが完全に分離独立しているために、左右方
向のねじれに対して反発力や復元力が殆どなく、前後方
向の屈伸に対しても中途半端であり、十分ではない。

本発明は、従来のシューズサスペンションの上記問題点
に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、
スポーツシューズを中心とするシューズにおいて求めら
れる°“ねじれ性（屈曲効率）パ“着地性パ安定性′°
、“衝撃吸収力“′、パ反発力゛′等の足の運動機能に
沿った特性を向上させ、エネルギーロスや疲労の軽減を
図り得るシューズサスペンションを提供しようとするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は、靴の中底に組込み
可能とされ、全体が弾性板材で構成され、踵部から爪先
方向へ伸びる基幹部及び基幹部から土踏まず部付近を分
岐点として少なくとも第１中足骨先端付近と第５中足骨
先端付近へと分岐延長された先端部を備え、全体の平面
形状が略Ｙ字形又は略Ｈ字形をなし、かつ、足裏形状に
沿うように土踏まず部をアーチ状に高くしたものである
。

その場合、変形例として、先端部を２以上に分岐させて
もよく、また、分岐延長端を連続させてもよい。さらに
、全体を長手方向にスライド可能に順次嵌合した多節構
造としてもよい。この場合、多節構造物全体を、エア又
は粘性流体を密封充填した可撓性チューブ内に封入して
もよい。また、基幹部及び先端部を、同一形状又は相似
形状の薄い弾性板材を部分的又は全体的に積重した多層
構造としてもよい。

〔作用］踵部と、第１中足骨先端付近と、第５中足骨先端付近と
の３点又は４点にサスペンションが連続して配置しであ
ることによって、運動時（着地時）の荷重を３方向又は
４方向へ分散させ、足の運動機能を助長し、疲労を軽減
させることができる。

特に、上記３点又は４点を支持点として、サスペンショ
ンを７字形又はＨ字形に一連に形成しであることによっ
て、先端部のねじれの自由度を大きくし、土踏まず部分
を支点として第１中足骨先端付近と第５中足骨先端付近
とに作用するねじれ力を連繋して吸収し、着地性及び安
定性が向上する。また、前後方向の屈伸に対しても踵部
と先端部とが連繋して動作し、足の運動に追従する。

そして、サスペンションの土踏まず部をアーチ状に高く
しであること及び全体を弾性板材で構成しであることに
よって、激しい運動にも追従して衝撃を吸収し、反発力
を足裏に与えて疲労を軽減させることができる。

またサスペンションの先端部を２以上に分岐させること
によって、足の先端側での荷重支持点が増加し、足の運
動機能を助長する。さらに、サスペンションの先端部の
分岐延長端が連続させであることにより、第１中足骨の
先端付近から第５中足骨の先端付近までのすべての中足
骨先端に作用する荷重を広く分散させることができ、衝
撃力を吸収させ、疲労を軽減させることができる。

また、サスペンション全体を長手方向にスライド可能に
順次接合させた多節構造としであることにより、延性、
展性が向上し、運動時、荷重支持点が不動のままで、途
中等が伸縮し、複雑な足の動きに追従連繋して荷重を分
散しつつ衝撃力を無理なく円滑に吸収させ得る。

そして、上記多節構造のサスペンション全体を、エア又
は粘性流体を密封充填した可撓性チューブ内に封入した
ことにより、各節の接合部のスライド運動が円滑となる
。

また、サスペンションは、同一形状又は相似形状の薄い
弾性板片を部分的又は全体的に積重した多層構造としで
あることにより、衝撃吸収及び反発力の増減を必要な箇
所に応じて適宜設定することが可能となる。

［実施例］第１図は本発明に係るシューズサスペンションの第１実
施例を示す平面図、第２図はその側面図であって、（１
）は本発明のシューズサスペンションを示し、靴の中底
（２）内に組込み可能とされ、全体が、金属、セラミッ
ク、合成樹脂、ＦＲＰ（母材に樹脂、強化材に炭素繊維
、ボロン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等を使用）、
ＦＲＭ（例えば、アルミニウムを母材、強化材にボロン
繊維、炭素繊維、タングステン等を使用）等の単独の弾
性板材又は、単独材料の積層品或いは異種材料の組合せ
積層品で構成され、踵部（１ａ）から爪先部（１ｂ）方
向へ伸びる基幹部（１ｃ）及び基幹部（１ｃ）から土踏
まず部（１ｄ）付近を分岐点として少なくとも第１中足
骨先端付近（１ｅ）と第５中足骨先端付近（１ｆ）へと
分岐延長された先端部（１ｇ）を備え、全体の平面形状
が略Ｙ字形をなし、かつ、足裏形状に沿うように土踏ま
ず部（１ｄ）をアーチ状に高くしたものである。適用す
る靴は、ヒールの高さに関係なく、土踏まず部の高さに
沿うようにすれば、すべての靴に適用できる。

上記先端部（１ｇ）は、２以上に分岐させてもよく、ま
た、分岐延長端を連続させてもよい。さらに、踵部（１
ａ）側の後端も２股又は３股に分岐させてもよい。

基幹部（１ｃ）及び先端部（１ｇ）は、長手方向にスラ
イド可能に順次接合された多節構造で構成してもよい。

例えば、第３図に示す様に、複数の小片板（ｌｈ）に分
割し、各接合端部をくさび形状とし、互いにスライド可
能に嵌合した構造とする。

この場合、第４図に示す様に、各小片板（１ｈ）の接合
端部をスライド可能に嵌合するレール構造とし、かつ、
スライド範囲を長孔とビン又はストッパで規制させるよ
うにすることができる。

上記のように多節構造としたシューズサスベンシジン（
１）は、第５図に示す様に、気体又は油（ゲル状）等の
粘性流体（３）を封入した可撓性チューブ（４）内に密
封収納するもので、このようにすることにより、各節部
の潤滑作用によりスライド運動が円滑に行われる。

また、本発明のシューズサスペンション（１）は、第６
図に示す様に、相似形の薄い弾性板材をＮａ　１−Ｎｌ
ｌ　ｎまで複数枚をプレス加工等により製作し、第６ａ
図に示す様に、分岐部付近その他適宜の位置で接合して
多層構造とする。この接合は、化学繊維による縫合、接
着剤による接着、超音波熱融着、スポット溶接その他の
方法で接合するもので、その接合部は、菱形、直線、そ
の他により部分的に接合して、重ね板ばねと同様な弾性
特性をもたせるものである。

また、第７図に示す様に、踵部（１ａ）と先端部（１ｇ
）のみを多層構造としてもよい。

第６図及び第７図では、各部に相似形の薄い弾性板材を
積重した場合を示しているが、これは同一形状のものを
積重してもよい。

また、各実施例において、シューズサスペンション（１
）は、足の横幅方向に対して平坦であってもよいが、中
央部が高いアーチ曲線状であってもよい。

第９図及び第１０図は本発明のシューズサスペンション
（１）の平面形状を略Ｈ字形とした実施例を示しており
、土踏まず部（１ｄ）から踵部（１ａ）に向けて基幹部
（１ｃ）を２股に分岐（Ｉｃ’）　　（ｌｃ”）させた
ものである。

中底（２）への組込みは、土踏まず部（ｌｄ）を部分的
に固定し、或いは、踵部（ｌａ）　、先端部（Ｉｇ）　
、土踏まず部（Ｉｄ）の３箇所の１〜２箇所を部分的に
固定して組込むのがよい。

［発明の効果］請求項（１）の発明によれば、足に作用する衝撃荷重を
略Ｙ字形又は略Ｈ字形の３方向又は４方向に分散させて
吸収することができ、ねじれ性、屈曲性、反発性、着地
性、安定性、フィツト性を向上させることができる。

請求項（２）及び（３）の発明によれば、先端側での衝
撃荷重の分散性を一層向上させることができる。

請求項（４）の発明によれば、荷重支持点を移動させな
いで他の部分の多節部分で伸縮して荷重の分散、ねじれ
の許容、及び伸縮の許容が行われ、足の運動機能の助長
及び疲労を軽減させることが容易に行われる。

請求項（５）の発明によれば、多節の接合部の運動が円
滑に行われる。

請求項（６）の発明によれば、必要な部分を多層構造に
して弾性作用を各部に応じて適正に設定することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るシューズサスベンシジンの第１実
施例を示す平面図、第２図はその側面図、第３図は多節
構造とした第２実施例の概略側面図、第４図は多節構造
の他の例を示す要部斜視図、第５図は多節構造のシュー
ズサスペンションを可撓性チューブに封入した状態の要
部断面図、第６図は多層構造とした実施例の分解説明図
、第６ａ図はそれらの接合方法の説明図、第７図は多層
構造の他の例を示す概略側面図、第８図はヒトの左足骨
格の左側面図、第９図は本発明に係るシヱーズサスペン
ションの他の実施例を示す平面図、第１０図はその側面
図である。（１）　−シューズサスベンシジン、（２）　−中庭、　　　　（Ｉａ）−踵部、（ｌｂ）　
−爪先部、（ｌｃ）　　（ｌｃ’）　　（ｌｃ”）　−一基幹部、
（１ｄ）・−・土踏まず部、（ｌｅ）−一第１中足骨先端付近、（１ｆ）−・・第５中足骨先端付近、（Ｉｇ）−一先端部、　　　（１ｈ）・−小片板、（３
）−・気体又は粘性流体、（４）−可撓性チューブ。第１図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）靴の中底に組込み可能とされ、全体が弾性板材で
構成され、踵部から爪先方向へ伸びる基幹部及び基幹部
から土踏まず部付近を分岐点として少なくとも第１中足
骨先端付近と第５中足骨先端付近へと分岐延長された先
端部を備え、全体の平面形状が略Ｙ字形又はＨ字形をな
し、かつ、足裏形状に沿うように土踏まず部をアーチ状
に高くしたことを特徴とするシューズサスペンション。
（２）先端部が２以上に分岐していることを特徴とする
請求項（１）に記載のシューズサスペンション。
（３）分岐延長端が連続していることを特徴とする請求
項（１）又は（２）に記載のシューズサスペンション。
（４）基幹部及び先端部が長手方向にスライド可能に順
次接合された多節構造で構成してあることを特徴とする
請求項（１）〜（３）のいずれかに記載のシューズサス
ペンション。
（５）全体が、エア又は粘性流体を密封充填した可撓製
チューブ内に封入してあることを特徴とする請求項（４
）に記載のシューズサスペンション。
（６）基幹部及び先端部が、同一形状又は相似形状の薄
い弾性板材を部分的又は全体的に積重した多層構造とし
てあることを特徴とする請求項（１）〜（３）のいずれ
かに記載のシューズサスペンション。