JPH0324095Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として洋式、日本式の各応接用テー
ブル、同食卓等と鏡台とを兼用し得る鏡台を得る
ことを目的とする。

本考案は内面を空所にした円胴周壁に円形上面
壁を定着し、円胴周壁に椅子の背板に対応する切
缺部を設けて円胴周壁内に椅子を収納して椅子の
背板を円胴周壁の一部とすることを可能になして
鏡収納台を構成し、上記円形上面壁に上下動自在
に鏡を出入させるに適当な出入口を設けて鏡を挿
入し、この鏡が分銅と鏡との釣り合い、波形にし
た軌条と転子との押接、及び、帯の電動機による
巻取り巻戻しにより上下動方向に於ける所求の個
所で自動的に支持停止することを特徴とする鏡台
であつて、その実施の数例を説明すれば次の通り
である。

第１実施例 第１図、ないし、第９図に於て、１は洋式の応
接用テーブル（鏡収納台）、２はその上面壁１ａ
に透設した横長の出入口、３は鏡で、通常、平板
状の鏡であり、これに枠３ａを定着する。３は出
入口２に上下動自在に挿入し、鏡の底部には支止
部３ｂを設ける。支止部３ｂは、通常、突出部で
あるが、必ずしも突出部に拘泥することなく、要
するに上壁面１ａの内壁に支止するストツパー、
ないし、その役目を果たす構成ならばよい。図は
突出部を示す。４は出入口２の縁部に開閉自在に
蝶着した蓋、５は支止部３ｂに固着した回転車
（小滑車）で支止部３ｂより更に突出し、これに
紐６を掛廻わす。紐の一端部は支止部３ｂに取付
け、その他端部は垂下してこれに分銅７を結着す
る。８，８ａは応接用テーブル１に設けた抽出し
代用の容体で、応接用テーブル１に軸９を以て軸
支し、第３図図示の如く何れも外側へ展開し、か
つ、閉鎖復元も勿論自在である。また、応接用テ
ーブル１中には押込み（収納）、引出し自在にし
た椅子を配在し、その椅子は函台１０に背板１１
を定着し、函台１０の内縁部に容器１２の鍔１２
ａを係止し、かつ、函台１０と鍔１２ａ、容器１
２に亘り腰掛け用褥体１３を配し、これを函台１
０に蝶番１３ａを以て蝶着し、90゜程度に於て展
開、閉鎖をなす。函台１０内と容器１２内とには
各種化粧品、その他適当な物を収容することがで
きる。応接用テーブル１、及び、函台１０には、
通例、キヤスター１４を各取付ける。１５，１５
ａは応接用テーブル１内に設けた支柱で、それ等
支柱に転子１６の適当数を定着し、これに鏡３を
当接する。１５，１５ａ以下の構成は必要に応じ
設定するものであるに過ぎない。応接用テーブル
１には電気ソケツト１ｂを取付ける。また、応接
テーブル１は内面を空所にした円胴周壁に円形上
面壁を定着して構成する。１ｃは応接用テーブル
１の椅子収納個所に必要に応じ配設したカーテン
を示す。

第２実施例 第１０図に於て、１７は鏡の抱持具で、第１実
施例に於ける支柱１５，１５ａに釘着する。１８
は軌条で、波形を形成するとともに弾力性を有
し、抱持具１７の内壁の一側、ないし、両側に釘
着する。１９は鏡の枠で、第１実施例に於ける枠
３ａとは資材を異別にし幅広のものとするのがよ
い。２０は転子でこれを軸架した保持体２０ａを
枠１９に螺釘２１を以て螺着し、かつ、転子２０
の一半部は枠１９に穿設した保持孔２２中に収納
する。また、鏡３は出入口２に上下動自在に挿入
し、かつ、抱持具１７中に嵌挿する。その余の構
成は第１実施例に同じ。

第３実施例 第１２図に於て、３１は電動機であつて、第１
実施例に於ける回転車５に帯３２を掛装し、帯３
２の一端部は第１実施例に於ける支止部３ｂに取
付け、他端部は電動機３１の回転子軸に定着した
ドラムに巻取り、巻戻し自在に取付ける。電動機
３１はこの実施例に適応する各種のものを使用し
得る。その余の構成は第１実施例と同じ。

本考案の作用を上記実施例に依拠して説明す
る。先ず第１実施例の作用を説明すれば次の如
し。

蓋４を上方へ90゜程度展開し鏡３を摘持して上
方へ引上げれば分銅７は自重と紐６が繰下げられ
ることとにより下方へ移動する。そして鏡３と分
銅７との重量均衡関係により上記鏡３の摘示を離
放した個所で停止する。この際、時に、若干の惰
性が生ずることもあるが、鏡３を静かに上下動す
れば惰性は無視し得る。鏡３は支止部３ｂが応接
テーブル１の上面壁１ａの内壁に支止されるまで
上動させこの個所に於て分銅７と均衡を保持させ
て停止させこの状態を長時間保持させることが可
能であり、通常、鏡３をこの状態まで引上げて使
用することが望ましい。更にこの引上げた鏡３を
下方へ押下げれば鏡３は応接テーブル１内へ収納
され、この際分銅７は上動し、蓋４を閉鎖すれ
ば、即ち、復元状態となる。また、キヤスター１
４が転動することにより移動、方向の転換が各自
在であることは勿論である。電気ソケツト１ｂは
毛髪の手入れの際、電気鏝の使用に用い、あるい
は、その他の場合に適宜使用する。

第２実施例の作用を説明するに、鏡３を上動す
れば、転子２０は軌条１８に摺接して転動し、鏡
３の上動を停止すれば転子２０は軌条１８の波形
に係る谷部へ嵌止してここで上記鏡３の上動停止
を保持する。更に鏡３を上下動すれば、転子２０
は軌条１８に摺接して上下動をなし、これに従つ
て鏡３は上下動を行う。その余の作用は第１実施
例の作用に準ずる。

第３実施例の作用を説明するに、電動機３１を
回転すれば、その回転子軸に取付けたドラムは帯
３２を巻取つて鏡３は上動し、また、電動機３１
を逆回転させれば帯３２は繰出されて鏡３は自重
により下動する。そしてこの鏡３の上下動に際し
電動機３１の回転を途中停止すれば、鏡３の上下
動は電動機３１の停止に対応する位置で停止し、
その停止は保持される。電動機３１の種類採択に
留意すること勿論である。電動機３１に対する通
電には電気ソケツト１ｂを使用する。その余の作
用は第１実施例に準ずる。

本考案は円形上面壁と円胴周壁とを有し、ま
た、椅子の背板も円胴周壁の一部をなしているか
ら鏡と鏡収納台とがよく釣り合つて高級化粧用鏡
台として全く遜色なく、鏡は引出し、押戻し自在
であるとともに所求の個所で自動的に支持停止
し、かつ、応接用テーブル、置き台等としてもそ
の用を兼ね得て、然も円胴周壁内は物品の収蔵庫
になる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案実施例の一部を示すものであつて、
第１図、ないし、第９図は第１実施例であり、第
１図は本考案鏡台の正面図、第２図は同右側面
図、第３図は同平面図、第４図は同底面図、第５
図は同鏡を引出した第３図に於けるＡ−Ａ線断面
図、第６図は同Ｂ−Ｂ線断面図、第７図は椅子の
正面図、第８図は同腰掛け用褥体を展開した平面
図、第９図は第７図Ｃ−Ｃ線に於ける断面図、第
１０図、及び、第１１図は第２実施例であり、第
１０図は軌条とこれに対接する転子との関係を示
す断面図、第１２図は第３実施例であり、電動機
により鏡を上下動させる構成を示す断面図であ
る。図中主要部は実用新案登録請求の範囲記載事
項の相互補足関係に存する。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本文に詳記するように内面を空所にした円胴周
   壁に円形上面壁を定着し、円胴周壁に椅子の背板
   に対応する切缺部を設けて円胴周壁内に椅子を収
   納して椅子の背板を円胴周壁の一部にすることを
   可能になして鏡収納台を構成し、上記円形上面壁
   に上下動自在に鏡を出入させるに適当な出入口を
   設けて鏡を挿入し、この鏡が分銅と鏡との釣り合
   い、波形にした軌条と転子との押接、及び、帯の
   電動機による巻取り巻戻しにより上下動方向に於
   ける所求の個所で自動的に支持停止することを特
   徴とする鏡台。