JPH03239790A - コークス炉における燃焼室への燃料ガスおよび空気の吹込み量制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コークス炉における燃焼室の炉長方向の燃
料ガスおよび空気の吹込み量を制御するための方法に関
するものである。

〔従来の技術〕

コークス炉には、周知のように、炉底部に水平な炎道即
ちソールフリューを設け、ソールフリューを通して燃焼
室内に燃料ガスおよび空気を供給するタイプがある。

第６図に概略斜視図で示すように、ソールフリュー１の
上面には、炉長方向に多数の開口３を有するノズルプレ
ート２が設けられており、開口３を通して、炉長方向に
細分された燃焼室内に燃料ガスおよび空気を分配するよ
うになっている。

このような燃料ガスの燃焼による燃焼室の炉長方向にお
ける温度分布は、窯幅に応じた適正な温度勾配をもつこ
とが必要とされている。しかしながら、ソールフリュー
の炉長方向の圧力分布は、流体の基本特性として、入口
側が低く、奥に向って上昇する。このため、ノズルプレ
ートの開孔面積が均一であれば、燃焼室の炉長方向の温
度分布は、ソールフリューのガス入口側が低くなる。

また、ソールフリューの入口側の流路断面積の急拡大に
よる静圧損失のために、入口側燃焼室（Ｎｏ１〜３）に
対する燃料ガスおよび空気の供給が不十分になり、温度
分布の部分的な乱れも生じていた。

従来、コークス炉の稼動率に応じ、ソールフリュー１の
上面に設けられたノズルプレート２の開口３の面積即ち
開口比分布を調整することにより、燃焼室の炉長方向の
温度分布を制御していた。

第４図は、ソールフリューにおけるノズルプレートの開
口比分布の一例を示すグラフである。第４図において、
横軸は、炉長方向に３２室の燃焼室を有するコークス炉
における。前記ソールフリューの炉長方向の番号、縦軸
は、ＨＱ　２５フリユーを１としたときの各フリューの
ノズルプレートの開口比である。なお、白丸印の線Ａは
、炉稼動率が１１０％のときの開口比を示し、黒丸印の
！Ｂは、炉稼動率が１４０％のときの開口比を示す。

第４図かられかるように、各フリューのノズルプレート
の開口比は、ソールフリューの圧力分布と窯幅の関係か
ら、ガス入口側が大になるように調整されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上述した、各ソールフリューにおけるノ
ズルプレートの開口比の調整だけでは、燃焼室の炉長方
向における温度分布を適確に制御することが困難である
。

第５図は、各燃焼室の、燃料ガスおよび空気の流量比を
示すグラフで、縦軸は、Ｎα２９燃焼室の流量比を１と
したときの各燃焼室の流量比（各燃焼室流量／　Ｎａ　
２９燃焼室流量）を示す６図面において、点線はノズル
プレートの開口比が一定の場合の各燃焼室流量比であり
、白丸印の１ｌｌＡ’はノズルプレート開口比が第４図
の線ＡＣ炉稼動率：１１０％）の場合の各燃焼室流量比
であり、黒丸印の線Ｂ′はノズルプレートの開口比が第
４図の線Ｂ（炉稼動率：１４０％）の場合の各燃焼室流
量比である。

第５図かられかるように、第４図の如くノズルプレート
の開口比を制御しても、ソールフリューのガス入口側の
燃焼室（血１〜３）の流量比は低い。

この結果、炭化室内におけるコークスに、その炉長方向
において部分的な加熱不足や過加熱即ち乾留むらが生じ
、乾留熱量のロスが発生する問題があった。

従って、この発明の目的は、コークス炉における燃焼室
への燃料ガスおよび空気の吹き込み量を、炉長方向の温
度分布が適正になるように制御するための方法を提供す
ることにある。

〔課題を解決するたるの手段〕

この発明は、コークス炉の炉底部に水平に設置されたソ
ールフリューの上面に、炉長方向にわたる多数の開口を
有するノズルプレートを設け、前記ノズルプレートの前
記開口を通して、燃焼室内に燃料ガスおよび空気を分配
するに際し、前記燃焼室の炉長方向における燃料ガスお
よび空気の吹込み量の制御を、前記ノズルプレートの前
記開口の面積の調整によって行なうことに特徴を有する
ものである。

第２図は、ノズルプレートの開口比と燃焼室の流量比と
の関係を示すグラフである。同図において、横軸は、恥
１〜３２ソールフリューのうち、吹込み量がほぼ安定し
ている両側のに５ソールフリユーと＆２５ソールフリュ
ーとのノズルプレートの開口比（血５開ロ面積／Ｎｎ２
５開ロ面積）であり、縦軸は、上記ソールフリューに対
応する恥５燃焼室とＮｏ　２５燃焼室との流量比（Ｎ１
１５燃焼室流量／Ｎｎ２５燃焼室流量）である、第２図
から明らかなように、ノズルプレート開口比を高めると
、燃焼室流量比は上昇する。

第３図は、ノズルプレートの開口面積と燃焼室の流量比
との関係を示すグラフである。同図において、横軸は、
従来の各ノズルプレート開口面積を１としたときの、各
ノズルプレートの開ロ画積比、縦軸は、上述したＮＱ５
燃焼室と恥２５燃焼室との流量比である。第３図から明
らかなように、ノズルプレートの開口面積を縮少すると
燃焼室流量比は上昇する。

上記から、ノズルプレートの開口面積、または、前記開
口面積および開口比を調整すれば、燃焼室の流量比を制
御し得ることがわかる。

第１図は、この発明の方法により、ノズルプレートの開
口面積を調整したときの燃焼室流量比を。

ノズルプレートの開口面積を調整しない場合と比較して
示すグラフである。同図はコークス炉稼動率が１４０％
の場合における燃焼室流量比（各燃焼室流量／平均流量
）を示しており、○印はノズルプレートの開口面積を調
整しない従来例、・印はこの発明の方法により、前記開
口面積を従来例の７５％に縮少した場合、Δ印は同じく
前記開口面積を従来例の５０％に縮少した場合５そして
、Ｘ印は同じく前記開口面積を従来例の２５％に縮少し
た場合を示す。

第１図から明らかなように、ノズルプレートの開口面積
をｙＪ１１シない従来例の場合には、ソールフリューの
ガス入口側における燃焼室（Ｎｏ１〜３）の流量比は極
めて低い。これに対して、ノズルプレートの開口面積を
上述のように縮少した場合には、特に、前記ガス入口側
における燃焼室（Ｎα１〜３）の流量比が顕著に高めら
れ、炉長方向の温度分布の適正化を図ることができる。

上述したノズルプレートの開口面積の調整に併せ、第４
図に示すようにその開口比をも調整すれば、炉長方向の
温度分布の適正化を、より適確に図ることができる。

〔実施例〕

次に、この発明を、実施例により説明する。第６図に示
した下記寸法のソールフリューｌに８いて、ノズルプレ
ート２の開口３の面積、開口面積比、および、開口面積
／容積を、下記第１表のように調整した。

長さ（Ｌ、）　：　１５，４３０ｗ１１幅　（Ｗｏ）　
：　３５０＋＋ｏ、（Ｗ、）　：　２８０噛、（Ｗ、）
　：　２１０園高さ（Ｈ，）　：　６００１１ｎ、　（
Ｈ，）　：　１００ｍｎ、　（Ｈ２）　：　１００ｍ５
第１表 き込み量を、炉長方向の温度分布が適正になるように制
御することができ、炭化室内の石炭に対する部分的な加
熱不足や過加熱即ち乾留むらが生ずることはなく、乾留
熱量のロスも生じない、工業上有用な効果がもたらされ
る。

但し、Ａ、＝Ｗ、ＸＬ、＝３．２４ボ Ｖ、＝（ＷｏＸＨ，＋Ｗ、ＸＨ，＋Ｗ、ＸＨ，）ＸＬ。

＝３，９９６ｍ この結果、燃焼室への燃料ガスおよび空気の吹き込み量
が適確に制御されて、炉長方向の温度分布が適正になり
、炭化室内の石炭に対する部分的な加熱不足や過加熱即
ち乾留むらが生ずることはなく、乾留熱量のロスも生じ
なかった。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明によれば、コークス炉にお
ける燃焼室への燃料ガスおよび空気の吹

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法によりノズルプレートの開口面
積を調整したときの燃焼室流量比を示すグラフ、第２図
はノズルプレートの開口比と燃焼室流量比との関係を示
すグラフ、第３図はノズルプレートの開口面積と燃焼室
の流量比との関係を示すグラフ、第４＠はノズルプレー
トの開口比分布の一例を示すグラフ、第５図は燃焼室の
流量比の一例を示すグラフ、第６図はソールフリューの
概略斜視図である１図面において、 １・・・ソールフリュー、２・・・ノズルプレート、３
・・・開口。 第１図 燃焼室 Ｎｏ。 始２図 ノズルプレート開口比（宍漫署否号言１０始５図 燃焼室Ｎ。 第３図 ノズルプレート開口面積 第４図 炉長方向ＦｔｕｅＮＯ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　コークス炉の炉底部に水平に設置されたソールフリ
   ューの上面に、炉長方向にわたる多数の開口を有するノ
   ズルプレートを設け、前記ノズルプレートの前記開口を
   通して、燃焼室内に燃料ガスおよび空気を分配するに際
   し、前記燃焼室の炉長方向における燃料ガスおよび空気
   の吹込み量の制御を、前記ノズルプレートの前記開口の
   面積の調整によって行なうことを特徴とする、コークス
   炉における燃焼室への燃料ガスおよび空気の吹込み量制
   御方法。 ２　前記燃焼室の炉長方向における燃料ガスおよび空気
   の吹込み量の制御を、前記ノズルプレートの前記開口の
   面積および開口比によって行なう、請求項１に記載の方
   法。