JPH032377Y2 - - Google Patents

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JPH032377Y2
JPH032377Y2 JP19861385U JP19861385U JPH032377Y2 JP H032377 Y2 JPH032377 Y2 JP H032377Y2 JP 19861385 U JP19861385 U JP 19861385U JP 19861385 U JP19861385 U JP 19861385U JP H032377 Y2 JPH032377 Y2 JP H032377Y2
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建造物等で用いられる鋼材等の金属
を溶断する金属溶断装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、使用済の建造物等の鋼材を切断する方法
として、金鋸、カツター、ガス等により、作業員
が鋼材を一本一本切断して解体していく方法、あ
るいは、大きな機械力を用いて建造物を倒壊した
後、金鋸、カツター、ガス等により、鋼材を切断
する方法がとられている。
しかしながら、このような従来の方法は、非能
率的であり、また、時として高所作業を余儀なく
される等経済性の面および安全性の面において改
善が望まれていた。また、鋼材が大型化するに伴
ない、このような従来の方法では、切断が不可能
な場合が生じていた。
このような、不都合を解消するため本考案者等
は、例えば、パウダージエツト法、ジエツトピア
シング法、ランスバー法、プラズマジエツト法等
のように鋼材の切断個所に直接火炎ジエツトある
いはプラズマジエツトを吹きつけて鋼材を溶断す
る方法を試みた。しかしながら、これらの方法
は、切断能力的には充分であるものの経費の面で
割高になつたり、あるいは装置そのものが大がか
りであつたり、さらに、遠隔で作業しにくいた
め、作業員の高所作業を解消することができない
等の問題があつた。
そこで、本考案者等は、さらに鋭意研究した結
果、例えば、テルミツト剤のような金属酸化還元
剤の反応熱を利用して鋼材を溶断する方法が、装
置が比較的簡単であり、また、装置を鋼材の溶断
個所に設置した後は、遠隔作業が可能なため、従
来方法の欠点を解消できることを見出した。
この金属酸化還元剤の反応熱を利用して鋼材を
溶断する方法は、例えば、特公昭51−23804号、
特公昭54−6429号、特公昭54−16465号等に開示
されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらの方法は、主に地中に埋
設された鋼線等の引張材の溶断を目的として開発
されたため、各種断面形状を有する大型の鋼材を
溶断するためには、種々の問題があつた。
すなわち、これらの方法では、大型鋼材を溶断
するためには、大量の溶融金属湯が必要となる
が、従来の装置では、溶融金属湯の保持容器は、
鋼管の内面に単に耐熱剤を塗布した構造とされて
いるため、耐火性が充分でなく、保持容器も溶融
してしまい、溶融金属湯が外部へ流出し、このた
め確実な溶断を行なうことができないという問題
があつた。また、保持容器が鋼管からなるため、
溶融金属湯が保持容器内に融着し容器の再利用を
図ることができないという問題があつた。
〔考案の目的〕
本考案は、上記のような問題を解決するために
なされたもので、保持容器からの溶融金属湯の流
出をなくし、また、保持容器の再利用を図ること
を可能にした金属溶断装置を提供することを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係わる金属溶断装置では、溶断すべき
金属材の溶断部を囲繞して配置される保持容器内
に、発熱剤、着火剤および着火具を収容してなる
金属溶断装置において、前記保持容器を、それぞ
れ複数に分割可能な上板、下板および側板により
構成するとともに、これ等を耐火物により形成し
た。
〔考案の作用〕
本考案においては、保持容器を、耐火物により
形成したので、保持容器が溶けることがなくな
り、保持容器から溶融金属湯が外部に流出するの
を確実に防止することができる。また、保持容器
を、それぞれ複数に分割可能な上板、下板および
側板により構成したので、鋼材の溶断後に鋼材か
ら保持容器を容易に取り外しできる。このように
して取り外された保持容器は、耐火物により形成
されているため溶融個所もなく、また、凝固した
金属およびプラグも容易に除去できるので再利用
が可能となる。
〔考案の実施例〕 以下、本考案の詳細を図面に示す実施例につい
て説明する。
第1図は、本考案の金属溶断装置の一実施例を
示すもので、図において符号1は、溶断すべき鋼
材3の溶断部を囲繞して配置される保持容器を示
している。この保持容器1は、上板5、下板7お
よび側板9により構成されている。これ等上板
5、下板7および側板9は、それぞれ、セラミツ
クス、耐火モルタル、不燃性プラスチツクまたは
キヤスタブル等の無定形耐火物を主成分とし、こ
れにグラスバブルス、シラスバルーン等の無機質
中空球体を加えたものを成形して形成されてい
る。また、上板5、下板7および側板9は、それ
ぞれ、鋼材3を挟持あるは包囲可能とするため第
2図に示すように二つ割り、あるいは四つ割とさ
れており、容易に組み立て、分解可能とされてい
る。これ等上板5、下板7および側板9は、スチ
ールバンド11によりその外周を締めつけられて
いる。
保持容器1内には、発熱剤13、着火剤15お
よび着火具17が収容されている。
発熱剤13は、例えば、テルミツト剤等の金属
酸化還元剤からなり、この実施例では、酸化第二
鉄(75重量%±1重量%)とアルミニウム(25重
量%±1重量%)との配合品が用いられている。
なお、溶断しようとする鋼材3の形状等に応じて
他の金属酸化物または金属合金が用いられ、例え
ば、フエロアルミ、フエロシリコン、酸化第二
銅、二酸化マンガン、亜クロム酸銅等、各種の材
料を配合調整することにより、反応速度および発
熱量の調整が可能である。
着火剤15は、発熱剤13に着火するために用
いられており、発熱剤13と同様にテルミツト剤
からなるが、この実施例では、火つきを良好にす
るため、酸化第二銅(20重量%±1重量%)、ア
ルミニウム(10重量%±1重量%)、珪素鉄(31
重量%±1重量%)および四三酸化鉛(39重量%
±1重量%)の配合品が用いられている。
着火具17は、ニクロム線等の抵抗線を赤熱さ
せ、その内部のテルミツト剤に着火するためのも
ので、この実施例では、テルミツト剤は、四三酸
化鉛(75重量%)と珪素鉄(25重量%)との配合
品が用いられている。
図において、19は、着火具17内に内蔵され
る抵抗線に通電するためのリード線で、21は電
池、23はスイツチであり、これ等は発火器25
内に収容されている。27は、保持容器1の内面
に塗布される黒鉛で、高熱による保持容器1内面
の焼蝕を防止する。29はリード線19の通り孔
であり、この通り孔29は、発熱剤13が反応し
た時に発生するガスおよび熱気を外部に逃がす作
用をも行なう。
以上のように構成された金属溶断装置では、発
火器25のスイツチ23を閉じると、リード線1
9を介して着火具17内の抵抗線に通電し、抵抗
線が赤熱し着火具17が発火する。この火が着火
剤15に移り、やがて発熱剤13が反応を開始す
る。この時の温度は、約二千数百℃にも達し、保
持容器1の上板5および下板7を貫通している鋼
材3は、高温に曝され、やがて溶融する。一方、
発熱剤13の反応により、鉄からなる溶融金属湯
とスラグ(この実施例では酸化アルミニウム)と
が生成されるが、これ等は、比重差により、溶融
金属湯は保持容器1の下部に、スラグは上部へと
分離する。また、鋼材3の一部も溶融し、溶融し
た部分は、下部に沈み、鋼材3は、保持容器1内
で上下に分断される。このまま放置して冷却し、
内部温度が数百℃以下に低下したらスチールバン
ド11を切断し、保持容器1を分解する。この状
態において、上板5、下板7および側板9には、
凝固した鉄およびスラグが固着しているが、これ
らは、容易に除去することができ、また、耐火物
であるため溶融個所もなく、適当に掃除すること
により容易に再利用可能である。なお、鋼材3
は、凝固した鉄およびスラグで繋がれ、一見連続
しているように見えるが、組織的には、完全に上
下に分断されており、軽い衝撃を与えることによ
り、簡単に二分することができる。
すなわち、以上のように構成された金属溶断装
置では、保持容器1を、耐火物により形成したの
で、保持容器1が溶けることがなくなり、従つて
保持容器1から溶融金属湯が外部に流出すること
が確実に防止される。また、保持容器1を、それ
ぞれ複数に分割可能な上板5、下板7および側板
9により構成したので、鋼材3を溶断後に鋼材3
から保持容器1を容易に取り外しできる。このよ
うにして取り外された保持容器1は、耐火物によ
り形成されているため溶融個所もなく、また、凝
固した鉄およびスラグも容易に除去できるので再
利用が可能となる。
第3図は、本考案の他の実施例を示すもので、
この実施例は、比較的大型の鋼材3の溶断に好適
する。すなわち、この実施例では、上板51およ
び下板71には、テルミツト剤等の金属酸化還元
剤が混合されており、それ自体が発熱性を有して
いる。ここでは、上板51および下板71は、テ
ルミツト剤等の金属酸化還元剤(50乃至90重量
%)、珪砂(30乃至50重量%)およびフエノール
ホルムアルデヒドレジン等の熱硬化性樹脂(5乃
至40重量%)の混合物により形成されている。ま
た上板51および下板71を発熱させるため、こ
れらには、着火具31が埋設されている。さら
に、側板91には、空気層33が形成されてい
る。この空気層33は、グラスバブルス、シラス
バルーン等の無機質中空球体を熱硬化性樹脂等を
バインダーとして板状に成形し、これを側板91
内に埋設して形成される。
すなわち、一般に、大型鋼材3を溶断する時に
は、大量の熱量が必要となるが、この実施例で
は、まず、着火具31により、上板51および下
板71を発熱させ、上下から鋼材3の予熱を行な
い、この後、着火具17に着火するようにしたの
で、鋼材3に充分な熱量を供給することができ
る。また、保持容器1も大型化するため、その重
量が増え取扱いにくくなるが、空気層33を設け
たので、側板91の軽量化を図ることができ、さ
らに、側板91の断熱効果を高めることができ
る。なお、この実施例では、着火具17の着火時
間を遅らすため、着火具17に着火時間延期式の
ものを用いたが、着火具17と着火具31との電
気回路を別々に構成し、着火具31の着火後一定
時間を置いて、着火具17に電流を流すようにし
ても良い。
第4図は、本考案のさらに他の実施例を示すも
ので、この実施例では、上板5の上部および下板
7の下部に、それぞれ鋼材3を囲繞して予熱材3
7が配置されており、この予熱材37により鋼材
3の予熱が行なわれる。この実施例においても第
3図に示した実施例とほぼ同様の効果を得ること
ができる。
なお、以上述べた実施例では、等辺山形鋼を溶
断する例について述べたが、本考案によれば、例
えば、第5図に示すようなI形鋼41、第6図に
示すようなコ字形鋼43、第7図に示すような鋼
線束45の溶断を容易に行なうことができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案では、保持容器を、
それぞれ複数に分割可能な上板、下板および側板
により構成するとともに、これ等を耐火物により
形成したので、保持容器からの溶融金属湯の流出
をなくし、また、保持容器の再利用を図ることが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の金属溶断装置の一実施例を示
す縦断面図、第2図は第1図の上面図、第3図お
よび第4図はそれぞれ本考案の金属溶断装置の他
の実施例を示す縦断面図、第5図ないし第7図は
それぞれ本考案の溶断対象となる鋼材を示す説明
図である。 1……保持容器、3……鋼材(金属材)、5…
…上板、7……下板、9……側板、13……発熱
材、15……着火剤、17……着火具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 溶断すべき金属材の溶断部を囲繞して配置さ
    れる保持容器内に、発熱剤、着火剤および着火
    具を収容してなる金属溶断装置において、前記
    保持容器を、それぞれ複数に分割可能な上板、
    下板および側板により構成するとともに、これ
    等を耐火物により形成したことを特徴とする金
    属溶断装置。 (2) 耐火物は、セラミツクス、耐火モルタル、不
    燃性プラスチツクまたはキヤスタブルからなる
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の金属溶断
    装置。
JP19861385U 1985-12-24 1985-12-24 Expired JPH032377Y2 (ja)

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JP19861385U JPH032377Y2 (ja) 1985-12-24 1985-12-24

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JPS62105760U JPS62105760U (ja) 1987-07-06
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