JPH0323571Y2 - - Google Patents

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JPH0323571Y2
JPH0323571Y2 JP18787183U JP18787183U JPH0323571Y2 JP H0323571 Y2 JPH0323571 Y2 JP H0323571Y2 JP 18787183 U JP18787183 U JP 18787183U JP 18787183 U JP18787183 U JP 18787183U JP H0323571 Y2 JPH0323571 Y2 JP H0323571Y2
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は被検物の生物学的又は化学的検査例え
ば医学的、薬学的、微生物学的、酸素化学的、分
析化学的諸検査のための簡易判定用具に関する。
本考案の用具は表面被覆材1、セパレートシー
ト2、下面材3の三層及び被検物判定用試験小片
5並びに温熱装置に対する付着部より成り、該三
層を重ねて角型、円形又はその他の適宜の形状の
積層体を形成しており、被覆材1、セパレートシ
ート2、下面材3のすべてが透明であるか又は任
意にいずれかが不透明であり、表面被覆材1はそ
の内面の一部又は全部に粘着剤4を塗布して有す
るか又は粘着剤を有せず、もしくは吸盤を形成
し、セパレートシート2はシートを形成し、試験
小片5は表面被覆材1とセパレートシート2との
間に存在するか又はセパレートシート2と下面材
3との間に存在し、温熱装置に対する付着部は表
面被覆材1の裏面又は下面材3の表面或は裏面で
あつて該表面或は裏面が粘着剤を有するか又は有
していない。
本考案の用具の用途と効果とを列記すると下文
の通りである。
1 酵素反応 2 化学反応例えば呈色反応 3 微生物の簡易培養;温熱装置として従来のふ
卵器を使用してもよいが例えば暖房器壁、人体
又は動物皮膚面へ本用具を貼り付けて使用し得
る 4 微生物を嫌気的に(酸素の影響を可及的に少
く)培養し得る 5 材質を選ぶことにより光の影響を受けないよ
うにすることも可能である 6 唾液中の乳酸菌(例えば
Lactobacilluscasei)の検出 7 唾液中のう蝕原因菌(例えば
Streptococcusmutans)のう蝕活動性試験 8 乳牛の乳房炎検査のための乳汁中の細胞数の
計測及びその他。
本考案に関する以後の説明において例として歯
科臨床におけるう蝕原因菌の活動の有無又は程度
を判別するための用具を挙げるが本考案の適用は
この範囲に限らず多方面に及び得る。従来から歯
科の臨床又は口腔衛生の立場からう蝕の罹患度又
は進行状態を判別する方法又は手段について種々
に試みられている。又これに関し考案者等は既に
特公昭43−19817号公報において特定薬剤を使用
しこれがう蝕菌による変色にもとづく迅速判別法
を開示した。該発明を要約すれば(イ)レサズリン、
(ロ)ネオテトラゾリウム塩化物又は(ハ)トリフエニル
テトラゾリウム塩化物の一定量を既知培養液に添
加し、該液に試験紙を浸し、乾燥したものを試験
用小紙片とし、これに対し供試用細菌浮遊液例え
ば唾液の一定容量を滴下した後に37℃で一定時間
培養し、該試験片の色調変化により該供試用液中
の細菌の繁殖度合からその活動の有無又は程度を
判別する方法である。
また同じく特願昭57−106389号明細書において
う蝕簡易判別方法及び用具について開示したがそ
の発明の要旨を概述すればこの先行発明は一定薬
物組成物液を含ましめ乾燥した試験小片にう蝕発
生原因微生物を含んだ供試液例えば唾液の一定容
量を滴下し、これを2枚の円形及び角形の透明シ
ートでその中央部に密に重ね被覆し収納して37℃
の定温で少くとも15分間保持することにより、試
験小片の色調の変化度合に応じ唾液中のう蝕発生
原因微生物の含有度合をみて、う蝕の進行状態を
簡易に判定する方法および用具である。
なおこの場合の薬物組成物はレサズリン、トリ
フエニルテトラゾリウム、ネオテトラゾリウム、
2、6−ジクロルフエノールインドフエノール又
はメチルオレンジ或はこれらの塩類の0.05〜
0.003重量%とシヨ糖10重量%よりなる。
又この場合に上記の先行発明の用具は粘着シー
ト、セパレート用シート及び台紙用シートからな
る積層体であつて該粘着シートとセパレート用シ
ートとの層間の中央部に試験小片を密に接着収納
して成るものであり、使用時には粘着シートから
セパレート用シートを先ずはぎとり試験小片を上
方に露出せしめ、この試験小片に供試液(睡液)
の一定容量を滴下して吸収せしめた後に台紙用シ
ートを該試験小片の上から被覆し、密に台紙用シ
ートを粘着せしめ、次にこれを元の位置に戻し、
すなわち台紙用シートを下部に裏返し、37℃の定
温下に15分間保持して唾液中のう蝕原因菌を培養
し試験小片の色調変化を観察するのである。上記
の操作において保持温度37℃は人間の体温と同一
であるため該発明の用具を体温下に例えば腕の上
に保持すれば十分であるけれどもこのようにする
には用具が余りに小さいので腕上に安定して保持
するためには他人の手で又は医師或は看護婦によ
り該用具を上から押えてやる必要があることから
該先行発明の用具を使用する場合に簡便さを欠く
点に問題がある。
本件考案者等は上記の問題点を解決した用具す
なわちその用具を使用するに際して粘着シートと
セパレート用シートとを容易に剥ぎとることがで
き、又用具の構成要素としての試験小片に供試液
(唾液)を滴下吸収せしめた後にこの試験小片を
粘着シートと台紙用シートとの間に密に収納して
から例えば人体の腕に粘着載置して15分間保持さ
せる際に被検者又は患者が自身で容易に粘着載置
し得る用具を提供することを目的として種々検討
の結果本考案を得た。
即ち本考案は表面被覆材1又は具体例として粘
着シート1、セパレートシート2又は具体例とし
てセパレート用シート2及び下面材3又は具体例
として透明台紙用シート3の三層から成る角形又
は適宜の形状の積層体であり、添付図面を参照す
ると第1図の第1層粘着シート1はその内面全面
に粘着剤4が塗布され、又台紙用シート3よりも
その長さが長く、この突出した突出部は使用時の
便利のために定温器又は人の腕に貼付けられる附
着部又は貼付部1Aを形成し、なお該粘着シート
1はその粘着面の中央部に粘着した試験小片5を
保持しており、セパレート用シート2の一端が内
方に折り曲げられて把持部2Aを形成し、セパレ
ート用紙2で密に被覆粘着せしめ、そのセパレー
ト用シート2を中間に介在させて該粘着シート1
の端部1Bと台紙用シート3の端部3Aとが接着
し、これらの接着端が綴じられて積層されてい
る。
さらに本考案の別態様として上記の貼付部を突
出部として設ける以外に、又は設けずに台紙用シ
ート3の裏面に粘着剤4Aを塗布し、これを保護
し被覆する被覆用セパレートシール6を積層体の
第4層としてこの積層体を構成させる。
又さらに別の態様として台紙用シートと粘着シ
ートを兼ね合わせることも可能で、この場合には
試験小片を固定する目的及び表面被覆材1を粘着
させる目的を兼ねた粘着剤4を台紙用シート3の
上面に塗布しておく。この際セパレート用シート
2は台紙用シート3の上にかけられており(第1
1図)術者は用に臨んでセパレート用シート2の
把持部をつまんで台紙用シートから剥ぎとり、被
検試料を試験小片5につけ、次いで表面被覆材を
かけて各試験小片を独立に孤立させて存在せし
め、その後に加温反応させる。
次に本考案のう蝕簡易判定用具の実施態様につ
いて一そう詳細に説明する。
添付図面中第1図は本案用具の斜視図である。
同図から明らかなように第1層粘着シート1、第
2層セパレート用シート2及び第3層台紙用シー
ト3の層からなり第1層と第3層との一端を綴じ
て積層体を構成し、粘着シート1とセパレート用
シート2との間の中央部に試験小片5を密着して
収納している。同図の粘着シート1はその内面全
面に粘着剤4が塗布され、これに対してセパレー
ト用シート2が剥離可能に粘着しており、また該
シートの端部1Aは台紙用シート3より長く突出
して形成されていて使用時の附着部即ち人体皮膚
面又は温熱装置の温熱面への貼付部1Aを構成す
る。
又セパレート用シート2の端部2Aは単に内方
向に折り曲げられ使用時の把持部を形成し該セパ
レート用シート2の大部分は上記のように中央部
に試験小片5を保持して粘着シート1と密に剥離
可能に粘着されている。
なお又粘着剤が塗布されていない該セパレート
用シート2の裏面に該シートを包蔵するように一
端3Aと粘着シート端部1Bとを重ね合わせ、台
紙用シート端部3Aと粘着シート端部1Bとの積
層部分を綴じることにより本用具が構成されてい
る。本用具に使用する試験小片5は前記の特願昭
57−106389号におけるものと全く同じく調製され
得るものであつて好ましくは小紙片である。
上記のように構成された本用具のシートは適宜
の材質のものであればいかなるものであつてもよ
く、好適にはプラスチツク製フイルムからなるが
強度・弾性及び透明度などの点を考慮し粘着シー
トには透明ポリ塩化ビニル又はポリエチレンのフ
イルムを、場合によつてはポリエステルフイルム
を使用し、セパレート用シートにはクラフト紙
を、台紙用シートには透明ポリエステルフイルム
を使用することが適当である。この透明フイルム
を使用することは本案の一特徴である。
次に本用具に使用している第2図に示される粘
着剤4及び表面塗剤2Bについて説明する。粘着
剤はこれを適当に選択することが望ましいがその
組成例は次の通りである。
配合組成比 重量部 (イ) スチレン−ブタジエン共重合体 50 C5系石油樹脂 50 プロセスオイル 20 老化防止剤 2 (ロ) 2−エチルヘキシルアクリレート 70 酢酸ビニル 30 アクリル酸 2 表面塗剤2Bはクラフト紙表面に塗布されるも
のでシリコン樹脂を使用している。これは本用具
のセパレート用シートが使用時に剥ぎとられるも
のであり、本用具では単に試験小片5の保持の役
をなしていることから粘着シートの粘着剤4と一
時的に密着するがシリコン樹脂の特性として粘着
シート1の粘着剤が失われずにセパレート用シー
ト2が剥ぎとられる性能をもつことを利用したも
のである。
上記の構成の積層体において本考案の別態様と
して第5図に示すように透明粘着シート1の一端
の突出部1Aである附着部を無くしてその代りに
該台紙用シート3の裏面に粘着剤4Aを適所に及
び適量を使用して塗布しこれを被覆用セパレート
用シート6(第4層)で被覆してなる積層体も本
案に基いた用具である。
以上のように構成された本案の用具の実際の使
用態様について以下に説明する。
本用具を第1図に示すように粘着シート1及び
セパレート用シート2と台紙用シート3とを開い
た後にセパレート用シート2の端の把持部2Aを
引張りながら剥いで行き他端部に達してからさら
に引張つてゆくと粘着シートの突出した附着部1
Aからもセパレート用シート2が次第に剥がされ
て行く。この操作によりセパレート用シート2は
剥ぎとられ、試験小片5が露出され、第3図に示
すように粘着シート1と台紙用シート3とが水平
状態に置かれる。この状態で上方に露出した試験
小片5に一定容量の供試液(例えば唾液)を滴下
し吸収せしめた後に台紙用シート3で粘着シート
1面上を被覆し、試験小片5を密封してこれを反
転し(第4図に示される状態に保持し)これを温
熱装置例えば人体の上腕皮膚面に粘着させて載置
する。この場合に粘着シート1の端部の附着部1
Aは腕上面に粘着し15分〜17分間保持されると試
験小片の色調が次第に変化する。この色調変化度
に応じてう蝕菌の含有度が判定される。すなわち
本用具は短時間で接作され、その操作も至つて簡
単であり、容易にう蝕度を判定することができ
る。
なお第5図に示す用具の場合には粘着シートか
らセパレート用シートを剥ぎとり上記と同じよう
に第3図の状態となし、露出した試験小片に供試
液を滴下吸収せしめた後に台紙用シート3でこれ
を密に封じるように被覆し、その後に台紙用シー
ト3の裏面の被覆用セパレートシート6(第4
層)を剥ぎとり、これを温熱器の温熱面又は人体
の腕上面に粘着させて15分間保持して試験小片5
の色調変化によりう蝕菌の含有度を判定する。
本考案の別態様として第6図に示す通り試験小
片5を下面材3(具体例として台紙用シート3)
とセパレートシート2(具体例としてセパレート
用シート2)との中間に存在させ、具体的には台
紙用シート3の上に存在させる。試験小片5を固
定しないでもよく、固定してもよい。
例えば試験小片5を固定するために高周波溶着
などを施す場合には台紙用シート3にポリエステ
ルポリエチレン(硬質)、塩化ビニル(硬質)が
使える。
本考案の他の態様として第7図に示す通り下面
材3、具体例として台紙用シート3の中央部付近
に凹所を設け、この凹所の中に試験小片5を収容
する。凹所を作るために例えば硬質塩ビシートを
加熱し柔化したら吸引下にダイスに入れ、試験小
片の押入口が多少狭く、底部が僅かに広いヘコミ
をつけこの凹部に小片を押し込む。
下面材3又は台紙用シート3の裏面に粘着剤4
Aを施すに当り第8図に示す通り粘着剤として両
面テープ4Aを使用してもよい。
本考案の更に別の態様においては表面被覆材1
として吸盤又は半球体1を設ける。試験小片5を
吸盤又は半球体1の内面頂部に存在させる(第9
図)か又は吸盤又は半球体1の内面頂部に凹所を
設け(第10図)この凹所の中に試験小片を収容
する。半球体は半球体に近似する中空体であつて
よく軟質、半硬質又は硬質であつてもよい。
吸盤は一般にそれ自体は軟質材料例えば軟質ポ
リ塩化ビニルから成つている。試験小片を内面頂
部に接着させるか又は頂部に凹所をもうけ、これ
に小片をはさみ込む。吸盤1の頂部付近を押すこ
とにより吸盤1の周辺部は末広がりになりセパレ
ートシート2又はセパレート用シート2上に吸引
固定される。台紙用シートは表面が平滑であれば
材質を問わない。吸盤は丁度時計皿のようなもの
であるから試薬反応液をここで混ぜ合わせたり小
児の口腔より唾液を採取したりするのに好都合で
ある。即ち吸盤1は中高で断面が弓形を呈し、中
空の半球体又は半球体に近似する中空体をなして
いる(第9,10図)。従つてこの吸盤又は半球
体1は反応容器を兼ねることができる。この場合
にセパレート用シート2をドーナツ状又は円環状
(第9図)に設けることができ、空気遮断性と密
着性との確保に有利である。この場合にセパレー
ト用シート2と台紙用シート3との粘着のために
粘着剤4(第9,10図)を使用する。
本考案の更に他の態様として多連式の用具を挙
げ得る。即ち上述の態様のものはいずれも主とし
て1小片式であつたがこの態様においては複数の
試験小片を並べる(第11,12,13図)。試
験小片5が例えば呈色試薬含有物である場合には
夫々の試験小片に別個の試薬を含浸させ試験の際
には同時に複数の試験を終了させる。
本考案の用具を微生物の簡易培養に使用する場
合は好適例であつて温熱の給源として人体の体
温、動物体温を使うことが便利である。
粘着シートの粘着剤の一部又は両面テープなど
を使用して肌に貼るほかに粘着剤を使用しない態
様も本考案の範囲にぞくする。この場合にはクリ
ツプ、ピンチ等で服などに固定し肌に接するよう
にする。又、ヒモなどをつけてペンダントのよう
に胸部の肌に密接せしめる。更にわゴムで肌に止
めて密着させることは製品のコスト低下につなが
り、原始的であるが確実な保温法である。
第1図のものは本考案の用具の形態の基本形で
ある。表面被覆材即ち粘着シート1の材質は柔軟
性のフイルムであれば何でもよく、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン等が使える。試験小片5の使用
目的が微生物検査であつて微生物培養において嫌
気的でなければポリエステルをも好適に使用し得
る。
下記の諸例は本考案の用具及び(又は)その適
用面に関する具体例である。
例 1 本例においては試験小片5に試薬としてレサズ
リンを染着させ、これをう蝕活動検査に使用し
た。この場合に粘着シート1はポリ塩化ビニル製
でしや光のため着色(茶色)しており、下面材即
ち台紙用シート3はポリエステルフイルムで透明
である。試験小片5は特願昭57−106389号の方法
で製した小紙片が適当である。温熱装置として一
般にふ卵器を用いる。又は突出付着部1Aを用い
患者の肌例えば上腕内側へ貼付ける。
例 2 用具として第5及び8図に示すものを用い下面
材即ち台紙用シート3の裏側に粘着剤4Aとして
両面テープがありこれを温熱装置への付着部とし
た。
術者は把持部2Aを把持して表面被覆材(粘着
シート)1より剥し、歯科患者の唾液1滴を試験
小片5につけて浸み込ませ空気の抱き込みを排除
しながら粘着シート1を台紙用シート3の上面に
粘着させ、両面テープ4Aの被覆用セパレートシ
ート6を剥がして温熱装置の面へ粘着させ唾液中
の菌を培養した。培養時間が短かければ、又、危
険が予想される検体でなければ、人肌を用い、被
検対象が動物であるならば動物の体表面の温度を
使う。温熱装置としてはふ卵器でもよいが、両面
テーブ4Aを利用してう蝕活動性の試験において
は上腕内側部に貼付し、15分間加温後に判定す
る。
例 3 下面材(台紙用シート)3の材質としてポリ塩
化ビニルを用いるとこの下面材3に凹所を容易に
設けることが可能である。かようにして第7図に
示す用具を使用し、試験小片5として例1使用と
同じ小片5を用いこれをう蝕活動性試験に好適に
応用し得た。
例 4 本例において乳房炎の疑いのある牛乳の検査に
本用具を使用した。この時の紙即ち試験小片
(径11mm、厚1.5mm)に浸み込ませる溶液は次の通
りである。
100ml中 レサズリン 10mg クロラムフエニコール 20mg(力価) フラジオマイシン 10mg(力価) フラゾリドン 4mg この溶液を吸収飽和せしめたのち乾燥して試験
小片とした。この紙小片は細菌の発育増殖を抑
えると同時に小片の呈色は細胞(白血球など)数
と比例するので乳房の炎症の有無、その程度を診
断し得る。乳汁検体量0.15〜0.2ml、細菌培養温
度30〜37℃、培養時間3〜4hrであつた。
例 5 第9図に示す用具において試験小片5は表面被
覆材即ち吸盤1の内面頂部に存在する。表面被覆
材1の材質は軟質ポリ塩化ビニル、下面材3の材
質としては透明性のよいポリエステルフイルムと
してテトロンフイルム(東レ製品)がよい。試験
小片はレサズリンとシヨ糖とを含むデイスクであ
り、表面被覆材1が採唾コツプを兼ねており、か
つ空気を可及的に遮断するフイルムの役目をす
る。試験小片5に被検物を添加した後に下面材3
を裏返して吸盤1を吸着させ、下面材3の粘着面
4を温熱装置へ貼りつける。
例 6 第10図に示す用具を用い、この場合に試験小
片5は表面被覆材(吸盤)1の頂部の凹所の中に
存在する。この用具を用い、ブイヨンとブドウ糖
の混液を浸ませた後乾燥した小片を試験小片5と
した。この混液は乳酸菌(Lactobaclllus casel
が唾液中には多い)を含む菌液の中の乳酸菌の選
択培地であり、24時間、37℃に加温すれば、使い
すての簡易培地である。
例 7 乳房炎の疑いのある乳牛から乳汁を採取し、こ
れを検体とした。小紙片にPH指示薬を浸ませた紙
片、レサズリンを浸ませた紙片、例4で調製され
た試験小片の3試片を一単位とし、これらに検体
一滴宛をたらし、30〜37℃に3〜4hr培養した。
これにより牛乳の液性、細菌、細胞数の3情報が
同時に得られるので、現場で乳房炎罹患乳牛の早
急の治療を行うことができる。
例 8 第11,12,13及び14図に示す多連式の
用具において下面材(台紙用シート)3の材質は
ポリエステル、アクリル等の硬い、厚味0.1〜1
mm程度の板である。試験小片5が多数であれば動
物の肌を加温装置に代用できないからその時は金
属板、厚紙なども下面材3として使用される。粘
着層又は粘着体4は点状、線条又は全面に塗られ
ていてこの上に試験小片5を存在させる。表面被
覆材1は柔軟性のあるフイルムであつて材質とし
てはポリ塩化ビニルが適当であるが、ポリエステ
ル、ポリエチレン等も好適に使用できる。試験小
片5は本例においてレサズリンとシヨ糖とを有す
る小試片でありこれを唾液を検体とするう蝕活動
性試験に使用し得る。特に幼稚園、小学校などで
の集団検診等の一度に多数の検体を検査する際の
使用に都合がよい。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図は本考案の用具の一態様の斜
視図であり、第2図は粘着剤及び表面塗剤のシー
ト面上の塗布面を、第3図は同用具の使用時のシ
ートの展開状態を、第4図は同用具を温熱面又は
体面に粘着させる状態を、又第5図は本考案の他
の態様の用具の斜視図を示すものである。第6〜
8図は他の態様の用具の断面図を示し、第9及び
10図は半球体又は吸盤型表面被覆材使用の場合
の用具を示し、第11〜13図は多連式の用具の
例を示す。第14図は多連式用具における試験小
片の並べ方の一例の平面図である。 1……表面被覆材(又は粘着シート又は半球
体)、1A……突出した付着部、1B……台紙用
シートの接着部分、2……セパレートシート(又
はセパレート用シート)、2A……把持部、2B
……表面塗剤、3……下面材(又は台紙用シー
ト)、3A……端部、4及び4A……粘着剤(又
は両面テープ)、5……試験小片、6……裏面被
覆用セパレートシート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) (a)表面被覆材、 (b) セパレートシート (c) 下面材、及び (d) 被検物判定用試験小片 を有し、 (e) 前記表面被覆材及び前記下面材の少なくと
    も一方に接着層を有し、 (f) 前記被検物判定用試験小片が前記表面被覆
    材もしくは前記下面材のいずれか一方の表面
    上に前記接着層を介して又は前記接着層を介
    さず直接に配され、 (g) 前記接着層上に前記セパレートシートが剥
    離可能に配され、かつ (h) 前記表面被覆材及び前記下面材の少なくと
    も一方が透明である 被検物の生物学的又は化学的検査のための簡易
    判定用具。 (2) 前記表面被覆材の前記下面材に対向する表面
    に凹部が形成され、該凹部内に被検物判定用試
    験小片が配されたことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第(1)項に記載の簡易判定用具。 (3) 前記下面材の前記表面被覆材に対向する表面
    に凹部が形成され、該凹部内に前記被検物判定
    用試験小片が配されたことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第(1)項に記載の簡易判定用
    具。 (4) 前記表面被覆材が吸盤を形成している実用新
    案登録請求の範囲第(1)項又は第(2)項に記載の簡
    易判定用具。 (5) 複数個の前記被検物判定用試験小片からなる
    実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の簡易判
    定用具。 (6) 前記表面被覆材が半球体を形成している実用
    新案登録請求の範囲第(1)項又は第(2)項に記載の
    簡易判定用具。 (7) 前記表面被覆材の端部と前記下面材の端部と
    が粘着している実用新案登録請求の範囲第(1)項
    に記載の簡易判定用具。
JP18787183U 1983-12-05 1983-12-05 簡易判定用具 Granted JPS6095557U (ja)

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JP18787183U JPS6095557U (ja) 1983-12-05 1983-12-05 簡易判定用具

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