JPH0323281Y2 - - Google Patents

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JPH0323281Y2
JPH0323281Y2 JP16156386U JP16156386U JPH0323281Y2 JP H0323281 Y2 JPH0323281 Y2 JP H0323281Y2 JP 16156386 U JP16156386 U JP 16156386U JP 16156386 U JP16156386 U JP 16156386U JP H0323281 Y2 JPH0323281 Y2 JP H0323281Y2
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sludge
sedimentation
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water
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、傾斜板あるいは傾斜管などの沈降促
進材を水面下に設けてなる沈殿槽において、当該
沈降促進材の下部に存在する汚泥の界面位置を外
部から容易にかつ正確に知ることを可能とした沈
殿槽に関するものである。
〈従来の技術〉 近年、処理水質の向上や処理量の増大を目的と
して、上工水や各種廃水の処理に用いる凝集沈殿
槽(または池)や活性汚泥処理における最終沈殿
池などに傾斜板あるいは傾斜管などの沈降促進材
を付設することが多い。
当該沈降促進材は、通常、沈殿槽の水面下の全
面に付設するもので、凝集処理水の上昇流を屈曲
させることにより、沈降促進材内で凝集処理水を
撹拌し、この撹拌により当該処理水中に存在する
微細フロツクを二次凝集させて微細フロツクのキ
ヤリーオーバーを防止したり、またフロツクその
ものの沈降速度を速めたりする働きがある。とこ
ろが、これらの沈降促進材付沈殿槽においては、
当該沈降促進材の下部に汚泥が存在するため、当
該沈降促進材が障害となつて、沈降促進材を付設
していない沈殿槽の場合のように沈殿槽の上から
汚泥界面の位置を自由に目視観察したり、あるい
はスケールを槽内に下してその位置を測定したり
することが出来ない。沈殿槽において槽内に存在
する汚泥の界面位置を正確に知ることは汚泥の引
き抜きを適正に行う上で重要なことであり、それ
によつて汚泥の引き抜き過多あるいは過少を避け
ることが出来る。特に、沈降促進材の下部にいわ
ゆるフロツクブランケツトからなる汚泥層を形成
させながら凝集処理を行う型式の凝集沈殿槽にお
いては、当該汚泥層内の汚泥量を常に適正に維持
すること、すなわち、当該汚泥層の界面位置を常
に適正に維持することが処理性能を充分に発揮さ
せる重要なポイントであるから、そのためには汚
泥界面の位置を必要な時に、出来るだけ簡単に知
ることが出来るようにしておかなければならな
い。
従来、このような沈降促進材付沈殿槽における
汚泥界面の検知手段としては以下のようなものが
提案されている。これらはいずれも適正な汚泥界
面の位置付近の沈殿槽側壁に、以下に述べるよう
な検知手段を設けて、汚泥界面を検知するもので
ある。
例えば、沈殿槽側壁に汚泥界面観察用の覗窓を
設けて、直接その位置を目視観測出来るようにし
たものがある。
また、沈殿槽側壁に槽内水のサンプリング管を
それぞれ水深の異なる位置に複数本付設し、当該
サンプリング管から採取した槽内水のSS濃度か
ら汚泥界面位置を推定することも提案されてい
る。
また、第2図に示したような検知手段を用いて
汚泥界面位置を推定することも提案されている。
すなわち、沈降促進材2の下部に形成される汚泥
界面S付近の、沈殿槽1の側壁に、外側から槽内
へL型管101をその一端が槽内の上下方向の面
上で回転出来るように回転可能に植設し、L型管
101の他端は槽外においてサンプリング管10
2へと連通させた構造としたものである。当該検
知手段においては、当該L型管101を、例えば
槽外にあるL型管101に付設したハンドル10
3によつて回転させることにより、L型管101
の槽内側の一端の位置をL型管101の長さの範
囲内で任意に高さを変えることが出来る。従つ
て、L型管101及びサンプリング管102を介
して槽内水を槽内の任意の高さから採取出来るの
で、例えば、予めハンドル103の回転角度とL
型管101の槽内側の一端の位置との関係を求め
ておくことにより、採取した槽内水のSS濃度か
ら汚泥界面の位置を推定することが出来る。ま
た、サンプリング管102の途中に透視管を付設
することにより、透視管内を流れる槽内水を直接
目視出来るようにしたものも提案されている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上述のような従来技術には以下
のような問題点がある。
先ず、沈殿槽の側壁に覗窓を設けたものは、処
理を続行するうちに覗窓の内面にフロツクや藻類
等が付着して槽内を観察することが出来なくなる
のでその目的を継続して達成することは困難であ
り、また、その清掃も槽内に付設した沈降促進材
が障害となつて簡単には行えないという問題点が
ある。
また、側壁に複数のサンプリング管を付設した
ものは、サンプリング管を多数本付設しない限り
汚泥界面を正確に知ることは困難であり、また、
サンプリング管を多数本付設したのでは設備費が
高価となるばかりでなく操作も繁雑となる。
更に、側壁に回転可能なL型管を植設したもの
においては、側壁に複数のサンプリング管を付設
したものに比べればより正確に汚泥界面の位置を
知ることは可能であるが、回転機構等を用いるの
で装置が複雑になるとともに高価であるという問
題点がある。
本考案は、従来技術における上述のような問題
点を解決することを目的とするもので、沈降促進
材の下部に存在する汚泥の界面位置を外部から容
易にかつ正確に知ることを可能とし、しかも安価
に製作することが出来る、汚泥界面観察用の筒を
有する沈殿槽を提供するものである。
〈問題点を解決するための手段〉 以下に、本考案を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図は、本考案の実施態様の一例を示す沈殿
槽の断面図であり、沈降促進材の下部にフロツク
ブランケツトからなる汚泥層を形成させながら凝
集処理を行う型式の沈殿槽である。
図中1は断面を円形あるいは矩形などの形状と
した沈殿槽、2は水面L下に設けた沈降促進材、
3は両端が開放した、本考案に係わる汚泥界面観
察用の筒であつて、その上端は水面Lより上に突
出させ、下端は沈降促進材2の下部付近となるよ
うに、沈降促進材2を貫通させて沈殿槽1内にほ
ぼ垂直に立設してある。また、4は原水入口管、
5は原水入口管に分岐して接続した、多数の流出
孔(図示せず)を有する原水分配管、6は処理水
の集水樋、7はフロツクブランケツトからなる汚
泥層でSはその界面であり、汚泥界面Sの上部8
は清澄部である。なお、9は汚泥濃縮部、10は
排泥管、11は排泥弁である。
本考案に用いる汚泥界面観察用の筒3の断面形
状は、円形、正方形、矩形などいかなる形状であ
つてもよく、また、その取り付け位置も槽内のど
の位置でもよい。
当該筒3の断面積としては、上から槽内を目視
観察したり、棒、スケールなどを上から差し込ん
で汚泥界面の位置を測定したりすることが出来る
とともに、望ましくは外部から当該筒3内にサン
プルビンなどを垂下して槽内水を採取出来る程度
の大きさとするとよく、例えば直径400mm程度の
円形あるいは一辺が400mmの正方形などの大きさ
とするとよい。
また、筒3の下端位置は沈降促進材の下端にな
るべく近い位置とするのがよく、あまり長く突き
出してその下端が常に汚泥層7内に没しているよ
うな状態は好ましくない。というのは、筒3が汚
泥層7内に没している状態においては、筒3内に
存在する汚泥の界面とその外部に存在する汚泥界
面Sとが一致しない場合も生じ、正確な汚泥界面
Sの位置を知ることが出来ないからである。
なお、筒3の取り付け方法に関しては、第1図
に示したように、槽内側壁の高さの異なる2点か
ら2本の支持鋼12をそれぞれ水平に突き出し、
当該支持鋼12によつて筒3を上下2点で垂直に
支持するのが一般的であるが、この他に沈降促進
材2を支持するために当該沈降促進材2の下部に
付設した支持材や集水樋6の支持材(いずれも図
示せず)などを利用してもよく、要するに筒3を
ほぼ垂直に安定させて立設することが出来ればい
かなる取り付け方法であつてもよい。
また、沈降促進材2は一般にプラスチツク製の
もので、小ブロツクの沈降促進材ユニツトを組み
合わせてなるものであるから、筒3を立設するた
めの空間(または穴)を当該沈降促進材2に設け
ることは容易に行えるが、この際、筒3の外周面
と沈降促進材2との接触部に間隙が生じないよう
に出来るだけ密に接するように空間を設けること
が重要であり、当該接触部に間隙があると当該間
隙に凝集処理水の上昇流が生じ、当該上昇流に伴
つて間隙を微細フロツクが通り抜けて沈降促進材
2の上部に漏洩し、処理水質を悪化させることと
なるので好ましくない。
なお、本考案は上述の実施態様に限らず、沈降
促進材2を水面下に設けてなる沈殿槽であればい
かなるものであつてもよい。
〈作用〉 次に本考案の作用をその操作とともに説明す
る。
第1図に示したような沈殿槽において、濁質を
含有する原水を処理して清澄な処理水を得るには
以下のようにして行う。
予め凝集剤を混和して水中に微小フロツクを生
成させた原水を、原水入口管4、更に原水分配管
5を経てその流出孔より沈殿槽1内に導入する。
次いで、微小フロツクを含有する原水を当該槽1
内で上昇させ、予め沈殿槽1内に形成させておい
た、フロツクブランケツトからなる汚泥層7と接
触させる。
微小フロツクを含有する原水が当該汚泥層7を
通過する間にこれらの微小フロツクは汚泥層7内
の粗大フロツクに吸着されて除去され、ほぼ清澄
となつた凝集処理水が汚泥界面Sの上部に得られ
る。当該凝集処理水を更に上昇させて沈降促進材
2内を通過させるが、この間に前述のような沈降
促進材2の働きによつて、当該凝集処理水中に含
まれる、汚泥層7をキヤリーオーバーした微細フ
ロツクが除去されてさらに清澄な処理水となり、
処理水は次いで集水樋6に集水して外部に流出さ
せる。一方、原水中の微小フロツクを吸着した汚
泥の一部は汚泥濃縮部9に堆積する。このような
凝集処理を続行して沈殿槽1内の汚泥量が増加
し、汚泥界面Sの位置が適正位置より高くなつた
場合には、排泥弁11を開として汚泥濃縮部9に
堆積した汚泥を排泥管10を経て適宜外部に引き
抜き、汚泥界面Sが再び適正位置となるようにす
るが、この場合、本考案においては汚泥界面Sの
位置の確認を汚泥界面観察用の筒3を用いて行
う。
すなわち、本考案においては、前述のように、
中空状の汚泥界面観察用の筒3を、上端は水面L
より上に突出させ、下端は沈降促進材2の下部付
近となるように沈降促進材2を貫通させてほぼ垂
直に立設してあるので、当該筒3内部には凝集処
理水の上昇流が生じず、このため汚泥層7をキヤ
リーオーバーした微細フロツクが筒3内に浸入す
ることがなく、筒3内の水は常に清澄で透明度も
高いので、汚泥界面Sを筒3の上端開放口の上か
らはつきりと観察することが出来るとともに、当
該開放口から長いスケールや目盛付きの棒などを
筒3内に垂下することによつてその位置を正確に
測定することが容易に行える。
従つて、上述のような汚泥界面Sの位置が適正
位置より高くなつたり、あるいは汚泥の引き抜き
操作によつて汚泥界面Sが適正位置に達したかど
うかなどということを簡単にかつ正確に知ること
が出来る。
本考案においては、筒3の上端を水面Lより上
に突出させて立設することが肝要であり、筒3の
上端が水面L下に水没するように立設したので
は、筒3内に、筒3の下端から上端に向かう凝集
処理水の上昇流が生じ、当該上昇流に伴つて微細
フロツクが沈降促進材2の上部にキヤリーオーバ
ーし、処理水質を悪化させることとなるので好ま
しくない。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案の沈殿槽においては、水
面下に付設した沈降促進材を貫通させて立設した
汚泥界面観察用の筒を用いて、沈殿槽内の汚泥界
面位置を容易にかつ正確に知ることが出来、従つ
て、汚泥の引き抜きも適正に行うことが出来て汚
泥界面を常に適正位置に管理することが可能とな
る。また、場合によつては当該筒を利用して槽内
水を採取することも容易である。更に、本考案に
用いる汚泥界面観察用の筒は極めて簡単な構造の
ものであるから、回転機構を用いる従来技術のよ
うに故障する恐れも全くなく、また、覗窓を設け
たもののように藻類やフロツクの付着によつて汚
泥界面の観察を妨害される恐れもなく、かつ安価
に製作出来る極めて優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施態様の一例を示す沈殿槽
の断面図であり、第2図は従来の汚泥界面検知手
段を付設した沈殿槽の切欠き断面図である。 1……沈殿槽、2……沈降促進材、3……筒、
4……原水入口管、5……原水分配管、6……集
水樋、7……汚泥層、8……清澄部、9……汚泥
濃縮部、10……排泥管、11……排泥弁、12
……支持鋼、L……水面、S……汚泥界面、10
1……L型管、102……サンプリング管、10
3……ハンドル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 傾斜板あるいは傾斜管などの沈降促進材を水面
    下に設けてなる沈殿槽において、上端は当該水面
    より上に突出させ、下端は沈降促進材の下部付近
    となるように、両端が開放した中空状の筒を当該
    沈降促進材を貫通させて沈殿槽内にほぼ垂直に立
    設したことを特徴とする汚泥界面観察用の筒を有
    する沈殿槽。
JP16156386U 1986-10-23 1986-10-23 Expired JPH0323281Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16156386U JPH0323281Y2 (ja) 1986-10-23 1986-10-23

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16156386U JPH0323281Y2 (ja) 1986-10-23 1986-10-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6369506U JPS6369506U (ja) 1988-05-10
JPH0323281Y2 true JPH0323281Y2 (ja) 1991-05-21

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ID=31087989

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JP16156386U Expired JPH0323281Y2 (ja) 1986-10-23 1986-10-23

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