JPH0323147Y2

JPH0323147Y2 -

Info

Publication number: JPH0323147Y2
Application number: JP10664386U
Authority: JP
Priority date: 1986-07-11
Filing date: 1986-07-11
Publication date: 1991-05-21
Also published as: JPS6312325U

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野本考案は誰にでも手軽に抽出できるように工夫
されたコーヒー抽出器に関するものである。

(ロ) 従来の技術従来、本格的なおいしいコーヒーをいれるに
は、熟練したプロの手を経なければならないもの
でした。それはコーヒーをおいしくいれるにはコ
ーヒーを抽出する時にまずコーヒー粉を充分に蒸
らしそしてスムースにドリツプするという高度の
熟練さを必要としたからです。

また、従来のコーヒーマシン、及びシヤワード
リツパー等はコーヒー粉を充分に蒸らしてドリツ
プするという複雑な過程を経ることなく一定にお
湯を時間の経緯とともに落下させていくだけのも
のでした。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点しかし、コーヒーマシンを使わずに手でコーヒ
ーをいれる時には高度な熟練さを必要とし、一般
の人には難しい技術を必要とし、手数のかかるも
のでした。また従来のコーヒーマシン及びシヤワ
ードリツパー等は味、香り、共に劣るものでし
た。この考案は上記のような欠点を除いて、未熟
練者でも簡単にしかも本格的なおいしいコーヒー
をいれることができるようにしたものです。

(ニ) 問題点を解決するための手段本考案は上記の欠点を除去するためになされた
ものである。予め直線に記憶された形状記憶合金
１をノズル２の付いた可撓性チユーブ３の内部に
設置しておき、そのチユーブ３を多数の小孔６を
穿設し、かつパツキング７の付いた有孔板８上に
連通した状態で設置しておく、その有孔板８をコ
ーヒードリツパー本体９に載架し、かつ前記有孔
板８の下の位置でコーヒードリツパー本体９にフ
イルター１２を懸架し、コーヒードリツパー本体
９を受容器１３に懸架してなるコーヒー抽出器で
ある。以下これを実施例である図面によつて詳述
すると、予め直線に記憶された形状記憶合金１を
ノズル２の付いたシリコン等の材料からなる可撓
性チユーブ３の内部に設置しておく。その際に望
ましくは形状記憶合金１が可撓性チユーブの下方
約２／３の位置にくるように挿入し、上部にそれに合わせてスペーサー４を挿入しておく。その可撓
性チユーブ３を中央５及びその周辺に多数の小孔
６を穿設しかつパツキング７の付いた有孔板８上
に連通した状態で設置しておく。その有孔板８を
コーヒードリツパー本体９の中央の段部１０に載
架し、かつコーヒードリツパー本体９の下方の段
部１１にステンレスメツシユ等からなるフイルタ
ー１２を載架し、コーヒードリツパー本体９を受
容器１３に懸架してなるものである。

(ホ) 作用上述のフイルター１２上に適量のコーヒー粉を
入れておく、そして有孔板８上に連通した状態で
設置されたノズル２の付いた可撓性チユーブ３の
ノズル２の先端を有孔板８の中央の孔５に差し入
れておき、コーヒードリツパー本体９の中央の段
部１０に載架する。有孔板８より上の部分１５に
適量の熱湯を注ぐ。これによつて１４の空間は密
閉状態となる。熱湯は有孔板８の小孔６よりまん
べんなく少量ずつ適下してフイルター１２上のコ
ーヒー粉に落下する。するとコーヒー粉より発生
した炭酸ガス圧と水蒸気圧等により一定以上の熱
湯は落下しなくなる。この時にコーヒー粉は適度
に湿めされ高温高圧の雰囲気の中で充分蒸らされ
る。そして一定の時間を経ると可撓性チユーブ３
内の形状記憶合金１が熱湯の熱によつて反応し、
予め有孔板８の中央の孔５に差し込んでおいた可
撓性チユーブ３を持ち上げ、密閉状態で充満して
いたコーヒー粉より発生した炭酸ガスや水蒸気等
をノズル２の先端より排出する。すると１４の空
間の内気圧が下がり、熱湯が再び落下し始め、ド
リツプが開始されるのである。

(ヘ) 考案の効果このように予めコーヒー粉と形状記憶合金１を
セツトしておけば、一度に熱湯を注ぐだけで誰に
でもいつでも一定の高品質のコーヒー液を簡単に
漉すことができる。しかも密閉状態で蒸らしとド
リツプをするので香りを逃すことなく抽出するこ
とができるものである。しかもフイルターにステ
ンレスメツシユ等を使用した場合は、濾紙、濾布
等を使用しないので衛生的に処理し得るとともに
消耗品がないので永久的に使用でき、かつ経済的
で優秀な実用性を有するものである。

【図面の簡単な説明】

形状記憶合金利用による新式コーヒー抽出器の
断面図。１……形状記憶合金、２……ノズル、３……可
撓性チユーブ、４……スペーサー、５……有孔板
上の中央の孔、６……有孔板上の多数の小孔、７
……有孔板に付いているパツキング、８……有孔
板、９……コーヒードリツパー本体、１０……コ
ーヒードリツパー本体の中央の段部、１１……コ
ーヒードリツパー本体の下方の段部、１２……フ
イルター、１３……受容器、１４……コーヒード
リツパー本体の有孔板より下の部分、１５……コ
ーヒードリツパー本体の有孔板より上の部分、１
６……フタ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

予め直線に記憶された形状記憶合金１をノズル
２の付いた可撓性チユーブ３の内部に設置してお
き、その可撓性チユーブ３を多数の小孔６を穿設
し、かつパツキング７の付いた有孔板８上に連通
した状態で設置しておく、その有孔板８をコーヒ
ードリツパー本体９に載架し、かつ前記有孔板８
の下の位置でコーヒードリツパー本体９にフイル
ター１２を載架し、コーヒードリツパー本体９を
受容器１３に懸架してなるコーヒー抽出器。