JPH03229148A - 液体クロマトグラフの検出器 - Google Patents

液体クロマトグラフの検出器

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JPH03229148A
JPH03229148A JP2446590A JP2446590A JPH03229148A JP H03229148 A JPH03229148 A JP H03229148A JP 2446590 A JP2446590 A JP 2446590A JP 2446590 A JP2446590 A JP 2446590A JP H03229148 A JPH03229148 A JP H03229148A
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JP
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electrolytic
constant potential
cell
potential
detector
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Application number
JP2446590A
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English (en)
Inventor
Akira Yoshida
彰 吉田
Yoshiteru Kageyama
景山 芳輝
Koji Arakawa
荒川 幸治
Yoshizo Ozaki
尾崎 喜三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、検出条件の異なる電気化学的に活性な分析対
象物を高選択的にまた同時に検出することができる液体
クロマトグラフの検出器に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]従来、
アルツハイマー病、高血圧、精神疾患、カテコールアミ
ン産生腫瘍(神経芽細胞腫・褐色細胞腫など)、セロト
ニン産生腫瘍(カルチノイド腫瘍)などの診断のために
、尿や血液、髄液等の検体中に含まれるドーパやドーパ
ミン、ノルエピネフリン、エピネフリン等のカテコール
アミンおよびセロトニンのような生理活性アミン並びに
これらの代謝物である、例えばバニルビルビン酸、バニ
ル乳酸、ホモバニリン酸、バニリルマンデル酸、3.4
−ジヒドロキシフェニル酢酸、3−メトキシチラミン、
ノルエピネフリン、メタネフリンおよび5−ヒドロキシ
インドール−3−酢酸等を電気化学的検出法を採用した
液体クロマトグラフにより定量する方法が知られている
また、小児がんとして知られている神経芽細胞腫の診断
においては、尿中のバニリルマンデル酸とホモバニリン
酸がアンペロメータを検出器とした逆相の高速液体クロ
マトグラフィーによる同時定量分析が知られている。
しかしながら、このような検出器を用いた液体クロマト
グラフィーでは、電気化学的に活性な共存成分を多く含
む尿や血液等の検体を分析試料として用いる場合に、試
料を有機溶媒抽出法またはカラムクロマトグラフィーに
よって前処理しなければならず、分析操作が煩雑化する
という欠点があり、また前処理なしでバニリルマンデル
酸を定量しようとすると、尿中に含まれる他成分が影響
し、いわゆるベースライン分離が難しいという欠点があ
った。
また、例えば液体クロマトグラフの分離カラムに、充填
剤としてオクタデシル化されたシリカゲルを、移動相と
してO,LMりん酸緩衝液(pH3,りとアセトニトリ
ルの混液(91、v / v )を用いた場合では、分
離カラムからの溶出順序が、ノルエピネフリン、エピネ
フリン、ドーパミン、バニリルマンデル酸、3.4−ジ
ヒドロキシフェニル酢酸、バニル乳酸、5−ヒドロキシ
インドール−3=酢酸、ホモバニリン酸、バニルビルビ
ン酸の順になるため、例えば2個の電解セルを直列に接
続し、かつクーロメータを用いた検出器では、検出条件
をバニルマンデル酸およびホモバニリン酸の検出条件に
設定した場合、分離カラム側の電解セルからの得るべき
情報(例えば、ノルエピネフリン、エピネフリン、ドー
パミン等のカテコールアミン類)は検体中の夾雑物の信
号に隠れ有効に取り出すことができないという欠点があ
った。
本発明の目的は、尿や血液のように多くの夾雑物を含む
試料を分析する場合でも、前処理を行う必要もなく、か
かる試料に含有する電気化学的に活性な複数の分析対象
物を同し溶離液を用いて同時に、しかも高選択的に分析
することができる液体クロマトグラフの検出器を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、試料に含有する分析対象物以外の電気化学
的活性物質が、特定の電位に設置した電解セルで選択的
にかつ迅速に電解することができ、次いで前記電解セル
の電位と特定の電位幅をもって設定した電解セルで、試
料に残存した分析対象物を電解して定量できることを見
出し、かつ分離カラム側に位置する電解セルは電解電流
値あるいは電解電気量を測定する機能を有する必要がな
いことを見出して本発明に到達した。
すなわち、本発明の液体クロマトグラフの検出器は、液
体クロマトグラフの分離カラムからの溶出液を通導する
溶出液流路と該溶出液流路に臨ませた作用電極とを有す
るn個(n≧3)の定電位電解セルが、互いの該溶出液
流路を接続して直列に連結されており、該作用電極の電
位をそれぞれ別個に設定する電位調節手段を有し、かつ
m個(n−1≧m≧1)の定電位電解セルが、電解電気
量または電解電流値を測定する機能を有しない定電位電
解セルであり、残りの定電位電解セルが、クーロメータ
であることを特徴とする。
[作用] 本発明の液体クロマトグラフの検出器では、液体クロマ
トグラフの分離カラムから各成分が溶出されて(るごと
に、そのなかに含まれている分析対象物以外の電気化学
的に活性な物質を、n個(n≧3)の定電位電解セルの
うち、一部の作用電極を電位調節手段により特定の電位
に設定した定電位電解セルで選択的かつ迅速に電解する
(以下、この分析対象物以外の電気化学的に活性な物質
を電解する定電位電解セルを単にリアクタという)。
次いで、溶出液に残った分析対象物は、リアクタの下流
側に連結された定電位電解セルに通導される。
この定電位電解セルの作用電極電位は、リアクタの作用
電極電位に対し、電位調節手段によって定の幅をもって
設定されており、例えば、電解が酸化モードで行われる
場合には、リアクタの電位より低く、また電解が還元モ
ードで行われる場合には、リアクタの電位より高く設定
されている。
また、このように一定の電位幅に設定された作用電極は
、溶出液に残った分析対象物を迅速に電解し、このとき
の電解電気量または電解電流値により分析対象物を測定
することができる(以下、電気化学的に活性な分析対象
物を電解する定電位電解セルを単にディテクタという)
また、本発明の液体クロマトグラフの検出器では、互い
に隣接する定電位電解セル、すなわち、隣接するりアク
ターリアク2間、リアフタルデイチクタ間またはディテ
クタ〜ディテクタ間におけるそれぞれの作用電極の電位
幅が所定値に設定されているので、試料中に、複数の分
析対象物が含有していても、また電気化学的に活性な分
析対象物以外の物質が複数含有していても、複数のりア
クタを適宜に設けることにより、複数の分析対象物以外
の物質を電解することができるとともに、複数のディテ
クタで、試料に含有する複数の分析対象物を電解するこ
とができる。
この分析対象物の電解に際し、ディテクタが、クーロメ
ータの場合には1分析対象物が電解されたときの電気量
を、またディテクタが、アンペロメータの場合には、電
解時の電流値を電解応答信号としで取り出し、この信号
を必要に応じて増幅し、クロマトグラムとして出力する
なお、最後段のディテクタ(最も下流側のディテクタ)
が、アンペロメータの場合には、測定時間が短縮される
[実施例コ 以下、本発明を図面を参照し、さらに具体的に説明する
本発明の液体クロマトグラフの検出器に使用することが
できる定電位電解セルとしては、液体クロマトグラフの
分離カラムからの溶出液を通導する溶出液流路と該溶出
液流路に臨ませた作用電極とを有する、いわゆる流通式
の定電位電解セルであれば特に制限はなく5例えば、第
2図に示すような電解電気量を測定する機能を有するク
ーロメータ、第4図に示すような電解電流値を測定する
機能を有するアンペロメータまたはクーロメータから電
解電気量を測定する機能を除いた定電位電解セル(図示
しない)を挙げることができる。
なお、リアクタとしては、電解電気量または電解電流値
をIII定する機能を除いた定電位電解セルが好ましく
、ディテクタとしては、クーロメータが好ましく、また
ディテクタの最後段としては。
アンペロメータが好ましい。
二のようにディテクタの最後段として、アンペロメータ
を使用することにより、分析時間を短縮することができ
る。
クーロメータとしては、いわゆるクーロメトノーに使用
することができるものであれば特に制限はなく、例えば
第2図に示すように、溶a液流路15に臨ませた作用電
極16、参照電極17、対極18、これらを収納する電
解セル19及び電位調節手段、すなわち前記参照電極1
7を基準として1作用電極16と対極18との間に一定
電圧を加えるポテンシオスタットを内蔵する電量計20
を有する装置を挙げることができる。
なお、本実施例では、電位調節手段として、ポテンシオ
スタットを用いたが、n個(n≧3)の定電位電解セル
の作用電極電位をそれぞれ別個に設定できる作用乃至機
能を有する限り特に制限はなく、また電量計20とは別
に設けることもできる。
クーロメータの作用電極としては、特に制限はなく、公
知の作用電極を使用することができるが、中でも多孔性
で表面積の大きい炭素材料が好ましい。
前記炭素材料としては、例えば本発明者が先に提案(特
願平1−136371号)した炭素材料、すなわちその
表面に平均孔径0.1〜50μm、好ましくは1〜30
pmの細孔を有し、比表面積が10m27g以上、好ま
しくは50m”7g以上であって、しかも、X線分析法
で求められる炭素の平均層間隔(d002)が3.35
〜3.42人、好ましくは335〜340への物理的性
質を保有する多孔性黒鉛質炭素成形体を使用する二とが
できる。
多孔性黒鉛質炭素成形体は、例えば、比表面積が10m
27g以上の気相法炭素繊維およびこれを結着するため
の炭素化可能結着物質を含む希釈媒体ならびに気孔形成
促進剤とを混合した組成物を、プレス成形などによって
所望の形状に成形した後、非酸化状態で焼成して製造す
ることができる。
気相法炭素繊維としては、炭化水素、−酸化炭素などの
炭素源をFe、Co等の遷移金属超微粒子触媒の存在下
に接触して気相成長させて得られた繊維状の黒鉛質炭素
材料、または、これを加熱して得られるものである。こ
れら気相法炭素繊維以外の炭素繊維では結晶性の点で若
干劣るので、気相法炭素繊維を用いることが好ましい。
上記気相法炭素繊維の比表面積は、BET法で測定する
比表面積で10m”7g以上、好ましくは50m2/g
以上のものである。上限値は特に限定されないが、好ま
しくは400 m2/g程度である。
このように、好適な高い比表面積(50m2/g以上)
の気相法炭素繊維を製造するための方法としては1例え
ば、特願昭63−322431号明細書に詳述されてい
る方法を採用することができる。
具体的には、反応管内の加熱帯域に炭素源化合物をキャ
リアガスと共に供給し、遷移金属力ルポニルイ゛ヒ合物
を酸素および/または硫黄を含んで成る少なくとも一種
の有機化合物の存在下で気相熱分解して得られる遷移金
属超微粒子からなる触媒の存在下に、気相空間内で該炭
素源化合物を分解してグラファイトウィスカーを製造す
る方法によって製造することができる。
また、前記気相法炭素繊維の直径及び繊維の長さは、最
終の支持材料の直径により適当な材料を選択して使用さ
れるが、通常直径が5pm以下、好ましくは0.01〜
2P、 1jli維の長さが1mm以下、好ましくは5
00〜1μmの範囲のものを用いるのが好適である。
前記炭素化可能結着物質は、混合及び粒状1ヒの時に前
述の気相法炭素線維を互いに結着されるものである。こ
のような炭素化可能結着物質としては、例えば、フェノ
ール樹脂(レゾール樹脂及びノボラック樹脂等)、フラ
ン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂等の熱硬化性樹脂およびABS樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂を
使用することができる。また、ピッチやタール等を使用
することもできる。なかでも、炭素化収率が比較的高い
フェノール樹脂、とりわけ液状フェノール樹脂やピッチ
を使用することが好ましい。
炭素化可能結着物質を溶液または分散液とするために使
用される希釈媒体としては、例えば水、メタノール、テ
トラヒドロフラン、ピリジン、キノリン、ベンゼン、ト
ルエン等を挙げることができる。
この希釈媒体中の炭素化可能結着物質の濃度は、炭素化
可能結着物質の種類、溶媒または分散媒からなる希釈媒
体の種類、希釈媒体と混合される気相法炭素繊維の表面
積、その平均繊維の長さ、得られる目的物である多孔性
粒状体の気孔率、機械特性により、−概に決定すること
はできないが、通常、5〜60重量%、好ましくは10
〜30重量%である。
前記多孔性黒鉛質成形体に細孔径のシャープな多孔質黒
鉛を提供する目的で使用される気孔形成促進剤としては
、非酸化性雰囲気中での焼成により分解してガス化し、
炭素分として殆ど残らない物質を用いることができ、例
えば、澱粉、セルロース、ポリエチレンオキシド及びポ
リビニルアルコール等を挙げることができる。
この気孔形成促進剤は、多孔質黒鉛成形体の形成時の平
均孔径が0.1〜50pRの範囲となるように、その適
当量を前述の炭素化可能結着物質の溶液または分散媒か
らなる希釈媒体中に添加することができる。
このようにして得られた組成物は、乾燥後、成型プレス
により任意の形状にプレスした後、加熱される。この加
熱により結着剤である炭素化可能物質を炭素化して黒鉛
化すると共に気孔形成促進剤を分解させてシャープな細
孔径を有する多孔性の黒鉛を形成する。加熱は、通常、
窒素、アルゴン等の非酸化性の不活性雰囲気下に、80
0〜3000 ’C1好ましくは1000〜25000
°Cて、5〜20時間行う。
このようにして得られた多孔性黒鉛質成形体は、例えば
第10図に示すように、テフロン材22て支持して作用
電極16として使用することができる。
クーロメータの参照電極としては、特に制限はなく、公
知の電極を使用することができるが、中でも好ましいの
は、フェリシャン鉄/フェロシャン鉄電極である。
クーロメータの対極としては、特に制限はなく、公知の
耐蝕性金属からなる電極を使用することができるが、中
でも好ましいのは、白金、金、ステンレスである。
最後段のディテクタとして使用することができるアンペ
ロメータとしては、いわゆるアンペロメトリーに使用す
ることができるものであれば特に制限はなく、例えば第
4図に示すように、溶出液流路15に臨ませた作用電極
16、参照電極17、対極18.これらを収納する電解
セル19及び電位調節手段、すなわち前記参照電極17
を基準として、作用電極16と対極18に一定電位を印
加するポテンシオスタットを内蔵する電流計21を有す
る装置を挙げることができる。
アンペロメータの作用電極としては、特に制限はなく、
公知の作用電極を使用することができるが、中でも好ま
しいのは、グラツシーカーボン電極である。
アンペロメータの参照電極としては、特に制限はなく、
通常、クーロメータに使用することができる参照電極を
好適に使用することができる。
アンペロメータの対極としては、特に制限はなく、通常
、クーロメータに使用することができる対極を好適に使
用することができる。
本発明の検出器は、このようなn個(n≧3)の定電位
電解セルで構成され、前述のりアクタとディテクタとが
、互いの該溶出液流路を接続して直列に連結されていれ
ばよく、例えば第5図に小才ように、リアクタとしての
電解電気量または電解電流値を測定する機能を有しない
定電位電解セルCとディテクタとしてのクーロメータa
とを直列に連結したものであってもよいし、また第6図
に示すように、リアクタとしての電解電気量または電解
電流値を測定する機能を有しない定電位電解セルCとデ
ィテクタとしてのクーロメータaとディテクタとしての
アンペロメータbとをこの順に直列に連結したものであ
ってもよい。また、リアクタCとディテクタとしてのク
ーロメータとを交互に直列に連結してもよい。
さらに、本発明の検出器は、第5図〜第6図に示すよう
に、リアクタとしての定電位電解セル19とディテクタ
としての定電位電解セル19とを各電解セルごとに直列
に連結してもよいし、また、第7図〜第8図に示すよう
に、一つの電解セル19内にn組(n≧3)の作用電極
16、参照電極17及び対極18を直列に収納したもの
であってもよい。
このような構成の検出器は、例えば、第1図に示すよう
な液体クロマトグラフによる測定系に使用することがで
きる。
この測定系では、溶離;液貯槽l中のi溶離液は、送液
ポンプ2により、カードセルとしての電解セル3に導か
れ、溶離液中の電気化学的に活性な物質が予め電気分解
され不活性化されたのちプレカラムまたはフィルター5
を通って分離カラム6に送られる。
プレカラムまたはフィルター5の手前の試料注入口4に
おいて種々の成分を含有している一定量の試料溶液が導
入され、分離カラム6において各成分は分離されて、本
発明の検出器に導かれる。
分離された各成分は、まず、作用電極に一定電位が印加
されているリアクタとしての定電位電解セルフに導かれ
る。
電解電気量または電解電流量を測定する機能は有しない
この定電位電解セルフでは、各成分が分離カラム6から
溶出されて(るごとに分析対象となっているもの以外の
成分が電気分解する。
定電位電解セルフからの溶出液は、定電位電解セルフの
作用電極に対して一定電位幅をもって電位を設定した、
ディテクタとしての定電位電解セル8に導かれる。
定電位電解セル8では、定電位電解セルフにおいて分解
されなかった分析対象の各成分が到達したときにそれを
電解し、定電位電解セル8がクーロメータである場合に
は、それぞれの分析対象物の濃度に対応する電解電気量
を、これが増幅器9で増幅し、記録計lOにクロマトグ
ラムを出力する。
さらに、この定電位電解セル8からの溶出液は、必要に
応じて定電位電解セル8の作用電極に対して一定の電位
幅をもって電位を設定したりアクタに通した後、定電位
電解セル8の作用電極に対して一定電位幅をもって電位
を設定した、ディテクタとしての定電位電解セル11に
導かれる。
定電位電解セル11では、定電位電解セル8で検出され
なかった各成分が到達したときにだけそれを電解し、定
電位電解セル11がクーロメータである場合には、それ
ぞれの分析対象物の濃度に対応する電解電気量を、また
定電位電解セル11がアンペロメータである場合には、
それぞれの分析対象物の濃度に対応する電解電流値を増
幅器12て増幅し、記録計13にクロマトグラムを出力
する。
なお、互いに隣接する定電位電解セルの作用電極の電位
幅は、0.01〜0.5v、好ましくは0.1〜0.3
Vであり、酸化モードでの使用においては、液体クロマ
トグラフの分離カラム側の作用電極の電位より、前記温
度幅で低い電位に、還元モードでの使用においては高い
電位に設定する。
このようにして、最後段のディテクタからの排出液14
は、第1図に示すように、溶離液貯槽lに再び戻して、
循環使用してもよいし、図示はしないが排出液14を廃
液として廃棄してもよい。
なお、溶離液を循環して使用する場合には、前述のガー
ドセルを設けるのが好ましい。
ガードセルとしては、通常、ディテクタとして使用する
ことができる第2図に示すようなり−ロメータまたはこ
れから電解応答信号を検出する機能を取り外した定電位
電解セルを好適に使用することができるし、または、第
2図のクーロメータから電解応答信号を検出する機能と
参照電極を取り外した第3図に示す電解セルでもよい。
なお、ガードセルとして、第2図に示すようなり−ロメ
ータまたはこれから電解応答信号を検出する機能を取り
外した定電位電解セルを使用する場合には、電解セル3
の作用電極の電位は、リアクタおよびディテクタとして
使用するクーロメータまたはアンペロメータの作用電極
の電位と同しか、酸化モードでの使用においては0.0
1〜0.5V高い電位に、還元モードでの使用においで
は0.01〜0.5V低い電位に設定するのが好ましい
前述のフィルターおよびプレカラムは、検体に含有する
例えば蛋白質等がりアクタおよびディテクタの電気化学
的特性に影響を与えたり、分離カラム、リアクタおよび
ディテクタを目詰まりさせるのを防ぐため、予めそのよ
うな成分を除去するためのものである。
フィルターとしては、分析対象物質に対して保持能力が
ないものであれば特に制限はなく、例えば焼結フィルタ
ー、ガラス製の各種フィルター等を好適に使用すること
ができる。
プレカラムとしては1例えばアルキル化したシノカゲル
、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体およびその誘導
体等の逆相系の充填剤、陽イオン交換樹脂等を充填した
プレカラムを使用することができる。
また、第1図に示す測定系において使用できる溶離液(
移動相)としては、リアクタおよびディテクタ中で電気
化学的反応が起きるのに必要な程度の水(具体的には5
%程度以上)が含まれていれば、あらゆる組成の水溶液
が使用可能である。
次に、第1図に示した液体クロマトグラフを使用した測
定例を示す。
(測定例) 試料として健常人の尿1pJ!を試料注入口4から注入
し、第9図に示すクロマトグラムを得た。
第9図中、Aは定電位電解セル8によるクロマトグラム
、Bは定電位電解セル11によるクロマトグラムを表し
、dは5−ヒドロキシインドール−3−酢酸、eはバニ
リルマンデル酸、fはホモバニリン酸のピーク波形を表
す。
第9図に示すように、5−ヒドロキシインドルー3−酢
酸は、定電位電解セル8て検出され、バニリルマンデル
酸及びモバニリン酸が定電位電解セル11てそれぞれ他
の成分により妨害されることなく検出された。
なお、第9図に示すクロマトグラムを得たときの溶離条
件及び検出条件を第1表に示す。
第1表 なお、定電位電解セル8及び11には、クーロメータを
用い、定電位電解セル3及び7には、クーロメータから
、電解電気量を測定する機能を除いた定電位電解セルを
用いた。
定電位電解セルの作用電極として、多孔製黒鉛質炭素成
形体を、対極として、ステンレスを用い、表に示した定
電位電解セルフ、8.11及び3の各電位は、銀/塩化
銀電極を参照電極とじて用いて設定した。
本実施例の測定例では、定電位電解セル8の作用電極電
位を5−ヒドロキシインドール−3−酢酸の検出条件に
、また定電位電解セル11の作用電極電位を、バニリル
マンデル酸及びモバニリン酸の検出条件に設定したが、
定電位電解セルフ、8及び11の作用電極電位を種々変
えることにより、5−ヒドロキシインドール−3−酢酸
、バニリルマンデル酸及びモバニリン酸以外にも検出条
件の異なる2つのグループの成分を1回の注入で検出す
ることができる。
また、以上の実施例ではディテクタとしてクーロメータ
及び/またはアンペロメータを使用する場合について述
べたが、ポーラログラフイーなど他の電気化学的な手法
を用いても同様の作用効果を期待することができる。
[発明の効果] 本発明によると、電気化学的な検出条件が異なる成分の
混合試料でも、また、分析試料が血液、尿等のように多
くの夾雑物を含む場合であっても試料に前処理を行わな
(とも、しかも1回の試料の注入のみで電流値あるいは
電気量を測定可能な電解セルの数だけのクロマトグラム
を得ることができ、分析の省力化及び自動化が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の検出器を使用した液体クロマトグラ
フによる測定系の一態様を示す概念図である。 第2図は本発明に使用することができるクーロメータを
例示する概念図である。 第3図は本発明の検出器を使用した液体クロマトグラフ
による測定系のガードセルに使用することができる電解
セルを例示する概念図である。 第4図は本発明に使用することができるアンペロメータ
を例示する概念図である。 第5図から第8図は本発明の検出器を例示する概念図で
ある。 第9図は第1図に示す測定系を用いて得られたクロマト
グラムを示す図である。 第10図は、多孔性黒鉛質成形体を用いた作用電極を例
示する概念図である。 6−−−分離カラム 7−−−リアクタとしての定電位電解セル8−m−ディ
テクタとしての定電位電解セル11−−ディテクタとし
ての定電位電解セル15−一渚出液流路 16一−作用電極 20−一電位調節手段を内蔵する電量計21−一電位調
節手段を内蔵する電流計a −−−クーロメータ b−−−アンペロメータ C−−一電解電気量または電解電流値を測定する機能を
有しない定電位電解セル 第2図 10 Q 0 時間(min) 第9図 第10図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液体クロマトグラフの分離カラムからの溶出液を
    通導する溶出液流路と該溶出液流路に臨ませた作用電極
    とを有するn個(n≧3)の定電位電解セルが、互いの
    該溶出液流路を接続して直列に連結されており、該作用
    電極の電位をそれぞれ別個に設定する電位調節手段を有
    し、かつm個(n−1≧m≧1)の定電位電解セルが、
    電解電気量または電解電流値を測定する機能を有しない
    定電位電解セルであり、残りの定電位電解セルが、クー
    ロメータであることを特徴とする液体クロマトグラフの
    検出器。
  2. (2)m個(n−1≧m≧1)の定電位電解セルが、電
    解電気量または電解電流値を測定する機能を有しない定
    電位電解セルであって、その他の定電位電解セルのうち
    、最後段の定電位電解セルがアンペロメータであり、残
    りの定電位電解セルがクーロメータである請求項1に記
    載の液体クロマトグラフの検出器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010527452A (ja) * 2007-05-15 2010-08-12 ウオーターズ・テクノロジーズ・コーポレイシヨン 血漿メタネフリンを検出するための装置および方法

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