JPH03227894A - 架空電線との相対位置測定方法及び装置並びに架空電線接近警報装置 - Google Patents

架空電線との相対位置測定方法及び装置並びに架空電線接近警報装置

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JPH03227894A
JPH03227894A JP2021807A JP2180790A JPH03227894A JP H03227894 A JPH03227894 A JP H03227894A JP 2021807 A JP2021807 A JP 2021807A JP 2180790 A JP2180790 A JP 2180790A JP H03227894 A JPH03227894 A JP H03227894A
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curve
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Application number
JP2021807A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Yamagishi
山岸 宏充
Seiichi Aida
会田 精一
Shunsuke Fujikawa
藤川 俊介
Kazuya Tozaki
戸崎 一弥
Tomoji Ikezaki
池崎 友治
Yasuji Sakai
酒井 保二
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SAKAI ELECTRON KK
Taisei Corp
Original Assignee
SAKAI ELECTRON KK
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、送電線や配電線等の架空電線との相対位置
を測定する方法及び装置、並びに、架空電線への接近状
態が危険であるか否かを判定して警報を発する装置に関
し、特に、測定精度の向上を図るとともに、作業を容易
に行えるようにしたものである。
(従来の技術) 送電線や配電線等の架空電線との接近又は接触事故は、
地域社会に停電等の影響を与えるばかりでなく、感電死
亡事故等のような最悪のケースに至る場合も多々ある。
特に、我が国のように、国土が狭くて送配電線の発達し
た国においては、架空電線の直下や近傍で建設工事等を
行わなければならない状況も多いので、例えば移動式ク
レーンのブームやワイヤロープ等が架空電線に接触する
事故の発生率が比較的高く、社会的な問題となっている
このような問題を解決するための従来の技術として、例
えば、「新電気」39巻12号(昭和60年9月二オー
ム社発行)の70〜72真、「クレーン」第23巻8号
(1985年二社l1人日本クレーン協会発行)の15
〜23頁、或いは、「クレーン」第25巻7号(198
7年二社年二人日本クレーン協会発行)の19〜24頁
等に記載されたものがある。
この従来技術は、クレーンブームが架空電線に異常に接
近した場合に警報を発して危険を知らせる装置に関する
ものでめって、架空電線周囲の電位が電線に近づく程高
くなることに着口し、クレーンブームに取り付けた電位
検出器の検出電位が設定電位を越えた時に、クレーンブ
ームが架空電線に異常接近したと判断して警報を発する
ようにしていた。
〔発明が解決しようとする課8] しかしながら、架空電線周囲の電位分布は、同心円状に
なく、周囲の状況、特に複数張られた架空電線間の電気
的な相互干渉によって歪められているので、上記従来技
術のように、架空電線周囲の一箇所の電位にのみ基づい
てクレーンブームが架空電線に異常接近しているか否か
を判定する警報装置であると、危険であると判断されて
警報が発せられる電線及びクレーンブーム間の距離は、
クレーンブームに取り付けた電位検出器が架空電線に近
づく方向によって異なってしまう。
従って、上記従来の技術にあっては、異常接近を見逃す
ような危険な状況を回避するために、危険であると判断
する電位を小さめに設定しなければならず、このため、
クレーンブームの近づく方向によっては、異常接近して
いないのに警報が発明られるから、警報装置としての信
顛性は低いことになる。
また、危険と思われる接近距離は架空電線の対地電圧に
より異なるし、対地電圧が等しく°ζも周囲の状況によ
って電位分布が異なるので、上記従来技術にあっては、
クレーンによる作業を開始する前に、警報すべき実際の
位置に電位検出器をセットして電位を計測し、その計測
された電位を設定電位とする準備作業が必要である。
しかも、警報すべき実際の位置は架空電線の周囲、即ち
、高所空間であるから、上記のような準備作業は極めて
困難であり、作業者の大きな負担となる。
さらに、配電線と送電線との区別は外観からも容易であ
り、配電線の電圧は一般に6.6kVであるから特に問
題はないが、送電線の電圧は66にν〜500にνと種
々のものがあり、それらは外観からだけでは一般に区別
ができないので、現場において対象となる送電線への異
常接近距離を容易に判断することができない。
このように、上記従来の技術は、多くの課題が未解決の
ままであるため、実用には供されていないのが現状であ
る。
本発明は、このような従来の技術が有する未解決の課題
に着目してなされたものであり、信頼性が高く、実際の
作業も容易に行える架空電線相対位置測定方法及び装置
、並びに、架空電線接近警報装置を従供することを目的
としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、請求項(1)記載の発明で
ある架空電線との相対位置測定方法は、上下方向に所定
距離離間した複数の測定位置の電位を測定するとともに
、架空電線周囲の電位分布と前記測定位置の電位とに基
づいて測定位置を通過する等電位曲線を求め、前記架空
電線周囲の上下方…襲こ所定圧A11At1間した二位
置間の電位差の分布と前記測定位置間の電位差とに基づ
いて測定位置を通過する等電位差曲線を求め、そして、
それら等電位曲線及び等電位差曲線の交点座標に基づい
て、前記架空電線との相対位置を求める。
請求項(2)記載の発明は、上記請求項(1)記載の発
明において、等電位曲線と等電位差曲線との交点座標が
複数本められた場合に、前回の処理で求めた交点座標に
最も近い交点座標を、今回の交点座標として選定する。
また、請求項(3)記載の発明である架空電線との相対
位置測定装置は、上下方向に所定圧#を離間した複数の
測定位置の電位を測定する電位測定手段と、前記架空電
線周囲の電位分布及び前記測定位置の電位に基づいて測
定位置を通過する等電位曲線を求める等電位曲線選定手
段と、前記架空電線周囲の上下方向に所定距離離間した
二位置間の電位差の分布及び前記測定位置間の電位差に
基づいて測定位置を通過する等電位差曲線を求める等電
位差曲線選定手段と、前記等電位曲線及び等電位差曲線
の交点座標を求める交点座標演算手段と、前記交点座標
に基づいて前記架空電線との相対位置を演算する相対位
置演算手段と、を備えた。
そして、請求項(4)記載の発明である架空電線接近警
報装置は、上記請求項(1)又は(3)記載の発明を応
用した装置であって、上下方向に所定距離離間した複数
の測定位置の電位を測定する電位測定手段と、前記架空
電線周囲の電位分布及び前記測定位1の電位に基づいて
測定位置を通過する等電位曲線を求める等電位曲線選定
手段と、前記架空電線周囲の上下方向に所定路1ii1
離間した二位置間の電位差の分布及び前記測定位置間の
電位差に基づいて測定位置を通過する等電位差曲線を求
める等電位差曲線選定手段と、前記等電位曲線及び等電
位差曲線の交点座標を求める交点座標演算手段と、前記
交点座標に基づいて前記架空電線との相対位置を演算す
る相対位置演算手段と、この相対位置演算手段の演算結
果に基づいて前記架空電線への接近状態が危険であるか
否かを判定する危険判定手段と、この危険判定手段が危
険であると判定したときに警報を発する警報手段と、を
備えた。
さらに、請求項(5)記載の発明は、上記請求項(4)
記載の発明において、危険判定手段は、架空電線への接
近距離が所定値以下であるときに危険であると判定する
また、請求項(6)記載の発明は、上記請求項(4)記
載の発明において、複数の測定位置間の電位の大小関係
に基づいて、それら測定位置が、架空電線よりも上側に
あるか、架空電線よりも下側にあるか、或いは架空電線
と同じ高さにあるかを判定する高さ関係判定手段を備え
、危険判定手段は、相対位置演算手段の演算結果と高さ
関係判定手段の判定結果とに基づいて前記架空電線への
接近状態が危険であるか否かを判定する。
〔作用] 架空電線の周囲には、架空電線の対地電圧等に応じた電
界が生じており、その電界内の点の電位は、電位を高さ
に例えれば、架空電線を頂点とし且つ架空電線に近づく
程急峻となる凸型の分布をする。
一方、架空電線周囲の電界内において、」1下方向に所
定路II間した二点間の電位差の分布は、上述したよう
な電界内の電位の分布とは異なった形状になる。
従って、電界内の任意の点を通過する等電位曲線と等電
位差曲線とが判れば、任意の点の座標、即ち架空電線と
任意の点との相対位置が判る。
そこで、請求項(1)記載の発明にあっては、上下方向
に所定距離離間した複数の測定位置の電位が測定され、
架空電線周囲の電位分布と測定された電位とに基づいて
測定位置を通過する等電位曲線が求められ、架空電線周
囲の上下方向に所定距離離間した二位置間の電位差の分
布と測定された電位差とに基づいて測定位置を通過する
等電位差曲線が求められ、そして、等電位曲線及び等電
位差曲線の交点座標に基づいて、架空電線との相対位置
が求められる。
また、請求項(2)記載の発明にあっては、上記請求項
(1)記載の発明において、等電位曲線と等電位差曲線
との交点座標が複数法められた場合には、前回の処理で
求めた交点座標に最も近い交点座標が、今回の交点座標
として選定され、その選定された交点座標に基づいて、
架空電線との相対位置が求められる。
請求項(3)記載の発明にあっては、電位測定手段が、
上下方向に所定距離離間した複数の測定位置の電位を測
定し、等電位曲線選定手段が、架空電線周囲の電位分布
と測定された電位とに基づいて測定位置を通過する等電
位曲線を求め、等電位差曲線選定手段が、架空電線周囲
の上下方向に所定距離離間した二位置間の電位差の分布
と測定された電位差とに基づいて測定位置を通過する等
電位差曲線を求める。そして、交点座標演算手段が、等
電位曲線及び等電位差曲線の交点座標を求め、相対位置
演算手段が、求められた交点座標に基づいて架空電線と
の相対位置を特徴する 請求項(4)記載の発明は、上記請求項(1)又は(3
)記載の発明を応用した架空電線接近警報装置であり、
危険判定手段が、相対位置演算手段が演算した架空電線
との相対位置に基づいて、架空電線への接近状態が危険
であるか否かを判定し、この危険判定手段が危険である
と判定したときには、警報手段が警報を発する。
請求項(5)記載の発明では、上記請求項(4)記載の
発明において、危険判定手段は、相対位置演算手段の演
算結果から判る架空電線への接近距離が、所定値以下で
あるときに危険であると判定するから、架空電線に接近
する方向に関係なく、架空電線への接近距離が所定距離
となった時点で警報が発せられる。
請求項(6)記載の発明は、上記請求項(4)記載の発
明にさらに高さ関係判定手段を設け、この高さ関係判定
手段が、複数の測定位置間の電位の大小関係に基づいて
、電位を測定した位置が、架空電線よりも上側にあるか
、下側にあるか、或いは同じ高さにあるかを判定し、危
険判定手段は、相対位置演算手段の演算結果と、高さ判
定手段の判定結果とに基づいて、架空電線への接近状態
が危険であるか否かを判定する。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、移動式クレーンlに本発明を通用した場合を
示す図である。
即ち、移動式クレーン1のクレーンブーム2の先端部に
は、電位測定手段としての二つの電極3及び4が、上下
方向に所定距離(40〜50(・U程度)離間した状態
で取り付けられている。
電極3及び4は、自身の配設位置の電位を測定する電極
であって、オペレータハウス5内に設置され且つそれら
電極3及び4の電位に基づいてクレーンブーム2の先端
と架空電線6との相対位置関係を求めてそれらが異常接
近している場合には警報を発して作業者に異常接近を知
らせるとともに、クレーンブーム2の駆動を停止して接
触事故を未然に防くような制御を実行する制御装置に接
続されている。
第2図は、制御装置7の構成及びその接続状態を示すブ
ロック図である。
即ち、電極3及び4は、それら電極3及び4と制御装置
7との接続状態を切り換えるマルチプレクサ8に接続さ
れていて、マルチプレクサ8は、制御装置7において所
定時間(0,2秒程度)間隔で実行される処理毎に電極
3及び4の測定電圧を制御装置7に読み込ませる。さら
に、マルチプレクサ8の出力側は、測定電圧を増幅する
°7ンプ9、整流器IO及びA/D変換器tiを介して
、マイクロコンピュータ等から構成される演算処理装置
12に接続されている。
そして、演算処理装置12は、オペレータハウス5内に
設置され、音等によって警fHを発する警報手段として
の警報器13と、クレーンブーム2の駆動回路14とに
制御信号を送信できるようになっている。
ここで、電極3及び4による電圧測定の原理について説
明する。
即ら、架空電線6の対地電圧をV、架空電線6と電極3
又は4との間の静電容量をC0、電極3又は4と移動式
クレーン1の車体との間の静電容量をC3、移動式クレ
ーンlの車体と大地との間の静電容量をC2、電極3又
は4と移動式クレーンlの車体との間の抵抗(検出抵抗
)をR7、移動式クレーンlの車体と大地との間の接地
抵抗を[≧2、検出電圧をeとそれぞれすれば、第1図
の構成は、第3図(a)に示すような等価回路として表
せる。
さらに、この等価回路の各静電容量及び抵抗をインピー
ダンスとして書き直せば、第3図(b)に示すように、
インピーダンス2..2.及びZ2を直列に接続した回
路となる。
従って、検出電圧eは、下記の(1)式のようになる。
l しかし、Zo)71>Zzであることから、上記(1)
式は、下記の(2)式のようになる。
1 つまり、対地電圧■とインピーダンスZ1が決まれば、
検出電圧eは、インピーダンスZ0、即ち、電極3又は
4と架空電線6との間の距離に応して可変となる。
第4図は、演算処理装置12で実行される処理の概要を
示したフローチャートであり、以下、同図に従って本実
施例の動作を説明する。
先ず、ステップ■において、電極3の検出電圧e、及び
電極4の検出電圧e2を読み込み、ステップ■に移行す
る。
ステップ■では、検出電圧e、及びC2の差値D (−
el −C2)を演算し、次いでステップ■で、差値り
が0以上であるか否かを判定する。
ここで、差値りの極性を判定するのは、電極3及び4の
内、何れの方が架空電線6に近いかを判定するためであ
る。
そして、ステップ■でD≧0、即ち、電極3の方が架空
電線6に近いと判定された場合にはステップ■に移行し
、検出電圧e、と、第5図に示すような記憶テーブルと
に基づいて、電極3を通過する等電位曲線を選定する。
一方、ステップ■でD<0、即ち、電極4の方が架空電
線に近いと判定された場合には、ステップ■に移行し、
検出電圧e2と、第5図に示すような記憶テーブルとに
基づいて、電極4を通過する等電位曲線を選定する。
即ち、架空電線6の周囲には、対地電圧Vに応じた電界
が生じており、その電界の電位は、第5図に示すように
、架空電線6を中心とした凸型の分布をする。なお、第
5図は、三相3線式の配電線(6,6kV)の周囲の電
位分布を、本実施例と同じ原理で測定し、それを等電位
分布曲線(曲線の単位はa+V)で表したものである。
従って、検出電圧e、又はC2からだけでも、クレーン
ブーム2の先端と架空電線6との間のおおよその距離は
判るが、第5図からも判るように、電位分布は同心円状
にはなく、複数の配線間の電気的な相互干渉によって歪
んでいる。
このため、検出電圧e、又はe2にのみ基づいて距離を
検出すると、例えば、クレーンブーム2の先端が、架空
電線6と同じ高さにある場合と、架空電線6の真下にあ
る場合とでは、得られた距離に大きな差が生じてしまう
そこで、本実施例では、さらにステップ■又はステップ
■からステップ■に移行し、上記ステ・7ブ■で求めた
差値りと、第6図に示すような記憶テーブルとに基づい
て、電極3又は4を通過する等電位差曲線を選定する。
即ち、第6図は、第5図に基づいて作成したものであり
、架空電線6の周囲の、−ト下方向に所定距離(電極3
及び4間の上下方向距離と同じ) Al1間した二位置
間の電位差の分布を表している。なお、第6図中の等電
位差曲線に添えた数字は、上側の測定位置の電位から下
側の測定位置の電位を引いた電位差であり、単位はTI
IVである。
第6図に示すように、等電位差の分布は、第5図に示し
た等電位分布とは異なった分布を示し、等電位分布曲線
と、等電位差分布曲線とは、広い範囲で交差する方向に
走っている。
そごで、ステップ■に移行し、ステップ■又はステップ
■で求めた等電位曲線と、ステップ■で求めた等電位差
曲線との交点の座標を求める。
なお、第5図及び第6図から判るように、等電位曲線及
び等電位差曲線は、中心点や半径はそれぞれ異なるが、
広い範囲で円形に近い曲線を描くので、それら等電位曲
線及び等電差曲綿を円関数に近似させて交点座標を求め
ると、精度は若干落らるが演算速度の高速化が図られる
また、等電位曲線と等電位差曲線は、通常複数の点で交
わるため、交点座標が二つ以上求められることがあり、
架空電線6との相対位置を求めるのに支障を来す恐れが
ある。
そこで、本実施例では、等電位曲線と等電位差曲線との
交点を求める際に、前回の処理で求めた交点を参照し、
その前回の交点に近い方を今回の交点とする。
即ち、等電位曲線と等電位差曲線との交点は、クレーン
ブーム2の先端の位置に対応し、クレーンブーム2の先
端が、極短い時間(本実施例では、0.2秒程度)の間
に太き(移動することは考えられないから、今回の処理
で求めた交点は、前回の処理で求めた交点に近いと判断
することかできるのである。
そして、ステップ■に移行し、ステップ■で求められた
交点座標に基づいて、電極3又は4と架空電線6、即ち
、クレーンブーム2の先端と架空電線6との相対位置を
清算する。
相対位置の表現方法は、例えば、架空電線6を直交座標
系の原点と考えた場合の電極3又は4の座標として表し
てもよいし、或いは、逆に電極3又は4を直交座標系の
原点と考えた場合の架空電線6の座標として表してもよ
く、さらには、直交座標系以外の座標系、例えば極座標
系で表現しても構わない。
そして、ステップ■で相対位置が求められたら、ステッ
プ■に移行する。
即ち、第5図及び第6図に示す分布は、架空電線6相互
間の影響以外の影響を受けていない状態を表しているが
、実際の分布は、周囲の建築物や、クレーンブーム2等
の影響を受けてさらに歪んでしまう。そこで、ステップ
■では、クレーンブーム2の先端と架空電線6との相対
位置を周囲の状況に応じて適宜補正して、次のステップ
[相]で実情に則した判定が行えるようにする。
そして、ステップ■からステップ[相]に移行し、クレ
ーンブーム2が架空電線6に異常接近しているか否か、
即ち、危険な状態にあるか否かを判定する。
ステップ[相]での判定方法としては、いくつかの方法
が考えられる。
先ず、第1の方法として、」1記ステップ■で求めステ
ップ■で補正したクレーンブーム2の先端と架空電線6
との相対位置から、それらクレーンブーム2の先端と架
空電線6との間の距MLを求め、その距1ii[Lと、
架空電線6の対地電圧V等から決まる接近危険距離とを
比較し、距離りが接近危険距離よりも小さい場合には、
クレーンブーム2の先端が架空電線6に異常接近してい
て、危険であると判定する。
次いで、第2の方法として、上記ステップ■で求めた差
値りに基づき、クレーンブーム2の先端が、架空電線6
よりも上側にあるか、下側にあるか、或いは架空電線6
と同じ高さにあるかを判定し、その判定結果と、クレー
ンブーム2の先端と架空電線6との相対位置とに基づい
−C1危険であるか否かを判定する。
ここで、等電位曲線と、架空型!fM (iから発0°
られる電束とは直交するため、第5図に示すように、架
空電線6と同じ高さにある等電位曲線」二の点の接線は
、鉛直方向を向く。
従って、第6図に示すように、上ド方向に離間した二位
置間の電位差の分布では、架空電線6と同じ高さでD=
Oとなり、架空電線よりも−F側ではD<0、下側では
D>Oとなる。
つまり、差値りに基づいて、電極3及び4、即ち、クレ
ーンブーム2の先端が、架空電線6よりも上側にあるか
、下側にあるか、或いは同じ高さにあるかを判定するこ
とができる。
そして、クレーンブーム2の先端が架空電線6よりも下
側にある(D>0)場合には1.ト述した第1の方法と
同様に、距MLと接近危険距離とを比較して危険か否か
を判定すればよいが、クレーンシーム2の先端が、架空
電線6と同じ高さ、或いは架空電線6よりも上側にある
場合には、グレンブーム2自身やワイヤ「1−プ等が架
空電線6に接触する可能性が高くなる。
そこで、D≦0と判定された場合には、例えば架空電線
6の周囲(特に、上側)に設定される危険領域内にクレ
ーンブーム2の先端が位置している場合には危険である
と判定して、接触事故を確実に回避できるようにする。
さらに、第3の方法として、上述したように、ステップ
■において電極3及び4の座標、即ち、クレーンブーム
2の先端の座標が求められているので、その座標を常に
監視すれば、クレーンブーム2の先端の移動方向、つま
り、クレーンブーム2の先端が架空電線6に近づきつつ
あるのか、或いは離れて行くのかが容易に判るから、そ
の移動方向に従って、危険な状態か否かを1′す定する
なお、この第3の方法は、上記第1及び第2の方法とと
もに実施すると、より精度の高い危険判定方法となる。
そして、ステップ[相]で危険ではないと判定された場
合には、この処理を終了するが、危険であると判定され
た場合には、ステップ■に移行し、警報器13をオンと
して警報を発し、作業者に危険状態にあることをえセ1
識させ、次いで、ステップ@に移行し、クレーンブーム
2の駆動回路ヲオフにして、架空電線6との接触事故を
未然に防くようにする。
ここで、本実施例では、ステップ■又はステップ■の処
理が等電位曲線選定手段に対応し、ステップ■の処理が
等電位差曲線選定手段に対応し、ステップ■の処理が交
点座標演算手段に対応し、ステップ■での処理が相対位
置演算手段に対応し、ステップ[相]の処理が危険判定
手段に対応L7、ステップ[相]の処理で説明した第2
の方法においてクレーンブーム2の先端と架空電線6と
の高さ関係を判断する手法が高さ関係判定手段に対応す
る。
このように、本実施例の構成であれば、架空電線6との
相対位置を正確に測定することができるから、接近する
方向によって警報が発せられる距離が大きく異なってし
まうようなことがなく、信顛性の高い警報装置となる。
また、本実施例では、第5図及び第6図に示すような記
憶テーブルを予め作成しておけば、作業に先立って、警
報を発すべき距離の電位を測定し、その測定された電位
を設定電位とするような準備作業が不要であるので、従
来の技術に比べて、作業者の負担を大幅に低減すること
ができる。
さらに、対象きなる送電線の対地電圧が不明であっても
、本実施例の構成であれば、基準となる位置に電極3及
び4を配置し、その時の検出電圧e1及びe2と、それ
ら検出電圧の差値りとに基づいて、送電線の種類毎に作
成した第5図及び第6図に示すような記憶テーブルを参
照すれば、対象となる送電線の対地電圧を判定できる。
なお、接近距離が測定できる架空電線6は、上記実施例
のような三相3線武の配電線に限定されるものではな(
、第5図及び第6図に示すような記憶テーブルを架空電
線毎に予め作成しておけば、如何なる種類の架空電線で
あっても、接近距離を測定することができる。
また、上記実施例では、二つの電極3及び4を設けた場
合について説明したが、電極の数はこれに限定されるも
のではなく、例えば、それら電極3及び4とともに、ワ
イヤーや、クレーンブーム2の中途部等に他の電極を設
け、それら多くの電極の測定電圧に基づいて距離測定を
行うようにすれば、クレーンブーム2の先端と架空電線
6との相対位1だけではなく、ワイヤーと架空′1[線
6との相対位置、或いはクレーンブーム2の中途部と架
空電線6との相対位置を把握することができるから、さ
らに高精度の警報装置となる。
さらに、本発明の適用対象は、上記実施例のような移動
式クレーンに限定されるものではなく、その他の装置や
機械であっても勿論適用は可能である。
C発明の効果〕 以上説明したように、請求項(1)及び(3)記載の発
明によれば、上下方向に離間した複数の測定位置の電位
を測定し、その測定された電位と、測定された電位の差
とに基づいて架空電線との相対位置を求めるようにした
ため、架空電線周囲の電位分布が歪んでいても、正確な
相対位置を測定できるという効果がある。
また、請求項(2)記載の発明であれば、交点座標が複
数求められた場合であっても、架空電線との相対位置を
正6′αに求めることができる。
そして、請求項(1)、 (3)記載の発明を応用した
請求項(4)、 (5)記載の警報装置であれば、架空
電線との相対位置に基づいて危険であるか否か判定する
から、近づく方向によって警報が発せられる距離が異な
るようなことがなく、高精度の警報装置となる。
さらに、上F方向に離間した複数の測定位置の電位差か
ら、架空電線に対する高さ関係が判るから、請求項(6
)記載の発明のように、その高さ関係をも考慮して危険
か否かを判定するようにすれば、より高精度の警報装置
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図は制御
装置及びその接続関係の一例を示すブロック図、第3図
(a)及び(b)は電位測定の原理を説明する等価回路
図、第4図は制御装置で実行される処理の概要を示すフ
ローチャート、第5図は架空電線周囲の電位の分布を示
す分布図、第6図は架空電線周囲の電位差の分子flを
示す分布図である。 1・・・B tJJ 式クレーン、2・・・クレーンツ
ーl1.34・・・電極、6・・・架空電線、7・・・
制御装置、12・・・演算処理装置、13・・・警報器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)上下方向に所定距離離間した複数の測定位置の電
    位を測定するとともに、架空電線周囲の電位分布と前記
    測定位置の電位とに基づいて測定位置を通過する等電位
    曲線を求め、前記架空電線周囲の上下方向に所定距離離
    間した二位置間の電位差の分布と前記測定位置間の電位
    差とに基づいて測定位置を通過する等電位差曲線を求め
    、そして、それら等電位曲線及び等電位差曲線の交点座
    標に基づいて、前記架空電線との相対位置を求めること
    を特徴とする架空電線との相対位置測定方法。
  2. (2)等電位曲線と等電位差曲線との交点座標が複数求
    められた場合に、前回の処理で求めた交点座標に最も近
    い交点座標を、今回の交点座標として選定する請求項(
    1)記載の架空電線との相対位置測定方法。
  3. (3)上下方向に所定距離離間した複数の測定位置の電
    位を測定する電位測定手段と、前記架空電線周囲の電位
    分布及び前記測定位置の電位に基づいて測定位置を通過
    する等電位曲線を求める等電位曲線選定手段と、前記架
    空電線周囲の上下方向に所定距離離間した二位置間の電
    位差の分布及び前記測定位置間の電位差に基づいて測定
    位置を通過する等電位差曲線を求める等電位差曲線選定
    手段と、前記等電位曲線及び等電位差曲線の交点座標を
    求める交点座標演算手段と、前記交点座標に基づいて前
    記架空電線との相対位置を演算する相対位置演算手段と
    、を備えたことを特徴とする架空電線との相対位置測定
    装置。
  4. (4)上下方向に所定距離離間した複数の測定位置の電
    位を測定する電位測定手段と、前記架空電線周囲の電位
    分布及び前記測定位置の電位に基づいて測定位置を通過
    する等電位曲線を求める等電位曲線選定手段と、前記架
    空電線周囲の上下方向に所定距離離間した二位置間の電
    位差の分布及び前記測定位置間の電位差に基づいて測定
    位置を通過する等電位差曲線を求める等電位差曲線選定
    手段と、前記等電位曲線及び等電位差曲線の交点座標を
    求める交点座標演算手段と、前記交点座標に基づいて前
    記架空電線との相対位置を演算する相対位置演算手段と
    、この相対位置演算手段の演算結果に基づいて前記架空
    電線への接近状態が危険であるか否かを判定する危険判
    定手段と、この危険判定手段が危険であると判定したと
    きに警報を発する警報手段と、を備えたことを特徴とす
    る架空電線接近警報装置。
  5. (5)危険判定手段は、架空電線への接近距離が所定値
    以下であるときに危険であると判定する請求項(4)記
    載の架空電線接近警報装置。
  6. (6)複数の測定位置間の電位の大小関係に基づいて、
    それら測定位置が、架空電線よりも上側にあるか、架空
    電線よりも下側にあるか、或いは架空電線と同じ高さに
    あるかを判定する高さ関係判定手段を備え、危険判定手
    段は、相対位置演算手段の演算結果と高さ関係判定手段
    の判定結果とに基づいて前記架空電線への接近状態が危
    険であるか否かを判定する請求項(4)記載の架空電線
    接近警報装置。
JP2021807A 1990-01-31 1990-01-31 架空電線との相対位置測定方法及び装置並びに架空電線接近警報装置 Pending JPH03227894A (ja)

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JP2011076301A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Chugoku Electric Power Co Inc:The 充電部接近防止装置及び危険回避システム
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