JPH03220137A - 天然ガスからのオレフィンの製造方法 - Google Patents

天然ガスからのオレフィンの製造方法

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JPH03220137A
JPH03220137A JP2008091A JP809190A JPH03220137A JP H03220137 A JPH03220137 A JP H03220137A JP 2008091 A JP2008091 A JP 2008091A JP 809190 A JP809190 A JP 809190A JP H03220137 A JPH03220137 A JP H03220137A
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パトリック・ショーメット
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クァン・ダン・ヴュ
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、天然ガスからのオレフィンの製造方法に関す
る。
[従来技術および解決すべき課題] 天然ガスは、本質的にメタンからなる、豊富な化石原料
である。現在確認されているこの埋蔵量は1.0”m’
程度であり、これは世界中の消費量の約50年分である
。ガス鉱脈は、多くの場合、多量のエタン、プロパン、
その他の高級アルカン類、およびその他の成分、例えば
H,01CON  H2SおよびHeを含む。ブロク為
  つ1 パン、および天然ガスと関連するその他の高級アルカン
類の大部分は液化され、LPG  (液化石油ガス)と
いう名称で呼ばれる。ヘリウムに富む鉱脈(一般に0.
3容量%以上)において、ヘリウムは、商業的価値が高
いために分離される。
同様に硫化水素はその腐蝕性のため、水は天然ガスの輸
送にとって害になる水和物を形成するため、分離される
。得られた天然ガスはその後非凝縮ガスと呼ばれ、主と
して(例えば55〜99容量%)メタン、およびエタン
、一般にプロパン、場合によっては少量の窒素および/
または二酸化炭素を含む。
天然ガスの大部分は、工業用の個別加熱のために用いら
れる。しかしながら天然ガスの高級炭化水素への転換方
法もいくつか存在する。
天然ガスのエチレンへの直接転換も非常に好ましい達成
目標である。エチレンは、重要な物質の多くの合成に利
用される原料として用いられることがきるからである。
メタンの熱分解および接触熱分解は、どちらもこの目的
を達成しうる方法である。しかしながら、非常に多量の
エネルギーを必要とする、非常に吸熱的な方法が関わっ
ている。さらにこれら2つの方法は、好ましくない多量
のコークスを生じる。
エタンの熱分解もまた、非常に吸熱的な、従って非常に
エネルギーを消費する既知の方法である。しかしながら
エタンの熱分解は、メタンの熱分解よりも低い温度で実
施されるので、これら2つの化合物を同時に転換するこ
とはできない。従って、エタンの転換温度で操作か行な
われる場合、エタンを含む仕込原料中に存在するメタン
は、本質的に不変のまま反応器から出る。
エチレンおよびその他の炭化水素を製造するために、逐
次方法、あるいは同時方法におけるメタンの酸化カップ
リング(couplage)が提案された。
逐次方法における酸化カップリング反応は、還元性物質
(agent reductible)によるメタンの
酸化、ついで空気の酸素によるこの還元性物質の再酸化
を別々に行なうことからなる。多くの米国特許において
(例えば第4,499,323.4,523.049.
4,547,611 、4.5B7.307号参照)、
金属、特にMn、Ce5Pr、S n s I n s
 G e−5PbSSb、B i、Tbの多くの酸化物
の、この反応のための還元性物質としての使用について
5己載している。
同時方法での酸化カップリング反応(メタンと酸素との
混合物の、接触物質上での掃気)は、定性的(qual
itatjven+ent)に下記のように記載される
ことができる: CH4+Oっ→C2H6+C2H4+その他の炭化水素
+CO+C02+H2+H20多くの特許(例えば欧州
特許EP 210383 A2、EP 189079 
AI SEP 206044 Atおよび世界特許WO
H07351参照)において、希土類の酸化物、アルカ
リおよびアルカリ土酸化物、チタン、ジルコニウム、ハ
フニウムおよび亜鉛の酸化物の、同時方法でのメタンの
酸化カップリング反応用触媒としての、単独あるいは混
合使用が記載されている。
メタンの酸化カップリングに関する前記研究は、約65
%以上のC+生成物の選択率に対して、エチレンのエタ
ンに対する小さい比、一般に約0.8〜1.2を生じた
ことに注目すべきである。このように小さいエチレンの
エタンに対する比には、エタンのエチレンからの分離お
よびエタンからエチレンへの費用のかかる熱分解が必要
である。またメタンの酸化カップリングに関する前記研
究は、天然ガスのその他の主要成分、例えばエタン、プ
ロパンおよびその他の飽和炭化水素を考慮に入れていな
いことにも注目すべきである。前記のメタンの酸化カッ
プリング方法は、かなりな量の軽質炭化水素(例えばエ
タンおよびプロパン)が天然ガス中に存在するために、
天然ガスのオレフィンへの選択的転換にはほとんど適し
ない。メタンの酸化カップリング条件下での軽質アルカ
ンの相対酸化速度は、メタンの酸化速度より約15〜1
00倍も速い。
すなイっち軽質炭化水素は、メタンが反応を開始する前
に、エチレンおよび酸化炭素に転換される。従って前記
方法は、天然ガスには効果的に適用できない。
[問題点の解決手段] 天然ガス中にプロパン、場合によってはその他の高級ア
ルカン類が存在すること、場合によっては例えば天然ガ
スのオキシ熱分解装置の近くに位置する別の装置から来
る軽質炭化水素が存在することを考慮に入れると、メタ
ンとエタンの他に、プロパンおよび場合によってはその
他の高級アルカン類の有効利用を行なうことが非常にa
利である。
同様に本発明の目的の1つは、天然ガスからの、オレフ
ィン、特にエチレンおよびプロペンの高収率での製造方
法を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、独立した熱分解反応器を備
える必要のない、メタンの酸化反応器から出るアルカン
の脱水素方法を提供することである。
これらの目的は、下記工程からなる、天然ガスのオキシ
熱分解の本発明方法によって達成しうる: (1)天然ガスを下記2つのフラクションに分離する工
程:すなわちメタンリッチになった第一ガスフラクショ
ン(これは好ましくは実質的にエタン、プロパンおよび
天然ガスに関連するその他の炭化水素を含まない)と、
メタンよりも高級な炭化水素リッチになった第二ガスフ
ラクション(特にエタンとプロパンであって、非炭化水
素ガスを含んでいてもいなくてもよい);(2)接触物
質の存在下、分子状酸素によって、メタンを含む第一ガ
スフラクションを選択的に酸化して、主生成物としてC
2炭化水素と水とを含む流出物を形成する工程; (3)メタンよりも高級な炭化水素リッチになった第二
ガスフラクションを、2つの新たなフラクションに分離
する工程:すなわちプロパンリッチになった第一ガスフ
ラクションと、エタンリッチになった第二ガスフラクシ
ョン;(4)工程(2)で導入された分子状酸素の少な
くとも約80容量%(好ましくは少なくとも約95%)
が消費されてしまった場所で、工程(3)から来る、エ
タンリッチになった第二ガスフラクションを、単独また
は天然ガスに由来するのではないエタンリッチになった
ガスの存在下、工程(2)のメタンの選択的酸化反応の
流出物に添加する工程; (5)前記流出物と、工程(3)から来るエタンリッチ
になった前記第二ガスフラクションとの混合物を熱分解
する工程; (6)工程(5)の熱分解流出物が少なくとも0゜5の
オレフィン/C+アルカンモル比を有する場所で、工程
(3)から来るプロパンリッチになった第一ガスフラク
ションを、単独または天然ガスに由来するのではないプ
ロパンリッチになったガスの存在下、工程(5)の熱分
解流出物に添加する工程;および (7)工程(6)から生じる混合物を熱分解して、オレ
フィンリッチになったガス混合物を生じるようにする工
程。
本発明による天然ガスのオキシ熱分解方法は、下記の主
要な特徴を有する: (a)メタンの選択的酸化反応の間に発生した熱(反応
したメタン1モルあたり約25.OkJ )は、流出物
のアルカンおよび添加されたその他のアルカンの熱分解
に直ちに用いられる; (b)エタンついてプロパンを順次追加することによっ
て、この発生した熱からより良い利点を引き出すことが
できる; (C)オレフィン/アルカンの適切な比は、熱分解工程
(5)および(7)の滞留時間、およびメタンの選択的
酸化から直ちに生じるガス流出物の温度を調節すること
によって得られることができる; (d)メタンの選択的酸化反応の流出物は、最初の酸化
反応が生じた後に導入されうる、エタンおよびその他の
飽和炭化水素の熱分解反応用の脱水素希釈剤として用い
られることができる;(e)通常の熱分解方法によって
、エタンをエチレンに、プロパンをプロペンに転換する
必要がない; (f’)この方法によって、天然ガス中に含まれるメタ
ンだけでなく、天然ガス全体を処理することができる。
特にエタンの添加後、プロ、<ン、および場合によって
はその他の高級アルカン類の添加によって、C+アルカ
ンをよりよく有効利用することができる。
特に、メタンの酸化反応流出物へのエタンおよびプロパ
ンの添加が同時であるような方法に対して、本発明によ
る方法によって、プロパンのプロペンへの実質的転換を
避けることができる。このような転換の後では、エタン
のエチレンへの高い転換率を得る前に、プロペンの崩壊
が起こるものである。
メタンの高級炭化水素への選択的酸化反応(本発明方法
の工程(2))用の接触物質に関して、この使用に関し
て知られたあらゆる接触物質を使用することができるが
、下記のような接触物質が好ましい: (a)正常な酸化カップリング条件、例えば温度約85
0〜約1,200℃、好ましくは約650〜約950℃
で操作が可能であるもの、 (b)メタン約15%の転換率に対して、少なくとも約
65%の選択率をもって02+生成物を生じるもの、お
よび (C)長時間の作動の間、その活性および選択性を維持
するもの。
前記条件に適合し、従って使用するのが好ましい接触物
質は、一般に、アルカリ金属(例えばリチウム、ナトリ
ウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウム)、アルカ
リ土金属(例えばベリリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウムおよびバリウム)および希土類金属
(例えばイツトリウム、ランタン、プラセオジム、ネオ
ジム、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプ
ロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテ
ルビウム、ユウロピウムおよびルテチウム)の酸化物お
よび/または炭酸塩を、単独て(希土類およびアルカリ
土類の場合のように)、あるいは混合して(アルカリ金
属が添加されたアルカリ土金属の場合、およびアルカリ
金属および/またはアルカリ土金属が添加された希土類
金属の場合のように)含むものである。前記条件に適合
するその他の接触物質は、チタン、ジルコニウム、ハフ
ニウム、マンガン、セリウム、錫、インジウム、ゲルマ
ニウム、鉛、アンチモン、亜鉛およびビスマスの酸化物
および/または炭酸塩を、好ましくはアルカリ金属、ア
ルカリ土金属、希土類およびシリカの1つまたは複数の
酸化物および/または炭酸塩と共に含むものである。上
記接触物質は、単独で、あるいはリンまたは硫黄のハロ
ゲン化物、酸化物が添加されて、効率的である。
同様に、メタンの選択的酸化用の接触物質は下記のよう
であるのも有利である: (a)非常に短い、一般に約300ミリ秒以下の接触時
間の間効果的であるもの、 (b)非常に短い接触時間の間、仕込原料中の分子状酸
素の少なくとも約80容量%(好ましくは少なくとも約
95%)の消費を実施することができるもの。
特に有利な接触物質は下記のものである:(a)下記式
にほぼ対応する、アルカリ土および希土類化合物を含む
接触物質: T  Ln20b−o (CO3)  。
(式中Tは、1つまたは複数のアルカリ土金属、例えば
ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、およびバリウムを表わし、Lnは、1つまたは複数
の希土類金属、例えばイツトリウム、ランタン、セリウ
ム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホル
ミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウムおよび
ルテチウムを表わし、a=0.,001〜f、000 
、 b−3+a、、 c =0.,1=bである。好ま
しい希土類金属は、単独または混合されたランタン、ネ
オジムおよびサマリウムである。好ましい希土類金属は
、ランタンである)。
(b)下記式にほぼ対応する、アルカリ土、希土類、お
よび第IVA族の化合物を含む接触物質:TaMdLn
20e−f (CO3)f(式中Tは、1つまたは複数
のアルカリ土金属を表わし、N1は1つまたは複数の第
1VA族の金属、例えばチタン、ジルコニウムおよびハ
フニウムを表わし、Lnは、1つまたは複数の希土類金
属を表わし、a =0.,001〜1,000 、d 
=0.゜001〜2、e−3+a+2d−z、f =0
.,1〜e、z=0.〜0,5dである。この式におい
て、2はO〜0,5dである。従って2は第1VA族の
すべての金属の酸化状態が+4である場合にOであり、
これらの金属の酸化状態が+3である場合に0.5dで
あり、これらの金属の酸化状態+3と+4との混合が存
在する場合にO〜0,5dである。
好ましい希土類金属はランタン、ネオジムおよびサマリ
ウムであり、より詳しくはランタンである)。
しかしながら接触物質(a)および(b)は、前記式に
限定されない。実際に、希土類金属、アルカリ土金属お
よび場合によっては第1VA族の金属の有利な効果は、
これらの金属がどんな形態で存在しても現われる。ただ
し酸化物および/または炭酸塩の形態が好ましい。
(C)下記式にほぼ対応する、2つまたはそれ以上のア
ルカリ土金属を含む接触物質:  T− g   2−goh (CO3)2−h(式中Tは、T
′とは異なる、1つまたは複数のアルカリ土金属、例え
ばベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウムおよびバリウムを表わし、T−は、高温で安定な炭
酸塩を形成するものとして知られたアルカリ土金属、例
えばカルシウム、トロンチウムおよびバリウムを表わし
、g=0.,1〜1.[l、h’=0.〜2である。好
ましいアルカリ土金属T′は、ストロンチウムおよびバ
リウムである)。
しかしながら接触物質(c)は、上記式に限定されない
。実際に、少なくとも2つのアルカリ土金属(このうち
少なくとも1つの成分が、例えばカルシウム、ストロン
チウムまたはバリウムである)の存在の有利な効果は、
これらの金属がどんな形態で存在しても現われる。ただ
し炭酸塩または酸化物と炭酸塩の形態が好ましい。
酸化に付される(本発明による方法の工程(2))ガス
フラクションは、希釈剤を用いず、または不活性ガス、
例えば窒素、二酸化炭素または水蒸気によって希釈され
て、使用できる。安全性のため、および操作の選択性を
害するような大きすぎる温度上昇を避けるために、メタ
ン中の酸素含量は一般に40モル%を越えてはならない
。従ってこの含量は、約0.1〜40モル%、好ましく
は約5〜25モル%であってもよい。
オキシ熱分解反応の温度(本発明による方法の工程(2
) (5)および(7))は、一般に約650〜約1,
200℃、好ましくは約650〜約950℃である。
全圧(工程(2>(5)および(7))は、例えば約1
〜約100バール、特に約1〜約20バールであっても
よい。メタンの酸化カップリングの接触時間(すなわち
仕込原料中の分子状酸素の少なくとも約80%の消費を
実施するために必要な時間)は、通常10−6〜1秒で
あり、好ましくは106〜1O−1秒である。2つの熱
分解区域(本発明による方法の工程(5)および(7)
)における総滞留時間は、好ましくは約1O−5〜IO
秒、特に約10−3〜2秒である。
メタンを含むガスフラクションの選択的酸化(本発明に
よる方法の工程(2))は、あらゆる型の反応器、特に
固定床、沸騰床、流通床または流動床反応器、好ましく
は固定床反応器において実施されてもよい。
[実  施  例コ 下記の非限定的な実施例は、本発明による天然ガスのオ
キシ熱分解を実施するために使用されうる実施態様を示
す。これらの方法には、メタンの選択的酸化工程後C°
飽和炭化水素の段階的添加を伴なう。これらを第1図お
よび第2図に示す。
好ましくは精製された、(例えば通常の脱水、脱硫およ
び二酸化炭素の除去処理を受けた)天然ガス流(2)を
、分離器(1)において、メタンに富むガスフラクショ
ン(3)と、メタンより高級な炭化水素に富むガスフラ
クション(4)とに分別する。メタンに富むガス流(3
)を、単独で、あるいは水蒸気の存、右下に、一般に約
650℃を越えない温度で予備加熱し、ついで分子状酸
素に富むガス(6)と混合し、その後反応器(5)内の
固定床と接触させる。接触物質(固定床において、粉末
、グラニユール、押出し物、ベレント形態、またはアル
カリ土金属および/または希土類金属の酸化物および/
または炭酸塩上、ジルコニア、シリカ、アルミナ、石英
またはモノリス、例えばコージェライト、ムライト、ま
たはアルファアルミナ上に担持された形態で存在しても
よい)を、酸化反応の発熱性によって、一般に約650
〜約1.200℃の温度で加熱する。
接触物質の温度は、メタンと分子状酸素との混合物を含
むガスの当初温度、流出物、およびメタンと酸素とを含
む混合物の量およびエンタルピー、および流出物の熱容
量の関数である。流通床または流動床型の反応器(5)
の場合、メタンと分子状酸素との混合物を、前記反応器
(5)の底部に導入する。その際この仕込原料は、反応
器(5)の頂部までエントレインされる熱い接触物質を
吸い込む。ついで一般にこの接触物質は、別の通路を通
って反応器(5)の底部まで下降し、ここでこれは再び
吸い込まれるが、あるいはその後の処理のために反応器
(5)の外部へ送られて、その後再び吸い込まれてもよ
い。
それから、分子状酸素の少なくとも約80%(好ましく
は少なくとも約95%)が消費されてしまう場所で、反
応器(5)の流出物にエタンに富むガス流(7)を添加
する。
エタンに富む、添加された前記ガス(7)は、周囲温度
で導入されてもよく、または流出物の温度以下の温度で
予備加熱されてもよい。どちらの場合にも前記添加ガス
(7)は、流出物の温度を下げる役目を果たし、その際
流出物の温度以下の温度の混合物を生じる。この混合物
の温度は、メタンと前記添加ガスとの仕込原料の温度、
および分子状酸素の当初割合を調節して制御することが
できる。熱分解反応器(8)中の混合物(流出物と前記
添加ガス)の滞留時間は、混合物の温度および所望の熱
分解の苛酷さによって決定される。熱分解反応は、接触
物質の不存在下、あるいは接触物質、例えばメタンの選
択的酸化に関して知られたものの1つの存在下に実施さ
れてもよい。
ついで前記流出物が、オレフィン/C+アルカンモル比
が少なくとも0.5になる場所で、反応器(8)の流出
物にプロパンに富むガス流(9)を添加する。添加され
るこのガス流(9)は、周囲温度で導入されてもよく、
または流出物の温度以下の温度で予備加熱されてもよい
。どちらの場合にも前記添加流(9)は、流出物の温度
を下げる役目を果たし、その際流出物の温度以下の温度
の混合物を生じる。前記混合物は、熱分解反応器(■0
)を通過する。ここにおいてこれの滞留時間は、その温
度および所望の熱分解の苛酷さによって決定される。熱
分解反応は、接触物質の不存在下、あるいは接触物質、
例えばメタンの選択的酸化に関して知られたものの1つ
、あるいはプロパンの脱水素に関して知られたものの1
つの存在下に実施されてもよい。
反応器(10)の流出ガスを急冷しくII)、そのまま
使用したいならば排出する(12)。同様にこれを再循
環してもよい(13)。その際、前記ガスを様々な分別
に付すのも多くの場合有利である。
例えばニ ーバージ。これによってガス、例えばH2、He s 
N 2またはCOの蓄積を防ぐことができる; アミン洗浄。これによってCO2を除去することができ
る; 一メタネーション。これによってCOおよびHつをCH
4およびH,Oに転換することができる。
これらの分別は、全体として装置(14)によりて表わ
されている。分離されたガスは管路(15)を経て除去
される。未転換の炭化水素、エチレンおよびプロペンを
含む残存ガスは、管路(16)を経て分離器(1)に送
られる。
分離器(1)から管路(4)を経て来るC +炭化水素
は、下記の様々な分別に付される。例えばニ ーCCおよびC+フラクションを分 134 離しつる低温で、加圧下、凝縮による分別−一硫酸中の
吸収、オレフィンの液体燃料(例えばガソリンおよび/
またはガスオイル)へのオリゴマー化、またはオレフィ
′ンをCC2ゝ 3 およびC゛アルカンから分離しうる二量化反応;および
/または 一オレフィンとC2、C3およびC+アルカレとの分離
を可能にする、当業者によく知られた方法のあらゆる組
合わせ。
これらの分別は、全体として装置(17)および(20
)によって表わされている。分離器(1)から来るC 
+炭化水素に富むガスフラクションを、管路(4)を経
て分離器(17)に送る。プロパンに富むガスフラクシ
ョンを、装置(17)で分離し、これを管路(9)を経
て、熱分解反応器(10)へ送る。飽和されないCおよ
びC+炭化水素に4 富むガスフラクションを、導管(18)を経て装置(1
7)から排出する。C2炭化水素に富むガスフラクショ
ンを、装置(17)で分離し、これを管路(19)を経
て、分離器(20)へ送る。ここでエタンに富むガスフ
ラクションを、エチレンに富むガスフラクションから分
離する。ついでエタンに富むガスフラクションを、管路
(7)を経て、熱分解反応器(8)へ送る。エチレンに
富むガスフラクションを、導管(21)を経て装置(2
0)から排出する。
管路(22) (23)から、特に分子状酸素の転換率
およびオレフィン/C+アルカンモル比を測定するため
に、試料を採取することができる。
本発明による方法において使用される反応器の型がどん
なものでも、前記方法の工程(2)(5)および(7)
のために、別々の反応区域を用いることができるが(第
1図)、あるいは3つの連続する反応帯域を含む単一の
区域を用いるだけでもよい(第2図)。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の実施例を示すフローシー
トである。 以上

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メタン、エタンおよびプロパンを含む天然ガスか
    らのオレフィンの製造方法において、(1)天然ガスを
    2つのフラクション、すなわちメタンリッチになった第
    一ガスフラクションと、メタンよりも高級な炭化水素リ
    ッチになつた第二ガスフラクションとに分離すること、
    (2)接触物質の存在下、分子状酸素によって、メタン
    リッチになった第一ガスフラクションを選択的に酸化し
    て、主生成物としてC_2炭化水素と水とを含む流出物
    を形成すること、(3)メタンよりも高級な炭化水素リ
    ッチになった第二ガスフラクションを、2つの新たなフ
    ラクション、すなわちプロパンリッチになった第一ガス
    フラクションと、エタンリッチになった第二ガスフラク
    ションとに分離すること、(4)分子状酸素の少なくと
    も約80容量%が工程(2)で既に消費されてしまって
    いる時、工程(3)から来る、エタンリッチになった第
    二ガスフラクションと、工程(2)の流出物とを混合す
    ること、(5)工程(4)から生じる混合物を熱分解す
    ること、(6)工程(5)の流出物が少なくとも0.5
    のオレフィン/C_2^+アルカンモル比を有する時、
    工程(3)から来るプロパンリッチになった第一ガスフ
    ラクションと、工程(5)の前記流出物とを混合するこ
    と、および(7)工程(6)から生じる混合物を熱分解
    すること、 を特徴とする方法。
  2. (2)工程(4)に先立ち、工程(3)から来る、エタ
    ンリッチになった第二ガスフラクションと、天然ガスに
    由来しない、エタンリッチになったガスとを混合する、
    請求項1による方法。
  3. (3)工程(6)に先立ち、工程(3)から来る、プロ
    パンリッチになった第一ガスフラクションと、天然ガス
    に由来しない、プロパンリッチになったガスとを混合す
    る、請求項1または2による方法。
  4. (4)工程(2)において、酸素がメタン1モルあたり
    、約0.001〜0.4モルの割合にある、請求項1〜
    3のうちの1つによる方法。
  5. (5)工程(4)の混合は、分子状酸素の少なくとも9
    5容量%が工程(2)で既に消費されてしまっている時
    に実施される、請求項1〜4のうちの1つによる方法。
  6. (6)工程(2)(5)および(7)が、温度約650
    〜約1200℃、圧力約1〜約100バールで実施され
    る、請求項1〜5のうちの1つによる方法。
  7. (7)工程(2)の接触物質が、下記式で表わされる、
    請求項1〜6のうちの1つによる方法:T_aLn_2
    O_b_−_c(CO_3)_c(式中Tは、少なくと
    も1つのアルカリ土金属を表わし、Lnは、少なくとも
    1つの希土類金属を表わし、a=0.001〜1,00
    0、b=3+a、c=0.1〜bである)。
  8. (8)工程(2)の接触物質が、下記式で表わされる、
    請求項1〜6のうちの1つによる方法:T_aM_dL
    n_2O_e_−_f(CO_3)_f(式中Tは、少
    なくとも1つのアルカリ土金属を表わし、Lnは、少な
    くとも1つの希土類金属を表わし、Mは1つまたは複数
    の第IVA族の金属を表わし、a=0.001〜1,00
    0、d=0.001〜2、e=3+a+2d−z、f=
    0.1〜e、z=0〜0.5dである)。
  9. (9)工程(7)の流出物を分別して、二酸化炭素を除
    去するようにし、ついでこの流出物をメタン化に付し、
    最後に、生じたガス流出物を再び工程(1)に送る、請
    求項1〜8のうちの1つによる方法。
  10. (10)エチレンおよびプロパンの製造のための、請求
    項1〜9のうちの1つによる方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019202945A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 三菱重工業株式会社 反応器及びオレフィンの製造方法
WO2023068907A1 (ko) * 2021-10-22 2023-04-27 서강대학교산학협력단 올레핀 제조 반응 장치 및 제조 공정

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