JPH03219622A - シリコン薄膜及びその製造方法 - Google Patents

シリコン薄膜及びその製造方法

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JPH03219622A
JPH03219622A JP2013545A JP1354590A JPH03219622A JP H03219622 A JPH03219622 A JP H03219622A JP 2013545 A JP2013545 A JP 2013545A JP 1354590 A JP1354590 A JP 1354590A JP H03219622 A JPH03219622 A JP H03219622A
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silicon thin
film
hydrogen
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Application number
JP2013545A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Tanaka
田中 一宜
Akihisa Matsuda
彰久 松田
Mitsuo Matsumura
松村 光雄
Hideo Yamamoto
英雄 山本
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Tonen General Sekiyu KK
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Tonen Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 の1 本発明は、シリコン薄膜及びその製造方法に関し、さら
に詳しく述べると、任意の基板上にプラズマ雰囲気下で
成膜した低抵抗のシリコン薄膜及びその製造方法に関す
るものである。
の     び  ゛   べき シラン(SiH,)にドーパントガスを混合したものを
原料ガスとし、プラズマ雰囲気下で任意の基板上にシリ
コン薄膜を製造する方法は周知である。従来のこの種の
方法で成膜したシリコン薄膜は完全な非晶質である。非
晶質膜については、そのX線回折像はハローパターンを
示し、そしてこの非゛晶質のシリコン薄膜半導体の電気
伝導度は、N型膜で最大10−”Ω−1c m −j程
度、P型膜で10−1Ω−’cm−’程度であり、電気
伝導度の温度依存性より求めた活性化エネルギーも、P
型膜及びN型膜ともに0.2eV程度とかなり太き(、
金属とのオーミック性が良いフェルミ準位が十分に縮退
したP0型又はN0型膜になっているとはいい難い(例
えばフィロソフィカル・マガジン[PHILO3OP)
IICAL MAGAZINEI 33.935(19
76)参照)、特にP型膜の場合、高電気伝導度にすれ
ばするほど光学的バンドギャップ(光学的禁制帯幅)が
大幅に縮まってくる(例えばフィジカル・レヒュー[P
HYSICAL REVIEW ]  l 9.204
1 (1979)参照)、このため、特に太陽電池を目
的としたP−N接合半導体素子或はP−I−N接合半導
体素子を製造した場合、P層膜についていえばP層膜の
光学的バンドギャップが狭まるため、窓側2層から入射
した光が接合部の活性層(P/N又はP/I界面)に到
達する前にP層で吸収されてしまうとともに、接合部か
へテロ接合となり、ポテンシャル障壁高さが低くなるた
め開放端電圧が下がってしまう、他方N層についていえ
ば、金層とのオーミック接合が良くないと同時に直列抵
抗が高いためフィルファクタ(効率の曲線因子)が下が
ってしまう、これらのことは、結局、光のエネルギー変
換効率が低下することを意味する。
一方、シラン(SiH,)のCV D (Chemic
alVapor Deposition)等による多結
晶薄膜は、電気伝導度は高いものの光学的バンドギャッ
プ(光学的禁制帯幅)は1.2eV程度であり、太陽ス
ペクトルに十分適合していない、また、存在する結晶粒
塊界面が電子正孔対の再結合点となるばかりでなく、電
流漏洩の原因ともなる。
従って、本発明の目的は、電気抵抗が小さ(、光学的バ
ンドギャップ(光学的禁制帯幅)が十分大きく、非晶質
シリコン薄膜の長所と多結晶シリコン薄膜の長所を併有
したようなシリコン薄膜を提供することである。
本発明の他の目的は、特定の範囲の大きさの結晶粒子を
有し、電気伝導度が大きく、且つ光学的バンドギャップ
の大きいシリコン薄膜を提供することである。
本発明の他の目的は、従来製造困難であった電気伝導度
が大きく、且つ光学的バンドギャップが大きく、しかも
ドーピング効果の優れたP型シリコン薄膜を提供するこ
とである。
本発明の更に他の目的は、従来製造困難であった電気伝
導度が大きく、且つドーピング効果の優れたN型シリコ
ン薄膜を提供することである。
本発明の更に他の目的は、任意の基板上に、プラズマ雰
囲気下で低抵抗で光学的バンドギャップの大きいシリコ
ン薄膜を製造する方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、非晶質中に特定の割合で微結
晶を有し、電気伝導度が大きく、且つ光学的バンドギャ
ップの大きいシリコン薄膜を提供することである。
本発明に従って製造されるシリコン薄膜は、主として、
シリコン原子;フッ素、塩素、臭素及び沃素の群から選
択された少なくとも一種の元素;水素;並びに不純物元
素を含有してなるシリコン薄膜であるが、その原子配列
の規則性、すなわち薄膜構造に大きな特徴があり、非晶
質層の中に微結晶部分が混在分散していることが顕著な
特徴である。特に、本発明によれば、水素濃度(水素含
有量)は0〜8atm%(原子%)、好ましくは2〜5
atm%の範囲内とされ、又、微結晶粒子の含有量は8
0〜100vo 1%(体積%)の範囲内とされる。
要約すると、本発明のシリコン薄膜は、基板と、該基板
上に成膜された薄膜とを有し、前言己薄膜は、主として
、シリコン原子と、0〜8atm%、好ましくは2〜5
atm%の水素と、フッ素、塩素、臭素及び沃素の群か
ら選択された少なくとも一種の元素と、不純物元素とを
有しており、非晶質相中に80〜100%の微結晶粒が
分散されたことを特徴とする。
すなわち、X線回折を行なうと、通常のプラズマ雰囲気
下で製造した非晶質シリコン薄膜は、幅広いなだらかな
ハローパターンを有し、シャープなピークが認められな
いスペクトルを示し、他方、化学蒸着及び高温アニール
等で製造した多結晶シリコン薄膜は、シリコンの結晶格
子に由来する明確な強いピークを有するスペクトルを示
す。
一方、本発明者らは、微結晶粒が非晶質相中に分散され
たシリコン薄膜は、ハローパターンの上にシリコン結晶
格子に由来すると推定される微弱なピークを5L(Il
1)又はSi (220)の近傍に示すことを見出した
。シリコン薄膜中の微結晶の平均粒径は、前述のピーク
の半値幅からシェラ−(5cherrer)の式を用い
て計算することができ、約30Å以上約500Å以下で
ある。この粒径範囲の微結晶は、通常の太陽光の波長域
では光学上阻害物となることがな(、かつ電気伝導度を
上昇させ得るごとき範囲のものである。
平均粒径が約30Å以下の微結晶は存在し難く、結晶と
しての特性を喪失して非晶質化し、方、約500Å以上
の平均粒径の微結晶は多結晶化し、非晶質相と結晶粒と
の境界で光の干渉が生ずるものと推定され、この結果光
学的バンドギャップを狭めずに電気抵抗を低下させるこ
とができない、従って、電気抵抗が低く、且つ光学的バ
ンドギャップの広いシリコン薄膜の好ましい平均粒径範
囲は、約100Å以上約500Å以下であり、より好ま
しくは約150Å以上約400Å以下である。
又、非晶質中に存在する微結晶の割合は、シリコン薄膜
のX線回折像のピーク高さ及びピークの半値幅から推算
することができる。従って、本発明によれば、上述のよ
うに、非晶質中の微結晶の割合は80〜100vo1%
の範囲とされる。
本発明者らは、微結晶の割合が約80vo 1%以上で
且つ薄膜中の水素含有量が約8atm%以下となった場
合には、薄膜の結晶化度が増大し、高い電気伝導度を得
ることができることを見出した0本発明は斯る新規な知
見に基づきなされたものである。
本発明によれば、約lXl0’Ω−’c m −’以上
の電気伝導度を有したN型シリコン薄膜及び約lXl0
°Ω”’c m−’以上の電気伝導度を有したP型シリ
コン薄膜が得られる。一方、微結晶の割合が約80vo
 1%以下となると、電気伝導度は、N型シリコン薄膜
に対しては6x10°Ω−1am−’より少なくなり、
P型シリコン薄膜に対しては5X10”’Ω−’cm−
’より少な(なるまで減少する。
本発明によるシリコン薄膜においては、前述のごとく非
晶質層中に微細な結晶粒が存在することが、以下に説明
する非晶質としてのシリコン薄膜の長所、すなわち、光
学的バンドギャップを十分大きく保持していること、及
び多結晶シリコン薄膜の長所、すなわち電気伝導度が著
しく大きいことを合わせ保有することに密接に作用して
いるものと推定される。
本発明に従ったシリコン薄膜において、ドーピングされ
る不純物元素として種々のものが使用されるが、それが
リン、ヒ素等の元素周期律表第V族の場合は、N型半導
体の特性を有するシリコン薄膜が得られ、他方、ホウ素
、アルミニウム等の元素周期律表第■族の場合は、P型
半導体の特性を有するシリコン薄膜が得られる。前者の
シリコン薄膜は、電気伝導度が約I X I O’ Q
−’cm−’以上となることが、他方、後者は、約I 
X I O’Ω−’cm−’以上となることが特徴であ
る。同様のドーピングにおいて、電気伝導度の活性化エ
ネルギーが約0.1eVよりも小さくなり、多くは、約
0.05eV以下となり、ドーピング効率が良く、フェ
ルミ準位が十分に縮退し、金属とのオーミック接合性の
優れたN型及びP型シリコン薄膜が得られることも特徴
である。また、本発明によるシリコン薄膜は、N型、P
型ともに、ドーピングによっても光学的バンドギャップ
が十分大きく保持されており、多結晶質の約1.2eV
に比べ、約1.5eV以上、通常1.7eV〜1゜8e
Vとかなり大きい値を有し、また、特にP型薄膜におい
ては、従来得られなかった高電気伝導度と光学的バンド
ギャップの優れた特性を同時に有するものである。これ
らの効果も、本発明にて得られるシリコン薄膜が、完全
な非晶質でなく、完全な多結晶でもなく、特に、微結晶
粒が非晶質相中に80%以上分散されている新規な結晶
構造のシリコン薄膜であることを証するものである。
次に、本発明に係るシリコン薄膜の製造方法について述
べると、まず、シランSiH4又はハロゲン化シラン5
i)1.〜sXa〜1 (x:ハロゲン元素)のいずれ
か、又はその2種以上の混合ガスを水素ガスで50:l
〜100:1の高割合で希釈したものにドーパントガス
が所定の割合で混合されるが、この混合希釈の順序は特
に限定されるものではない、この混合ガスに反応圧力(
成膜圧力)5〜1Otorrで0.1〜0.5W/cr
rrのプラズマ放電電力密度の電力を投入してプラズマ
状態とし、その中におかれた基板(ガラス、プラスチッ
ク又は金属等)上に成膜すれば、ドーパントである不純
物原子が効果的に4配位でシリコンネットワーク内に組
み込まれ、光学的バンドギャップを狭めることなく高電
気伝導度のシリコン薄膜が形成される。ここでシランS
iH4を水素で50〜100:lといった高割合で希釈
する目的は、高反応圧力、低投入電力にて成膜速度を制
御するためである。
更に詳しく説明すれば、本発明のシリコン薄膜を製造す
るには、水素の希釈割合(S i H,/H1)は11
50−1/100に、反応圧力(成膜圧力)は5〜10
tOrrに、又、投入電力(陰極電力密度)は0.1〜
0.5W/cm”の範囲に制御される。もしシリコン薄
膜を0.8〜1.6W/cm”といったような高電力で
且つ1torr以下の低い反応圧力にて製造したならば
、分解イオン種(SiHx”及びH”)や電子などの高
エネルギーを有する粒子が成膜表面に衝突し、それによ
って微結晶の割合が約80%以下となる。
これに対して、本発明によれば、イオン及び電子の衝突
を減少させ且つ非晶質相中の微結晶の割合を増大させる
ために、成膜圧力を1桁程度増大させ、又、陰極電力密
度は約0.5W/Cm”未満にまで減少される。
更に説明すれば、シラン又はハロゲン化シランのいずれ
か、又はその2種以上の混合ガスを水素ガスにて、希釈
ガスの原料ガスに対する割合が50:1以上、好ましく
は50:1〜100:1゛の割合で希釈される。もしこ
の希釈割合が50:1に達しない場合には微結晶を所望
の割合にて生成することができない、即ち、シリコン薄
膜の結晶化度を増大させるためには、薄膜表面における
水素濃度を増大させることが必要とされる。水素希釈率
が50:1を越えると本発明の目的を達成することがで
きる。
このような条件で製造した膜のX線回折像は、微結晶粒
が非晶質の中に混在していることが観測され、そしてこ
のような微細な結晶粒の存在が、非晶質としての膜の光
学的特性を賦与しながら電気抵抗を著しく低下させてい
るものと推定される。斯かる微結晶粒の粒子径は、X線
回折像によれば約100人〜約500人の範囲のもので
あり、特に、約150人〜約400人の範囲のものであ
る。
以下図面を参照して、本発明のシリコン薄膜の膜特性及
び当該シリコン薄膜の製造方法の実施例について説明す
る。
第1図において、混合容器1を含めた全装置系を油回転
ポンプ2及び油拡敞ポンプ3を使って約10−”tor
rの真空度まで真空にし、つぎにシランボンベ4及び水
素ボンベ5、さらにドーパントガスボンベ6又は7より
ガスを混合容器1に所要の割合で導入し、混合する。混
合されたガスを流量計8を通して真空容器9中に一定流
量で導入する。メインバルブlOで操作して真空容器9
中の真空度を真空計11で監視しながら所要の圧力に維
持する。高周波発振器12で電極13及び13’間に高
周波電圧を印加してグロー放電を発生させる。基板15
はヒーター14で加熱された基台上に載置され、ヒータ
ーで所要の温度に加熱されており、この基板15上にド
ープされた水素化シリコン薄膜が成膜される。
第1表に、従来の非晶質薄膜(以後「従来の非晶質膜」
という。)及び非晶質相中に微結晶粒が80%以下分散
されたシリコン薄膜(以後「従来の混相膜」という、)
の製造法の実施例、並びに生成された膜の特性を示す。
第2表は、本発明に従った膜を製造する方法及び生成さ
れた膜の特性を従来の製造法及び膜との対比においてま
とめたものである。
第1表において、No、  1〜No、 8は従来のP
型非晶質膜であり、No、 9〜No、12は従来のP
型混相膜であるe No、13〜No、17及びNo。
19で示される試料は従来のN型非晶質膜であり、No
、18及びNo、 20〜No、 22で示される試料
は従来のN型混相膜であり、No、23で示される試料
はI型混相膜である。又、第1表は、成膜条件及び膜特
性を示している。
一方、第2表で、No、30及びNo、31で示される
試料は、本発明の製造法にて作製されたP型シリコン薄
膜の実施例である。この実施例においては、シラン(S
 I H,)が水素で、水素対シランが100:1の割
合にて希釈され、5゜0torrといった高反応圧力で
、0.2W/cm2の低電力が投入されている。No、
32及びNo、33に示される試料は本発明に従って製
造されたN型シリコン薄膜であり、成膜条件及び膜特性
が示されている。このNo、32及びNo、33におい
ては、シラン(S i H−)が水素ガスによって、水
素対シランが80:lの割合にて希釈され、5.0to
rrといった高反応圧力で、0゜2W/cm”の低電力
が投入されている。
各実施例にて、非晶質相と微結晶相が混合した層中の微
結晶粒の含有量は、次の手順にて測定した。
先ず、試料は、アニールに先立って、X線回折にて得ら
れたピーク高さからその値を求めた0次に、該試料は温
度700℃、1時間にてアニールを行った。X線回折に
て得られた約2θ=27゜〜28°のピーク高さを基準
として、つまり100%として用いた。微結晶の体積割
合をアニール前のピーク高さのアニール後のピーク高さ
に対する割合として計算した。
第2図は、本発明に従って製造されたシリコン薄膜の電
気伝導度をドーパントガス濃度の関数として示すもので
ある。第2図中曲線A及びBは、従来の製造法にて、約
03IW/crrrの陰極側プラズマ放電電力密度(投
入プラズマ放電電力/陰極側電極面積)にて成膜したと
きの従来のP型及びN型非晶質膜の電気伝導度を示す0
点9及び10は、試料N009及び10の従来のP型混
相膜の電気伝導度で、成膜条件は、シラン(S i H
4)を水素で30倍に希釈し、すなわちSiH+:H,
=1:30の混合ガスを用い、ドーパントとしてジポラ
ン(B*H6)をシランに対して2%(体積基準)混合
したものを原料ガスとして、プラズマ放電電力密度をそ
れぞれ0.8W/crd及び1.6W/cnfとしたも
のである。
第2図の点18及び20は、試料No、1B及び20の
N型シリコン薄膜の電気伝導度で、成膜条件は、シラン
な水素で10倍に希釈し、すなわちSiH,:Hx =
l :10の混合ガスを用い、ドーパントとして点18
は五フッ化リン(PF@)を1%(体積基準)混合した
もの、点20はホスフィン(PH,)を4500ppm
 (体積基準)混合したものを原料ガスとし、電力密度
をそれぞれ0.8W/crrr及び1.6W/crrf
としたものである。
第2図の点30及び31は、本発明の方法にて製造した
P型シリコン薄膜の電気伝導度で、成膜条件は、シラン
(SiH4)を水素で100倍に希釈し、すなわちSi
H,:H,=l : 100の混合ガスを用い、ドーパ
ントとして点30はジボラン(BtHs)を2000p
pm (体積基準)混合したもの、点31はジポラン(
Bz)Ig)を5000ppm (体積基準)混合した
ものを原料ガスとし、反応圧力5.otorrにてプラ
ズマ放電電力密度を0.2W/crrrとしたものであ
る。第2図の点32及び33は、本発明の方法にて製造
したN型シリコン薄膜の電気伝導度で、成膜条件は、シ
ラン(SiH,)を水素で80倍に希釈し、すなわちS
iH4:H,=1 :80の混合ガスを用い、ドーパン
トとして点32はホスフィン(PHs )を2000p
pm (体積基準)混合したもの、点33はホスフィン
(PHiを5000ppm (体積基準)混合したもの
を原料ガスとし、反応圧力5.0torrにてプラズマ
放電電力密度を0.2W/crfとしたものである。
第2図から、本発明にて製造したシリコン薄膜の電気伝
導度が従来の混相膜によるものに比べ少なくとも1桁高
くなっていることが分る。
第3図は、本発明によるシリコン薄膜の電気伝導度の活
性化エネルギーをドーパントガス濃度の関数として示す
ものである。第3図中曲線A及びBは従来の非晶質膜の
活性化エネルギーを表す。
点9.10.18及び20はそれぞれ試料No。
9.10% 18及び20の従来の混相膜の活性化エネ
ルギーを表す0点30.31.32及び33は本発明に
より製造された膜の活性化エネルギーを表し、成膜条件
は、それぞれ第2図中の点30.31.32及び33に
対応する。第3図は、本発明のシリコン薄膜の電気伝導
度の活性化エネルギーが十分小さく、金属とのオーミッ
ク性の良いフェルミ準位が縮退したP°型又はN°型膜
であることを証明している。
第2表 試料番号 ガス組成(容量比) 30        31       32Sil1
4/H2−L/100  Lへ00  5La4/a2
−1/θOl/80丑 1/1()O ガス流量(SCCM) 陰極側電力密度(W/cm2) 基板温度(”C) 成屓圧力(torr) 膜  厚(pm) 成膜速度(入Aec) 電気伝導度(Ω−’cm”) 0 0.2 50 5.0 O195 0,33 6,8x100 0 0.2 50 5.0 0.80 0.25 1JxLo” 0 0.2 50 5.0 O085 0,27 1,2xlo2 0 0.2 50 5.0 166SPJL) 1.0 0.25 1xlo”3 0.030 0.021 1.76 1.74 結晶粒粒子径(入) 80 50 0.015 L、74 80 0.012 1.75 00 0.27 1.76 50 0 5 5 5 等電−タイブ P型 P型 N型 N型 エフ 116− 第4図は、本発明よりなるシリコン薄膜中のホウ素濃度
及びリン濃度をそれぞれSIMS法及びEDMA法によ
り測定し、ドーパントガス濃度の関数として示したもの
である。第4図中曲線A及びBは従来の製造法により製
造された従来の非晶質膜を表すもので、第2図中の曲線
A及びBに対応する成膜条件にて作製されたものである
。第4図の点9.10,18及び20はそれぞれ試料N
o、 9.1O118及び20の従来の混相膜を表す。
第4図は、本発明よりなるシリコン薄膜中のホウ素濃度
及びリン濃度が従来の非晶質膜に比べて少ないことを示
しており、本発明の膜がきわめて優れた特性を有し、本
発明による製造法がきわめてドーピング効率の良い方法
であることを証明している。
第5図は、本発明よりなるP型シリコン薄膜の光学的バ
ンドギャップをドーパントガス濃度の関数として示した
。ここで光学的バンドギャップは4F−「五−uoc 
(hυ−Eo )より求めたものである。ここで、αは
光吸収係数、hυは入射光子エネルギー(eV) 、E
oは光学的バンドギャップである。第5図中の曲線Aは
従来の非晶質膜によるもので、第2図中の曲線Aに対応
したものであり、ホウ素濃度の増加とともに光学的バン
ドギャップが減少してい(、一方、点30及び31は本
発明よりなるシリコン膜についての測定値で、成膜条件
はそれぞれ第2図中の点30及び31に対応している。
第5図は、本発明によるP型シリコン薄膜が、光学的バ
ンドギャップが縮まることなく高電気伝導度を有すると
いうことを示している。
第6図は、本発明に係るシリコン薄膜の赤外線吸収スペ
クトルの一例を従来のものとの対比において示す。第6
図において曲線Aは試料No。
33にて示される本発明のシリコン薄膜であり、曲線B
は試料No、18にて示される従来の混相膜である。
第6図にて、本発明の膜中の水素含有量は5atm%以
下であるが、従来の混相膜においては約10atm%で
あることが明らかである。
第7図は1本発明と従来のシリコン薄膜のラマンスペク
トルを示す0曲線Aは試料No、33で示す本発明のシ
リコン薄膜であり、曲線Bは試料N018で示す従来の
混相膜であり、曲線Cは試料No、16で示す従来の非
晶質膜である。
第7図にて、本発明に従ったシリコン薄膜は従来のもの
に比較すると、波数520cm−に微結晶相の強いピー
クを有していることが明瞭に観察される。これは、本発
明に係るシリコン薄膜が80%以上の結晶化度を有して
いることを意味する。従来の曲線Bで示される混相膜の
結晶化度は約55%であった。
1豆立豆1 以上説明したように、本発明によればドーピング効率が
高く、高電気伝導度を有するP型シリコン薄膜又はN型
シリコン薄膜を提供でき、その応用範囲はきわめて広(
、特にP型シリコン薄膜は、光学的バンドギャップ(光
学的禁制帯幅)を縮めることな(高導電性を有するもの
が得られるので、太陽電池等に用いるときわめて有用で
ある。それゆえ、本発明は電子産業に利用してその効果
はすこぶる大きい。
又、上記説明にて本発明は、高電気伝導度を有したP型
及びN型シリコン薄膜に関連して説明したが、本発明は
これらのシリコン薄膜に限定されるものではなく、ドー
ピングされていない、つまり1型シリコン薄膜をも好適
に且つ効率よ(提供し得るものであり、従来のものに比
較すると優れた特性を有している(第2表の試料No、
34(本発明)を従来例の試料No、23との対比にて
参照せよ)。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のシリコン薄膜の製造方法を実施する
装置を示す概略線図である。 第2図〜第5図は、本発明にて得られたシリコン薄膜の
緒特性を示すグラフである。 第6図は、本発明にて得られたシリコン薄膜の赤外線吸
収スペクトル線図である。 第7図は、本発明のシリコン薄膜のラマンスペクトルで
ある。 l:混合容器 2:油回転ポンプ 3:油拡散ポンプ 4;シランボンベ 5:水素ボンベ 6.7:ドーパントガスボンベ 8:流量計 9:真空容器 10:メインバルブ 11:真空計 12:高周波発振器 13.13′:電極 14:ヒータ 15:基 板 第2図 第3図 82H6/S;H4 PF5 or PH3/SiH4 第5図 B2H6/SiH4 第6図 波 数 (am力

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)基板と、該基板上に成膜された薄膜とを有し、前記
    薄膜は、主として、シリコン原子と、0〜8atm%の
    水素と、フッ素、塩素、臭素及び沃素の群から選択され
    た少なくとも一種の元素と、不純物元素とを有しており
    、非晶質相中に約80〜100%の微結晶粒が分散され
    たことを特徴とするシリコン薄膜。 2)シランSiH_4若しくはハロゲン化シランSiH
    _0_〜_3X_4_〜_1(X:ハロゲン元素)のい
    ずれか、又はその2種以上の混合ガスを原料ガスとし、
    これにドーパントガスを混合し、プラズマ雰囲気下で任
    意の基板上にシリコン薄膜を製造する方法において、成
    膜速度を十分に制御し結晶、非晶質混合層を生成する目
    的で、前記混合ガスを、水素で50対1〜100対1の
    割合で希釈するとともに、5〜10torrの反応圧力
    で、約0.1〜約0.5W/cm^2のプラズマ放電電
    力密度の電力を投入しながら成膜し、水素含有量が0〜
    8atm%であり、非晶質相中に微結晶粒が約80〜1
    00%分散されたシリコン薄膜を製造することを特徴と
    するシリコン薄膜の製造方法。 3)基板と、該基板上に成膜された薄膜とを有し、前記
    薄膜は、主として、シリコン原子と、0〜8atm%の
    水素と、フッ素、塩素、臭素及び沃素の群から選択され
    た少なくとも一種の元素とを有しており、非晶質相中に
    約80〜100%の微結晶粒が分散されたことを特徴と
    するシリコン薄膜。 4)シランSiH_4若しくはハロゲン化シランSiH
    _0_〜_3X_4_〜_1(X:ハロゲン元素)のい
    ずれか、又はその2種以上の混合ガスを原料ガスとして
    、プラズマ雰囲気下で任意の基板上にシリコン薄膜を製
    造する方法において、成膜速度を十分に制御し結晶、非
    晶質混合層を生成する目的で、前記原料ガスを、水素で
    50対1〜100対1の割合で希釈するとともに、5〜
    10torrの反応圧力で、約0.1〜約0.5W/c
    m^2のプラズマ放電電力密度の電力を投入しながら成
    膜し、水素含有量が0〜8atm%であり、非晶質相中
    に微結晶粒が約80〜100%分散されたシリコン薄膜
    を製造することを特徴とするシリコン薄膜の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5280060A (en) * 1990-08-02 1994-01-18 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic resin composition containing a fluidity modifier

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5280060A (en) * 1990-08-02 1994-01-18 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic resin composition containing a fluidity modifier

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