JPH03216281A - 非移行式プラズマ切断トーチ - Google Patents
非移行式プラズマ切断トーチInfo
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
、狭い切り代で安定した切断が可能な非移行式プラズマ
切断トーチに関する。
ジェット発生装置の原理図を第6図に示す。図中、■は
棒状陰極、2は陽極ノズル、3はシールドキャップ、4
はプラズマジェットフレーム、5は被切断材、6はプラ
ズマ発生用ガス、7は陽極ノズル冷却用空気またはガス
で、プラズマジェット発生トーチ10は棒状陰極1、陽
極ノズル2およびシールドキャップ3から構成され、プ
ラズマ電源8により棒状陰極1と陽極ノズル2との間に
直流電圧が印加される。9は高周波発生装置であり、こ
の高周波発生装置の助けにより棒状陰極1と陽極ノズル
2との間に発生したアークは、陽極ノズル2のノズル孔
2a壁面とノズル孔2aに流れるプラズマ発生用ガス6
とで狭搾された高温プラズマ流となり、プラズマジェッ
トフレーム4としてノズル孔先端部から噴出する。この
際、陽極ノズル2はアークで加熱されるが、2kW以下
程度の小容量のプラズマジェット発生装置では、陽極ノ
ズル冷却用空気またはガス7を陽極ノズル2とシールド
キャップ3との間に流すことにより陽極ノズル2を冷却
する方法がとられる。非移行式プラズマ切断では、前述
したプラズマジェットフレーム4により被切断材5を切
断するものであり、金属および非金属の両方に適用され
る。
しては、陽極ノズルと棒状陰極を覆った陰極スリーブノ
ズルとの間にプラズマ発生用ガスを流す二重ノズル構造
で、ノズル孔径dio.1〜0.3mmφ、ノズル孔長
さL;約IMとしたものがある。
い移行式プラズマ切断では、ノズルはプラズマアークの
狭搾のみを目的として使用されるため、ノズル孔径が小
さく、また陰極からノズルを経由して陽極の被切断材へ
とアークが発生する、いわゆるダブルアーク現象を防止
する必要からノズル孔長さの比較的短いノズルが一般に
使用されており、プラズマ電流容量50A以下の市販国
産品(@日本溶接協会、ガス溶断部会、プラズマ分科会
編、市販国産プラズマ切断機製品紹介(昭和61年度)
による)では、ノズル孔径d ; 0.6〜1.2鵬φ
、ノズル孔長さL;約2Mとなっている。
マアーク溶接用チップにおいて、ノズル孔長さLをノズ
ル孔径dで除いた値L/dを0.3≦L/d≦0.8と
した例が記載されている。
うな非移行式プラズマ切断トーチ10では、切断能力に
影響を及ぼすプラズマジェットフレーム4の形状を制御
する陽極ノズル2のノズル孔径d、ノズル孔長さLの選
定が適切でない場合、以下に述べるような不都合を生じ
る。
を小さく、Lを短くすると、第6図に示すように陽橿点
Aが陽極ノズル2のノズル孔先端部に吐出し、プラズマ
ジェットフレーム4をノズル孔2a壁面によって狭搾す
る効果が少ないためにプラズマジェットフレーム4の狭
搾が不充分となり、被切断材5の切り代が大で、かつd
が小さいためにプラズマ発生用ガス6の流量が減少し、
切断能力が低下する。さらに、プラズマ発生用ガス6と
して、酸素ガス、空気などの活性ガスを使用した場合、
陽極点Aが陽極ノズル2のノズル孔先端部に吐出してい
ると、陽極点部位であるノズル孔先端部の消耗が著しく
、ノズル先端孔径が拡大するために切断性能が安定しな
《なる。また、前述した非移行式プラズマ切断トーチの
従来例のようにdを極小にした場合には、陽極ノズル2
の消耗くずでノズル孔2aが塞がれるため、切断性能が
不安定になりやすく、実用的でない。
ようにdを大きく、Lを短くすると、陽極点Aが陽極ノ
ズル2のノズル孔先端部に吐出して、プラズマジェント
フレーム4の狭搾が不充分となり、被切断材5の切り代
が大で、かつ切断能力が低下する。切断能力の向上策と
してプラズマ発生用ガス6の流量を増加すると、ますま
す陽極点Aが陽極ノズル2のノズル孔先端部に吐出しや
すくなり、プラズマ発生用ガス6に活性ガスを使用した
場合、陽極部位の消耗による陽極ノズル2の変形で切断
性能が安定しなくなる。
能であり、かつLが長いために陽極ノスル2のノズル孔
先端部から噴出するプラズマジェットフレーム4が相対
的に短くなるので、切断能力が低下する。
力が弱まり、フレーム径が大きくなるため、被切断材5
の切り代が大で、かつ切断能力が低下する。
プラズマジェットフレームの狭搾と(3) 陽極点の安定形成を損うことなく、被切断材の切り代を
小さくできる非移行式プラズマ切断トーチを提供するこ
とを目的としている。
ガスにより冷却される陽極ノズルと該陽極ノズルにより
覆われた棒状陰極とを具備し、該棒状陰極の周囲にプラ
ズマ形成用ガスを流し、棒状陰極と陽極ノズルとの間に
発生したアークをプラズマジェットフレームとして陽極
ノズルのノズル孔先端部から噴出させる非移行式プラズ
マ切断トーチにおいて、陽極ノズルのノズル孔径dを0
.7mm≦d≦1.0mmとし、かつノズル孔長さLを
ノズル孔径dで除した値L/dを7≦L/d≦12とし
たものである。
よりプラズマジェットフレームを適度に狭搾し、かつノ
ズル孔長さLをノズル孔径dで除したL/dを上記範囲
に選定することにより陽極ノズルのノズル孔部に陽極点
を内在させ得るので、極細で高温のプラズマジェットフ
レームをつくることができる。したがって、陽極ノズル
のノズル孔先端部の消耗がないので、切断作業中に被切
断材の切り代が変動したり、大きくなることがない。
活性ガスを使用した場合、陽極点部位の消耗は避けられ
ないが、ノズル孔径dの適切な選定によりノズル孔詰ま
りを防止でき、かつL/dの適切な選定によりノズル孔
先端部の消耗を防止できるので、狭い切り代で安定した
切断を行うことができる. 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
同図において、棒状陰極1の先端部には電子放出に優れ
た陰極材12(ハフニウム,ジルコニウム,トリャ入り
タングステンなど)が埋め込まれており、電子放出面を
形成している。孔径d、長さしのノズル孔2aを有する
陽極ノズル2が絶縁筒11に嵌合され、絶縁筒11によ
って棒状陰極1と陽極ノズル2の軸芯合せがなされてい
る。プラズマ発生用ガス6は、棒状陰極1と絶縁筒11
との隙間を通して陽極ノズル2の内部に供給される。
プ3と絶縁筒l1との隙間を通して陽極ノズル2に接す
る部分に設けたシールドキャップ3の溝から陽極ノズル
2の外周を冷却しながら大気中に放出される。第1図で
はプラズマ発生用ガス6と陽極ノズル冷却用空気または
ガス7とは分離して示しているが、これらを同一の空気
またはガスとすることも可能である。これは、絶縁筒1
1の周壁に孔を設けることで実現され、この場合、空気
またはガスの供給源は同一でよい。
ャップ3と陽極ノズル2とから構成された第1図の非移
行式プラズマ切断トーチは、ノズル孔径dを0.7II
I1≦d≦1.0mmとし、かつノズル孔長さLをノズ
ル孔径dで除した値L/dを7≦L/d≦12とした陽
極ノズル2を具備している.切断作業時には、プラズマ
電源8から直流電圧がこの非移行式プラズマ切断トーチ
の棒状陰極1と陽極ノズル2との間に印加される。高周
波発生装置9の助けにより棒状陰極1と陽極ノズル2と
の間に発生したアークは、陽極ノズル2のノズル孔2a
壁面とノズル孔2aを流れるプラズマ発生用ガス6とで
狭搾された高温プラズマ流となり、プラズマジェットフ
レーム(図示していない)としてノズル孔先端部から噴
出する。この際、陽極ノズル2のノズル孔径dと、ノズ
ル孔長さLをノズル孔径dで除した値L/dが適正値に
選定されているため、プラズマジェットフレームを適度
に狭搾するとともに、第1図に示すように陽極点Aをノ
ズル孔部に内在させ得るので、極細で高温のプラズマジ
ェットフレームをつくることができる。
以下に詳述する. 第2図は、非移行式プラズマ切断トーチによるノズル孔
長さLと切り代の関係を、ノズル孔径dをパラメータと
して示す特性図でプラズマ電流10A1切断速度10c
m/s+in.、プラズマ発生用ガス;エア、の条件で
アクリル樹脂(板厚3−)の切断を行った実測データで
ある。第2図において、領域■は、ノズル孔径dに対し
てノズル孔長さLが短い領域であり、陽極点がノズル孔
先端部に吐出し、プラズマジェットフレームをノズル孔
壁面で狭搾する効果が少なく、ノズル出口方向に広がっ
たプラズマジェットフレームにより切断することになる
ため、切り代が大きくなる。また、この領域では後述す
る第3図の曲線(樽と曲線色)からわかるようにノズル
孔径dの増加に伴い切り代は増大する。頷域■は、ノズ
ル孔径dが小さく、ノズル孔長さLが増加する領域であ
り、後述する第3図の曲線(f)と曲線(檜からわかる
ようにプラズマジエントフレーム長が短《なるため、切
断能力が低下する.また、後述する第4図に示すように
ノズル孔長さLの増加に伴いノズル外周温度が上昇する
。
ジェットフレーム径およびノズル外周温度に強く影響を
及ぼす領域であり、ノズル孔長さLの増加に伴いノズル
孔部の流路抵抗が増大し、プラズマジェットフレームの
噴出力を弱めるために切断能力が低下し、かつノズル外
周温度も上昇する。領域■は、ノズル孔径dが大きすぎ
て、ノズル孔壁面によるプラズマジェットフレームの狭
搾効果が少ないため、ノズル孔径の小さいものと比べて
切り代が大きくなり、またノズル孔径の増加に伴ってプ
ラズマガス量を増さないとプラズマジェットフレームの
噴出力が弱くなるため、切断能力が低下する領域である
。したがって、第2図に示した斜線領域、すなわちノズ
ル孔径dを0.7ams≦d≦1.0一とし、かつノズ
ル孔長さLをノズル孔径dで除した値L/dを7≦L/
d≦12とした領域が適正領域と判断され、本発明の有
効性を実証できた。
た非移行式プラズマ切断トーチのノズル孔長さLとプラ
ズマジェットフレーム長およびフレーム径の関係を、ノ
ズル孔径d1プラズマ電流■,をパラメータとして示す
特性図で、プラズマジェットフレーム長およびフレーム
径を写真撮影(絞りF8、シャッタ速度1/8)L、輝
度の高い部分から求めた結果を図示したものである。
n.) 、陽極ノズル冷却用ガス;窒素(約901!/
■sn.) 、プラズマ電流10Aの条件で実測した、
非移行式プラズマ切断トーチのノズル孔長さLとノズル
外周温度の関係を、ノズル孔径dをパラメータとして示
す特性図である。
ットフレーム長は、陽極点がノズル孔先端部に吐出しな
いし≧51IIII+で長くなる1頃向にあり(曲線(
a). (b), (C)) 、フレーム径はL≧51
IIII1でゆるやかに細径化する(曲線げ),(局.
(5))傾向を示している。また、ノズル孔径dが小に
なると、プラズマジェットフレーム長は短くなる(曲線
(噂,(ハ))傾向にある. 一方、第4図からノズル外周温度は、ノズル孔径dが小
になると上昇し、またノズル孔長さLが増すと上昇する
傾向にある。ノズル外周を空冷またはガス冷却するトー
チ構造では、トーチ構成材料の耐熱温度を考慮すると、
ノズル外周温度の最大許容値は約250゜C程度と考え
られる,これらのことから、ノズル孔径dおよびノズル
孔長さLには実用上の制約条件が出てくる。
を使用したときの陽極ノズルの消耗状況を示す陽極ノズ
ル模式的断面図である。陽極ノズルのノズル孔径dは、
本発明の限定範囲内の0.8閣とし、L/dを2.5と
IOの2種類として陽極ノズルの消耗状況を比較した(
ノズルはいずれも銅製)。L/dが2.5(7≦L/d
≦12の範囲外)の場合、陽極点の発生するノズル孔先
端部で消耗し、ノズル先端孔径の拡大していることがわ
かる。
合、陽極点はノズル孔内部で発生し、その部位での消耗
は認められるが、ノズル孔先端部では消耗が認められな
い。したがって、ノズル孔径dの適切な選定で陽極ノズ
ルのノズル孔詰まりを防止でき、L / dの適切な選
定でノズル孔先端部の消耗を防止できる。
長さLをノズル孔径dで除した値L/dとを適切に選定
することにより、プラズマジェットフレームを適度に狭
搾し、がっ陽極ノズルのノズル孔詰まりおよびノズル孔
先端部の消耗を防止して、安定した長いプラズマジェッ
トフレームが得られるので、従来の非移行式プラズマ切
断トーチにあったような切断作業の中断および粗悪な切
断面の発生がなくなり、作業効率を大幅に向上すること
ができる。
は非移行式プラズマ切断トーチによるノズル孔長さと切
り代の関係を示す特性図、第3図は同じくノズル孔長さ
とプラズマジェットフレーム長およびフレーム径の関係
を示す特性図、第4図は同じくノズル孔長さとノズル外
周温度の関係を示す特性図、第5図は非移行式エアプラ
ズマによる陽極ノズルの消耗状況を示す陽極ノズル模式
的断面図、第6図はプラズマジェット発生装置の原理図
である. 1・・・棒状陰極、2・・・陽極ノズル、2a・・・ノ
ズル孔、4・・・プラズマジェットフレーム、5・・・
被切断材、6・・・プラズマ発生用ガス、7・・・陽極
ノズル冷却用空気またはガス.
Claims (1)
- 1、外周を空気またはガスにより冷却される陽極ノズル
と該陽極ノズルにより覆われた棒状陰極とを具備し、該
棒状陰極の周囲にプラズマ発生用ガスを流し、棒状陰極
と陽極ノズルとの間に発生したアークをプラズマジェッ
トフレームとして陽極ノズルのノズル孔先端部から噴出
させる非移行式プラズマ切断トーチにおいて、陽極ノズ
ルのノズル孔径dを0.7mm≦d≦1.0mmとし、
かつノズル孔長さLをノズル孔径dで除した値L/dを
7≦L/d≦12としたことを特徴とする非移行式プラ
ズマ切断トーチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010528A JP2714203B2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-01-22 | 非移行式プラズマ切断トーチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010528A JP2714203B2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-01-22 | 非移行式プラズマ切断トーチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03216281A true JPH03216281A (ja) | 1991-09-24 |
JP2714203B2 JP2714203B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=11752752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010528A Expired - Lifetime JP2714203B2 (ja) | 1990-01-22 | 1990-01-22 | 非移行式プラズマ切断トーチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2714203B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0732157A (ja) * | 1993-07-14 | 1995-02-03 | Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp | プラズマジェットトーチ用拘束チップ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63180178U (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-21 |
-
1990
- 1990-01-22 JP JP2010528A patent/JP2714203B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63180178U (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-21 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0732157A (ja) * | 1993-07-14 | 1995-02-03 | Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp | プラズマジェットトーチ用拘束チップ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2714203B2 (ja) | 1998-02-16 |
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