【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
【産業上の利用分野】[Industrial application field]
本発明はセメント組成物構造体製造時に生ずる体積収縮
、ひび割れ、滑落を防止した安定なセメント組成物構造
体に関するものである。The present invention relates to a stable cement composition structure that prevents volume shrinkage, cracking, and slippage that occur during the manufacture of the cement composition structure.
【従来の技術】[Conventional technology]
従来、コンクリート構造体を製造する際に、コンクリー
トの体積収縮やひび割れを防止するため、セメント組成
物に例えばガラス繊維、ポリビニルアルコール系繊維、
不燃性繊維などの無機繊維あるいは有機繊維、マイカな
どの充填材を配合して一1
使用している。更に、大きなコンクリート構造体では金
属線、金属棒あるいは金網などを補強材として使用し、
それにセメント組威物を充填あるいは塗布してコンクリ
ート構造体を構成している。
また、特開昭62− 46948号公報には水硬性硬化
体を不織布で補強した成形体が記載されている。Conventionally, when manufacturing concrete structures, in order to prevent volume shrinkage and cracking of concrete, cement compositions have been supplemented with glass fibers, polyvinyl alcohol fibers, etc.
Inorganic fibers such as non-combustible fibers or organic fibers, and fillers such as mica are used in combination. Furthermore, in large concrete structures, metal wires, metal bars, or wire mesh are used as reinforcement materials.
It is then filled with or coated with cement to form a concrete structure. Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-46948 describes a molded article in which a hydraulically cured body is reinforced with a nonwoven fabric.
【発明が解決しようとする課題】[Problem to be solved by the invention]
従来の充填材を配合したセメント組成物または金属補強
材あるいは不織布を使用したものではセメント組成物の
体積収縮を十分に抑制することができず、ひび割れや滑
落を防止することは困難である。
本発明はセメント組戊物構造体の製造時に生ずる体積収
縮、ひび割れ、滑落を防止した安定なセメント組成物構
造体を提供するにある。Conventional cement compositions containing fillers or those using metal reinforcing materials or nonwoven fabrics cannot sufficiently suppress the volumetric shrinkage of cement compositions, making it difficult to prevent cracking and sliding. The object of the present invention is to provide a stable cement composition structure that prevents volume shrinkage, cracking, and slippage that occur during the manufacture of cement composition structures.
【課題を解決するための手段】[Means to solve the problem]
本発明は繊維材料からなるメッシュ構造編織布が重合体
で固定され、かつ該編織布に深絞り成型により多数の突
起部が形成されたシート状物(以下ハネカム構造シート
状物と言う)とセメント組=2
成物よりなるセメント組威物構造体である。
本発明のセメント組成物構造体の補強材であるシート状
物はポリエステル繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、全芳香族ポリアミド繊維、ポリビニルア
ルコール系繊維、アクリロニトリル系繊維、ガラス繊維
などの繊維材料からなるメッシュ構造編織布をフェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂などの重合体で固
定したシート状物に、深絞り威型により多数の突起部を
形成したシート状物また、良好な可撓性と強靭性を付与
したものとする場合には、用いる繊維として二成分以上
の重合体よりなる複合繊維であって、該複合繊維を構成
する少なくともl成分の熱可塑性重合体がその他の成分
の重合体(高軟化点重合体)の軟化点より少なくとも2
0℃低い融点を有する熱可塑性重合体(低融点重合体)
である複合繊維のフィラメント糸又はスパン糸あるいは
該複合繊維のフィラメント糸又はスパン糸と他の繊維の
フィラメント糸又はスパン糸との合糸、または、二種以
上の繊維を用いた複合糸であって該複合糸−3
を構成する少なくともl種類の繊維がその他の繊維(高
軟化点繊維)の軟化点より少なくとも20℃低い融点を
有する繊維(低融点繊維)である複合糸の少なくとも一
種類の繊維の如く、熱接着性繊維を用い、該熱接着性繊
維からなるメッシュ構造編織布に深絞り成型により多数
の突起部を形成させたシート状物において該メッシュ構
造編織布が編織布構成している繊維の低融点重合体成分
あるいは低融点繊維の溶融物で固定されているハネカム
構造シート状物を用いる。
高軟化点重合体と低融点重合体よりなる複合繊維は高軟
化点重合体として、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ボリブチレンチレフタレートなどのポリエステル、
6−ナイロン、66−ナイロン、610−ナイロン、1
1−ナイロン、12−ナイロン、ポリへキサメチレンイ
ソフタルアミド、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド
などのボリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニル
アルコール、ボリブロピレン、ポリ塩化ビニルなどの可
紡性重合体から選ばれた少なくとも1種類の重合体4
を用い、低融点重合体は上記高軟化点重合体の群中から
組み合わせてもよいし、また他の重合体、例えば、ポリ
エチレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンオク
テン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体あるいはそ
の鹸化物などのオレフイン系重合体、ポリへキサメチレ
ンテレフタレートあるいはその共重合体、スチレン共重
合体などの可紡性熱可塑性重合体から選ばれた少なくと
も■種類の重合体でもよい。高軟化点重合体と低融点重
合体よりなる複合繊維は従来公知の複合紡糸口金を装着
した紡糸機で溶融紡糸法、乾式紡糸法(エマルジョン紡
糸法を含む)、湿式紡糸法のいずれかの方法で紡糸でき
る。得られる繊維の繊度は用途に応じて適宜決定しつる
が好ましくは2〜3000デニールである。
この複合繊維のフィラメント糸はモノフィラメントの他
、多数本合糸したマルチフィラメント糸、あるいは、該
複合繊維のフィラメント糸と他の繊維、例えば、ポリエ
チレンテレフタレート繊維、ポリプチレンテレフタレー
ト繊維、全芳香族ボリ5
エステル繊維などのポリエステル繊維、6−ナイロン繊
維、66−ナイロン繊維、610−ナイロン繊維、ポリ
へキサメチレンイソフタルアミド繊維、ポリへキサメチ
レンテレフタルアミド繊維、ポリエチレンテレフタルア
ミド繊維、ポリブチレンテレフタルアミド繊維、全芳香
族ボリアミド繊維などのボリアミド繊維、ポリアクリロ
ニトリル繊維、アクリロニトリル共重合体繊維、ポリビ
ニルアルコール系繊維、再生セルロース繊維、セルロー
スアセテート繊維などの群から選ばれた少なくとも1種
類の繊維のフィラメント糸と合糸して用いられる。
また、高軟化点繊維と低融点繊維とからなる複合糸は高
軟化点繊維として、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、全芳香族ポ
リエステル繊維などのポリエステル繊維、6−ナイロン
繊維、66−ナイロン繊維、610:ナイロン繊維、ポ
リへキサメチレンイソフタルアミド繊維、ポリへキサメ
チレンテレフタルアミド繊維、ポリエチレンテレフタル
アミ−6=
ド繊維、ポリブチレンテレフタルアミド繊維、全芳香族
ポリアミド繊維などのポリアミド繊維、ポリアクリロニ
トリル繊維、アクリロニトリル共重合体繊維、ポリビニ
ルアルコール系繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビ
ニル系繊維、再生セルロース繊維、セルロースアセテー
ト繊維、ガラス繊維などの群から選ばれた少なくとも1
種類の繊維を用い、複合糸の低融点繊維は、上記高軟化
点繊維の群中から選択してもよいし、また他の低融点繊
維、例えば、ポリエチレン繊維、エチレンプロピレン共
重合体繊維、エチレン酢酸ビニル共重合体あるいはその
鹸化物の繊維などのオレフイン系重合体繊維、ポリへキ
ザメチレンテレフタレートあるいはその共重合体の繊維
などの熱可塑性重合体繊維から選ばれた少なくとも1種
類の繊維でも良い。そして、高軟化点繊維と低融点繊維
とからなる複合糸は、公知の方法でフィラメント糸を合
撚してえた複合糸、高軟化点繊維フィラメント糸に低融
点繊維の紡績糸を交撚して得た撚糸、または高軟化点繊
維フィラメント糸に低融点繊維の7
フィラメント糸あるいは紡績糸を旋回して得た芯鞘型複
合糸などである。
本発明に用いる繊維の太さはハネカム構造シート状物の
使用目的から決められる。すなわち、ハネカム構造シー
ト状物を薄物構造体、例えば、建物外壁モルタル塗布面
に張設する場合には、細繊度の繊維糸を使用し、また厚
物構造体あるいは高荷重構造物の補強材として使用する
場合には太繊度の繊維糸を使用する。一般には総繊度1
00〜6,000デニールの範囲である。また、ハネカ
ム構造体構成繊維を固定する重合体成分は構造体の重量
の少なくともl5重量%、好ましくは25〜60重量%
の範囲である。重合体量が少ないとハネカム構造体の十
分な固定効果が得られない。一方、重合体量が多いとハ
ネカム構造体の十分な強度が得られなくなる。
本発明のメッシュ構造体の製編織は、例えば、ラッセル
編、メッシュ編、平編、平織、綾織など通常の編織方法
で作ることができる。
メッシュ構造体の目合は本発明シート状物の使−8−
用目的から決められるが好ましくは1mm〜5mmであ
る。
本発明に用いるハネカム構造シート状物は以下に述べる
方法により製造出来る。例えば、製編織したメッシュ構
造体を繊維糸の低融点重合体あるいは低融点繊維の軟化
点以上の温度で加熱して重合体を軟化溶融し、繊維糸お
よびメッシュ構造体を繊維の軟化溶融した重合体で固定
してメッシュ構造体シート状物を形成した後、する時あ
るいはする前、少なくとも一方の型を加熱したあるいは
加熱しない凹部と凸部からなる1対の深絞り成型機で絞
り戚型してハネカム構造を有するシート状物とする。ま
たは、製編織したメッシュ構造体をフェノール樹脂、エ
ボキシ樹脂、メラミン樹脂などの重合体で固定したシー
ト状物としたのち、する時あるいはする前凹部と凸部か
らなるl対の深絞り戊型機で絞り威型し、ハネカム構造
シート状物とする。
また、溶融した繊維戚分の重合体で固定したハネカム構
造シート状物に、更に硬度を付与したい9
場合には、シート状物にフェノール樹脂、メラミン樹脂
、エボキシ樹脂などの樹脂液で処理しておくことも良い
。この樹脂処理は補助的なものであるため、多量の付着
は必要としないものである。
本発明にいう軟化点および融点は示差走査熱量測定(D
SC)により常法に従って最大ピーク時の温度を融点、
ピークが生じるときの温度を軟化点として求めることが
出来る。
本発明にいう深絞り成型された突起部とは第3図の形状
に限定されるものではなく、深絞りした後の形が、円形
、四角形あるいは六角形等の断面を有する鉢形体あるい
は円錐、三角錐、半球形等の任意の形状にすることが出
来る。
本発明にいう深絞り成型としては高さ5mm〜5cmと
し、面積比を110〜400とすることが好ましい。
この範囲とすると強靭て可撓性に優れたンート状物とな
し得る。ここで面積比とは戚型加工後の面積を成型加工
前の面積で除し、その商に100を乗じたものである。
次に、ハネカム構造を有するシート状物をコン10
クリート板などの構造体の補強材として使用する場合に
は、コンクリート構造体の厚さに応じて1枚あるいは複
数枚の積層体として使用し、型枠内に設置あるいは張設
した後、コンクリート組成物を充填して、該シート状物
をコンクリート組成物に埋め込んで固化する。また、ハ
ネカム構造を有するシート状物をモルタル塗布構造物な
どの補強材として使用する場合には、モルタル塗布面に
張設し、その面にモルタル組成物を塗布して固化する。
本発明にいうセメント組成物とは、主威分としてシリカ
、アルミナ、酸化鉄、石炭などの原料を適当な割合で混
ぜ焼成したものであって代表的にはボルトランドセメン
トが挙げられるが、高炉セメント、フライアツシュセメ
ント、アルミナセメント、コロイドセメント、油井セメ
ント等も用いることが出来、セツコウ、マグネシア等も
用いることが出来る。もちろんこれらを混合使用しても
良い。添加物としては、細骨材、軽量化材、膨張材、防
凍剤、ワラストナイト、マイカ、セピオライト、アクバ
ルジャイト等を用いることが出来る。
次に、本発明の補強されたセメント組成物構造体を図面
で説明する。第1図は本発明のハネカム構造を有するシ
ート状物を補強材としたコンクリート構造体の一例の模
式図で、第1図(1)は補強材1枚の使用例であり、第
1図(2)は補強材2枚の使用例である。1はコンクリ
ート構造体、2はハネカム構造を有するシート状物の補
強材、3はコンクリート、4は内部に形成された空間部
である。
第2図は本発明のハネカム構造を有するシート状物を補
強材としたモルタル塗布構造物の一例の模式図で、5は
モルタル塗布基体、2は塗布面に張設したハネカム構造
を有するシート状物の補強材、3は塗布したモルタルで
ある。第3図は補強材のハネカム構造を有するシート状
物の一例の模式図で、2はハネカム構造を有するシート
状物、6は深絞り成型された突起部である。第4図はハ
ネカム構造を有するシート状物を構成するメッシュ構造
体の1例の部分拡大の模式図であり、7はメッシュ構造
体構成繊維糸、8は芯繊維成分、9は溶融した繊維戊分
の重合体である。
本発明の立体構造のハネカム構造を有するシート状物を
補強材としたセメント組成物構造体は高破断強力で、セ
メント組成物構造体の製造時に生ずる体積収縮を小さく
し、ひび割れ、滑落を防止して安定なセメント組成物構
造体とすることができる。更に、ハネカム構造を有する
シート状物は切断強力、破断強力、可撓性が大きく、か
つ成型性、熱接着性および加工性に富むものであるため
、シート状物の張設や敷設作業が容易である。The present invention relates to a sheet-like article (hereinafter referred to as a honeycomb-structured sheet-like article) in which a mesh-structured textile fabric made of fiber material is fixed with a polymer, and a large number of protrusions are formed on the textile fabric by deep drawing, and cement. This is a cement composite structure consisting of 2 components. The sheet material which is the reinforcing material of the cement composition structure of the present invention is made of fiber materials such as polyester fiber, wholly aromatic polyester fiber, polyamide fiber, wholly aromatic polyamide fiber, polyvinyl alcohol fiber, acrylonitrile fiber, glass fiber, etc. A sheet-like product consisting of a mesh-structured knitted fabric fixed with a polymer such as phenol resin, epoxy resin, or melamine resin, and a large number of protrusions formed by deep drawing. In the case of imparting toughness, the fiber used is a composite fiber made of two or more polymer components, in which at least one component of the thermoplastic polymer constituting the composite fiber is a polymer of other components. At least 2 times higher than the softening point of (high softening point polymer)
Thermoplastic polymer with melting point lower than 0℃ (low melting point polymer)
A filament yarn or spun yarn of a composite fiber, or a yarn of a filament yarn or spun yarn of the composite fiber and a filament yarn or spun yarn of another fiber, or a composite yarn using two or more types of fibers. At least one type of fiber of the composite yarn, in which at least l types of fibers constituting the composite yarn-3 are fibers (low melting point fibers) having a melting point at least 20°C lower than the softening point of other fibers (high softening point fibers). As shown in the figure, in a sheet-like article in which a large number of protrusions are formed by deep drawing on a mesh-structured knitted fabric made of heat-adhesive fibers by deep drawing, the mesh-structured knitted fabric constitutes the knitted-woven fabric. A honeycomb structured sheet material is used which is fixed with a low melting point polymer component of fibers or a melted product of low melting point fibers. Composite fibers made of a high softening point polymer and a low melting point polymer include polyesters such as polyethylene terephthalate, polybutylene ethylene phthalate, etc.
6-nylon, 66-nylon, 610-nylon, 1
At least one type of spinnable polymer selected from polyamides such as 1-nylon, 12-nylon, polyhexamethylene isophthalamide, and polyhexamethylene terephthalamide, polyacrylonitrile, polyvinyl alcohol, polypropylene, and polyvinyl chloride. Polymer 4 may be used, and the low melting point polymer may be combined from the above group of high softening point polymers, or other polymers such as polyethylene, ethylene propylene copolymer, ethylene octene copolymer, ethylene At least ■ types of polymers selected from olefinic polymers such as vinyl acetate copolymers or saponified products thereof, spinnable thermoplastic polymers such as polyhexamethylene terephthalate or its copolymers, and styrene copolymers. But that's fine. Composite fibers made of a high softening point polymer and a low melting point polymer can be produced by any of the following methods: melt spinning, dry spinning (including emulsion spinning), or wet spinning using a spinning machine equipped with a conventionally known composite spinneret. Can be spun with The fineness of the resulting fibers is determined as appropriate depending on the purpose and is preferably 2 to 3,000 deniers. The filament threads of this composite fiber include monofilament, multifilament yarn made by splicing a large number of filaments together, or filament yarns of the composite fiber and other fibers, such as polyethylene terephthalate fiber, polybutylene terephthalate fiber, and wholly aromatic polyester. Polyester fibers such as fibers, 6-nylon fibers, 66-nylon fibers, 610-nylon fibers, polyhexamethylene isophthalamide fibers, polyhexamethylene terephthalamide fibers, polyethylene terephthalamide fibers, polybutylene terephthalamide fibers, fully aromatic Coupled with filament yarn of at least one type of fiber selected from the group of polyamide fibers such as group polyamide fibers, polyacrylonitrile fibers, acrylonitrile copolymer fibers, polyvinyl alcohol fibers, regenerated cellulose fibers, cellulose acetate fibers, etc. used. Composite yarns consisting of high softening point fibers and low melting point fibers include high softening point fibers such as polyester fibers such as polyethylene terephthalate fibers, polybutylene terephthalate fibers, fully aromatic polyester fibers, 6-nylon fibers, 66- Nylon fiber, 610: Nylon fiber, polyhexamethylene isophthalamide fiber, polyhexamethylene terephthalamide fiber, polyamide fiber such as polyethylene terephthalamide fiber, polybutylene terephthalamide fiber, wholly aromatic polyamide fiber, poly At least one selected from the group of acrylonitrile fibers, acrylonitrile copolymer fibers, polyvinyl alcohol fibers, polypropylene fibers, polyvinyl chloride fibers, regenerated cellulose fibers, cellulose acetate fibers, glass fibers, etc.
The low melting point fibers of the composite yarn may be selected from the above group of high softening point fibers, or other low melting point fibers, such as polyethylene fibers, ethylene propylene copolymer fibers, ethylene At least one type of fiber selected from olefinic polymer fibers such as vinyl acetate copolymer or saponified fibers, and thermoplastic polymer fibers such as polyhexamethylene terephthalate or its copolymer fibers may be used. Composite yarns made of high softening point fibers and low melting point fibers are obtained by twisting and twisting filament yarns using a known method, and composite yarns obtained by twisting high softening point fiber filament yarns with spun yarns of low melting point fibers. These include the obtained twisted yarn, or a core-sheath type composite yarn obtained by swirling a high softening point fiber filament yarn and a low melting point fiber filament yarn or spun yarn. The thickness of the fibers used in the present invention is determined depending on the intended use of the honeycomb structured sheet. In other words, when a honeycomb structure sheet is stretched over a thin structure, such as a mortar-coated surface of a building exterior wall, fine fiber yarn is used, and when it is used as a reinforcing material for a thick structure or a high-load structure. If used, use thick fiber yarn. Generally, total fineness is 1
The range is 00 to 6,000 denier. Furthermore, the polymer component for fixing the fibers constituting the honeycomb structure is at least 15% by weight, preferably 25 to 60% by weight of the weight of the structure.
is within the range of If the amount of polymer is small, a sufficient fixing effect of the honeycomb structure cannot be obtained. On the other hand, if the amount of polymer is large, sufficient strength of the honeycomb structure cannot be obtained. The mesh structure of the present invention can be knitted or woven by ordinary knitting methods such as raschel knitting, mesh knitting, plain knitting, plain weaving, and twill weaving. The mesh size of the mesh structure is determined depending on the intended use of the sheet-like article of the present invention, but is preferably 1 mm to 5 mm. The honeycomb structured sheet material used in the present invention can be manufactured by the method described below. For example, a knitted and woven mesh structure is heated at a temperature higher than the softening point of the low melting point polymer or low melting point fiber of the fiber yarn to soften and melt the polymer, and the fiber yarn and the mesh structure are heated to soften and melt the polymer. After combining and fixing to form a mesh structure sheet, at least one of the molds is drawn with a pair of deep drawing machines consisting of a concave part and a convex part heated or unheated. A sheet-like product having a honeycomb structure is obtained. Alternatively, after the knitted mesh structure is made into a sheet-like material fixed with a polymer such as phenol resin, epoxy resin, or melamine resin, a pair of deep drawing machines consisting of concave portions and convex portions is used before or after forming. The material is squeezed to form a honeycomb structure sheet. In addition, if it is desired to add even more hardness to a honeycomb structure sheet fixed with a molten fiber-related polymer, the sheet can be treated with a resin liquid such as phenol resin, melamine resin, or epoxy resin. It is also good to leave it there. Since this resin treatment is auxiliary, a large amount of adhesion is not required. The softening point and melting point referred to in the present invention are determined by differential scanning calorimetry (D
SC), the temperature at the maximum peak is determined as the melting point, according to the usual method.
The temperature at which the peak occurs can be determined as the softening point. The deep-drawn protrusion according to the present invention is not limited to the shape shown in FIG. It can be made into any shape such as a triangular pyramid or a hemisphere. The deep drawing according to the present invention preferably has a height of 5 mm to 5 cm and an area ratio of 110 to 400. In this range, it is possible to obtain a belt-like product that is strong and has excellent flexibility. Here, the area ratio is the area after mold processing divided by the area before mold processing, and the quotient is multiplied by 100. Next, when using a sheet material having a honeycomb structure as a reinforcing material for a structure such as a concrete board, it is used as a single sheet or a laminate of multiple sheets depending on the thickness of the concrete structure. After being installed or stretched in a formwork, it is filled with a concrete composition, and the sheet-like material is embedded in the concrete composition and solidified. Further, when a sheet-like material having a honeycomb structure is used as a reinforcing material for a mortar-coated structure, etc., it is stretched over a mortar-coated surface, and a mortar composition is applied to the surface and solidified. The cement composition referred to in the present invention is a composition obtained by mixing and firing raw materials such as silica, alumina, iron oxide, and coal as main components in appropriate proportions, and typically includes Bortland cement, but blast furnace Cement, fly ash cement, alumina cement, colloid cement, oil well cement, etc. can also be used, and slag, magnesia, etc. can also be used. Of course, these may be used in combination. As additives, fine aggregate, lightweighting materials, expansion materials, antifreeze agents, wollastonite, mica, sepiolite, akbargite, etc. can be used. The reinforced cement composition structure of the present invention will now be illustrated in the drawings. Fig. 1 is a schematic diagram of an example of a concrete structure using a sheet material having a honeycomb structure according to the present invention as a reinforcing material, and Fig. 1 (1) is an example of using one reinforcing material. 2) is an example of using two reinforcing materials. 1 is a concrete structure, 2 is a reinforcing material for a sheet material having a honeycomb structure, 3 is concrete, and 4 is a space formed inside. FIG. 2 is a schematic diagram of an example of a mortar-coated structure using a sheet-like material having a honeycomb structure according to the present invention as a reinforcing material, in which 5 is a mortar-coated base, and 2 is a sheet-like structure having a honeycomb structure stretched over the coated surface. 3 is the applied mortar as a reinforcement material. FIG. 3 is a schematic diagram of an example of a sheet-like material having a honeycomb structure as a reinforcing material, where 2 is a sheet-like material having a honeycomb structure, and 6 is a deep-drawn protrusion. FIG. 4 is a partially enlarged schematic diagram of an example of a mesh structure constituting a sheet-like object having a honeycomb structure, in which 7 is a mesh structure constituent fiber thread, 8 is a core fiber component, and 9 is a molten fiber thread. It is a polymer of minutes. The cement composition structure of the present invention using a sheet material having a three-dimensional honeycomb structure as a reinforcing material has high breaking strength, reduces volumetric shrinkage that occurs during manufacturing of the cement composition structure, and prevents cracking and slipping. A stable cement composition structure can be obtained. Furthermore, sheet materials with a honeycomb structure have high cutting strength, breaking strength, and flexibility, and are also highly moldable, thermally adhesive, and processable, making it easy to stretch and install sheet materials. .
【作 用】[For use]
固定された繊維構造体で作られた立体構造のハネカム構
造を有するシート状物をセメント組成物構造体の補強材
に使用することによって、セメント組成物と補強材との
係合がよく、セメント組成物構造体を製造する際に生ず
る体積変化を小さくすることができる。By using a sheet material having a three-dimensional honeycomb structure made of a fixed fiber structure as a reinforcing material for a cement composition structure, the cement composition and the reinforcing material can be well engaged, and the cement composition can be improved. It is possible to reduce the volume change that occurs when manufacturing the object structure.
【実施例】【Example】
次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する。
なお、実施例中の部および%は断りのない限り、重量に
関するものである。
実施例l
芯戊分重合体に66−ナイロン(軟化点230’C)6
0部、鞘威分重合体にボリブロビレン(融点160℃)
40部からなる、延伸された単繊度15デニールの芯鞘
型複合繊維の450デニール/30filのマルチフィ
ラメント糸を用い、ラッセル編みで目合3mmのメッシ
ュ編布を製編した。一方、表面に凹郎を有するロールと
凸部を有するロールの一対の絞り成型ロールにおいて、
直径20mm, Rさ15mmの凸部が20mm間隔で
配置された絞り成型ロールを用い、ロール表面温度17
5℃、シリンダーケージ圧力2.0kg/am″でメッ
シュ編布を処理し、絞り成型と繊維の鞘成分重合体の軟
化溶融による固定を行い、メッシュ構造シートに深絞り
成型により多数の突起部を付与したハネカム構造シート
状物[I]を得た。このハネカム構造を有するシート状
物は可撓性に優れ、lO回の繰り返し屈曲でも亀裂は発
生しない強靭なシート状物である。このハネカム構造シ
ート状物[1]を建物外壁のモルタル塗布面に張設し、
次いでモルタル組成物を塗布した。モルタル塗布作業は
、従来の金網張設面にモルタル塗布作業のように下塗り
、乾燥、上塗り仕上げのような多段塗布を行うことなく
、一回の塗布作業で仕上げまで行っても、塗布したモル
タルの「だれ」や滑落が生ぜず、良好な塗布面が形成さ
れ、乾燥による収縮やひび割れの事故もなく、良好な外
壁ができた。
実施例2
ポリビニルアルコール系繊維(軟化点215℃)の36
0デニール/24filのマルチフィラメント糸を芯繊
維とし、プロピレン繊維(融点160℃)の180デニ
ール/12filのマルチフィラメント糸を合撚して得
たマルチフィラメント糸を用い、ラッセル編みで目合3
■のメッシュ編布を製編し、実施例1と同様に絞り成型
を行った。得られたハネカム構造シート状物[II]は
強靭で、可撓性に富み、形態安定性に優れたハネカム構
造体であった。このハネカム構造シート状物[n]を側
溝用U字型威型物の型枠に張設し、セメント組成物を流
し込んだ。
得られたU字型成型物はセメントの硬化時の変形がなく
良好な製品であった。
実施例3
全芳香族ポリエステル繊維(軟化点260℃)の450
デニール/24filのマルチフィラメント糸でラッセ
ル編みでメッシュ編布を作り、ついでフェノール樹脂組
成液を含浸し、乾燥およびキュアーをした後、実施例1
と同じ絞り成型機を用いロール温度150℃で深絞り成
型を行った。得られたハネカム構造シート状物[In]
は強靭で、形態安定性に優れたハネカム構造体であった
。このハネカム構造を有するシート状物[II[]を鉄
筋コンクリート建築物の隔壁を構成する鉄筋の両側に張
設して固定し、枠を組んでセメント組戊物を流し込んで
硬化させた。セメント硬化後の変形は殆ど認められず良
好であった。Next, embodiments of the present invention will be explained with specific examples. Note that parts and percentages in the examples are by weight unless otherwise specified. Example 1 66-nylon (softening point 230'C) 6 as core polymer
0 parts, polypropylene in sheath polymer (melting point 160℃)
A mesh knitted fabric with a mesh size of 3 mm was knitted using raschel knitting using 450 denier/30 fil multifilament yarn consisting of 40 parts of drawn core-sheath composite fiber with a single fiber size of 15 denier. On the other hand, in a pair of drawing rolls, one having a concave surface and the other having a convex surface,
A drawing roll with a diameter of 20 mm and a radius of 15 mm and convex parts arranged at 20 mm intervals was used, and the roll surface temperature was 17.
The mesh knitted fabric was processed at 5°C and a cylinder cage pressure of 2.0 kg/am'', and the fiber sheath component polymer was fixed by drawing and melting, and a large number of protrusions were formed on the mesh structure sheet by deep drawing. A honeycomb structured sheet material [I] was obtained. This sheet material with a honeycomb structure has excellent flexibility and is a strong sheet material that does not generate cracks even after repeated bending 10 times. This honeycomb structure The sheet-like material [1] is stretched over the mortar-coated surface of the building's outer wall,
A mortar composition was then applied. Mortar application work does not involve multi-stage application such as undercoating, drying, and topcoat finishing as in conventional mortar application work on the wire mesh surface, and even if the finishing process is done in one application, the applied mortar remains A good coated surface was formed with no dripping or slipping, and a good outer wall was created without shrinkage or cracking due to drying. Example 2 Polyvinyl alcohol fiber (softening point 215°C) 36
Using a multifilament yarn of 0 denier/24 fil as the core fiber, and a multifilament yarn obtained by plying and twisting a 180 denier/12 fil multifilament yarn of propylene fiber (melting point 160°C), the mesh was 3 by raschel knitting.
The mesh knitted fabric of (2) was knitted and drawn and formed in the same manner as in Example 1. The obtained honeycomb structure sheet material [II] was a honeycomb structure that was strong, highly flexible, and excellent in form stability. This honeycomb structured sheet material [n] was stretched over a U-shaped preform for side gutters, and a cement composition was poured into it. The obtained U-shaped molded product was a good product with no deformation during hardening of the cement. Example 3 450 of fully aromatic polyester fiber (softening point 260°C)
Example 1 A mesh knitted fabric was made by raschel knitting with multifilament yarn of denier/24fil, and then impregnated with a phenol resin composition solution, dried and cured.
Deep drawing was performed at a roll temperature of 150° C. using the same drawing machine. Obtained honeycomb structured sheet material [In]
It was a honeycomb structure that was strong and had excellent morphological stability. This sheet material [II [] having a honeycomb structure was stretched and fixed on both sides of reinforcing bars constituting a partition wall of a reinforced concrete building, a frame was constructed, and a cement structure was poured and hardened. The cement was in good condition with almost no deformation observed after hardening.
【発明の効果】【Effect of the invention】
本発明の立体構造のハネカム構造を有するシート状物を
補強材としたセメント組成物構造体は高破断強力で、セ
メント組戒物構造体の製造時に生ずる体積収縮を小さく
し、ひび割れ、滑落を防止して安定なセメント組成物構
造体とすることができる。更に、ハネカム構造シート状
物は切断強力、破断強力、可撓性が大きく、かつ成型性
、熱接着性および加工性に富むものであるため、シート
状物の張設や敷設作業が容易であり、作業効率が高く、
良質のセメント組成物構造体が得られる。更に、セメン
ト組成物構造体を塩害による構造破壊から保護すること
ができる。The cement composition structure of the present invention using a sheet-like material with a three-dimensional honeycomb structure as a reinforcing material has high breaking strength, reduces the volumetric shrinkage that occurs during the manufacture of cement composite structures, and prevents cracking and slipping. can be used to create a stable cement composition structure. Furthermore, the honeycomb structured sheet material has great cutting strength, breaking strength, and flexibility, as well as excellent moldability, thermal adhesion, and processability, so it is easy to stretch and lay the sheet material, and the work is easy. High efficiency;
A cement composition structure of good quality is obtained. Furthermore, the cement composition structure can be protected from structural destruction due to salt damage.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のハネカム構造を有するシート状物を補
強材としたコンクリート構造体の一例の模式図で、第l
図(1)は補強材1枚の使用例、第1図(2)は補強材
2枚の使用例である。第2図は本発明のハネカム構造を
有するシート状物を浦強材としたモルタル塗布構造物の
一例の模式図、第3図は補強材のハネカム構造を有する
シート状物の一例の模式図、第4図はハネカム構造を有
するシート状物を構成するメッシュ構造体の一例の部分
拡大の模式図である。
l7
1;コンクリート構造体、
2;ハネカム構造を有するシート状物の補強材、3;コ
ンクリート、
4;内部に形成された空間部、
5;モルタル塗布基体、
6;深絞り戊型された突起部、
7;メッシュ構造体構成繊維糸、
8:芯繊維成分、
9;溶融した繊維威分の重合体。[Brief Description of the Drawings] Fig. 1 is a schematic diagram of an example of a concrete structure using a sheet material having a honeycomb structure according to the present invention as a reinforcing material.
FIG. 1 (1) shows an example of using one reinforcing material, and FIG. 1 (2) shows an example of using two reinforcing materials. FIG. 2 is a schematic diagram of an example of a mortar-coated structure using a sheet material having a honeycomb structure according to the present invention as a reinforcement material, and FIG. 3 is a schematic diagram of an example of a sheet material having a honeycomb structure as a reinforcing material. FIG. 4 is a partially enlarged schematic diagram of an example of a mesh structure constituting a sheet-like object having a honeycomb structure. 17 1; Concrete structure, 2; Reinforcing material for sheet material having honeycomb structure, 3; Concrete, 4; Space formed inside, 5; Mortar coated base, 6; Deep-drawn hollow protrusion , 7; Fiber yarn constituting the mesh structure; 8: Core fiber component; 9; Polymer of melted fiber component.