JPH0320691Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は強制循環式で自動給湯もできる風呂釜
において、多数の配管を接合するための接合ユニ
ツトに関する。

＜従来技術とその問題点＞ 強制循環自動給湯風呂釜においては、自動給湯
用管路、風呂追焚き用循環路、強制循環ポンプへ
の循環路、水位スイツチ用管路等を必要とする
が、従来、これらの各管路の接続については夫々
がバラバラに行われており、そのため、組立に手
間取つたり、組立てられた配管の位置関係が複雑
になつたり、また配管が非常に嵩高くなるといつ
た欠点があつた。

そこで本考案は上記従来技術の欠点を解消し、
強制循環自動給湯風呂釜において、多数の配管の
接続組立が容易簡単となり、また配管関係が複雑
とならず、コンパクトな配管構造を現出させるこ
とのできる多数配管接合ユニツトの提供を目的と
する。

＜問題点を解決するための手段＞ 上記問題点を解決するため、本考案では多数の
配管を１カ所に集中させた形で接続させることの
できる接合ユニツトを構成した。すなわち、本考
案の強制循環自動給湯風呂釜における多数配管接
合ユニツトは、ケース内空間が隔壁により３つの
室に区分されており、その第１の室には浴槽から
パイプを通つて送られてくる湯を受け入れるため
のパイプ接続口と、受け入れた湯を強制循環ポン
プへ送り出すためのパイプ接続口とを設け、第２
の室には前記強制循環ポンプからパイプを通つて
送られてくる湯を受け入れるためのパイプ接続口
と、受け入れた湯を風呂追焚き用熱交換器へ送り
出すためのパイプ接続口とを設け、第３の室には
前記風呂追焚き用熱交換器からパイプを通つて送
られてくる湯を受け入れるためのパイプ接続口
と、自動給湯用熱交換器からパイプを通つて自動
給湯されてくる温水を受け入れるためのパイプ接
続口と、水位スイツチへ湯を導くためのパイプ接
続口と、前記風呂追焚き用熱交換器から受け入れ
た湯もしくは前記自動給湯用熱交換器から受け入
れた温水を浴槽へ送り込むためのパイプ接続口と
を設けていることを特徴としている。そしてこの
多数配管接合ユニツトの形成態様として、ケース
は、浴槽からのパイプ接続口及び浴槽へのパイプ
接続口を設けた側とそれ以外のパイプ接続口を設
けた側とに分割された２分割体からなり、この２
分割体をパツキングを介して結合することにより
形成することができる。

＜作用＞ 浴槽からの湯がパイプを通つてケース内の第１
の室に入り、第１の室からパイプを通つて強制循
環ポンプへ送り出される。強制循環ポンプを経た
湯はパイプを通つて第２の室に入り、さらに第２
の室からパイプを通つて風呂追焚き用熱交換器へ
送り出される。風呂追焚き用熱交換器を経た湯は
パイプを通つて第３の室に入る。また自動給湯用
熱交換器からの温水がパイプ通つて第３の室に入
る。第３の室に入つた湯もしくは温水はパイプを
通つて浴槽に導入される。また第３の室からはパ
イプを通つて水位スイツチに湯もしくは温水が導
かれる。これらの各液路を構成する８本のパイプ
の接続口が１つの接合ユニツトに形成され、接合
ユニツトの３つの室のいずれかを通つて夫々適当
な液路（パイプ）に湯が流れて行くのである。

＜実施例＞ 第１図は本考案に係る多数配管接合ユニツトの
縦断面図で、第２図はユニツトの分解斜視図であ
る。

接合ユニツト１はそのケース２の内空間が隔壁
３により第１の室４と第２の室５と第３の室６に
３つに区分されている。一番下にある第１の室４
には浴槽２０からのパイプ２１を接続するための
パイプ接続口７と、強制循環ポンプ２２に湯を送
るパイプ２３と接続するためのパイプ接続口８と
を設けている。また中央部にある第２の室５に
は、前記強制循環ポンプ２２から湯を送つてくる
パイプ２４を接続するためのパイプ接続口９と、
風呂追焚き用熱交換器２５に湯を送るパイプ２６
と接続するためのパイプ接続口１０とを設けてい
る。そして一番上にある第３の室６には、前記風
呂追焚き用熱交換器２５から湯を送つてくるパイ
プ２７を接続するためのパイプ接続口１１と、自
動給湯用熱交換器２８で加熱された温水を送つて
くるパイプ２９を接続するためのパイプ接続口１
２と、水位スイツチ３０へ湯を導くパイプ３１と
接続するためのパイプ接続口１３と、前記風呂追
焚き用熱交換器２５から送られてきた湯もしくは
前記自動給湯用熱交換器２８から送られてきた温
水を浴槽２０へ送り込むパイプ３２と接続するた
めのパイプ接続口１４とを設けている。

浴槽２０へ自動給湯する場合は、水源から自動
給湯用熱交換器２８を通つて加熱された温水がパ
イプ２９を通つてパイプ接続口１２から第３の室
６に入り、さらにパイプ接続口１４からパイプ３
２を通つて浴槽２０へ導入される。

浴槽２０内水位の設定は、第３の室６のパイプ
接続口１３からパイプ３１を通つて連通する水位
スイツチ３０で行われる。

浴槽２０内の湯を追焚きする場合は、強制循環
ポンプ２２を作動させることにより、浴槽２０内
の湯をパイプ２１を通してパイプ接続口７から第
１の室４に導き、さらにパイプ接続口８からパイ
プ２３を通して強制循環ポンプ２２に入れ、該ポ
ンプ２２にて昇圧し、パイプ２４を通して湯をパ
イプ接続口９から第２の室５に導く。そしてさら
に第２の室５のパイプ接続口１０からパイプ２６
を通して風呂追焚き用熱交換器２５に導き、ここ
で湯を加熱した後、パイプ２７を通して第３の室
６に導く、第３の室６に導かれた湯はさらにパイ
プ接続口１４からパイプ３２を通つて浴槽２０に
導入される。

本考案ではパイプ２１とパイプ２３の接続、パ
イプ２４とパイプ２６の接続、パイプ２７とパイ
プ２９とパイプ３１とパイプ３２の相互間の接続
が、接合ユニツト１を用いることにより、接合ユ
ニツト１の各パイプ接続口７，８，９，１０，１
１，１２，１３，１４、に各パイプ２１，２３，
２４，２６，２７，２９，３１，３２を接続する
だけで完了する。

本考案に係る接合ユニツト１の形成例を第２図
と共に説明する。接合ユニツト１を構成するケー
ス２は、まずこれを２つの分割体２Ａ，２Ｂとし
て形成し、この分割体２Ａ，２Ｂをパツキング４
０を介して水密に結合する。前記片方の分割体２
Ａには浴槽２０と接続するためのパイプ接続口
７，１４を設ける。そして他方の分割体２Ｂには
前記接続口７，１４以外のパイプ接続口８，９，
１０，１１，１２，１３を設ける。すなわち、浴
槽２０に面した側とその反対側とにパイプ７０接
続口を整理して設けることにより、配管がしやす
く、組立やすく、嵩高にならないようにしてい
る。

＜効果＞ 本考案は以上の構成よりなり、強制循環自動給
湯風呂釜において、多数の配管の接合、組立を、
一カ所に集約させて行うことができるので、非常
に組立が容易となる。また配管の立体構造も複雑
とならず、単純で且つ配管に要する占有容積も最
小限にすることができる。またパイプや部品の取
付け取外しが一カ所に集中しているのでメンテナ
ンスにも非常に好都合である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る多数配管接合ユニツトの
断面図、第２図はユニツトの分解斜視図である。 １：接合ユニツト、２：ケース、２Ａ，２Ｂ：
ケースの分割体、３：隔壁、４：第１の室、５：
第２の室、６：第３の室、７，８，９，１０，１
１，１２，１３，１４：パイプ接続口、２０：浴
槽、２１，２３，２４，２６，２７，２９，３
１，３２：パイプ、２２：強制循環パイプ、２
５：風呂追焚き用熱交換器、２８：自動給湯用熱
交換器、３０：水位スイツチ、４０：パツキン
グ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ケース２内空間が隔壁３，３により３つの室
   ４，５，６に区分されており、その第１の室４
   には浴槽２０からパイプ２１を通つて送られて
   くる湯を受け入れるためのパイプ接続口７と、
   受け入れた湯を強制循環ポンプ２２へ送り出す
   ためのパイプ接続口８とを設け、第２の室５に
   は前記強制循環ポンプ２２からパイプ２４通つ
   て送られてくる湯を受け入れるためのパイプ接
   続口９と、受け入れた湯を風呂追焚き用熱交換
   器２５へ送り出すためのパイプ接続口１０とを
   設け、第３の室６には前記風呂追焚き用熱交換
   器２５からパイプ２７を通つて送られてくる湯
   を受け入れるためのパイプ接続口１１と、自動
   給湯用熱交換器２８からパイプ２９を通つて自
   動給湯されてくる温水を受け入れるためのパイ
   プ接続口１２と、水位スイツチ３０へ湯を導く
   ためのパイプ接続口１３と、前記風呂追焚き用
   熱交換器２５から受け入れた湯もしくは前記自
   動給湯用熱交換器２８から受け入れた温水を浴
   槽へ送り込むためのパイプ接続口１４とを設け
   ていることを特徴とする強制循環自動給湯風呂
   釜における多数配管接合ユニツト。 (2) ケース２は、浴槽２０からのパイプ接続口７
   及び浴槽２０へのパイプ接続口１４を設けた側
   とそれ以外のパイプ接続口８，９，１０，１
   １，１２，１３を設けた側とに分割された２分
   割体からなり、この２分割体をパツキング４０
   を介して結合することにより形成されている実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の強制循環自
   動給湯風呂釜における多数配管接合ユニツト。