JPH0320593Y2 - - Google Patents

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JPH0320593Y2
JPH0320593Y2 JP1624985U JP1624985U JPH0320593Y2 JP H0320593 Y2 JPH0320593 Y2 JP H0320593Y2 JP 1624985 U JP1624985 U JP 1624985U JP 1624985 U JP1624985 U JP 1624985U JP H0320593 Y2 JPH0320593 Y2 JP H0320593Y2
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piston
piston rod
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shock absorber
oil
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等車両に使用される油圧式シ
ヨツクアブソーバに関する。
〔従来の技術〕
従来の一般的な自動車等車両に使用される油圧
式シヨツクアブソーバは、ピストンロツドの一端
に取付けられたピストンが筒状のシリンダに嵌合
しており、ピストンの上下動に伴つてシリンダ内
に封入されたオイルがピストンに設けられたオリ
フイスを流通するようになつている。そして、オ
リフイスを流通する際のオイルの流通抵抗によつ
て振動減衰力を得るようになつている(例えば、
特開昭56−147938号公報)。
なお、シヨツクアブソーバの作動初期の軸力
は、ピストンに設けられた固定オリフイスを流通
するオイルの流通抵抗により得るようになつてい
る。固定オリフイスは、例えば、孔、切り欠きな
どで形成されており、ピストン上下を常時連通状
態としている。
シヨツクアブソーバの作動初期の軸力は、いわ
ゆる振動の低速域での減衰力に寄与するものであ
り、この作動初期(固定オリフイス作動領域)の
軸力(減衰力)を安定させることは車両の操縦安
定性や乗り心地に対して大きな影響を与えるもの
である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上述の従来の油圧式シヨツクアブソー
バにおいては、作動初期の軸力が安定しなく、減
衰力にばらつきが生じるという問題がある。作動
初期の軸力は上述の固定オリフイスのほか、本来
リークすべきでないオイルリークも影響するもの
であり、固定オリフイスとオイルリークの総和の
流通抵抗により作動初期の軸力が決まる。固定オ
リフイスは微少なものであるが、その大きさは製
造上のばらつきにより異なり、このため流通抵抗
の大きさが個々のシヨツクアブソーバにより異な
る。また、本来リークすべきでない部分でのオイ
ルリークもピストン組立時等の組付け上のばらつ
きにより一定しなく、オイルリーク量も個々のシ
ヨツクアブソーバにより異なる。このような原因
により、従来は、作動初期(固定オリフイス作動
領域)の減衰力にばらつきを生じた。
なお、従来の固定オリフイスは、その大きさを
調整することができないものであつたため、シヨ
ツクアブソーバの組付け時にも、減衰力の大きさ
を調整することができなかつた。
而して、本考案は、上述した従来の問題を解決
するためになされたものであつて、シヨツクアブ
ソーバの作動初期(固定オリフイス作動領域)で
の減衰力のばらつきをなくすることを可能とし
て、所期通りの車両の操縦安定性や乗り心地を得
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上述の目的を達成するために、固定
オリフイスを調整可能構造として、シヨツクアブ
ソーバの組立前に固定オリフイスの大きさを調整
して、作動初期に得られる減衰力のばらつきを減
少ないしはなくすることを可能とすることを特徴
とする。
具体的には、本考案の油圧式シヨツクアブソー
バは、次の手段をとる。
すなわち、ピストンが取付けられるピストンロ
ツドの位置に、断面積が徐変する軸方向の溝が設
けられており、この軸方向の溝はピストンの上下
を連通する固定オリフイスとして形成されてい
る。そして、断面積が徐変する軸方向の溝が設け
られるピストンロツドの位置にはオリフイス調整
部材が嵌合しており、このオリフイス調整部材は
ピストンと共にピストンロツドに対して軸方向に
相対移動可能に取付けられている。
〔作用〕
上述の手段によれば、固定オリフイスの大きさ
はオリフイス調整部材をピストンと共にピストン
ロツドに対して相対移動させることにより調整す
ることができる。すなわち、ピストンロツドに対
するオリフイス調整部材の軸方向嵌合位置を移動
させることにより固定オリフイスを形成する軸方
向の溝の断面積が変わり、固定オリフイスの大き
さが変わる。したがつて、この固定オリフイスの
大きさの調整を、シヨツクアブソーバの組立前に
行うことにより、シヨツクアブソーバの作動初期
の減衰力のばらつきを減少ないしはなくすること
ができる。この固定オリフイスの大きさの調整
は、固定オリフイス以外によるピストン上下間に
生じるオイルリークを含めた全体のオイル流通抵
抗を調整するものとして行う。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図ないし第3図は本考案にかかる油圧式シ
ヨツクアブソーバの一実施例を示す。第1図は断
面図、第2図は外観図、第3図は固定オリフイス
の大きさを調整するための全体構成の概略図を示
す。なお、この実施例図面は、固定オリフイスの
大きさを調整する場合の装置構成を示し、シヨツ
クアブソーバそのものの全体構成を示すものでは
ない。
第1図および第2図において、10はピストン
ロツド、12はピストン、14はシリンダを示し
ている。ピストン12はピストンロツド10の端
部に取付けられる。このピストン12とピストン
ロツド10部分の箇所は、シヨツクアブソーバそ
のものの構成である。ピストン12が嵌合する筒
状のシリンダ14はシヨツクアブソーバそのもの
の構成ではなく、シヨツクアブソーバそのものの
シリンダと内筒径が同一大きさのものである。シ
リンダ14の下部に配設されるベース部20もシ
ヨツクアブソーバそのものの構成ではない。
シヨツクアブソーバそのものの構成であるピス
トンロツド10とピストン12部分の構造につい
て説明する。ピストンロツド10には固定オリフ
イスを形成する溝30が軸方向に複数個設けられ
ている。この軸方向の溝30は90゜間隔で4個設
けられている。また、軸方向の溝30はピストン
12が取付けられるピストンロツド10の位置に
形成されており、ピストン12の上下を連通する
ものとして形成されている。
ピストンロツド10のピストン12が取付けら
れる上部位置10aはテーパ形状に形成されてお
り、この上部位置10aに形成される軸方向の溝
30aは、その断面積が上方へ行く程小さくなつ
ている。すなわち、軸方向の溝30aは断面積が
徐変に形成されている。
ピストン12はピストンロツド10の下方の軸
部10bに嵌合して取付けられており、ピストン
12の上部にはバルブストツパ16が配設されて
いる。バルブストツパ16自身は周知のものであ
るが、本考案ではオリフイス調整部材ともなつて
いる。バルブストツパ16はピストン12の上部
位置にあつてピストンロツド10のテーパ形状に
形成された上部位置10aに嵌合して取付けられ
ている。バルブストツパ16は樹脂または柔らか
い金属で形成されており、ピストンロツド10と
の嵌合が軸方向移動により塑性変形できるように
なつている。
ピストン12と、オリフイス調整部材でもある
バルブストツパ16は、ナツト18のピストンロ
ツド10への螺合により位置が決められて取付け
られる。ナツト18はピストンロツド10の下端
の軸部10bに螺合されるものであり、このナツ
ト18の締め付けによりピストン12およびバル
ブストツパ16はピストンロツド10に対し相対
的に上方へ移動する。オリフイス調整部材である
バルブストツパ16の上方移動により、バルブス
トツパ16が嵌合する軸方向の溝30が形成され
た位置は、徐々に断面積の小さい位置となり、軸
方向の溝30により形成される固定オリフイスは
小さくなる。このように、ナツト18の締め付け
によりオリフイス調整部材であるバルブストツパ
16は上方に移動し、固定オリフイスの大きさが
徐々に小さくなるように調整される。
つぎに、ベース部20について説明する。ベー
ス部20はナツト18を嵌合して、ナツト18を
固定するためのものである。このため、ベース部
20にはナツト18を嵌合するための凹部22が
形成されている。凹部22の外形形状は、第2図
に良く示されるように、ナツト18の外形形状と
略同一形状の六角形状に形成されている。凹部2
2の下部には円筒状の丸穴24が形成されてい
る。この丸穴24はピストンロツド10の軸部1
0の下端がナツト18より下方に飛び出したナツ
ト18との螺合状態となつた場合でも、ナツト1
8が凹部22に嵌合できるようにするためのもの
である。ベース部20にはオイル逃がし孔26,
28が形成されている。オイル逃がし孔26は側
部に設けられており、オイル逃がし孔28は丸穴
24部分に設けられている。なお、ベース部20
はシリンダ14に固定されて設けられている。
第3図は固定オリフイスの大きさを調整する装
置の全体構成を示す。シリンダ14の上部にはス
ラストプレート32を介してホルダ34が配設さ
れている。ホルダ34はシリンダ14に対して回
動自由に配設されており、ピストンロツド10の
上端をねじ結合36により一体的に取付けてい
る。したがつて、ホルダ34とピストンロツド1
0は一体回転するようになつている。なお、ホル
ダ34とシリンダ14との間はスラストプレート
32によりシール性が確保されており、ホルダ3
4とシリンダ14により形成されるオイル室40
のオイルがこの部分から漏れないようにされてい
る。
オイル室40にオイルを注入するための注入孔
42がシリンダ14に設けられている。この注入
孔42には定圧ポンプ44により発生された油圧
のオイルが供給されるようになつており、このオ
イル供給経路46には流量計48が設けられてい
る。または圧力ゲージ50も取付けられている。
第3図状態においては、ピストンロツド10の
下端の軸部10bに螺合されるナツト18はベー
ス部20の凹部22に螺合されており、ベース部
20に固定された状態にある。したがつて、ホル
ダ34を回転させ、ピストンロツド10を回転さ
せることによりナツト18を締め付けることがで
きる。なお、固定オリフイスの大きさの調整前の
状態においては、ナツト18の締め付け位置は初
期の締め付け位置で、オリフイス調整部材である
バルブストツパ16の嵌合位置が軸方向の溝30
の断面積の最も大きい位置とされている。
上述の装置を用いて行う固定オリフイスの調整
方法を説明する。定圧ポンプ44により一定の油
圧を発生させ、このオイルを注入孔42を介して
オイル室40に供給する。定圧ポンプ44により
発生する一定油圧は、シヨツクアブソーバの作動
初期に実際に生じる大きさの油圧である。オイル
室40に注入されたオイルは軸方向の溝30等を
通つて下方に流出し、この流出したオイルはベー
ス部20のオイル逃がし孔26から外部にドレン
される。
ピストン12部分を通じてオイル室40から流
出する流量は流量計48により確認することがで
きる。この流量計48により確認される流量は、
固定オリフイスを形成する軸方向の溝30を通じ
て流出する流量と、本来流出すべきでない箇所か
ら流出するオイルリークの流量の両方である。一
般に当初検出される流量は、バルブストツパ16
の嵌合位置が軸方向の溝30の最も大きい断面積
部分となつていることから、作動初期において所
定の減衰力を得る流量より多くなつている。した
がつて、流量計48を確認しながら、ホルダ34
を回転させ、ナツト18の締め付けによる軸方向
の溝30の固定オリフイスの大きさを、所定の減
衰力が得られる流量値までナツト18を締め付け
て、調整する。
なお、上記装置におけるナツト18の締め付け
作動は、ホルダ34したがつてピストンロツド1
0を固定させ、ベース部20を回転させることに
よつても行うことができる。
上述のようにして、作動初期における流量を調
整したピストン12を備えたピストンロツド10
を、調整装置のシリンダ14から外して、実際の
シヨツクアブソーバのシリンダに組付けることに
より、実際のシヨツクアブソーバは作動初期にお
ける減衰力にばらつきのないものとなる。なお、
上記装置は、ピストン12における本来リークす
べきでないオイルリークも含めて調整するもので
あるため、減衰力のばらつきを確実に減少ないし
はなくすることができるものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、固定オ
リフイスの大きさを調整可能として、その調整を
シヨツクアブソーバの組立前に、固定オリフイス
以外によるピストン上下間のオイルリークをも含
めて全体の流通抵抗を調整するものとして行うこ
とにより、シヨツクアブソーバの作動初期(固定
オリフイス作動領域)の減衰力のばらつきを減少
ないしはなくすることができ、略所期通りの車両
の操縦安定性や乗り心地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案にかかる油圧式シ
ヨツクアブソーバの一実施例を示し、第1図は断
面図、第2図は外観図、第3図は固定オリフイス
の大きさを調整するための装置の全体構成を示す
概略図である。 符号の説明、10……ピストンロツド、12…
…ピストン、16……バルブストツパ(オリフイ
ス調整部材)、30……軸方向の溝(固定オリフ
イス)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンが取付けられるピストンロツドの位置
    に、断面積が徐変する軸方向の溝が設けられてお
    り、軸方向の溝はピストンの上下を連通する固定
    オリフイスとして形成されており、断面積が徐変
    する軸方向の溝が設けられるピストンロツドの位
    置にはオリフイス調整部材が嵌合しており、この
    オリフイス調整部材はピストンと共にピストンロ
    ツドに対して軸方向に相対移動可能に取付けられ
    ていることを特徴とする油圧式シヨツクアブソー
    バ。
JP1624985U 1985-02-07 1985-02-07 Expired JPH0320593Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1624985U JPH0320593Y2 (ja) 1985-02-07 1985-02-07

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JP1624985U JPH0320593Y2 (ja) 1985-02-07 1985-02-07

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JPS61133138U JPS61133138U (ja) 1986-08-20
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