JPH03197359A - 高硬度炭素繊維強化炭素材およびその製造法 - Google Patents
高硬度炭素繊維強化炭素材およびその製造法Info
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- JPH03197359A JPH03197359A JP1336037A JP33603789A JPH03197359A JP H03197359 A JPH03197359 A JP H03197359A JP 1336037 A JP1336037 A JP 1336037A JP 33603789 A JP33603789 A JP 33603789A JP H03197359 A JPH03197359 A JP H03197359A
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野〕
本発明は、非常に高い硬度をもつ炭素繊維強化炭素材お
よびその製造方法に関するものである。
よびその製造方法に関するものである。
[従来の技術〕
現在、鉄、ガラス、セラミクスを製造する工程において
、多くの炭素材料特に高密度カーボン材等(例えば特開
昭52−81381号公報)が使用されている。これは
、カーボンの耐熱性、寸法安定性、耐薬品安定性等の優
れた特性を利用したものである。また、高硬度のため耐
摩耗性に優れているにもかかわらず、相手材を傷つけな
いとゆうすばらしい特性がある。
、多くの炭素材料特に高密度カーボン材等(例えば特開
昭52−81381号公報)が使用されている。これは
、カーボンの耐熱性、寸法安定性、耐薬品安定性等の優
れた特性を利用したものである。また、高硬度のため耐
摩耗性に優れているにもかかわらず、相手材を傷つけな
いとゆうすばらしい特性がある。
しかしながら、これまでの高密度カーボン材は、曲げ強
度、衝撃強度が弱く使用に当たっては注意深い取扱いを
必要とされていた。また、強度が高い炭素繊維強化炭素
材は、密度が高くなりにくいため高硬度になりにくく、
この種の用途には用いられていなかった。
度、衝撃強度が弱く使用に当たっては注意深い取扱いを
必要とされていた。また、強度が高い炭素繊維強化炭素
材は、密度が高くなりにくいため高硬度になりにくく、
この種の用途には用いられていなかった。
[発明が解決しようとする課題]
本発明は、高密度カーボン材にかわり用いることのでき
る高強度な炭素繊維強化炭素材であって、非常に高い硬
度をもつ炭素繊維強化炭素材およびその製造方法を提供
しようとするものである。
る高強度な炭素繊維強化炭素材であって、非常に高い硬
度をもつ炭素繊維強化炭素材およびその製造方法を提供
しようとするものである。
[課題を解決するための手段]
本発明は、補強用の炭素繊維と熱硬化性樹脂を炭化した
炭素質粉末を含有し、バインダーおよび含浸剤を炭化し
てなるマトリックスからなり、バインダーの炭化時に揮
発する量を除いた残炭量100重量部に対して、熱硬化
性樹脂を炭化したd002が0.38nm以上の炭素質
粉末80〜220皿量部の割合で用いて炭化した高硬度
炭素繊維強化炭素材、また、補強用の炭素繊維と、バイ
ンダーの炭化時に揮発する量を除いた残炭量100重量
部に対して、熱硬化性樹脂を炭化してなるd 002が
0.36n−以上の炭素質粉末80〜120重量部の混
合物を用いて加熱成形した後、不活性ガス雰囲気中で8
00 N1100℃で炭化した後、含浸炭化処理を施す
ことを特徴とする高硬度炭素繊維強化炭素材の製造方法
である。
炭素質粉末を含有し、バインダーおよび含浸剤を炭化し
てなるマトリックスからなり、バインダーの炭化時に揮
発する量を除いた残炭量100重量部に対して、熱硬化
性樹脂を炭化したd002が0.38nm以上の炭素質
粉末80〜220皿量部の割合で用いて炭化した高硬度
炭素繊維強化炭素材、また、補強用の炭素繊維と、バイ
ンダーの炭化時に揮発する量を除いた残炭量100重量
部に対して、熱硬化性樹脂を炭化してなるd 002が
0.36n−以上の炭素質粉末80〜120重量部の混
合物を用いて加熱成形した後、不活性ガス雰囲気中で8
00 N1100℃で炭化した後、含浸炭化処理を施す
ことを特徴とする高硬度炭素繊維強化炭素材の製造方法
である。
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
本発明に用いられる補強用の炭素繊維は、ポリアクリロ
ニトリル(PAN)系、レーヨン系、ピッチ系のいずれ
であってもよく、また炭素質、黒鉛質のいずれであって
もよい、炭素繊維の形態は、長さ0.05〜50mm程
度の短繊維であっても連続繊維であっても使用できる。
ニトリル(PAN)系、レーヨン系、ピッチ系のいずれ
であってもよく、また炭素質、黒鉛質のいずれであって
もよい、炭素繊維の形態は、長さ0.05〜50mm程
度の短繊維であっても連続繊維であっても使用できる。
またクロスやフェルト、マットなどシート状等の炭素繊
維構造物となった形態であってもよい、上記炭素繊維は
、マトリックス中にそのままの状態で、または解繊され
た状態で全くランダムな方向を向いていても良いし、任
意の特定の方向に向けて配向せしめられていてもよい。
維構造物となった形態であってもよい、上記炭素繊維は
、マトリックス中にそのままの状態で、または解繊され
た状態で全くランダムな方向を向いていても良いし、任
意の特定の方向に向けて配向せしめられていてもよい。
本発明で用いる炭素質粉末は、フェノール樹脂、フラン
樹脂等の熱硬化性樹脂を窒素、アルゴン等の非酸化性ガ
ス雰囲気中で炭化してなり、黒鉛化度を示すd002が
0.36n−以上のものが用いられる。d002が0.
36未満の炭素質は、黒鉛化性が高く炭素質粉末の硬さ
が柔らかくなるため通しておらず、炭素繊維強化炭素材
とした場合にも高硬度のものが得られない。
樹脂等の熱硬化性樹脂を窒素、アルゴン等の非酸化性ガ
ス雰囲気中で炭化してなり、黒鉛化度を示すd002が
0.36n−以上のものが用いられる。d002が0.
36未満の炭素質は、黒鉛化性が高く炭素質粉末の硬さ
が柔らかくなるため通しておらず、炭素繊維強化炭素材
とした場合にも高硬度のものが得られない。
d002は、黒鉛化性の指標となる炭素層間距離であり
、X線回折により測定できる。
、X線回折により測定できる。
d 002が0.36n■以上の炭素質粉末は、フェノ
ール樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂を窒素、アルゴ
ン等の非酸化性ガス雰囲気中で800〜1100℃で約
1時間炭化することにより得られる。
ール樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂を窒素、アルゴ
ン等の非酸化性ガス雰囲気中で800〜1100℃で約
1時間炭化することにより得られる。
熱硬化性樹脂を炭化した後、軟質粉砕機を使用し平均粒
径数十μ−の炭素質粉末にして用いる。炭素質粉末の粒
子が大きく例えば数百μIもあると均一性が悪くなり、
製品となる炭素繊維強化炭素材の強度低下の原因となる
。そのため、できるだけ粒径は細かくし、均一にするこ
とが望ましい。
径数十μ−の炭素質粉末にして用いる。炭素質粉末の粒
子が大きく例えば数百μIもあると均一性が悪くなり、
製品となる炭素繊維強化炭素材の強度低下の原因となる
。そのため、できるだけ粒径は細かくし、均一にするこ
とが望ましい。
また、本発明の高硬度炭素繊維強化炭素材では、マトリ
ックスは、バインダーおよび後述する含浸材を炭化した
炭素から構成されている。
ックスは、バインダーおよび後述する含浸材を炭化した
炭素から構成されている。
炭素質マトリックスの原料となるバインダーとしては、
熱硬化性のフェノール樹脂、フラン樹脂でも、熱可塑性
のピッチ等でも良い、バインダーの炭化時に揮発する量
を除いた残炭量100重量部に対して、前述の炭素質粉
末は、80〜120重量部添加する。炭素質粉末が12
0重量部超では、プレス成形時にマトリックスの粘度が
あがり成形が困難となる。また80重量部未満では、硬
度の高い炭素材ができない。
熱硬化性のフェノール樹脂、フラン樹脂でも、熱可塑性
のピッチ等でも良い、バインダーの炭化時に揮発する量
を除いた残炭量100重量部に対して、前述の炭素質粉
末は、80〜120重量部添加する。炭素質粉末が12
0重量部超では、プレス成形時にマトリックスの粘度が
あがり成形が困難となる。また80重量部未満では、硬
度の高い炭素材ができない。
バインダーの量は、たとえば、フェノール樹脂は、揮発
分が約50%あるので混合時のバインダー量としては、
200重量部ピッチは、揮発分が約20%あるので混
合時のバインダー量としては、 125重量部となる。
分が約50%あるので混合時のバインダー量としては、
200重量部ピッチは、揮発分が約20%あるので混
合時のバインダー量としては、 125重量部となる。
炭素繊維、炭素質粉末およびバインダーをプレス成形等
を用いて用途、使用目的等に必要な形状に加熱成形する
。
を用いて用途、使用目的等に必要な形状に加熱成形する
。
この時、炭素繊維、炭素質粉末とバインダーとを混合、
付着させる方法としては、粉末混合法、プリプレグ法等
いかなる方法でもよい。
付着させる方法としては、粉末混合法、プリプレグ法等
いかなる方法でもよい。
前記成形体において、炭素繊維または炭素繊維構造物は
、20〜90重量%、好ましくは40〜80重量%含有
されることが望ましい、炭素繊維が20重量%未満では
、得られる炭素繊維強化炭素材の補強繊維が少なすぎる
為、強度が低くなる。一方90重量%を越えた場合には
、マトリックスを形成するバインダーの含有量が少なす
ぎる為、眉間におけるせん断強度が低下し、炭素繊維の
補強効果が充分に発揮されない。
、20〜90重量%、好ましくは40〜80重量%含有
されることが望ましい、炭素繊維が20重量%未満では
、得られる炭素繊維強化炭素材の補強繊維が少なすぎる
為、強度が低くなる。一方90重量%を越えた場合には
、マトリックスを形成するバインダーの含有量が少なす
ぎる為、眉間におけるせん断強度が低下し、炭素繊維の
補強効果が充分に発揮されない。
この成形体を、窒素、アルゴン等の非酸化性ガス雰囲気
中で炭化する。炭化処理の際の温度としては800℃以
上、1100℃以下が用いられ、保持時間は約1時間で
ある。この場合、炭化時の昇温速度が早すぎるとマトリ
ックスを形成するバインダーの熱分解による収縮と、ガ
ス発生が激しくなり、大きな亀裂が発生しやすくなる。
中で炭化する。炭化処理の際の温度としては800℃以
上、1100℃以下が用いられ、保持時間は約1時間で
ある。この場合、炭化時の昇温速度が早すぎるとマトリ
ックスを形成するバインダーの熱分解による収縮と、ガ
ス発生が激しくなり、大きな亀裂が発生しやすくなる。
そのため昇温速度は、通常100℃/hr以下、好まし
くは20℃/hr以下とすることが望ましい。
くは20℃/hr以下とすることが望ましい。
このようにして炭化処理されて得られた最初の中間体は
、いまだ気孔率が大きく、高密度、高強度の炭素繊維強
化炭素材を得るためにさらに、この中間体にピッチまた
は炭化可能な樹脂等の含浸剤を含浸する含浸処理を施し
、ふたたびアルゴン等の非酸化性ガス雰囲気中で炭化処
理を施す、含浸剤は炭化処理により、バインダーを炭化
した炭素とともにマトリックスの一部を形成することに
なる。炭化処理の際の温度は、800℃以上、1100
℃以下が好ましい、含浸処理、炭化処理は、炭素繊維強
化炭素材の細孔がうまり、密度がほぼ一定になるまで繰
り返すことが望ましい。
、いまだ気孔率が大きく、高密度、高強度の炭素繊維強
化炭素材を得るためにさらに、この中間体にピッチまた
は炭化可能な樹脂等の含浸剤を含浸する含浸処理を施し
、ふたたびアルゴン等の非酸化性ガス雰囲気中で炭化処
理を施す、含浸剤は炭化処理により、バインダーを炭化
した炭素とともにマトリックスの一部を形成することに
なる。炭化処理の際の温度は、800℃以上、1100
℃以下が好ましい、含浸処理、炭化処理は、炭素繊維強
化炭素材の細孔がうまり、密度がほぼ一定になるまで繰
り返すことが望ましい。
以下、実施例に従って、本発明を説明する。
[実 施 例]
実施例1
フェノール樹脂を窒素中、1000℃で1時間炭化した
後、軟質粉砕機を使用し平均粒径1oμ■の炭素質粉末
とした。この炭素質粉末は、X線回折により測定したと
ころ、d 002・0.37n■であった。
後、軟質粉砕機を使用し平均粒径1oμ■の炭素質粉末
とした。この炭素質粉末は、X線回折により測定したと
ころ、d 002・0.37n■であった。
バインダーとして平均粒度10μ臨、軟化点40℃のピ
ッチ125重量部(揮発分量を除いた残炭量では100
重量部)と、上記の炭素質粉末100重量部を混合した
ものと、ピッチ系炭素繊維を30−一に切断したものを
金型に入れ温度600℃、圧力100kg/cm”でプ
レス成形し120×120X8閣■の板をつくった。
ッチ125重量部(揮発分量を除いた残炭量では100
重量部)と、上記の炭素質粉末100重量部を混合した
ものと、ピッチ系炭素繊維を30−一に切断したものを
金型に入れ温度600℃、圧力100kg/cm”でプ
レス成形し120×120X8閣■の板をつくった。
このと合成形体の炭素繊維含有率が50%になるように
前記混合物量を調整した。
前記混合物量を調整した。
この成形体を窒素雰囲気中にてlO℃ハ「の昇温速度で
1000℃まで昇温し、1時間保持する炭化処理を行っ
た。さらに、この炭化した最初の中間体に含浸用ピッチ
を真空下、200℃で含浸した後、含浸処理を施した中
間体を窒素雰囲気下にてlO℃ハrの昇温速度で100
0℃まで昇温し含浸したピッチを完全に炭化させた。続
いて、前記と同様の含浸、炭化工程をさらに3回繰り返
して炭素繊維強化炭素材を得た。
1000℃まで昇温し、1時間保持する炭化処理を行っ
た。さらに、この炭化した最初の中間体に含浸用ピッチ
を真空下、200℃で含浸した後、含浸処理を施した中
間体を窒素雰囲気下にてlO℃ハrの昇温速度で100
0℃まで昇温し含浸したピッチを完全に炭化させた。続
いて、前記と同様の含浸、炭化工程をさらに3回繰り返
して炭素繊維強化炭素材を得た。
比較例1
実施例1のフェノール樹脂を炭化した炭素質粉末の代わ
りに、平均粒径1Gμ−の生コークス粉末(d 002
−0.35)を用いて、実施例1と同じ方法で炭素繊維
強化炭素材を得た。
りに、平均粒径1Gμ−の生コークス粉末(d 002
−0.35)を用いて、実施例1と同じ方法で炭素繊維
強化炭素材を得た。
実施例2
バインダーのフェノール樹脂溶液200重量部(揮発分
量を除いた残炭量では 100重量部)と、実施例1で
用いたフェノール樹脂を炭化した炭素質粉末100重量
部を混合し、これとPAN系炭素炭素繊維−ビングプリ
プレグを作った。
量を除いた残炭量では 100重量部)と、実施例1で
用いたフェノール樹脂を炭化した炭素質粉末100重量
部を混合し、これとPAN系炭素炭素繊維−ビングプリ
プレグを作った。
このプリプレグを301層に切断したものを金型に入れ
温度160℃、圧力50kg/cm2でプレス成形し1
20 x120 x8−一の板をつくつた。
温度160℃、圧力50kg/cm2でプレス成形し1
20 x120 x8−一の板をつくつた。
このとき成形体の炭素繊維含有率が50%になるように
前記混合溶液を水溶媒で希釈してプリプレグを調整した
。
前記混合溶液を水溶媒で希釈してプリプレグを調整した
。
この成形体を窒素雰囲気中lO℃/hrの昇温速度で1
000℃まで昇温し、1時間保持する炭化処埋を行った
。さらに、この炭化した最初の中間体に含浸用ピッチを
真空下、200℃で含浸した後、含浸処理を施した中間
体を窒素雰囲気下にて10℃/hrの昇温速度で100
0℃まで昇温し含浸したピッチを完全に炭化させた。続
いて、前記と同様の含浸、炭化工程をさらに3回繰り返
して炭素繊維強化炭素材を得た。
000℃まで昇温し、1時間保持する炭化処埋を行った
。さらに、この炭化した最初の中間体に含浸用ピッチを
真空下、200℃で含浸した後、含浸処理を施した中間
体を窒素雰囲気下にて10℃/hrの昇温速度で100
0℃まで昇温し含浸したピッチを完全に炭化させた。続
いて、前記と同様の含浸、炭化工程をさらに3回繰り返
して炭素繊維強化炭素材を得た。
比較例2
実施例2のフェノール樹脂を炭化した炭素質粉末の代わ
りに、平均粒度lOμmの天然黒鉛粉末(d 002−
0.345)を用いて、実施例2と同じ方法で炭素繊維
強化炭素材を得た。
りに、平均粒度lOμmの天然黒鉛粉末(d 002−
0.345)を用いて、実施例2と同じ方法で炭素繊維
強化炭素材を得た。
比較例3
現在、ガラス製造用に使用されている高密度カーボン材
についても、比較のため後述の性能評価をおこなった。
についても、比較のため後述の性能評価をおこなった。
結果を第1表に示す。
得られた炭素繊維強化炭素材について、摩耗試験機を用
いて下記条件による性能評価を行った。この時、炭素繊
維強化炭素材の摩耗量は、ガラス丸棒によって削られた
溝の深さによって評価した。
いて下記条件による性能評価を行った。この時、炭素繊
維強化炭素材の摩耗量は、ガラス丸棒によって削られた
溝の深さによって評価した。
また、曲げ強度は、JIS R1601に準じて行った
。
。
[試験条件]
荷重: 1.5kg 相手材ニガラス丸締摺動
幅:20■ 摺動回数: tooo回摺動速度:
21m/sec 試験片: 40X 20X ID
m試験結果を第1表に示す。
幅:20■ 摺動回数: tooo回摺動速度:
21m/sec 試験片: 40X 20X ID
m試験結果を第1表に示す。
第1表 試験結果
硬度二ロックウェル硬度Rスケール
本発明の炭素繊維強化炭素材は、現在の高密度カーボン
材よりも強度が高くかつ炭素繊維強化炭素材では硬度が
高い、またガラス丸棒によって削られた溝の深さが浅い
ことより耐摩耗特性にすぐれていることがわかる。
材よりも強度が高くかつ炭素繊維強化炭素材では硬度が
高い、またガラス丸棒によって削られた溝の深さが浅い
ことより耐摩耗特性にすぐれていることがわかる。
[発明の効果]
本発明は、高密度カーボン材より高強度な炭素繊維強化
炭素材を使用し、かつ非常に高い硬度をもつ炭素繊維強
化炭素材を提供することにより高温部材としてのカーボ
ンの特性を持ったままで、ガラス製造用治具等に必要な
耐摩耗特性をもった材料を製造することが出来る。
炭素材を使用し、かつ非常に高い硬度をもつ炭素繊維強
化炭素材を提供することにより高温部材としてのカーボ
ンの特性を持ったままで、ガラス製造用治具等に必要な
耐摩耗特性をもった材料を製造することが出来る。
手続補正書
平成χ年λ月1B
1、事件の表示
平成1年特許顆第336037号
3、補正をする者
事嘗との関係 出 願 人
4、代
理 人
ζN−1かり
他4名
8、補正の内容
別紙のとおり
補
正
書
本願明細書中下記事項を補正致します。
記
1、第9頁3行目に
「40℃のピッチJとあるを
「240℃ノピッチ」と訂正する。
3、第12頁7行目に
「試験片40x 20X l0IIIIIJ トIo
ルヲ「試験片40X 20x 8mm Jと訂正する。
ルヲ「試験片40X 20x 8mm Jと訂正する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 補強用の炭素繊維と熱硬化性樹脂を炭化した炭素質
粉末を含有し、バインダーおよび含浸剤を炭化してなる
マトリックスからなり、バインダーの炭化時に揮発する
量を除いた残炭量100重量部に対して、熱硬化性樹脂
を炭化したd002が0.36nm以上の炭素質粉末8
0〜120重量部の割合で用いて炭化した高硬度炭素繊
維強化炭素材。 2 補強用の炭素繊維と、バインダーの炭化時に揮発す
る量を除いた残炭量100重量部に対して熱硬化性樹脂
を炭化してなるd002が0.36nm以上の炭素質粉
末80〜120重量部の混合物を用いて加熱成形した後
、不活性ガス雰囲気中で800〜1100℃で炭化した
後、含浸炭化処理を施すことを特徴とする高硬度炭素繊
維強化炭素材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1336037A JPH03197359A (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 高硬度炭素繊維強化炭素材およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1336037A JPH03197359A (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 高硬度炭素繊維強化炭素材およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03197359A true JPH03197359A (ja) | 1991-08-28 |
JPH0561225B2 JPH0561225B2 (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=18295055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1336037A Granted JPH03197359A (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 高硬度炭素繊維強化炭素材およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03197359A (ja) |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP1336037A patent/JPH03197359A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0561225B2 (ja) | 1993-09-03 |
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