JPH03192304A - 光学素子 - Google Patents

光学素子

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JPH03192304A
JPH03192304A JP1331115A JP33111589A JPH03192304A JP H03192304 A JPH03192304 A JP H03192304A JP 1331115 A JP1331115 A JP 1331115A JP 33111589 A JP33111589 A JP 33111589A JP H03192304 A JPH03192304 A JP H03192304A
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JP
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optical
light
detection
medium
photodetector
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JP1331115A
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Hideo Ando
秀夫 安東
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、光ビームを分離する光学素子に係り、特に
光磁気効果を利用して情報記憶媒体から情報を再生する
情報記憶再生装置の光学ヘッドの光学素子の改良に関す
る。
(従来技術) 光磁気記憶媒体から光磁気効果を利用して情報を再生す
る情報記憶再生装置については、種々のタイプが知られ
、種々の提案がなされている。
例えば、特開昭57−169934(USP44828
03)或は、特開昭58−57013(USP4358
200)には、情報記憶再生装置の焦点ぼけ検出光学系
が開示されている。この公報に開示された光学系におい
ては、一方の面にハーフミラ−が形成された平行平板或
は、楔プリズムが光源光路中に配置され、ハーフミラ−
で反射された光ビームが情報記憶媒体に向けられ、情報
記憶媒体から反射された光ビームが平行平板或は、楔プ
リズムを透過され、更にこの透過した光ビームに非点収
差が与えられて光検出器で検出される光学系が開示され
ている。また、特開昭58−171739 、特開昭5
9−77649或は、USP477144には、一対の
複屈折プリズムがその光学軸が互いに直交するように接
合され、この複屈折プリズムに光ビームを通過させ、光
ビームの互いに直交する2つの偏光成分の進行方向を変
化させて分離するとともにこれを検出し、その検出され
た光強度の差を再生信号として検出する光学系が開示さ
れている。
(発明が解決しようとする課題) 特開昭57−1fi9934(U!11iP44828
0cl)或は、特開昭58−57013(USP435
8200)に開示された光磁気情報再生装置は、その焦
点ぼけ検出光学系を小型化できるが、焦点検出光学系と
は、別途、光磁気情報再生用の光学系を設けることが要
求される。従って、情報再生装置の光学系が複雑化し、
装置自体としては大型化する問題がある。これに対して
、特開昭58−171739 、特開昭59−7764
9或は、υ5P477144に開示された光磁気情報再
生装置は、情報再生用の光学系が開示されるのみで、焦
点ぼけ及びトラッキング検出光学系については同等開示
されていない。このような情報再生装置に焦点ぼけ及び
トラッキング検出光学系を組み込む場合には、仮に再生
用光学系として複屈折プリズムを用いた光学系が採用さ
れたとしても光学系が複雑化し、装置自体が大型化する
問題がある。
上述したように従来の光磁気効果を利用した情報再生装
置は、光学系が複雑化し、装置自体が大型化する問題が
ある。
この発明の目的は、光磁気効果を利用した情報再生装置
自体を小型化することができる小型化及び簡素化された
光学素子を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明によれば、 媒質中を通過する光の振動方向に依存して異なる屈折率
を有する光学的異方性媒体で作られ、第1の面及びこの
第1の面に対して傾けられた第2の面を有する第1プリ
ズム部材と、 等方性屈折率を有する等方性媒体で作られ、第1のプリ
ズム部材の第2の面に接合された第3の面及び第3の面
に対して傾けられた第4の面を有し、垂直面を基準とす
ると第1の面と垂直面との成す角が第2の面及び第3の
面の各々が垂直面に対して成す角よりも小さい第2プリ
ズム部材とを具備することを特徴とする光学素子が提供
される。
(作用) この発明の光学素子によれば、光学素子に入射された光
ビームは、確実に光学的異方性媒体内において常光線及
び異常光線に対応する光ビームに分離される。分離され
た光ビームは、垂直面を基準として第1の而と垂直面と
の成す角が第2の面及び第3の面の各々が垂直面に対し
て成す角よりも小さいことから、この光学素子を通過し
た常光線及び異常光線に対応する光ビームは、光学素子
外において確実に空間的に分離され、検出器において確
実に夫々別個に検出され、安定な再生信号が検出器から
の信号で発生される。しかも、光学素子が簡素化及び小
型化されることから、(1)光学系全体が軽量化され、
光学へ・ソドを迅速に移動可能となり、情報のアクセス
速度が向上される。(2)光学系が簡素化されることか
ら、光学系の組み立て調整が容易となり、装置自体のコ
ストをも低減させることができる。(3)また、光学部
品の点数を低減させることができることからも、装置の
コストを低く押さえることができる。また、収差の発生
が小さな常光線に対応した光ビームで焦点検出及びトラ
ック検出がなされることから、十分な感度でしかも確実
に集光手段が合焦状態及び合トラック状態に維持するこ
とができる。
(実施例) 第1図は、この発明の一実施例に係る光磁気効果を利用
した情報再生装置の光学系を概略的に示している。この
光学系においては、光源として略直線偏光光ビームを発
生する半導体レーザ2或は、光ビームを発生する半導体
レーザ2及び半導体レーザ2からの光ビームを直線偏光
光ビームに変換する偏光子(図示せず)の組み合せか構
成る光源装置が用いられている。第1図において、情報
が記憶された光磁気記憶媒体、即ち、光磁気記憶用光デ
ィスク12に形成されているトラ・ソキングガイドがX
方向に延出されているとすると、この光源からの光ビー
ムは、その偏光面がX軸或は、Z軸に対して傾き、所定
角度をこれらの軸に対して成すように発生され、検出光
学素子14に向けられる。
この検出光学素子14は、第1及び第2の境界面14A
、14Bを有し、第2図に示されるようにその一方が光
学的異方性媒体で作られ及びその他方が光学ガラス或は
、透明プラスチック(アクリル、ポリカーボネート、A
BS樹脂等)から成る光学的等方媒体で作られたプリズ
ム部材4.6が第2の境界面14Bを介して接合され、
このプリズム部材4の境界面14Bに対向する第1の境
界面14A面には、第2図に示されるように交点に光軸
が通り、直交する区分線で区画された第1及び第3象限
に相当する領域が斜線で示すように光速光層に形成され
ているマスク層8が形成され、更にこのマスク層8上に
ある特定の反射率及び透過率を有する光反射透過層10
が形成されている。
マスク層8及び光透過反射層10は、プリズム部材4の
面上に真空蒸着或は、スパッタリングにより積層形成さ
れても良く、或は一方の面に光透過反射層10が形成さ
れ、他方の面にマスク層8が形成されている平行平板、
或は、一方の面に光透過反射層10及びマスク層8が形
成されている平行平板がプリズム部材4の面に貼合わさ
れても良い。更に、第1の平行平板にマスク層8が形成
され、第2の平行平板に透過反射層10が形成され、こ
れらが貼合わせれてプリズム部材4の面に更に貼合わさ
れても良い。光学的異方性媒体としては、光学的なアラ
イメントを比較的容易に調整でき、プリズム部材4.6
が光軸に対して傾いたとしても特性が変化し難いことを
考慮すると一軸性結晶が好ましく、しかもこの媒体は、
常光線よりも異常光線に対して屈折率の大きな正結晶で
あることがより好ましい。このような正結晶としては、
人工的に製造できるルチル或は、水晶を用いることがで
きる。
このような検出光学素子14に入射された発散性の光ビ
ームは、その光反射透過層10でその一部が反射され、
残る成分が検出素子14内を透過される。検出素子14
内に導入された光ビームは、光反射透過層10、マスク
層8及びプリズム部材4を通過してその光強度が大きな
中心部分がプリズム部材4の側面に設けられた光検出器
16に入射され、その光強度が検出される。この光検出
器16からの検出信号は、半導体レーザ2の駆動回路(
図示せず)にフィードパ・ツクされ、半導体レーザ2か
ら発生される光ビームがこの検出信号に応じて制御され
る。即ち、駆動回路において、検出信号が基準信号電圧
と比較され、その差信号電圧に応1゛た駆動電流が半導
体レーザ2に供給され、この半導体レーザ2が安定に駆
動される。
光反射透過層10で反射された発散性の光ビームの成分
は、対物レンズ18によって情報記憶媒体12上のトラ
ッキングガイド(図示せず)に向けて集束される。対物
レンズ18が合焦状態に配置される際には、集束性の光
ビームのビームウェストが情報記憶媒体12の反射面上
に投影され、最少ビームスポットがこの情報記憶媒体1
2の反射面上に形成される。対物レンズ18がその先軸
に沿って合焦状態から僅かに情報記憶媒体12に近付い
たり、或いは、情報記憶媒体12から離れた非合焦状態
においては、集束性の光ビームのビームウェストが情報
記憶媒体12の反射面上に投影されず、最少ビームスポ
ットよりも大きなスポットがこの光ディスク12の反射
面上に形成される。情報記憶媒体12から戻された発散
性の光ビームは、対物レンズ18によって集束性の光ビ
ームに変換され、再び対物レンズ18を介して検出光学
素子14に向けられ、この素子14の光反射透過層10
においてその一部が半導体レーザ2に向けて反射され、
その残る部分がその内に進入される。
光反射透過層10を通過した光ビームは、マスク層8で
その一部が遮光されてこのマスク層8を通過し、プリズ
ム4に導かれる。このとき、第1の境界面14Aで屈折
され、更にプリズム6に入射され、更に第2の境界面1
4Bで屈折される。
プリズム4.6の一方が光学的異方性媒体で作られてい
ることから、光ビームは、第1或は第2の境界面14A
、14Bで屈折される際に常光線22Aと異常光線22
Bに分離されて異なる方向に向けられ、プリズム6の射
出面を通過したこれらの常光線及び異常光線は、光検出
器20の異なる検出領域に向けられ、この検出器20に
よって検出される。この実施例においては、常光線22
Aを用いて焦点ぼけ信号及びトラッキング信号が信号処
理回路24から発生され、また、検出された常光線22
A及び異常光線22Bの光強度の差が再生信号として信
号処理回路24から発生される。焦点ぼけ信号に応じて
ボイスコイル19が駆動されて対物レンズ18もしくは
光学系全体が光軸方向に駆動されて対物レンズ18が合
焦状態に維持され、トラックキング検出に応じて対物レ
ンズ18もしくは光学系全体が情報記憶媒体12のトラ
ックを横切る方向に駆動されて集光された光ビームでト
ラックが追跡され、対物レンズ18が合トラック状態に
維持される。対物レンズ18が合焦状態及び合トラック
状態に維持されている間に検出器16の検出領域から発
生された検出信号は、信号処理回路18で処理されて情
報記録媒体12に記録されている情報に対応する再生信
号に変換され、信号処理回路24から発生されされた再
生信号は、図示しない外部の表示装置等に再生情報とし
て表示される。
光学的異方性媒体中の常光線に対する屈折率は、常に一
定で通過する光線の角度には依存しない。
それに対して、異常光線22Bに対する屈折率は、光学
的異方性媒体中を通過する光線の角度により変化するた
め常光線22Aに比べて大きな収差が生じ、検出器20
上に形成されるビームスポットに大きな収差が表れるこ
ととなる。光検出器20上に形成されるビームスポット
の形状変化を検出する焦点ぼけ検出系においては、コマ
収差が許容範囲を越えてビームスポットの形状変化に影
響を与えると、焦点ぼけ検出特性が劣化される。従って
、第1回文は、第9図、第11図、第24図、第14図
に示した光学系では、焦点ぼけ検出とトラックずれ検出
に或は少なくとも焦点ぼけ検出には、常光線22A側の
光を利用している。更に、正結晶を用いた場合には、常
光線22A、に比べて異常光線22Bの方が屈折率が大
きくなり、叉、負結晶を用いた場合には、異常光線22
Bに比べて異常光線22Aの方が屈折率が大きくなる。
2つの光線の内雇折率の大きな方がより屈折力が大きく
、それだけコマ収差が大きくなり、コマ収差の値がある
程度大きくなり、許容範囲を越えると焦点ぼけ検出特性
が劣化される。このことから、光学的異方性媒体の材質
として上述したように常光線22Aよりも異常光線22
Bに対する屈折率が大きな正結晶が用いられることが好
ましく・屈折率の小さな常光線が焦点ぼけ及びトラック
キング検出或は、焦点はけ検出に用いられる。
第1図に示された検出光学素子14のプリズム部材4.
6には、既に述べたように対物レンズ18から集束性光
ビームが入射されるが、この集束性の光ビームは、第3
A図及び第3B図に示すように検出光学素子14のプリ
ズム部材4.6によって屈折されて集束点Pa、Pb、
Pcで規定される集束線に向かって集束される。(第3
A図及び第3B図に於いては、説明の便宜上、プリズム
部材4.6を等価的に一つのプリズム体114に置き換
えている。また、上述したように常光線を用いて焦点ぼ
け及びトラッキングを検出することが好ましいことから
、常光線のみに着目して図示している。)現実には、集
束性の光ビームを構成する光線La 、 Lb 、 L
cは、夫々検出光学素子14の第1の境界面14A上の
異なる入射点に入射されて屈折され、再度、検出光学素
子14中の第2の境界面14B上の異なる入射点で屈折
され、これを通過して出射面14Cから出射される。こ
のことは、検出光学素子14のプリズム部材4.6に等
価なプリズム体114を側面方向から示した第3B図に
おいて、光線La 、 Lb 、 Lcは、プリズム体
114の面114A上の異なる入射点Ra、Rb、Re
に入射され、このプリズム体114を通過して再び面1
14Cで屈折されて検出器24に向けられることとなる
。第3A図及び第3B図から明らかなように、プリズム
体114中では、光線La、Lb、Lcは、物理的距離
A、B、Cを有する即ち、異なる光路長を有する光路を
通って出射面114Cに達する。
このことは、第3A図に示すように光線La 、 Lb
 、 Lcは、光軸に沿った異なる入射点Ra 、 R
b 、 Reで面114Aに入射されることから、面1
14Aで屈折されるに際して平面的にも異なる光路を通
る光線La、Lb、Lcに分離されることとなる。従っ
て、光出射面114Cから表れた光線La 、 Lb 
、 Lcは、異なる集束点Pa、Pb、Pcに集束され
る。
第3A図及び第3B図を参照して説明したように集束性
の光ビームは、検出光学素子14によってコマ収差に近
い収差が与えられる。従って、光検出器24の検出面が
第3B図に示すよう略光軸Oに対して直角な点Da、D
b、Dcで規定される面に配置される場合には、第4A
図、第4B図及び第4C図に示すような光ビームスポッ
トSa 、 Sb 、 Scが光検出器24の検出面に
形成される。ここで、光検出器24の検出面は、その中
心を通り、光軸O及び集束点Pa、Pb、Pcに対して
直角な分割線26で上下の領域に区分され、また、この
分割線26に直交する分割線27によって、互いに等し
い面積を有する検出領域24a〜24. dに区分され
ている。このような検出器24の配置において、対物レ
ンズ18が合焦状態にある際に光検出器24の検出面の
中心線が集束点pbに一致され、光検出器24の検出面
の僅か前方に集束点Paが形成され、光検出器24の検
出面の僅か後方に集束点Pcが形成される場合には、光
検出器24の検出面の中心線上に集束点pbに対応する
点状のスポットが形成される。また、集束点Paからは
発散性の光ビームが光検出器24の検出面の上方の領域
24a、24b入射されることからビームセグメントス
ポット5a−1が形成され、集束点Pcに向かう集束性
の光ビームが光検出器16の検出面の下方の領域24c
、24dに照射されることからビームセグメントスポッ
ト5a−2が形成される。光路の途中で第2図に示した
ような互いに直交する区分線で区画された第1及び第3
象限に相当する領域が斜線で示されたように光速光層で
形成されているマスク層8が設けられ、従って、光線の
一部がこのマスク層8によって遮光されるため、光検出
器24の検出面上には、全体として8字型の半分に相当
する形状を有するビームスポットSaが形成される。こ
れに対して、対物レンズ18が情報記憶媒体12に近付
づいた非合焦状態にある場合には、対物レンズ18から
の光ビームは、その集束性が弱まることから、集束点P
aが光検出器24の検出面に近付き、集束点pbが光検
出器24の検出面の後方にシフトされ、また、集束点P
cが光検出器24の検出面からより離れることとなる0
従って、第4B図に示すように光検出器24の検出面の
上方の領域24a、24bに形成されるビームセグメン
トスポット5b−1が合焦時のビームセグメントスポッ
ト5a−1に比べ小さく形成され、光検出器24の検出
面の下方の領域24C124dに形成されるビームセグ
メントスポット5b−2が合焦時のビームセグメントス
ポット5a−11:比べ大きく形成される。また、対物
レンズ18が情報記憶媒体12から遠ざかった非合焦状
態にある場合には、対物レンズ18からの光ビームは、
その集束性が強まることから、集束点Paが光検出器2
4の検出面からより離れ、集束点pbが光検出器24の
検出面の前方にシフトされ、また、集束点Pcが光検出
器24の検出面に近付くこととなる。従って、第4C図
に示すように光検出器24の検出面の上方の領域24 
a、24bに形成されるビームセグメントスポット5c
−1が合焦時のビームセグメントスポット5a−1に比
べ大きく形成され、光検出器24の検出面の下方の領域
24C124dに形成されるビームセグメントスポット
5c−2が合焦時のビームセグメントスポット5a−2
に比べ大きく形成される。
第5図に示すように光検出器24の検出領域24a、2
4dは、第1の加算器44に接続され、その検出領域2
4a、24dからの検出信号が第1の加算器44で加算
される。また、光検出器24の検出領域24b、24c
は、第2の加算器46に接続され、その検出領域24 
b、  24 cからの検出信号が第2の加算器46に
よって加算される。第1及び第2の加算器44.46か
らの加算信号が作動増幅器48に入力され、その差が増
幅されてフォーカス制御信号として発生される。
第4A図の説明から明らかなように合焦時には、検出領
域24 a、24 bからの検出信号が互いに等しく、
また、検出領域24 c、24 dからの検出信号が互
いに等しい。従って、合焦時においては、作動増幅器4
8から合焦を意味するゼロレベルのフォーカス制御信号
が発生される。これに対して、対物レンズ18が情報記
憶媒体12に近付いた非合焦状態にある場合には、検出
領域24b。
24cからの検出信号を第2の加算器46によって加算
した第1の和信号が検出領域24a。
24dからの検出信号を第1の加算器44によって加算
した第1の和信号に比べて小さくなり、作動増幅器48
から例えば、マイナスレベルのフォーカス制御信号が発
生される。対物レンズ18が情報記憶媒体12から遠ざ
かった非合焦状態にある場合には、検出領域24a、2
4dからの検出信号を第1の加算器44によって加算し
た第1の和信号が検出領域24b、24cからの検出信
号を第2の加算器46によって加算した第2の和信号に
比べて大きくなり、作動増幅器48から例えば、マイナ
ス1ノベルのフォーカス制御信号が発生される。
第5図に示すように情報記録媒体12のトラックで光ビ
ームが回折されることによって光検出器24の検出面上
に形成されるビームスポットSa中に暗部として回折パ
ターン42が生じる。この回折パターン42を検出する
為に第5図に示すように光検出器24の検出領域24a
、24bは、第3の加算器36に接続され、その検出領
域24a。
24bからの検出信号が第3の加算器36で加算される
。また、光検出器24の検出領域24c。
24dは、第4の加算器38に接続され、その検出領域
24c、24dからの検出信号が第4の加算器38によ
って加算される。第3及び第4の加算器36.38から
の第3及び第4の加算信号が作動増幅器40に入力され
、その差が増幅されてトラック制御信号として発生され
る。情報記憶媒体12のトラックが光ビームで正確に追
跡されている合トラック状態では、第5図に示されるよ
うに回折パターンが分割線26に対して対称に生じる。
従って、第3及び第4の加算器36.38から等しいレ
ベルの第3及び第4の加算信号が発生され、作動増幅器
40からは、ゼロレベルのトラック制御信号が発生され
る。これに対して、情報記憶媒体12のトラックの中心
から光ビームが僅かに外れた弁台トラック状態では、回
折パターン42は、光ビームスポットSa中で光検出器
24の検出領域24a、24b或いは、検出領域24C
224dのいずれかの側に僅かにシフトされる・従って
、第3及び第4の加算器36.38から異なるレベルの
第3及び第4の加算信号が発生され、作動増幅器40か
らは、プラス或いは、マイナスレベルのトラック制御信
号が発生される。
光検出器24の検出領域24.24b、24c。
24dは、第5図に示すように加算器50に接続されて
いる。情報記憶媒体12上では、これに集束された光ビ
ームが光記憶媒体12のトラックに記録された情報即ち
、磁区の磁界の方向に応じてこの情報記憶媒体12によ
って入射された光ビームの偏光面が僅かに回転される。
この偏光面が回転された光ビームは、検出光学素子14
によって偏光面の回転に応じて即ち、記録された情報に
応じて常光線及び異常光線に分離される。常光線は、既
に説明したように検出器24の検出領域24a。
24b、24c、24dに入射され、異常光線は、検出
器24の検出領域24eに入射される。両光線の差を得
るために、加算器50からの加算信号が検出領域24e
からの信号が比較器62に入力される。従って、比較器
62からは、再生信号が差信号として発生される。
上述した焦点ぼけ検出方法に於いては、特に下記のよう
な理由からも常光線を用いて焦点ぼけが検出されること
が好ましい。第5図に示すような検出器24では、合焦
時に生じるビームスポットの短軸方向(X方向)に於け
るスポットサイズが焦点検出感度に大きな影響を与えて
いる。従って、第1図に示される光学系では、X方向に
於ける収差が小さいことが好ましい。光学的異方性媒体
を通過する異常光線は、通過する方向によって屈折率が
変化し、その値の変化は、屈折率楕円体を横切る方向に
よる変化に対応していることが知られている。従うて、
異常光線を用いて焦点ぼけを検出する場合には、異常光
線に収差が与えられ、焦点ぼけ検出の誤検出の原因とな
る。これに対して、常光線では、光学的異方性媒体内で
その屈折率が常に一定であることから収差が与えられる
ことがなく、正確に焦点ぼけを検出することができる。
同様の理由からトラックキング検出も常光線を用いて検
出することが好ましい。即ち、検出器24上の光ビーム
スポットの長袖方向(Y方向)のビームスポットサイズ
が小さい場合、収差が大き過ぎると光路の途中で光線が
クロスしてしまい、いわゆるブシュプル法によってトラ
ッキングガイドを検出することができなくなってしまう
。ブシュプル法によるトラックずれ検出では、情報記憶
媒体12から反射され、対物レンズ18を通過した光ビ
ームの光強度パターン即ち、トラッキングガイドからの
回折パターンの強度変化を2つの光検出領域で検出して
いる。通常、検出レンズを用いてスポットサイズを縮小
して小さな光検出器24上に光ビームを投影するように
しているが、異常光線に大きな収差が生じ対物レンズ1
8を通過し、た光線が光路途中でクロスして検出器24
の反対側の検出領域に入射されると、光検出器24上で
のパターンの強度分布が対物レンズ18を通過した直後
の光強度分布とは異なり、トラックずれ検出信号の特性
に劣化が生じてしまう。従って、光検出器24上の光パ
ターンの長軸方向(Y方向)でのビームスポットサイズ
が小さく、光学的異方性媒体中を通過する異常光線の進
行方向による屈折率変化の影響で光検出器24上でパタ
ーンの強度分布が対物レンズ18を通過した直後とは大
きく異なる場合には常光線のみを用いて焦点検出および
トラックずれ検出を行なうことが好ましい。
第1図に示された光検出素子14に於いては、光学的異
方性媒体及び光学的等方性媒体で作られたプリズム4.
6が用いられているが、プリズム4.6の両方を光学的
異方性媒体で作ることは、好ましくない。即ち、プリズ
ム4.6のいずれをも光学的異方性媒体で作り、その光
学軸が互い直交するように配置する場合には、異常光線
と常光線に対して大きな分離角を与えることができるが
、光学的異方性媒体で作られたプリズム内で分離された
常光線及び異常光線が更に他の光学的異方性媒体で作ら
れた光学素子に進入されると、その光学素子の配置によ
り常光線が異常光線として働き、検出すべき光線に上述
したように収差が与えられ、焦点ぼけ検出の誤検出の原
因となるからである。
従って、この発明における検出光学素子14は、光学的
異方性媒体と光学ガラス或は、アクリル、ポリカーボネ
ート、ABS樹脂等によって作られた透明プラスチック
などの光学的等方媒体との接合により作られ、常光線の
ような進行する方向により屈折率の変化を受けない光線
の存在を可能にする事に特徴がある。
光検出器上の光パターンの長軸方向(Y方向)でのスポ
ットサイズが大きく、異常光線の検出器24上でのパタ
ーンの強度分布が対物レンズ18を通過した直後に比べ
てそれほど変化していない場合には、常光線を用いて焦
点ぼけが検出され、異常光線を用いてトラックずれを検
出しても良い。
このような実施例では、第6図に示すように、異常光線
を検出する領域が2つに分離され、この検出傾、域24
e−1及び24e−2が夫々トラックずれ信号を発生す
る比較器48にプリアンプを介して接続されるとともに
加算器70に接続されている。検出領域24a、24d
が直接互いに接続され、プリアンプを介して比較器40
に接続され、また、検出領域24b、24cが同様に互
いに直接に接続され、プリアンプを介して比較器401
;接続されている。第9図に示される回路は、第5図に
示された回路と同様の動作で焦点ぼけ信号、トラックず
れ信号、情報再生信号及びプリフォーマット信号が発生
されるためその説明は省略する。
このような第9図に示す回路構成によれば、第5図に示
された回路に比べて回路を簡素化でき、部品点数を少な
くすることができる。
第1図に示した検出光学素子14について考察する。検
出光学素子14においては、情報を再生するために情報
記憶媒体12からの光ビームを常光線及び異常光線に分
離しているが、この分離は、第1及び第2の境界面14
A、14Bに於ける媒体の屈折率の差を利用している。
従って、第1及び第2の境界面14A、14Bの成す角
が大きいほど、確実に光ビームは、常光線と異常光線に
分離することができる。第7図に示すように楔状のプリ
ズム70を光線が通過した際の入射光線に対する射出光
線の偏角即ち、光線のふれ角δ■は、θl−θ1.θr
−θr′の際に最小になることが知られている。従って
、第8図に示されるように光軸に直角な面に対する入射
面の傾き角よりも射出面の傾き角を大きくすればするほ
ど偏角δ1を大きくすることができる。このことから第
1図に示される光学系に代えて第9図に示されるように
した方が常光線と異常光線の間の分離角を大きく取るこ
とができる。即ち、第9図において光学的異方性媒体が
第1の境界面14Aと第2の境界面14Bとの間に挾ま
れて設けられ、その中を通過するレーザ光に対して光軸
に直交する面に対する第2の傾き角が大きくなるように
、第2の境界面14Bが配置され、また、光軸に直交す
る面に対するts2の傾き角が第1の傾き角よりも大き
くなるように第2の境界面と同方向に第1の境界面14
Aが傾けて配置されている。このようにして常光線と異
常光線の分離角が大きく定められることがより好ましい
。また、この焦点ぼけ検出方法において所望の焦点ぼけ
検出特性を得るために合焦時に光検出器上の光パターン
の長軸方向(Y方向)と短軸方向(X方向)のスポット
サイズが定められる。そのため、光軸に対する検出光学
素子14の入射面(14A)と射出面(14C)の角度
が定められる。第1の境界面14Aを基準にすると前述
したように常光線と異常光線間の分離角を大きくするた
め第2の境界面14Bの傾き角が大きく定められるが、
この傾き角に比較すると相対的な第3の境界面14Cの
傾き角が小さくなる。
また、プリズム部材4.6のいずれかを構成する光学的
異方性媒体は、その光学軸(光学的異方性媒体のが有す
る屈折率楕円体の長袖として定義される。)が次のよう
ないずれかの条件を充足するように配置されることが好
ましい。
(1)光学的異方性媒体の光学軸がその光学的異方性媒
体を通過する常光線の進行方向に対して略直角に近い角
度で配置される。この光学軸が配置される方向或は、面
は、具体的には第1図に示される光学系に於いてX軸方
向あるいは、Y−Z面内が該当し、光学的異方性媒体中
を通過する常光線の進行方向に対して直角な方向として
として定義され、このような配置によって異常光線の媒
体に対する屈折率noを最も大きくすることができ、常
光線に対する媒体に対する屈折率noとの差を最も大き
くすることができる。従って、第1の境界面14Aが第
2の境界面14Bに対して成す角が比較的小さくとも常
光線と異常光線の分離角を十分に大きくすることができ
る。この第1の境界面14Aと第2の境界面14Bとの
成す角を比較的小さくすることによって検出用光学素子
14の全体の厚みを薄くすることができ、その結果、合
焦時に光検出器24上に形成される光ビームノ々ターン
に生じるコマ収差の量を十分に小さくすることができ、
このコマ収差によって生じる焦点ぼけ特性の劣化を小さ
くすることができる。更に、検出光学家具内の光路長を
短く留めることが可能なことから、光学系全体を小型化
することができる。
(2)光学的異方性媒体の光学軸が第1の境界面14A
若しくは、第2の境界面14B或は、第3の境界面14
Cに対して平行に配置される。光学的異方性媒体でプリ
ズム部材4.6のいずれかを製造する際に第1、第2及
び第3の境界面14A。
14B、14Cが研磨されるが、光学軸が第1の境界面
14A若しくは、第2の境界面、第3の境界面に対して
平行に定めることによって光学的異方性媒体の加工が容
易であり、その製造性が向上され、部品単体としてのコ
ストを低減させることができる。第2の境界面14Bに
対して光学軸を平行にする方法として光学軸をX軸方向
に定める方法と、Y−Z面内であってY軸に対して45
度傾けられた方向に定める方法がある。
(3)光学的異方性媒体の光学軸が光透過反射層10に
入射される光ビームのS偏光成分若しくは、P偏光成分
に対して45度傾けて配置される。具体内には、この光
学軸がX−Y面内において、X軸若しくはY軸に対して
45度傾いた方向に定められる。半導体レーザ2から発
生されたレーザビームは、その断面形状が略楕円形状を
有し、情報記憶媒体12上に形成される集光スポットも
また長軸及び短軸を有する楕円形に形成される。一般に
情報記憶媒体12上での記録密度向上のためにその集光
スポットの長袖方向を情報記憶媒体12のトラッキング
ガイドの延出方向に対して直角に定めることが要求され
る場合がある。半導体レーザ2では、一般に発生された
レーザビームの偏光面の方向は、活性層の延出方向に平
行であり、従って、情報記憶媒体12から反射されたレ
ーザビームの偏光面は、光透過反射層10に入射される
光ビームのS偏光成分若しくは、P偏光成分に対して平
行となる。この情報記憶媒体12から反射された光ビー
ムを異方性記憶媒体14においては常光線および異常光
線に分離するためには、光学軸が光透過反射膜10に対
して45度傾けて配置されていることが要求される。
(1)及び(2)の条件から媒体の光学軸は、第1の境
界面14Aに入射される光ビームのS偏光方向に平行に
即ち、第1図の光学系では、X軸に平行に定められ、或
は、(3)の条件を充足することが好ましい。
第1図及び第9図に示された実施例においては、光学軸
は、X軸に平行に定められているが、この場合には、光
透過反射層10に入射される光ビームのS偏光成分の方
向(X軸方向)が光学的異方性媒体に対する異常光線の
電気変位Deの方向に一致し、P成分の方向(Y軸方向
)及び常光線の電気変位Doが同一のY−Z平面内に定
められる。
合焦時に光検出器24によって常光線及び異常光線が同
一強度として検出されるためには、レーザビームの偏光
面がX軸或は、Y軸に対して傾けられて半導体レーザ2
からレーザビームが発生されることが要求される。ここ
で、半導体レーザ2がら発生され、光透過反射層10に
到達する前における光ビームのS成分(1i場の振幅成
分)及びP成分(電場の振幅成分)を夫々15e l 
m l及び1 Pe l m +と定義し、光透過反射
面10におけるS偏光及びP偏光の反射係数(振幅反射
率)及び透過係数(振幅透過率)を夫々R,,R,,T
、。
T、とし、情報記憶媒体12の光量反射率「2とし、対
物レンズ18を往復通過する際の光ビームの光強度減少
率を112とし、光反射透過層10において反射透過時
に生じるS偏光及びP偏光成分間の位相ずれ量をδとす
ると、情報記憶媒体12の記録層が磁化されていない場
合或は、記録層として非磁性膜が用いられた場合におい
て情報記憶媒体12から反射されて対物レンズ18、光
透過反射層10及びマスク層8を通過してプリズム4.
6の光学的異方性媒体に導かれた光ビームの常光線及び
異常光線の振幅I。+  ”Eは、下記式で表わされる
1、mT8 1  *  r  *R5Is  a  
e”””’10 −Tp   1   r  ・R,I
p*e’″1従って、常光線及び異常光線の光強度 lE 12.l Io 12は、下記式で表わされる。
1  B  1  ”sw  T s2 会  1 2
  a   r  2  a   R32*   I 
 、 21ot  2−Tp”  12  @  r2
  *R,2*  Ip2上、述したように光磁気磁気
効果を利用し、常光線及び異常光線の光強度の差を再生
信号として発生する差動検出法に於いては、光強度工。
+  IOがIII−IOの条件を充足することによっ
て最もC/N比を良くすることができる。また、実験的
には、l IE 12/l Io 12の比が1/2か
ら2.0の範囲では、この差動検出法で比較的良好なC
/N比を得ることができることが確認されている。更に
、実験的には、l It  12/l Io 12の比
が1/4から4.0の範囲であっても、この差動検出法
によって信号検出が可能であることが確、認されている
。従って、比l IE 12/l Io 12MT、2
R52152/T、2R,21,2として下記不等式が
成立する。
1/4≦Ts2Rs21 s2/Tp2Rp21 p2
< 4.0・・・(1) 好ましくは、下記不等式が成立する。
1/2≦T s2Rs21 s2/ T p”Rp”l
 p2< 2 、 0・・・ (2) このような条件を充足するように光反射透過層10の光
学的特性及び半導体レーザ2から発生されるレーザビー
ムの偏光面の方向が適切に選定される必要がある。即ち
、(1)及び(2)式を充足するように情報記憶媒体1
2から反射され、光学的異方性媒体で作られたいずれか
のプリズム部材4.8に進入されるレーザビームの偏光
面IRと常光線の電気変位1.の方向が成す角θが第1
0図に示すように下記不等式を充足することを意味して
いる。
t a n −’J 1/4 <θ< t a n −
’J4若しくは、 t a n −’J l/2 <θ< t a n −
’J2差動検出法に於いては、情報記憶媒体12上で常
光線及び異常光線に対する光強度変化Δ1lol’、 
 Δ1llI l”がほぼ等しいことが好ましい。ここ
で、(1)及び(2)式に於いて、T、z7p及びR5
28+RPが成立し、しかも、lB”IPに設定すれば
、Δ1工。12コΔ11!112が成立される。光強度
変化Δ1lol”Δ1la12をほぼ等しくする場合に
於いて、T、とT、との値が大きく異なる場合、或は、
R3とRpとの値が大きく異なる場合には、IsとIP
の値をTS、TP或は、R5,R,の値に関係して大き
く異ならせることが必要になるが、I、と1.の値を異
なるように光学系を設計する場合には、半導体レーザ2
の調整が僅かに狂うと、レーザービームの偏光面が回転
され、■、及び1、の値が設定値から外れ、上述した条
件を充足できない虞がある。これに対して、光透過反射
層10がT、常T、及びRs夕R6を充足し、しかも、
1.21.に設定される場合には、半導体レーザ2の調
整が僅かに狂ってレーザービームの偏光面が回転されて
も、再生信号の劣化を僅かに留めることができる。
以上のように光反射透過層10として無偏光ビームスブ
リット層が用いられ、半導体レーザ2からの光ビームの
偏光面を常光線及び異常光線が検出された際に両者が等
しくなるように定めることによって再生回路の安定化を
図ることができしかも光学系の組み立て調整時の許容度
を大きく設定することができる。
第1図或は、第9図に示された光学系に於いては、光透
過反射層10として無偏光ビームスブリット層が用いら
れているが、半導体レーザ2から発生されたレーザビー
ム或は、半導体レーザ2から発生され、偏光子(図示せ
ず)を通過した直後のレーザビームの偏光面は、光学系
の光軸の周りで第1図或は、第9図に示された光透過反
射層10の入射面の傾き方向に対して45度回転され、
光学的異方性媒体内において常光線の電気変位Do、若
しくは、異常光線の電気変位Deの方向に対して45度
傾けられることとなる。
既に説明した条件としての光透過反射層10をT、々T
、及びR52RPが充足されるように設計することは、
可能であるが、厳密に”rs −TP及びRs−Rpが
充足されるように設計することは、困難である。
第1図及び第9図に示される光学系に於いては、第1及
び第2のプリズム4.6の一方が光学的異方性媒体で作
られ、その他方が光学的等方性媒体で作られ゛ているが
、これは次のような理由に基づいている。光学的異方性
媒体で作られている楔状プリズム中を通過した平行光ビ
ームが集光1メンズで集光されて光検出器に入射される
場合には、光学的異方性媒体で作られた楔プリズムのみ
で常光線と異常光線とを確実に分離することができる。
然ながら、単に集束性光ビーム、場合によっては、発散
性光ビームが光学的異方性媒体で作られた楔プリズムの
みを通過して光検出器に入射される場合には、光検出器
上で常光線及び異常光線が形成する各々のビームスポッ
トが長(なりすぎ、互いに重なり合ってしまう虞がある
。互いにビームスポットが重なり合わないように光学的
等方媒体で作られたプリズムが配置されている。光学的
異方性媒体により作られた楔プリズムと光学的等方媒体
で作られた楔プリズムが2枚接合された場合、外側から
みると厚みの厚い略平行に近いガラス板のように見える
。従って、集光性光ビームを通過させた場合光検出器で
それ程スポットサイズは、広げられない。それに対して
、光学的異方性媒体により作られた楔プリズムのテーバ
角は、大キいので常光線と異常光線の間の分離角は、大
きくなる。この光学的等方媒体で作られたプリズムによ
って適切な大きさでビームスポットが短く形成され、そ
のビームスポットが検出器上で確実に分離され、その一
方のビームスポットを検出することによって確実に焦点
ぼけが検出される。一般に光路上に傾けて配置された平
行平板に光ビームが入射される場合においては、入射光
ビームと射出光ビームとは、平行な関係を維持している
。従って、第1図或は、第9図に示された検出素子14
の第1の境界面14A及び第3の境界面14Cが平行に
配置されている場合には、合焦時に於ける光検出器24
上には、比較的小さなビームスポットが形成される。こ
れに対して、第2の境界面14Bと第3の境界面14C
を略平行に保ったままで、常光線及び異常光線との間の
進行方向の角度を広げて光検出器24条でのビームスポ
ット間の間隔を広げる為に第1および第2の境界面14
A。
14Bの成す角を大きくすると、両光線によって形成さ
れるビームスポットが長く形成され、互いに重なり合う
虞がある。このことから、第1の境界面14Aを基準に
して光射出面14Cが成す角に比べて第2の境界面が成
す角が大きく設定され、光入射面としての第1の境界面
14Aと光射出面14Cとがほぼ平行に近付くように配
置されるとともに第1の境界面14Aと第2の境界面1
4Bとが分離光学系を構成するに十分な角が両者の面に
与えられ、確実に光ビームを常光線及び異常光線に分離
するとともに両光線によって形成されるビームスポット
が小さく形成するようにしている。
第1図および第2図に示される光学系においては、第1
のプリズム4が光学的異方性媒体で作られ、第2のプリ
ズム6が光学的等方性媒体で作られていることを想定し
ているが、明らかなように第1のプリズム4が光学的等
方性媒体で作られ、第2のプリズム6が光学的異方性媒
体で作られても良い。更に、第1図及び第2図に示され
る光学系に於いては、一対のプリズムを組み合わせた例
について示されているが、検出光学素子14は、一対の
プリズムに限らず、光学的異方性媒体及び光学的等方性
媒体で作られた複数のプリズムが組み合わされた積層構
造であっても良い。プリズム4.6は、互いに接着材、
例えば、紫外線硬化型接着剤よってその面が接合されて
固定されても良く・或は、その面が互いに接触されるの
みでその周辺が接着剤或は、ねじ等の機械的部材で固定
されても良い。
第1図および第9図に示された検出光学素子14におい
て、光検出器16は、シリコンチップがパッケイジ内に
配置されたPIN構造のものが採用され、これがプリズ
ム部材4の側面に固定されているが、これに限らず第1
1図に示されるように光検出器16がプリズム部材4の
側面からプリズム部材6の面に亙って設けられても良い
。尚、第11図において符号72は、検出光学素子14
によって常光線に与えられる虞があるコマ収差を補正す
るコマ補正板を示している。このように検出器16が配
置される場合には、この検出器16は、膜構造として形
成されることが好ましい。即ち、形成すべき面上に下地
としてネサ膜等の透明導電層膜が形成され、この上にア
モルファスシリコンによってP−N接合構造が形成され
て光検出器が形成されている。また、この構造としてT
e、 Cds 、或は銅フタロシニン等の有機光導電膜
等から成る光導体膜がネサ膜等の透明導電膜とA1或は
、Cu等の導電膜で挟持された積層構造に形成されても
良い。光検出器16は、一般にその構造に拘らず、反射
特性を有し、入射した光ビームの一部がこの検出器16
で反射され、この反射光ビームが半導体レーザ2或は、
光検出器24に入射され、半導体レーザ2の動作が不安
定になったり、或は、光検出器24から発生される信号
にノイズが混入される虞がある。このように光検出器1
6からの反射光ビームが光検出器24或は、半導体レー
ザ2に向けられことを抑制するために光検出器16が設
けられるプリズム4.6の面は、乱反射面即ち、粗面に
形成されることが好ましい。或は、その他には、光検出
器16からの反射ビームの光路を半導体レーザ2から光
検出器16に向かうレーザビームの光路とは、異ならせ
るとともに情報記憶媒体12から光検出器24に向かう
光路即ち、検出光学素子14内の常光線および異常光線
の光路とは異なるように光学系が構成されることが好ま
しい。例えば、検出器16の面が対物レンズ18及び検
出光学素子14を通る光軸に略平行に配置することによ
って光検出器16から反射された反射光ビームは、半導
体レーザ2から光検出器16に向かう1ノ−ザビーム及
び検出光学素子14内の常光線及び異常光線とは異なる
方向に向けられることとなる。
検出光学素子14のマスク層8は、遮光領域から反射さ
れた光線が迷光として情報記憶媒体上に不必要な集光ス
ポットを形成することを防止するために光吸収部材で作
られた遮光領域を有することが好ましい。この遮光領域
が僅かに反射特性を有し、この領域に入射された入射光
を僅かに反射する場合に於いても、反射光線の光強度は
、入射光線の光強度の1/10以下に留められるべきで
ある。従って、この遮光領域は、光反射率が10%以下
の光吸収部材で作られることが要求される。
また、この遮光領域が光吸収部材で作られる場合に於い
て、この光吸収部材が僅かに光を透過する性質を有する
際には、この光吸収部材の光透過率は、20%以下であ
ることが好ましいことが実験的に定められた。これは、
光吸収部材を透過した光線が検出器24で検出されて焦
点ぼけ検出感度が劣化されるが、この検出感度の劣化は
、80%程までは許容されるからである。このマスク層
8は、例えば、リフトオフ法で作られる。即ち、第1の
境界面14A上にフォトレジスト層が形成され、この上
にマスクパターンが配置され、露光現像してネガパター
ンが形成される。このネガパターンの上に光吸収層が形
成された後、溶剤によりフォトレジスト層が除去されて
所望のマスク層8が形成される。このような構造のマス
ク層8では、光遮蔽領域以外の領域が光透過領域に規定
され、この領域は、直接節1の境界面14Aが露出され
、この露出された光透過領域上に光反射透過層即ち、無
偏光スプリット層10が形成される。
第1図及び第9図に示された光学系においては、光学的
異方性媒体として水晶或は、ルチル等の材料で作られる
ものとして説明したが、これら水晶或はルチル等の材料
は、色分散を有し、正のアツベ数を有し、通過する光線
の波長が短くなるとその光線の受ける屈折率が増加する
性質を有することから、光学的異方性媒体を通過したレ
ーザビームは、常光線に限らず異常光線であっても波長
が僅かに変化されても、屈折後の光線の進行方向が変化
される。そのために、半導体レーザ2から発生されるレ
ーザビームの出力変化にともない生じる波長変動により
光検出器24上で光ノくターンの中心が移動し、焦点ぼ
け及びトラックずれ検出に対して悪影響を及ぼしてしま
う虞がある。この発明によれば、光学的異方性媒体及び
光学的等方性媒体が接合された構造を有する検出用光学
素子14においては、上述したように常光線と異常光線
との分離角を大きく設定するとともに光検出器14上で
長手方向のスポットサイズを小さくして2つのスポット
サイズを小さくして2つのスポット間の重なりを防ぐと
ともに色補正も行なっている。即ち、レーザービームの
波長が変化した場合、光学的異方性媒体を通過したレー
ザビームが受ける進行方向の偏向方向と光学的等方媒体
を通過したレーザビームが受ける偏向方向が互いに逆に
なるように構成し、レーザービームの波長変動に対して
光学検出用光学素子14を通過したの後のレーザビーム
の進行方向変化を相殺するようにしている。ルチル或は
、水晶と同じく一般の光学ガラスも正のアツベ数(波長
が短くなると屈折率が高くなる。)を有するので、光学
的異方性媒体と光学ガラス等からなる光学的等方性媒体
の楔力向を反対にすることによって上述した相殺効果を
得ることができる。即ち、第1図或は、第9図において
、光学的異方性媒体両側の第1の境界面14Aと第2の
境界面14Bのなす楔角と、光学的等方媒体両側の第2
の境界面14Bと第3の境界面14Cの作る楔角の方向
を反対にするすることによって達成される。光学的異方
性媒体として水晶を選定した場合には、水晶の色分散は
、比較的小さいことから、アツベ数の大きな光学ガラス
であるBI3系或は、BK系、PK系、FK系、PSK
系、SK系、BaK系、K系、LaK系、SSK系、B
aLF系、KF系、LaK系、La5K系のものが光学
性等方性媒体の材料として適していると考えられる。こ
れに対して、ルチルは、屈折率が大きく、また、波長変
化による屈折率変動も大きいのでアツベ数が少なく、且
つ屈折率の大きなLa5F系の光学ガラスが光学的等方
性媒体の材料として最適であり、その他としてSF系、
LcF系、Ba5F系、BaF系、F系、LF系、LL
F系或は、透明プラスチック材が適していると考えられ
る。
上述した実施例では、光反射透過層50として無偏光ビ
ームスプリッタ層が用いられ、光学的異方性媒体の光学
軸は、第1の境界面14Aに対してS偏光方向(第1図
に示されるX方向)に定められ、半導体レーザ2から発
生されたレーザビームの偏光面は、Y軸及びZ軸に対し
て夫々45度傾けるように光学系が配置されている。半
導体レーザから発生されたレーザビームは、一般に楕円
形状のビーム断面を有し、その偏光面は、通常、その楕
円の短軸に平行に定められる。第1図に示される光学系
においては、マスク層8の2つの直交する境界線は、そ
れぞれY軸及びY軸に平行に定められているため、情報
記憶媒体12から反射された対物レンズを通過した後の
光ビームの断面は、楕円状強度分布を有し、その長軸は
、マスク層の2つの境界線に対して45度傾けられてい
る。
この発明の実施例においては、第12図に示すようにこ
の楕円状強度分布の長軸りは、マスク層8の光透過領域
を横切るように配置されている。これにより、長軸方向
りを光吸収領域を横切るように配置した場合に比してマ
スク層8を通過する光ビームの光強度が増加し、再生信
号のC/N比を向上させることができる。
更に上述した実施例においては、光反射透過層として無
偏光ビームスプリッタ層が用いられているが、この発明
の他の実施例としてこの光反射透過層が偏光特性を有し
、光磁気型の検出信号のC/N比を向上させる光学系に
しても良い。この他の実施例に於ける光反射透過層の偏
光特性としてS偏光の反射率を20%以下(望ましくは
、0%)、透過率を80%以上(望ましくは、100%
)とし、P偏光の反射率を50%、から90%、また、
透過率を50%から10%とし、半導体レーザ素子から
発生された直後のレーザビームの偏光方向をZ軸方向に
合わせている。他の方法として、P偏光の反射率を20
%以下(望ましくは、略0%)、透過率を80%以上(
望ましくは、100%)でS偏光の反射率を50%力)
ら90%、透過率を50%から10%として半導体レー
ザ2からの発生直後のレーザ光の偏光方向をX軸方向に
合わせる方法がある。いずれの実施例においても、この
場合には、Z軸方向力1らみてX−Y免状に投影した時
の光学的異方性媒体の光学軸の方向は、Y軸およびY軸
に対して45度傾いている。即ち、光学的異方性媒体の
光学軸の定め方としては、前述した定め方の内(2)及
び(8)の条件を満たし、光学軸の方向は、第1の境界
面に平行で且つZ軸の方向からみてX−7面上に投影し
た時の方向がY軸及びY軸に対して45度傾けられてい
る。
この発明は、第1図および第9図に示される焦点ぼけ検
出系に限らず、従来、既知の焦点ぼけ検出光学系に適用
されてもよい。第11図は、焦点ぼけ検出光学系として
非点収差法を採用した実施例を示したものである。この
実施例においては、2つの光学的異方性媒体4.6を重
ね合わせてこの光学的異方性媒体4.6を通過する光ビ
ームに非点収差を発生させるとともに(非点収差法を用
いた場合には、光学的異方性媒体と光学的等方媒体の組
み合せでなく、2つとも光学的異方性媒体を用い、互い
に光学軸が直交するように組み合わせている。)信号検
出用にレーザビームが常光線と異常光線とに2分割され
ている。この光学系においては、非点収差とともにコマ
収差も同時に発生してしまうが、このコマ収差は、コマ
収差補正用の傾斜平行平板37を光ビームが通過するこ
とによって除去される。合焦時には、第13図に示すよ
うなパターンが光検出器24上に形成される。
この光検出器24は、互いに直交する区分線により区分
された検出領域24 a、24 b、24 c。
24dを有し、情報記憶媒体上のトラッキングガイドの
像42は、検出器24上に一方の区分線に沿った”T”
で示される方向に形成される。この光検出器24におい
ては、既に知られるように検出領域24a、24b、2
4c、24d、24eからの出力を夫々A、B、C,D
、Eとすると、焦点検出信号は、は、(Arc、) −
(BAD)から、トラックずれ検出信号は、(A+8)
−(COD)から、更に光磁気効果を利用した再生信号
は、(^十〇+C+D)−Eで与えられる。
更にまた、焦点ぼけ検出方法としてナイフエ・フジ法を
採用した実施例を第14図に示す。この実施例において
は、第1図に示された実施例とは異なり、第1の境界面
と第3の境界面とが略平行に形成されている。これによ
り、合焦時には、光検出器24上に幅が小さな光パター
ンが形成され、ナイフェツジ法による焦点ぼけ検出感度
が向上される。マスク層8は、光学的等方媒体で作られ
たプリズム部材4と光学的異方性媒体で作られたプリズ
ム部材6との間の第2の境界面内に形成され、これによ
り、検出用光学素子14の製造性をより向上させること
ができる。マスク層は、第15図に示すように光透過領
域8Aと光吸収領域8Bからなり、合焦時において光検
出器24の検出領域24a、24b、24c、24d上
には、第16図に示す形状を有する光パターンが形成さ
れる。
光検出器24の検出領域からの出力信号を夫々A、B、
C,D、Eとすると、焦点検出信号は、(A+B)−(
COD)から、トラックずれ検出偶号は、(Arc)−
(BAD)及び光磁気効果を利用した信号検出に関して
は、(A+、B+C+D)−Eから得られる。
上述した光学系においては、光磁気効果を用いた信号検
出用にレーザ光を分割する方法として検出用光学素子1
4内に光ビームを通過させているが、第17図、第18
図及び第19図に示されるように反射系の光学素子であ
っても良い。即ち、光学的異方性媒体で作られたプリズ
ム部材6の一方の端面でレーザビームが全反射される。
プリズム部材6が模型形状に形成されていることから、
反射面に対向する面に配置された光学的等方性媒体で作
られたプリズム4に接合している端面でレーザビームの
入射及び射出時の屈折を利用して常光線と異常光線に分
離される。
第20図から第24図に示されるように光学的等方媒体
で作られた例えば、BK7等からなる光学ガラスで作ら
れた光路変換プリズム80を光路の途中に配置し、光路
を曲げることにより光学系全体の高さを低下させること
ができる。第20図及び第21図に示すようにこの光路
変換プリズム80を検出用光学素子14と接合して一体
化することによって光学系をより小型化することができ
る。第20図に示される実施例においては、マスク層8
は、光路変換プリズム80と検出用光学素子14との接
合部に設けられず、プリズム4および6との間の接合部
に形成されている。また、第22図及び第23図に示さ
れる実施例においては、その一方が光路変換プリズムと
して働く2つの光学的等方媒体の間に無偏光ビームスプ
リッタ層10が形成されている。この実施例においては
、マスク層8を有さず、収束レンズ79及びシリンドリ
カルレンズ81を用いた非点収差法により焦点ぼけが検
出される。
上述した光学系においては、光源としての半導体レーザ
2、対物レンズ18、光検出器24、及び検出用光学素
子14が分離されて配置されているが、第19図及び第
24図に示すように集光手段18及び半導体レーザ2が
近接して配置され、一体内に構成され、光学系の小型化
が図られてもよい。第25図は、半導体レーザ2および
集光手段18を一体化した組み立て図を示し、その分解
斜視図が第26図に示されている。半導体レーザ2の支
持手段、集光手段18の支持手段、及び半導体レーザ2
のヒートシンクが熱伝導性の良い金属部材、例えば、鉄
系、アルミ系、または、熱膨張の低いアンバーから成る
支持部材94で形成され、酸化或は、吸湿によって半導
体レーザ2の劣化を防止するためにハーメチックシール
用ガラス96.98によって覆われている。光反射透過
層10から反射されたレーザビームが集光手段の光軸に
一致するように半導体レーザ2のチップをマウントする
面91は、斜めに傾けられた面に形成されている。組み
立て順序は、始めに半導体レーザチップ2が面91にマ
ウントされ、支持部材94の両側にハーメチックシール
用ガラス板96.98が乗せられてハーメチックシール
され、最後に支持部材94に集光部材、即ち、対物レン
ズ18が接着される。このような構造によりより装置を
小型化することができる。
[発明の効果] この発明の光学素子によれば、光学素子に入射された光
ビームは、確実に光学的異方性媒体内において常光線及
び異常光線に対応する光ビームに分離される。分離され
た光ビームは、垂直面を基準として第1の面と垂直面と
の成す角が第2の面及び第3の面の各々が垂直面に対し
て成す角よりも小さいことから、この光学素子を通過し
た常光線及び異常光線に対応する光ビームは、光学素子
外において確実に空間的に分離され、検出器において確
実に夫々別個に検出され、安定な再生信号が検出器から
の信号で発生される。しかも、この発明によれば、(1
)光学部品点数が減少され、生産性及びコストを低減さ
せることができる。
(2)光学系全体が小型化され、系軽量となり、高速で
アクセスを実現することができる。(3)光学的異方性
を有する媒体と光学的に等方な媒体を接合して光学的異
方性媒体の一方の境界面の傾きを大きく設定し、光学異
方性媒体および光学的等方性媒体間の境界面の傾きを小
さく設定して検出用光学素子を構成することにより、常
光線と異常光線との分離角を大きくすることができ、光
検出器上のスポットサイズを小さくでき、さらには、光
学的異方性媒体によって生じる色収差をも軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係る光磁気効果を利用
した情報再生装置の光学系を概略的に示し、第2図は、
第1図に示された検出用光学素子を示す斜視図、第3A
図及び第3B図は、第1図に示された検出光学素子中の
光線軌跡を示す平面図及び側面図、第4A図、第4B図
及び第4C図は、夫々合焦状態及び非合焦状態における
第1図に示された検出器の検出面上に生じる光ビームス
ポットパターンを示す平面図、第5図および第6図は、
第1図に示された信号処理回路の回路例を示すブロック
図、第7図および第8図は、第2図に示された検出用光
学素子のプリズムの機能を説明する説明図、第9図は、
この発明の他の実施例に係る光磁気効果を利用した情報
再生装置の光学系を概略的に示し、第10図は、第2図
西召された検出用光学素子内における常光線および異常
光線の関係を示すベクトル図、第11図から第26図は
、この発明の他の実施例に係る光磁気効果を利用した情
報再生装置の光学系及びその検出器を概略的に示してい
る。 2・・・半導体レーザ、4.6・・・プリズム部材、8
・・・マスク層、10・・・光透過反射層、12・・・
情報記憶媒体、14.24・・・検出用光学素子、16
・・・検出光学素子、18・・・対物レンズ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)媒質中を通過する光の振動方向に依存して異なる
    屈折率を有する光学的異方性媒体で作られ、第1の面及
    びこの第1の面に対して傾けられた第2の面を有する第
    1プリズム部材と、 等方性屈折率を有する等方性媒体で作られ、第1のプリ
    ズム部材の第2の面に接合された第3の面及び第3の面
    に対して傾けられた第4の面を有し、垂直面を基準とす
    ると第1の面と垂直面との成す角が第2の面及び第3の
    面の各々が垂直面に対して成す角よりも小さい第2プリ
    ズム部材とを具備することを特徴とする光学素子。
JP1331115A 1989-12-22 1989-12-22 光学素子 Pending JPH03192304A (ja)

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