JPH0319188Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント配線基板同志を接続するの
に用いる電気コネクタに関するもので、その目的
とするところは、マザーボード（基本になる大き
なプリント配線基板）に対して直角又は平行に配
置して接続したプリント配線基板に曲げ、こじり
が作用しても容易に傾くことのない堅牢な係合構
造を備えたプリント配線基板用電気コネクタを提
供することにある。

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

ベースハウジング１及びソケツトハウジング２
はそれぞれナイロン等の電気絶縁性プラスチツク
材料により一体成形されている。

ベースハウジング１は、第１図、第２図に示す
ように、底壁部３と、その両側に立設した側壁板
４，４と、底壁部３の後側に立設されその両端が
側壁板４，４に連設している後壁板５とからな
り、底壁部３に複数のポスト形端子６が貫通状態
にかつ定間隔をおいて並列して立設されている。
側壁板４は底壁部３の前側に位置する箇所をなく
した狭い幅に形成され、上端部にポスト形端子６
の挿入方向と平行に延びる矩形状の切欠部７が設
けられ、該切欠部７に隣接して切欠部７と平行に
延びるほぼ矩形状の突出部８が形成されている。
また、後壁板５の両側上端隅部に係合段部９が設
けられている。

ソケツトハウジング２は、第３図、第４図に示
すように、ポスト形端子６が嵌合接続する雌形の
コンタクト（第５図及び第６図参照）が個別的に
離隔して受容される複数の空所部１０が上下方向
に貫通して設けられ、各空所部１０の底部には第
４図に示すようにポスト形端子６が挿通する通孔
１１とコンタクト２０の接続脚部２７が突出する
開口１２が設けられている。上記ソケツトハウジ
ング２の両側壁１３，１３の外壁面にはベースハ
ウジング１の側壁板４，４が密接状態に係合し得
るように切欠部７及び突出部８の輪郭形状を有す
る凹部１４，１４が形成され、更にベースハウジ
ング１の係合段部９に係合する突出部１５が各側
壁１３の上側部に連設されている。

コンタクト２０は、りん青銅板等の導電性金属
薄板から打抜き加工してつくられ、細長い底板２
１の中央部に〓形の屈曲部２２が形成され、その
両側にＬ字形をなす２組の弾性板片２３，２３及
び２４，２４が底板２１から曲げ起して形成され
ていて、一方の弾性板片２４，２４の自由端側を
互いに内側へ屈曲すると共に、他方の弾性板片２
３，２３により外側から挟み付けるようにして、
ばね性を有する嵌合部２５が形成されている。該
嵌合部２５の両側に延長する底板２１により接続
脚部２６，２７が形成されている。

上記コンタクト２０は、第８図及び第１０図に
示すように、ソケツトハウジング２の各空所部２
に嵌装され、一方の接続脚部２７は開口１２から
突出させて折り曲げるが、他方の接続脚部２６は
接続するプリント配線基板３３の配置によつて第
８図のように折り曲げて使用する場合と、第１０
図のように真直ぐに延出させて使用する場合があ
る。

第７図ないし第１０図は上記構成からなる電気
コネクタの使用例を示しており、ベースハウジン
グ１は、マザーボードになる大きなプリント配線
基板３０の取付孔３１に底壁部３から下方へ突出
したポスト形端子６の接続脚部６ａを挿通し、は
んだ付け３２により固着されている。一方、ソケ
ツトハウジング２はマザーボード３０に接続する
別のプリント配線基板３３に固着されるが、プリ
ント配線基板３３をマザーボード３０に対して直
角に配置して接続する場合には、第７図及び第８
図に示すように、両接続脚部２６，２７を同一方
向に折り曲げそれぞれプリント配線基板３３の取
付孔３４に挿通し、はんだ付け３２して固着す
る。また、プリント配線基板３３をマザーボード
３０と平行に配置して接続する場合には、第９図
及び第１０図に示すように、開口１２から突出さ
せて折り曲げた接続脚部２７は短く切断し、他方
の接続脚部２６を真直ぐに延出させてプリント配
線基板３３の取付孔３４に挿通し、はんだ付け３
２により固着する。

而して、第８図及び第１０図に示すように、各
ポスト形端子６をコンタクト２０の嵌合部２５に
挿入して、嵌合部２５のばね接触圧でポスト形端
子６とコンタクト２０を電気的に接続させるが、
この嵌合接続時に、第７図及び第９図のように、
ベースハウジング１の両側壁板４の切欠部７及び
突出部８がソケツトハウジング２の凹部１４に密
接状態に係合し、更に突出部１５が係合段部９に
係合する。したがつて、ベースハウジング１とソ
ケツトハウジング２はＡ，Ｂ，Ｃ及びＤに示す方
向の異なつた４箇所と左右両側壁面の２箇所の計
６箇所で面接触し、プリント配線基板３３にかか
るあらゆる方向の曲げや、こじりに対して容易に
ぐらつくことのない強固な係合構造が得られる。

本考案の電気コネクタは上述のような構成であ
るから、ベースハウジング１とソケツトハウジン
グ２との係合が強固かつ確実であつて、曲げやこ
じりに対して強い利点を有し、特に本考案の係合
構造は曲げやこじりに対して弱い小形のプリント
基板用電気コネクタに適用して有効である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はベース
ハウジングの斜視図、第２図は同縦断側面図、第
３図はソケツトハウジングの斜視図、第４図は同
縦断側面図、第５図はコンタクトの平面図、第６
図は同正面図、第７図は使用状態の側面図、第８
図は同縦断側面図、第９図は別の使用状態を示す
側面図、第１０図は同縦断側面図である。 １……ベースハウジング、２……ソケツトハウ
ジング、３……底壁部、４……側壁板、５……後
壁板、６……ポスト形端子、７……切欠部、８…
…突出部、９……係合段部、１０……空所部、１
３……側壁、１４……凹部、１５……突出部、２
０……コンタクト、２６，２７……接続脚部、３
０，３３……プリント配線基板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 底壁部３に複数のポスト形端子６が貫通状態に
   かつ定間隔をおいて並列して立設されているベー
   スハウジング１と、前記ポスト形端子６に嵌合接
   続するコンタクト２０が個別的に離隔して受容さ
   れているソケツトハウジング２とを着脱自在に係
   合して名る電気コネクタであつて、 前記ベースハウジング１の底壁部３両側に立設
   した側壁板４，４に前記ポスト形端子６の挿入方
   向と平行に延びる矩形状の切欠部７と突出部８が
   設けられる一方、 前記ソケツトハウジング２の両側壁１３，１３
   に前記側壁板４，４の切欠部７と突出部８が密接
   状態に係合する凹部１４が設けられ、 更に、前記ベースハウジング１の底壁部３後側
   に立設した後壁板５の両側隅部に係合段部９が設
   けられ、該係合段部９に係合する突出部１５が前
   記ソケツトハウジング２の両側壁１３，１３に連
   設されていることを特徴とするプリント配線基板
   用電気コネクタ。