JPH03189555A - コンクリートの耐水性試験方法と耐水性試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンクリートの耐水性試験方法と耐水性試験
装置に係り、特に、フレッシュコンクリートの耐水性を
試験・評価できるものに関する。

〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕従来、硬
化コンクリートの耐水性を試験して、その水密性を評価
する方法、装置はあったが、フレッシュコンクリートに
ついて試験・評価する方法、装置はなかった。

本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目
的とするところは、フレッシュコンクリートについても
、その耐水性を試験・評価することが可能なコンクリー
トの耐水性試験方法及び耐水性試験装置を提供すること
にある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するべく本願発明によるコンクリートの
耐水性試験方法は、試験容器内にフレッシュコンクリー
トを充填し、上面及び側面に所定の水圧を作用させると
ともに上面のみから水を浸透させ、浸透して下面より排
出された水の員を計量することにより、耐水性を試験・
評価するようにしたことを特徴とするものである。

又、本願発明によるコンクリートの耐水性試験装置は、
フレッシュコンクリートが充填されるとともに上面より
侵入した水を下面より排出する試験容器と、上記試験容
器の上面及び側面に所定の水圧を作用させるとともに上
面のみから水を侵入させる給水手段と、を具備したこと
を特徴とするものである。

〔作　用〕

まず、試験方法であるが、試験容器内に所定量のフレッ
シュコンクリートを充填する。

次に、試験容器の側面及び上面に所定の水圧を作用させ
るとともに、上面のみから水を侵入させる。

上面より侵入した水は、フレッシュコンクリート中を浸
透していき、その下面より排出される。

この排出された水を計量して、耐水性を評価する。

又、試験装置は、上述した試験方法を実施するためのも
のであり、試験容器内にフレッシュコンクリートを充填
した状態で、給水手段によって、試験容器の側面及び上
面に所定の水圧を作用させるとともに、上面のみから水
を侵入させる。

侵入してフレッシュコンクリート中を浸透した水は下面
より排出され、この排出した水を計量して、耐水性を評
価する。

〔実　施　例〕

第１図ないし第７図を参照して本発明の一実施例を説明
する。

まず、給水手段ｌが設置されている。この給水手段１は
、水槽２を備えていて、この水槽２内には水３が収容さ
れている。又、水槽２とは別に、窒素ガスボンベ５が設
置されている。そして、窒素ガスボンベ５内の高圧窒素
ガス７を、配管６を介して、水槽１内に供給する。これ
によって、水槽２内を加圧する。

又、その圧力は、レギュレータ９によって、０〜ｌ　Ｏ
ｋｇｆ／ｃｍ２の範囲内で調整される。そして、上記水
槽２内の水３は、配管１０を介して、試験容器１１に供
給される。

尚、上記配管６．１０としては、例えば、シンフレック
スホースと称されるものを使用する。

次に、上記試験容器１１の構成について、第２図ないし
第７図をも参照して詳細に説明する。

試験容器１１の外観は、第２図に示すようなものであり
、外側に円筒１３がある。この円筒１３の上部開口１５
及び下部開口１７は、第３図に示すように、上板１９及
び底板２１によって、０リング２３．２５を介して閉塞
されている。又、上記上板１９及び底板２１は、タイロ
ッド２７及びナツト２９よりなる複数組の締結具３１に
よって、強固に締結・固定されている。

上記上板Ｉ９の中心位置には円筒部３３が形成されてお
り、この円筒部３３からは複数個の補強リブ３５が放射
状に延長されている。又、底板２１の中心位置にも円筒
部３７が形成されており、この円筒部３７からは複数個
の補強リブ３９が放射状に延長されている。

円筒１３内には、間隔を存した状態で、略中空円筒状を
なすパンチングメタル４１が設置されており、このパン
チングメタル４１の内周側には、ゴム類であって中空円
筒状のメンブレン４３が配置されている。このメンブレ
ン４３内に、フレッシュコンクリート４４が収容される
。

上記メンブレン４３の上端は、パンチングメタル４１の
上端を覆うように外側に湾曲されており、０リング４５
によって固定されている。又、メンブレン４３の下端と
パンチングメタル４１の下端との間にも二個のＯリング
４７．４９が装着されている。

上記パンチングメタル４１は、第４図に示すような形状
をなしており、径（φ）が５ｍｍ　　程度の孔５１が多
数形成されている。

上記メンブレン４３の下部内周側であって、底板２１上
には、下面円板５３が、支え枠５５に支持された状態で
設置されている。

上記下面円板５３は、第５図に示すような形状をなして
おり、中央部にスリット５７が形成されている。

尚、下面円板５３としては、第６図に示すようなもので
もよく、これは、全面にわたって多数の孔５９を形成し
たものである。

又、上記支え枠５５は、第７図に示すように、格子状に
形成されたものである。

前述した水槽２内の水３は、配管１０を介して、円筒１
３とパンチングメタル４１との間であってその下部に供
給される。又、配管１０には、コツクロ１が介挿されて
いる。

又、上板１９の円筒部３３の中心位置には、エアー抜き
配管６３が配設されており、このエアー抜き配管６３に
は、コツクロ５が介挿されている。さらに、底板２１の
円筒部３７の中心位置には、排水配管６７が配設されて
いて、この排水配管６７にはコツクロ９が介挿されてい
る。

以上の構成を基にその作用を説明する。

まず、メンブレン４３内にフレッシュコンクＩＪ　−）
　４４を充填する。その際、フレッシュコンクリート４
４の厚さ（ｈ）は、３０ｃｍの範囲で任意に設定可能で
ある。

その状態で、水槽２内の水３を円筒１３とパンチングメ
タル４１との間に所定の圧力をもって供給する。

上記水３の供給によって、パンチングメタル４１及びメ
ンブレン４３を介して、フレッシュコンクリート４４の
側面に所定圧力が作用する。その際、メンブレン４３が
あるので、側面からフレッシュコンクリート４４中に水
が侵入することはない。

又、フレッシュコンクリート４４の上面にも、所定圧力
が直接作用するとともに、上面より水が侵入していく。

フレッシュコンクリート４４内に侵入した水は、フレッ
シュコンクリート４４中を下方に向かって浸透していき
、その下面より下面円板５３上に流出する。

そして、下面円板５３及び支え枠５５を通過して底板２
１上に流出し、排水配管６７を介して排水される。

そして、一定時間中に排水された水を採取するとともに
計量して、フレッシュコンクリート４４の耐水性を評価
する。

このような耐水性の試験・評価は、フレッシュコンクリ
ート４４が、フレッシュな状態から徐々に硬化していく
際にも、引き続き行うことができる。

その場合、フレッシュな状態から硬化するまで、連続的
に行う場合と、任意の時間を設定して断続的に行う場合
とがあり、何れを選択するかは任意である。

又、硬化した後は、コンクリート４４をメンブレン４３
内より取り出して、水の浸透による劣化具合を目視検査
するとともに、強度試験に供せしめる。

以上本実施例によると以下のような効果を奏することが
できる。

まず、フレッシュな状態のコンクリート４４についての
、耐水性の試験・評価が可能になった。

これは、試験容器１１内にフレッシュコンクリート４４
を充填して、その側面及び上面に水圧を作用させるとと
もに、上面のみから水を侵入させるようにしたからであ
る。

そして、コンクリート４４がフレッシュな状態から硬化
するまで、連続的に又は断続的に試験・評価することも
できる。

又、硬化後は、コンクリート４４をメンブレン４３内よ
り取り出して、水の浸透による劣化具合を目視検査する
ことができるとともに、強度試験に供せしめることも可
能である。

水圧については、レギュレータ９によって、任意の値に
設定可能であるとともに、排水条件についても、下面円
板５３のスリット５７の大きさを変えることにより任意
に設定可能である（下面円板５３として多孔状のものを
使用した場合には、孔５９の径、数等を任意に設定する
）、等、試験条件についても自由に設定することができ
る。

尚、本発明は前記一実施例に限定されるものではない。

例えば、給水手段１としては、所定圧の水を供給できる
ものであればよく、図示するものに限定されない。

試験容器１１についても、同様に、図示するものに限定
されない。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明によるコンクリートの耐水性
試験方法及び耐水性試験装置によると、フレッシュな状
態のコンクリートについて、その耐水性を試験して評価
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は本発明の一実施例を示す図で、第
１図は耐水性試験装置の全体構成図、第２図は試験容器
の斜視図、第３図は試験容器の断面図、第４図はパンチ
ングメタルの斜視図、第５図及び第６図は下面円板の斜
視図、第７図は支え枠の斜視図である。 ■給水手段　　ＩＩ試験容器 ４４フレッシュコンクリート 第３図 第４図 １

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、試験容器内にフレッシュコンクリートを充填し、上
   面及び側面に所定の水圧を作用させるとともに上面のみ
   から水を侵入させ、フレッシュコンクリート中を浸透し
   て下面より排出された水の量を計量することにより、耐
   水性を試験・評価するようにしたことを特徴とするコン
   クリートの耐水性試験方法。 ２、フレッシュコンクリートが充填されるとともに上面
   より侵入してフレッシュコンクリート中を浸透した水を
   下面より排出する試験容器と、上記試験容器の上面及び
   側面に所定の水圧を作用させるとともに上面のみから水
   を侵入させる給水手段と、を具備したことを特徴とする
   コンクリートの耐水性試験装置。