JPH03183549A - 版胴へのインキ供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、版胴にインキを供給する装置に関するもので
ある。

（従来の技術及びその問題点） 従来、製箱に使用される段ボールシート用の印刷装置と
して、第２図に示すものと、第４図に示すものの２種類
がある。

第２図の印刷装置は、インキの粘度が２００〜３００セ
ンチポイズで、紙シートに付着すれば１秒程度で乾燥す
る速乾性インキを使用するもので、表面に微細な凹凸を
形成した主ロール（１）とゴム製の補助ロール（１０）
を対向配備し、主ロール（１）に版胴（４）を接触せし
めている。

主ロール（１）と補助ロール（１０）との間に上方から
パイプ（９１）によってインキが流し込まれ、主ロール
表面の微細な凹部に溜まったインキが補助ロール（１０
）との間を通過し、版胴（４）に受は渡される。

上記装置は、速乾性インキを使用するので、インキが乾
燥するまでのタイムラグなしで、直ちにシート（９）を
後加工ラインに送り込むことができる利点がある。

又、主ロール（１）の表面の微細な凹部にインキを溜め
、余分のインキは補助ロール（ｌＯ）が掻き取って、主
ロール表面にほぼ均一量のインキを付着せて版胴（４）
へ受は渡すためインキ供給に過不足が生じず、色むらの
ない安定した印刷が望める。

ところが、粘度の低い速乾性のインキは印刷面に艶がな
く商品価値が低い。

又、インクを絶えず流動させなければ固まってしまう。

このため、第３図に示す如く、ロール（１）と補助ロー
ル（１０）の夫々の端部間に跨がって受はボックス（９
２）　（９２）を設け、ロールの端部から垂れ流れたイ
ンキを矢印Ａで示す如く、受はボックス（９２）、回収
バイブ（９３）を経て、回収タンク（９４）に回収し、
ポンプ（９５）によって再度供給バイブ（９１）から前
記ロール（１，）（１０）間に流し込み、過剰供給のイ
ンキを絶えず循環させインキが固まることを防止しなけ
ればならない。

この様に、循環管路（９）にて常時インキを循環させる
と、インキの色変えの際、循環管路（９）に接続した洗
浄用水イ」（給パイプ（９６）から、矢印Ｂで示す如く
循環管路（９）に洗浄水を圧送して、バイブ内のインキ
を洗い流さねばならず、多量のインキが無駄になる問題
がある。

第４図の装置は、粘度が３０００〜３５００センチボイ
ズで、紙に付着したインキの乾燥時間が約３分の遅乾性
のインキを使用するもので、印刷面に艶があり商品価値
の高い印刷が９！める。

上記装置はロール列（１２）の上流側のロール（１３）
表面に遠心カスプレー装置（３）によってインキを霧状
に吹き付け、各ロールの回転によってインキを最終段の
一対のロール（１４）表面に付着させ、該最終段のロー
ルから該ロールに接触配備した版胴（４）表面にインキ
を付着させるのである。

上記インキ供給装置は、前記第２図のインキ供給装置の
様に多量のインキを循環させる必要はないから、インキ
変えの際に無駄となるインキ量は少なくて済む。

しかし、粘度の高いインキを練りながら下流側のロール
に順に受は渡すため、版胴（４）が実際にインキ供給を
必要とする部分、即ち、版胴（４）の凸部に均一にイン
キを供給することが出来ず、印刷のインキむら、ロール
の左右での色振れ、ゴースト等の問題が生じる。

本発明は、上記実情に鑑み、印刷面が美しく、インキ変
えの際のロールの洗浄が容易で、然もインキロスを少な
くできるインキ供給装置を明らかにするものである。

（課題を解決する手段） 本発明のインキ供給装置は、表面に微細な凹凸を形成し
た主ロール（１）と該ロールに接近配備した部材（２）
と間にインキ溜まりを形成し、主ロール（１）に接触し
て版胴（４）を配備し、前記主ロール（１）に対向して
該ロールにインキを噴射するスプレー装置（３）を配６
：Ｍ　して構成される。

（作用及び効果） 単位時間当り段ボールシートに付着するインキ徂よりも
少し多い奄のインキを主ロール（１）に噴射する。

インキは、ロール上に４４着しているときは乾燥し雑に
＜＜、段ボールシート（９）に付着した際には速やかに
乾燥する特性のインキ、例えば粘度が５００〜１０００
センチボイズで、約１０秒で乾燥するものを使用するの
が望ましい。

スプレー装置によってインキを噴射して主ロール（１）
にインキを供給するため、インキ供給滑の制御はスプレ
ー装置の作動、停止等によって容易に行なうことができ
る。

インキは従来の速乾性タイプのものより、少し粘度が高
く、乾燥時間の少し遅いものを使用する。

インキはロール表面の微細な四部に溜まり、余分のイン
キは主ロール（１）に接近して対向配備した部材（２）
との間に溜まる。このインキ溜りによって、ロール表面
の微細な四部に確実にインキが溜まり、又、部材（２）
によって余分のインキが掻き取られて、部材（２）を通
過したロールの表面には全長に亘って略均−にインキが
付着する。

主ロール（１）と部材（２）との間に溜まるインク量は
僅かであって、主ロール（１）の回転によるロールの摩
擦によってインクが絶えず攪拌されインキが固まること
は防止される。

版胴（４）の凸部に接してインキが吸収された主ロール
（１）には、該ロールの回転によって、上記の如くイン
キが供給される。

即ち、主ロール（１）が段ボールシート（９）に接する
直前には、主ロール（１）の軸方向には、ロール表面の
微細な凹部にインキが溜まってロールの全長に亘って、
略均−にインキが付着しており、印刷の際のインキむら
、色振れ、ゴースト等の問題は生じない。

又、従来の速乾住インキによる印刷に比べて粘度の低い
インキを使用できることに対応して、印刷面に艶のある
美しい印刷が実現できる。

又、速乾性インキの場合の様に、インキを循環管路にて
循環させる必要はなく、装置を簡素化できると共に、イ
ンキ変えの際には主ロール（１）と部材（２）との間に
溜まった僅かの量のインキが無駄になるだけであり、更
に、主ロール（１）、部材（２）及び版胴（４）を洗い
流せば可いので段取り変えも迅速に行なうことができる
。

（実施例） 第１図に示す如く、段ボールシート（９）の移行路の上
方に設けた回転版胴（４）の上方に、該版胴に接してイ
ンキ供給用の主ロール（１）を回転可能に配備する。

該主ロール（１）に対向して該ロールとの間でインキ溜
まりを形成する部材（２）をロールの全長に亘って対向
配備する。

主ロール（１）は従来の速乾性インキによる印刷機のイ
ンキ供給ロールと同様にし表面に微細な凹凸を形成して
いる。

主ロール（１）に対向配備された部材（２）は実施例で
はドクターナイフ（２１）であって、該ナイフはナイフ
先端とロールとの間の隙間が調節可能にロールに対して
接近離間可能に且つ位置決め可能に取り付けられている
。

実施例では、主ロール（１）をナイフに摺接させて回転
させるので、主ロール（１）の表面は耐摩耗性に優れた
セラミックで形成し、ナイフの刃部は相手部材（１）を
傷つけない様に滑りの可い燐青銅にて形成されている。

主ロール（１）に対向して該ロールにインキを噴射する
複数基のスプレー装置（３）がロールの軸方向にスライ
ド可能に配備されている。

インキは粘度が５００〜１０００センチポイズで、従来
の段ボールシート印刷に使用する速乾性インキの乾燥時
間約１秒、遅乾性インキの乾燥時間約３分に対して、約
１０秒で乾燥する。

前記スプレー装置（３）は、インキを霧状に噴射できる
ものであれば、スプレ一方式は問わない。

前記ドクターナイフ（２１）の両端に、受は皿（５）が
配備され、該受は皿はドクターナイフ（２１）と主ロー
ル（１）の端部間から滴下するインキを受ける。

主ロール（１）の上方に該ロールに接してゴムローラ（
６）が配備され、更にゴムローラに接して、補助ローラ
（６１）が接触配備される。

ゴムローラ（６）は主ロール（１）の余分なインキを吸
着して補助ローラ（６１）に受は渡し、ローラに付着し
たインキはスクレーパ（６２）付きの受は皿（６３）に
掻き取られる。

版胴（４）の下方には段ボールシート（９）の移行路を
挟んで印圧ロール（７）、版胴（４）と印圧ロール（７
）の下流側に一対の送りロール（８）　（８）が配備さ
れている。

然して、単位時間当り段ボールシートに付着するインキ
量よりも少し多い量のインキを主ロール（１）に噴射す
る。

インキは従来のフレキソタイプのものより、少し粘度が
高く、乾燥時間も少し遅いものを使用する。

インキはロール表面の微細な凹部に溜まり、余分のイン
キは主ロール（１）に接近して対向配備したドクターナ
イフ（２１）との間に溜まる。このインキ溜りによって
、主ロール表面の微細な凹部に確実にインキが溜まり、
又、ドクターナイフ（２１）によって余分のインキが掻
き取らて、ドクターナイフ（２１）を通過したロールの
表面には全長に亘って略均−にインキが付着する。

主ロール（１）とドクターナイフ（２１）との間に溜ま
るインク量は僅かであって、主ロール（１）の回転によ
るロールの摩擦によってインクが絶えず攪拌されインキ
が固まることは防止される。

版胴（４）の凸部に接してインキが吸収された主ロール
（１）には、該ロールの回転によって、上記の如くイン
キが供給される。

即ち、ロールが段ボールに接する直前には、ロールの軸
方向には、ロールの微細な凹部インキが溜まってロール
の全長に亘って、略均−にインキが付着しており、印刷
の際のインキむら、色振れ、ゴースト等の問題は生じな
い。又、従来の速乾性インキによる印刷に比べて粘度の
低いインキを使用できることに対応して、印刷面に艶の
ある美しい印刷が実現できる。

又、速乾ヤＬインキの場合の様に、インキを循環管路に
て循環させる必要はなく、装置を簡素化できると共に、
インキ変えの際には主ロール（１）とドクターナイフ（
２１）間に溜まった僅かの量のインキが無駄になるだけ
であり、更に、主ロール（１）、ドクターナイフ（２１
）を洗い流せば可いので段取り変えも迅速に行なうこと
ができる。

本発明は−１−記実施例の構成に限定されることはなく
、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能であ
るのは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の印刷装置の説明図、第２図は従来例の
印刷装置の説明図、第３図は同上の印刷装置のインキ仇
給配管及び洗浄用配管の斜面図、第４図は他の従来例の
印刷装置の説明図である。 （１）・・・主ロール （２）・・・部 材 （２１）・・・ドクターナイフ （３）・・・スプレー装置 （４）・・・版 胴

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ［１］表面に微細な凹凸を形成した主ロール（１）と該
   ロールに接近配備した部材（２）と間にインキ溜まりを
   形成し、主ロール（１）に接触して版胴（４）を配備し
   、前記主ロール（１）に対向して該主ロールにインキを
   噴射するスプレー装置（３）を配備した版胴（４）への
   インキ供給装置。