JPH031782Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 この考案はレベル検出装置に係り、例えば騒音
計で用いるレベル検出装置に関する。

〔考案の技術的背景〕

例えば、騒音や振動の計測において、環境の規
制基準や設備診断の基準に合致しているか否かを
判定する必要があり、従来はこの種の判定を第１
図に示す様なレベル検出装置で行つていた。

すなわち、入力端子１に入力される信号レベル
を指示計２で表示すると共に、基準電源３の電圧
をレベル調整器４で所望の基準レベルとし、比較
器５でこの基準レベルと入力信号レベルとを比較
して大小判定信号６を送出し、所定基準に合致し
ているか否かを告知する。

この場合、レベル調整器４で正確な基準レベル
を得るためには、先ず基準電源３の出力電圧が正
確に分かつていなければならず、またレベル調整
器４の調整目盛も正確に校正されていなければな
らない。

従つて、電源３には厳しい安定度が要求される
と共に、レベル調整器４も直線性の良い高級なも
のが要求され、装置全体を高価なものとしてい
た。

〔考案の目的〕

この考案は以上の従来技術の欠点を除去しよう
として成されたものであり、所望の基準レベルを
正確に与えることのできる安価なレベル検出装置
を提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

この目的を達成するため、この考案によれば、
判定すべき入力信号のレベルを表示する表示手段
と、判定基準となる基準レベルを与えるレベル設
定手段と、このレベル設定手段の出力設定レベル
に対する前記入力信号レベルの大小に応じて判定
信号を送出する比較器とを具えたレベル検出装置
において、前記入力信号レベル又は前記出力設定
レベルのいずれかを前記表示手段で選択表示する
ことができる切換手段を具える様にする。

〔考案の実施例〕

以下、添付図面に従つてこの考案の実施例を説
明する。

第２図はこの考案の実施例を示す系統図であ
り、第１図と同一の符号は同様の対象を示す。

同図によれば、第１図の構成に加えて、入力端
子１側に接続する接点ａとレベル調整器４の出力
側に接続する接点ｂを有する切換スイツチ２０を
具えており、入力信号レベル又はレベル調整器４
の出力設定レベルのいずれかを表示手段たる指示
計２で選択表示することができる。

この様な構成によれば、先ず接点ｂ側にスイツ
チ２０を接続し、指示計２の表示を見ながら判断
すべき基準レベルを設定することができる。従つ
て、基準電源３の出力電圧は必ずしも既知である
必要はなく、また厳しい安定度が要求されるもの
でもない。更に、レベル調整器４による基準レベ
ルの設定も指示計２によつて行うから、レベル調
整器４のダイアル等が校正されている必要はな
く、高精度のものでなくとも用いることができ
る。

次に、こうして設定した基準レベルを有する比
較器５に入力信号を加えるべくスイツチ２０を接
点ａ側に接続する。

比較器５は入力信号レベルが基準レベルを越え
るときに判定信号６を警報信号として発する様に
してもよいし、逆に入力信号レベルが基準レベル
内にあることで判定信号を基に確認信号を形成し
てもよい。例えば、基準レベル内である場合には
緑色のランプを点滅させ、基準レベルを越えた場
合には赤色のランプを点滅させる様にする。他に
周知の各種の表示及び警告方法を採つて比較器５
よる入力信号の基準レベルに対する大小判定を行
うことができる。

尚、指示計２の他に表示手段として、発光ダイ
オードによるセグメント表示やCRTによる表示
等を行つてもよいのはもちろんのことである。

〔考案の効果〕

この考案は、以上の様に構成することにより、
簡単な構成で正確な基準レベルを設定することが
でき、従つて必要なレベル検出を精度良く行うこ
とのできるレベル検出装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の系統図、第２図はこの考案
の実施例の系統図である。 １……入力端子、２……表示手段、３，４……
レベル設定手段、５……比較器、２０……切換手
段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 判定すべき入力信号のレベルを表示する表示手
   段と、判定基準となる基準レベルを与えるレベル
   設定手段と、このレベル設定手段の出力設定レベ
   ルに対する前記入力信号レベルの大小に応じて判
   定信号を送出する比較器とを具えたレベル検出装
   置において、 前記入力信号レベル又は前記出力設定レベルの
   いずれかを前記表示手段で選択表示することがで
   きる切換手段を具えたことを特徴とするレベル検
   出装置。