JPH0317577Y2 - - Google Patents
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- JPH0317577Y2 JPH0317577Y2 JP1985166236U JP16623685U JPH0317577Y2 JP H0317577 Y2 JPH0317577 Y2 JP H0317577Y2 JP 1985166236 U JP1985166236 U JP 1985166236U JP 16623685 U JP16623685 U JP 16623685U JP H0317577 Y2 JPH0317577 Y2 JP H0317577Y2
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- Japan
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- bearing holder
- cylindrical bearing
- fixed shaft
- rotor
- cylindrical
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Landscapes
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、小形モータに関するものである。
小形モータは、各種の分野に利用されており、
最近では科学技術の急速な発達により、特にその
利用分野が増加している。この種、小形モータの
応用例として、例えば第3図に示すように小形フ
アン1の駆動源として小形モータをフアンと一体
的に設けたフアン装置があげられる。この装置
は、フアンユニツト2とモータユニツト3とから
なり、フアンユニツト2は、ケーシング4とフア
ン1とからなつていて、そのケーシング4をモー
タユニツト3の基台部(第4図参照)5に設けら
れた枠体6の外周に嵌合することにより、モータ
ユニツト3と一体化するようになつている。モー
タユニツト3は、フアンユニツト2を脱離した状
態の断面図である第4図およびそのA−A′断面
図である第5図から明らかなように、基台5の台
座7から垂直に固定軸8を植立させ、この固定軸
8に、ベアリング9を介して円筒状ロータ10を
回転自在に取付け、この円筒状ロータ10の外周
に円筒状コイル11を設けて、ロータ10を回転
駆動させるようになつている。この場合、ロータ
10の回転速度が上昇するに従つてロータ10が
沈み込むため、適正位置でその沈み込みを防止し
安定回転させるため金属製リング状ばね12が上
記固定軸8の最下部に遊嵌されている。13はロ
ータ10の下部と上記金属製リング状ばね12の
間に介在しロータ10の円滑回転を図るワツシヤ
であり、上記固定軸8に遊嵌されている。14は
ステンレス製止め具である。
最近では科学技術の急速な発達により、特にその
利用分野が増加している。この種、小形モータの
応用例として、例えば第3図に示すように小形フ
アン1の駆動源として小形モータをフアンと一体
的に設けたフアン装置があげられる。この装置
は、フアンユニツト2とモータユニツト3とから
なり、フアンユニツト2は、ケーシング4とフア
ン1とからなつていて、そのケーシング4をモー
タユニツト3の基台部(第4図参照)5に設けら
れた枠体6の外周に嵌合することにより、モータ
ユニツト3と一体化するようになつている。モー
タユニツト3は、フアンユニツト2を脱離した状
態の断面図である第4図およびそのA−A′断面
図である第5図から明らかなように、基台5の台
座7から垂直に固定軸8を植立させ、この固定軸
8に、ベアリング9を介して円筒状ロータ10を
回転自在に取付け、この円筒状ロータ10の外周
に円筒状コイル11を設けて、ロータ10を回転
駆動させるようになつている。この場合、ロータ
10の回転速度が上昇するに従つてロータ10が
沈み込むため、適正位置でその沈み込みを防止し
安定回転させるため金属製リング状ばね12が上
記固定軸8の最下部に遊嵌されている。13はロ
ータ10の下部と上記金属製リング状ばね12の
間に介在しロータ10の円滑回転を図るワツシヤ
であり、上記固定軸8に遊嵌されている。14は
ステンレス製止め具である。
小形モータは、一般に上記のような構造になつ
ており、ベアリング9、ワツシヤ13、金属製リ
ング状ばね12等と部品点数が多く組立作業が煩
雑なこと、またロータ10の回転に帯同するワツ
シヤ13と金属製リング状ばね12との摩擦によ
つて騒音が発生すること等についていまだ改善の
余地がある。また、上記ベアリング9には潤滑油
が内蔵されているが、高温領域(90℃以上)では
潤滑油の粘度が低下して周囲に飛散するため、高
温領域での使用にも問題がある。
ており、ベアリング9、ワツシヤ13、金属製リ
ング状ばね12等と部品点数が多く組立作業が煩
雑なこと、またロータ10の回転に帯同するワツ
シヤ13と金属製リング状ばね12との摩擦によ
つて騒音が発生すること等についていまだ改善の
余地がある。また、上記ベアリング9には潤滑油
が内蔵されているが、高温領域(90℃以上)では
潤滑油の粘度が低下して周囲に飛散するため、高
温領域での使用にも問題がある。
そこで、上記上下一対のベアリング9に代え
て、上下一対のフランジ付スリーブメタル軸受を
用い、そのメタル軸受のフランジで、ロータの中
心穴に嵌合した軸受ホルダ(ダイキヤスト製ベー
ス)の上下端を挟持させ、上記上下一対のメタル
軸受を中心シヤフトに止め輪で固定した構造のモ
ータが提案された(実開昭53−99510号)。このモ
ータによれば上記問題を解決することができる。
しかし、このモータは、上記中心シヤフト回りの
空気抜けが悪いため内部に熱が溜まりやすく、高
温雰囲気下では使いにくいという難点がある。ま
た、下側のメタル軸受にロータおよび軸受ホルダ
の全荷重がかかり、これを止め輪で支持する構造
であることからら止め輪が摩耗しやすく、これが
上記内部に溜まる熱により助長され寿命が短くな
るという大きな欠点がある。
て、上下一対のフランジ付スリーブメタル軸受を
用い、そのメタル軸受のフランジで、ロータの中
心穴に嵌合した軸受ホルダ(ダイキヤスト製ベー
ス)の上下端を挟持させ、上記上下一対のメタル
軸受を中心シヤフトに止め輪で固定した構造のモ
ータが提案された(実開昭53−99510号)。このモ
ータによれば上記問題を解決することができる。
しかし、このモータは、上記中心シヤフト回りの
空気抜けが悪いため内部に熱が溜まりやすく、高
温雰囲気下では使いにくいという難点がある。ま
た、下側のメタル軸受にロータおよび軸受ホルダ
の全荷重がかかり、これを止め輪で支持する構造
であることからら止め輪が摩耗しやすく、これが
上記内部に溜まる熱により助長され寿命が短くな
るという大きな欠点がある。
この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、高温雰囲気下であつても問題なく使用で
き、かつ鳥寿命で、しかも騒音を生じず組立ても
容易な小形モータの提供をその目的とする。
ので、高温雰囲気下であつても問題なく使用で
き、かつ鳥寿命で、しかも騒音を生じず組立ても
容易な小形モータの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、この考案の小形モ
ータは、台座を備えた基台と、この台座から垂直
に植立する固定軸と、この固定軸に遊嵌された筒
状の軸受ホルダと、この筒状の軸受ホルダの内周
面に嵌合されそれ自体の内周面に上記固定軸を嵌
入させる上部および下部スリーブ軸受と、上記筒
状軸受ホルダの外周に取付固定される円筒状のロ
ータと、このロータの外周面にそれ自体の内周面
が対面するよう上記基台に設けられた円筒状コイ
ルを備え、上記筒状軸受ホルダは、上部側が大径
部にそれ以外の部分が小径部に形成され、上記両
スリーブ軸受は耐熱樹脂製であつて筒状軸受ホル
ダの小径部の上端および下端に位置決めされ、下
部スリーブ軸受の下端部が上記筒状軸受ホルダの
下端面に延びる下端フランジ部に形成されている
とともに、上部スリーブ軸受の上端部が上記筒状
軸受ホルダの大径部と小径部との境界の段部に係
合する上端フランジ部に形成され、上記下端フラ
ンジ部の底面が上記台座の台面に摺接して回転自
在に支受され、上記筒状軸受ホルダの大径部内に
上記固定軸の上端部分を延ばしてそこに止め輪部
が上記上端フランジ部の表面と所定の間隙を保つ
て設けられ、上記両スリーブ軸受の内周面と固定
軸の外周面との間が通気路に形成され、筒状軸受
ホルダの大径部の上端がロータの上端面を超えて
上方に突出して煙突部に形成されているという構
成をとる。
ータは、台座を備えた基台と、この台座から垂直
に植立する固定軸と、この固定軸に遊嵌された筒
状の軸受ホルダと、この筒状の軸受ホルダの内周
面に嵌合されそれ自体の内周面に上記固定軸を嵌
入させる上部および下部スリーブ軸受と、上記筒
状軸受ホルダの外周に取付固定される円筒状のロ
ータと、このロータの外周面にそれ自体の内周面
が対面するよう上記基台に設けられた円筒状コイ
ルを備え、上記筒状軸受ホルダは、上部側が大径
部にそれ以外の部分が小径部に形成され、上記両
スリーブ軸受は耐熱樹脂製であつて筒状軸受ホル
ダの小径部の上端および下端に位置決めされ、下
部スリーブ軸受の下端部が上記筒状軸受ホルダの
下端面に延びる下端フランジ部に形成されている
とともに、上部スリーブ軸受の上端部が上記筒状
軸受ホルダの大径部と小径部との境界の段部に係
合する上端フランジ部に形成され、上記下端フラ
ンジ部の底面が上記台座の台面に摺接して回転自
在に支受され、上記筒状軸受ホルダの大径部内に
上記固定軸の上端部分を延ばしてそこに止め輪部
が上記上端フランジ部の表面と所定の間隙を保つ
て設けられ、上記両スリーブ軸受の内周面と固定
軸の外周面との間が通気路に形成され、筒状軸受
ホルダの大径部の上端がロータの上端面を超えて
上方に突出して煙突部に形成されているという構
成をとる。
すなわち、この考案の小形モータでは、駆動時
に円筒状ロータが、軸受ホルダ、スリーブ軸受を
介して固定軸の外周を回転する。この回転の際
に、下部スリーブ軸受の下端フランジ部と台座の
台面との間で発生する摩擦熱は、軸受ホルダの上
端の煙突部の吸引作用により、固定軸とスリーブ
軸受との間の通気路および固定軸上端の止め輪部
と軸受ホルダ周壁部との間を通つて外部へ強制排
出される。したがつて、従来のように固定軸(シ
ヤフト)の回りに熱が溜まるという現象を生じ
ず、高温雰囲気下で良好に使用できるようにな
る。また、ロータ、軸受ホルダ、両スリーブ軸受
の全荷重は、台座の台面において広い面積で支持
されることから、従来のような止め輪の摩耗が生
じず長寿命になる。また、この構造にすることに
より、従来のように止め輪を上下に位置決め固定
してロータを取付ける等の操作が不要になり、軸
受ホルダ、両スリーブ軸受の取付けられたロータ
を固定軸に単に嵌めるだけでロータの取付けがで
き、モータの製造が容易になる。そのうえ、上記
スリーブ軸受は、耐熱樹脂で構成されていて、樹
脂自身の有する潤滑性、平滑性により軸受作用を
発揮するものであり潤滑油を用いていないため、
高温領域でも軸受機能が低下せず、したがつて、
これを用いた上記小形モータは高温領域でも回転
特性に変化を生じない。
に円筒状ロータが、軸受ホルダ、スリーブ軸受を
介して固定軸の外周を回転する。この回転の際
に、下部スリーブ軸受の下端フランジ部と台座の
台面との間で発生する摩擦熱は、軸受ホルダの上
端の煙突部の吸引作用により、固定軸とスリーブ
軸受との間の通気路および固定軸上端の止め輪部
と軸受ホルダ周壁部との間を通つて外部へ強制排
出される。したがつて、従来のように固定軸(シ
ヤフト)の回りに熱が溜まるという現象を生じ
ず、高温雰囲気下で良好に使用できるようにな
る。また、ロータ、軸受ホルダ、両スリーブ軸受
の全荷重は、台座の台面において広い面積で支持
されることから、従来のような止め輪の摩耗が生
じず長寿命になる。また、この構造にすることに
より、従来のように止め輪を上下に位置決め固定
してロータを取付ける等の操作が不要になり、軸
受ホルダ、両スリーブ軸受の取付けられたロータ
を固定軸に単に嵌めるだけでロータの取付けがで
き、モータの製造が容易になる。そのうえ、上記
スリーブ軸受は、耐熱樹脂で構成されていて、樹
脂自身の有する潤滑性、平滑性により軸受作用を
発揮するものであり潤滑油を用いていないため、
高温領域でも軸受機能が低下せず、したがつて、
これを用いた上記小形モータは高温領域でも回転
特性に変化を生じない。
上記スリーブ軸受を構成する耐熱樹脂として
は、ポリフエニレンサルフアイト樹脂(PPS樹
脂)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK
樹脂)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES樹脂)、
芳香族ポリエステル樹脂、フエノール樹脂があげ
られる。スリーブ軸受は、上記樹脂を主剤とし、
これにフツ素樹脂、二硫化モリブデン、グラフア
イト等を混合し、射出成形すること等により得る
ことができる。この軸受は、それ自体、極めて潤
滑性、平滑性に富んでおり、潤滑油等を全く要す
ることなく半永久的に軸受作用を発揮する。
は、ポリフエニレンサルフアイト樹脂(PPS樹
脂)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK
樹脂)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES樹脂)、
芳香族ポリエステル樹脂、フエノール樹脂があげ
られる。スリーブ軸受は、上記樹脂を主剤とし、
これにフツ素樹脂、二硫化モリブデン、グラフア
イト等を混合し、射出成形すること等により得る
ことができる。この軸受は、それ自体、極めて潤
滑性、平滑性に富んでおり、潤滑油等を全く要す
ることなく半永久的に軸受作用を発揮する。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。
説明する。
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示
している。すなわち、この小形モータは、第3図
の装置におけるモータユニツトを構成するもので
あり、基台20の台座21から垂直に植立する固
定軸26に、スリーブ軸受23a,23b付の軸
受ホルダ24を備えたロータ25を、そのスリー
ブ軸受23a,23bの内周に固定軸22を嵌入
させることより回転自在に装着して構成されてい
る。27はステンレス製の止め輪具、28は円筒
状コイル、29は枠体である。より詳しく説明す
ると、上記軸受ホルダ24は上部が大径部に形成
されそれ以外の部分が小径部に形成された筒状を
していて、小径部の上部および下部にそれぞれ上
部スリーブ軸受23aおよび下部にスリーブ軸受
23bが圧入されている。軸受ホルダの上部大径
部の上端はロータ25の上端を超えて上方に延び
煙突部に形成されている。この煙突部の存在によ
り、固定軸26回りの空気が上方に吸引される。
すなわち、ロータ25の回転につれ回る空気が上
記煙突部に作用して軸受ホルダ24の小径部と固
定軸26との間の空気を吸引し、摩擦熱を外部に
排出する。これらのスリーブ軸受23a,23b
には、筒状軸受ホルダ24の上下の端面上に延び
るフランジ部23c,23dがそれぞれ対応する
スリーブ軸受23a,23bの中心軸に対して直
角をなすように形成されている。このスリーブ軸
受付の軸受ホルダ24は、円筒状ロータ25の内
周に圧入固定され、軸受ホルダ24が圧入固定さ
れた円筒状ロータ25は、先に述べたように、ス
リーブ軸受23a,23bの内周に固定軸22を
嵌入させることにより、固定軸22に回転自在に
装着される。この場合、下部スリーブ軸受23b
に一体的に設けられた、スリーブ軸受と同材質の
下端フランジ部23dが、基台20の台座21の
表面に摺接して潤滑作用を発揮するため、接触面
を広くとることができ、機能面の摩耗量の低減を
実現できるようになる。また、この小形モータで
は、上記両スリーブ軸受23a,23bの内周面
と、固定軸26との間が、通気路に形成されてい
る。これにより、上記下端フランジ部23dと台
座21の表面との摺接によつて生じた摩擦熱が、
煙突部の吸引により、その通気路を通つて軸受ホ
ルダ24の大径部の上端煙突部から外部へ逃げる
ようになる。この場合、上記通気路は特別に大き
く設ける必要はない。上部スリーブ軸受23aに
設けられたフランジ部23cは、上記軸受ホルダ
24のスラスト方向への移動時において、ステン
レス製止め輪具27に摺接し軸受ホルダ24の円
滑回転を図るようになつている。この場合、止め
輪具27が、上部スリーブ軸受23aの上端フラ
ンジ部23cに対して間隙を保つて設けられてい
るため、固定軸26回りの空気が、煙突部の吸引
により外部へ逃げる際に、その逃げが円滑に行わ
れるようになる。また、上部スリーブ軸受23a
の上端をフランジ部23cに形成し、この止め輪
具27に対して広い面積で接触させるようにして
いるため、上記モータを天地逆にして使用する場
合でも、寿命が短くなることがない。
している。すなわち、この小形モータは、第3図
の装置におけるモータユニツトを構成するもので
あり、基台20の台座21から垂直に植立する固
定軸26に、スリーブ軸受23a,23b付の軸
受ホルダ24を備えたロータ25を、そのスリー
ブ軸受23a,23bの内周に固定軸22を嵌入
させることより回転自在に装着して構成されてい
る。27はステンレス製の止め輪具、28は円筒
状コイル、29は枠体である。より詳しく説明す
ると、上記軸受ホルダ24は上部が大径部に形成
されそれ以外の部分が小径部に形成された筒状を
していて、小径部の上部および下部にそれぞれ上
部スリーブ軸受23aおよび下部にスリーブ軸受
23bが圧入されている。軸受ホルダの上部大径
部の上端はロータ25の上端を超えて上方に延び
煙突部に形成されている。この煙突部の存在によ
り、固定軸26回りの空気が上方に吸引される。
すなわち、ロータ25の回転につれ回る空気が上
記煙突部に作用して軸受ホルダ24の小径部と固
定軸26との間の空気を吸引し、摩擦熱を外部に
排出する。これらのスリーブ軸受23a,23b
には、筒状軸受ホルダ24の上下の端面上に延び
るフランジ部23c,23dがそれぞれ対応する
スリーブ軸受23a,23bの中心軸に対して直
角をなすように形成されている。このスリーブ軸
受付の軸受ホルダ24は、円筒状ロータ25の内
周に圧入固定され、軸受ホルダ24が圧入固定さ
れた円筒状ロータ25は、先に述べたように、ス
リーブ軸受23a,23bの内周に固定軸22を
嵌入させることにより、固定軸22に回転自在に
装着される。この場合、下部スリーブ軸受23b
に一体的に設けられた、スリーブ軸受と同材質の
下端フランジ部23dが、基台20の台座21の
表面に摺接して潤滑作用を発揮するため、接触面
を広くとることができ、機能面の摩耗量の低減を
実現できるようになる。また、この小形モータで
は、上記両スリーブ軸受23a,23bの内周面
と、固定軸26との間が、通気路に形成されてい
る。これにより、上記下端フランジ部23dと台
座21の表面との摺接によつて生じた摩擦熱が、
煙突部の吸引により、その通気路を通つて軸受ホ
ルダ24の大径部の上端煙突部から外部へ逃げる
ようになる。この場合、上記通気路は特別に大き
く設ける必要はない。上部スリーブ軸受23aに
設けられたフランジ部23cは、上記軸受ホルダ
24のスラスト方向への移動時において、ステン
レス製止め輪具27に摺接し軸受ホルダ24の円
滑回転を図るようになつている。この場合、止め
輪具27が、上部スリーブ軸受23aの上端フラ
ンジ部23cに対して間隙を保つて設けられてい
るため、固定軸26回りの空気が、煙突部の吸引
により外部へ逃げる際に、その逃げが円滑に行わ
れるようになる。また、上部スリーブ軸受23a
の上端をフランジ部23cに形成し、この止め輪
具27に対して広い面積で接触させるようにして
いるため、上記モータを天地逆にして使用する場
合でも、寿命が短くなることがない。
この小形モータは上記のように構成されている
ため、部品点数が少なく組立が容易であり、また
軽量である。そのうえ、騒音源となる金属製リン
グ状ばね、ワツシヤを用いていないため静粛運転
を実現でき、さらに、高温領域でも安定運転を維
持しうるのであり、また長寿命である。特に、こ
の小形モータは、上記軸受機構を、フランジ付ス
リーブ軸受23a,23bと軸受ホルダ24とで
構成しており、予め設計寸法どおりに製造されて
いるフランジ付スリーブ軸受23a,23bを軸
受ホルダ24に圧入し、これを円筒状ロータ25
に単に圧入することにより、ロータ25に軸受機
構を設けることができるため、寸法精度を高める
ことができると同時に、組立作業を大幅に簡素化
できるようになる。
ため、部品点数が少なく組立が容易であり、また
軽量である。そのうえ、騒音源となる金属製リン
グ状ばね、ワツシヤを用いていないため静粛運転
を実現でき、さらに、高温領域でも安定運転を維
持しうるのであり、また長寿命である。特に、こ
の小形モータは、上記軸受機構を、フランジ付ス
リーブ軸受23a,23bと軸受ホルダ24とで
構成しており、予め設計寸法どおりに製造されて
いるフランジ付スリーブ軸受23a,23bを軸
受ホルダ24に圧入し、これを円筒状ロータ25
に単に圧入することにより、ロータ25に軸受機
構を設けることができるため、寸法精度を高める
ことができると同時に、組立作業を大幅に簡素化
できるようになる。
なお、上記実施例はフアンの駆動源としてこの
考案の小形モータを用いているが、この考案の小
形モータの用途はこれに限定されるものではな
く、それ以外の幅広い用途に応用できるのであ
り、その使用態様も上記実施例のように、基台2
0を上向きにするだけでなく、横向きにしてもよ
いし、下向きにしても差し支えはない。
考案の小形モータを用いているが、この考案の小
形モータの用途はこれに限定されるものではな
く、それ以外の幅広い用途に応用できるのであ
り、その使用態様も上記実施例のように、基台2
0を上向きにするだけでなく、横向きにしてもよ
いし、下向きにしても差し支えはない。
この考案の小形モータは、下部スリーブ軸受の
下端を下端フランジ部に形成し、この下端フラン
ジ部を台座の台面で回転自在に支持し、上下両ス
リーブ軸受と固定軸との間を通気路に形成すると
同時に、軸受ホルダの上端をロータの上端面を超
えて上方に突出させ煙突部にしている。そのた
め、煙突部の吸引作用により、上記下端フランジ
部と台座の台面との間で発生する摩擦熱が、上記
通気路を通つて外部へ強制排出される。その結
果、固定軸の回りに熱が溜まらず、高温雰囲気下
でも良好に使用できるようになる。また、ロータ
の中心穴に軸受ホルダを嵌合し、この軸受ホルダ
内に上下両スリーブ軸受を嵌挿し、下部スリーブ
軸受の下端フランジ部を台座の台面で回転自在に
支持していることから、ロータ、軸受ホルダ、両
スリーブ軸受の全荷重は、台座の台面において広
い面積で支持されることになる。したがつて、従
来のような止め輪の摩耗が生じず長寿命になる。
また、このような構造にすることにより、従来の
ように止め輪を上下に位置決めしてロータを取付
ける等の操作が不要になり、軸受ホルダ、両スリ
ーブ軸受の取付けられたロータを固定軸に単に嵌
めるだけでロータの取付けができ、モータの製造
が容易になる。さらに、止め輪部が、上部スリー
ブ軸受の上端フランジ部に対して間隙を保つて設
けられているため、固定軸回りの空気が煙突部の
吸引により外部へ逃げる際に、その逃げが円滑に
行われるようになる。また、上部スリーブ軸受の
上端をフランジ部に形成し、この止め輪部に対し
て広い面積で接触させるようにしているため、上
記モータを天地逆にして使用する場合でも、モー
タの寿命が短くなることがない。
下端を下端フランジ部に形成し、この下端フラン
ジ部を台座の台面で回転自在に支持し、上下両ス
リーブ軸受と固定軸との間を通気路に形成すると
同時に、軸受ホルダの上端をロータの上端面を超
えて上方に突出させ煙突部にしている。そのた
め、煙突部の吸引作用により、上記下端フランジ
部と台座の台面との間で発生する摩擦熱が、上記
通気路を通つて外部へ強制排出される。その結
果、固定軸の回りに熱が溜まらず、高温雰囲気下
でも良好に使用できるようになる。また、ロータ
の中心穴に軸受ホルダを嵌合し、この軸受ホルダ
内に上下両スリーブ軸受を嵌挿し、下部スリーブ
軸受の下端フランジ部を台座の台面で回転自在に
支持していることから、ロータ、軸受ホルダ、両
スリーブ軸受の全荷重は、台座の台面において広
い面積で支持されることになる。したがつて、従
来のような止め輪の摩耗が生じず長寿命になる。
また、このような構造にすることにより、従来の
ように止め輪を上下に位置決めしてロータを取付
ける等の操作が不要になり、軸受ホルダ、両スリ
ーブ軸受の取付けられたロータを固定軸に単に嵌
めるだけでロータの取付けができ、モータの製造
が容易になる。さらに、止め輪部が、上部スリー
ブ軸受の上端フランジ部に対して間隙を保つて設
けられているため、固定軸回りの空気が煙突部の
吸引により外部へ逃げる際に、その逃げが円滑に
行われるようになる。また、上部スリーブ軸受の
上端をフランジ部に形成し、この止め輪部に対し
て広い面積で接触させるようにしているため、上
記モータを天地逆にして使用する場合でも、モー
タの寿命が短くなることがない。
第1図はこの考案の一実施例の断面図、第2図
はそのB−B′断面図、第3図は従来の小形モー
タを組み込んだフアン装置の斜視図、第4図は第
3図の装置からフアンユニツトを取り除いた状態
の断面図、第5図はそのA−A′断面図である。 20……基台、21……台座、22……固定
軸、23a,23b……スリーブ軸受、23c,
23d……フランジ部、24……軸受ホルダ、2
5……ロータ、28……コイル、29……枠体。
はそのB−B′断面図、第3図は従来の小形モー
タを組み込んだフアン装置の斜視図、第4図は第
3図の装置からフアンユニツトを取り除いた状態
の断面図、第5図はそのA−A′断面図である。 20……基台、21……台座、22……固定
軸、23a,23b……スリーブ軸受、23c,
23d……フランジ部、24……軸受ホルダ、2
5……ロータ、28……コイル、29……枠体。
Claims (1)
- 台座を備えた基台と、この台座から垂直に植立
する固定軸と、この固定軸に遊嵌された筒状の軸
受ホルダと、この筒状の軸受ホルダの内周面に嵌
合されそれ自体の内周面に上記固定軸を嵌入させ
る上部および下部スリーブ軸受と、上記筒状軸受
ホルダの外周に取付固定される円筒状のロータ
と、このロータの外周面にそれ自体の内周面が対
面するよう上記基台に設けられた円筒状コイルを
備え、上記筒状軸受ホルダは、上部側が大径部に
それ以外の部分が小径部に形成され、上記両スリ
ーブ軸受は耐熱樹脂製であつて筒状軸受ホルダの
小径部の上端および下端に位置決めされ、下部ス
リーブ軸受の下端部が上記筒状軸受ホルダの下端
面に延びる下端フランジ部に形成されているとと
もに、上部スリーブ軸受の上端部が上記筒状軸受
ホルダの大径部と小径部との境界の段部に係合す
る上端フランジ部に形成され、上記下端フランジ
部の底面が上記台座の台面に摺接して回転自在に
支受され、上記筒状軸受ホルダの大径部内に上記
固定軸の上端部分を延ばしてそこに止め輪部が上
記上端フランジ部の表面と所定の間隙を保つて設
けられ、上記両スリーブ軸受の内周面と固定軸の
外周面との間が通気路に形成され、筒状軸受ホル
ダの大径部の上端がロータの上端面を超えて上方
に突出して煙突部に形成されていることを特徴と
する小形モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985166236U JPH0317577Y2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985166236U JPH0317577Y2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6274468U JPS6274468U (ja) | 1987-05-13 |
JPH0317577Y2 true JPH0317577Y2 (ja) | 1991-04-12 |
Family
ID=31097014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985166236U Expired JPH0317577Y2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0317577Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100486698B1 (ko) * | 1998-07-28 | 2005-08-31 | 삼성전자주식회사 | 베어링시스템및이를적용한스핀들모터조립체 |
JP5262139B2 (ja) * | 2008-01-30 | 2013-08-14 | 三菱電機株式会社 | 電動機及び換気装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5399510U (ja) * | 1977-01-18 | 1978-08-11 |
-
1985
- 1985-10-28 JP JP1985166236U patent/JPH0317577Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6274468U (ja) | 1987-05-13 |
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