JPH03174096A - クレープ加工されたティシューの嵩を増加させる方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 顔面用ティシュ−１浴用ティシュ−１及びペーパータオ
ルなどのティシュ−製品を製造する際には、可能な限り
大きな嵩を最終製品に与えることが一般的に望まれてい
る。−船釣には、ウェブをクレープ加工した後、そのテ
ィシュ−ウェブをエンボス加工することにより嵩を増加
させることができる。しかしながら、エンボス加工を行
うことは製造コストが上昇すること、及びウェブの強度
が低下することなどの欠点をも伴う。

〔発明が解決しようとする課題〕

本件出願人は次のようなことを発見した。それは、クレ
ープ加工したティシュ−ウェブの嵩は張力を与えた状態
において単に蒸すだけで増加させることができるという
ことである。蒸すことにより嵩を増加させることができ
るということはエンボス加工の有無を問わない。本発明
に係る方法は、それが簡単なものであることに加えて、
ウェブの強度を著しく低下させることがなく、ときには
ウェブの強度を上昇させることすらある。連続的にティ
シュ−を製造する過程においては、クレープ加工された
ティシュ−ウェブは加工前に−または二辺上のロールに
巻き付けられる。この際に注意すべきことは、ウェブが
十分に乾燥するように蒸気処理の後、すぐにウェブを圧
縮しないことである。そうしないとウェブは嵩の増加分
を失って、内部結合が進むために硬くなってしまう。

この目的のため、クレープ加工されたティシュ−ウェブ
は２８８０平方フイート当たり約５〜約４０ポンドの仕
上げ基本重量を有する。さらに、該ティシュ−ウェブは
−または二辺上のパイルからなり、各バイルは−または
二辺上の層を有し得るクレープ加工ウェブとされる。好
ましくは、ウェブは主にセルロース製紙繊維からなる。

クレープ加工されたティシュ−ウェブの中で代表的なも
のは、これに限定されるものではないが、例えば、顔面
用ティシュ−１浴用ティシュ−１あるいは家庭用紙タオ
ルなどに適した湿り押圧ウェブや乾燥ウェブである。

本発明に係る方法では、過冷蒸気、飽和蒸気あるいは過
熱蒸気を用いることができる。蒸気の温度および含水量
は、クレープ加工されたウェブを縦方向にｌグラム／イ
ンチの張力を加えたときにそのウェブを伸長させること
ができるものでなければならない。

蒸気処理の間にウェブに作用させるべき張力の大きさは
幅１インチ当たりｌグラムまたはそれ以上とすることが
できるが、蒸気の性質に応じて変わる。また、蒸気はウ
ェブが破れないように供給される。当然のことながら、
張力の大きさの上限はそのウェブの強度に大きく依存す
る。顔面用ティシュ−及び浴用ティシュ−については、
張力の大きさは幅１インチ当たり約１〜約１５グラムで
あることが好ましい。ペーパータオルについては、張力
の大きさは幅１インチ当たり約１〜約１００グラムであ
ることが好ましい。

クレープ加工されたウェブについて蒸気処理を行う時間
の長さは高速移動連続処理においてはほとんど瞬間的と
することができる。この時間の長さは約１秒またはそれ
以下であることが好ましい。

ただし、処理時間をそれ以上に延長することは可能であ
る。例えば約ｌ〜約５秒とすることもできる。処理時間
は蒸気の性質、張力の大きさ、ティシュ−ウェブの強度
に応じて変わる。

〔実験例〕

サンプルとして空中乾燥したクレープ加工済ティシュ−
を用いる。このティシュ−は４０％の北方軟木漂白クラ
フト繊維と６０％の硬水漂白クラフト繊維の合成組成を
有する。このティシュ−を十字バーに巻きつけ、ガラス
棒を用いてティシュ−の縦方向において張力を加えた状
態で吊り下げる。ガラス棒は蒸気処理以前に伸長が生じ
ないように十分に軽いが、蒸気処理の最中または蒸気処
理後にサンプルの座屈が生じないほどに十分に重たい。

ガラス棒の重量は１インチ当たり約２．４〜約６．８グ
ラムの範囲であるが、試験対象のティシュ−ウェブに応
じて適当なガラス棒の重量が選ばれる。各ティシュ−は
吊るされている間に手持ち式蒸気噴霧器を用いて飽和蒸
気で湿らされる。

すなわち、蒸気噴霧器をゆっくりと掃くようにティシュ
−上を動かして、ティシュ−を湿らせ、ティシュ−のク
レープ状態を緩和する。パイルの数とは無関係にティシ
ュ−の両面を湿らす。蒸気噴霧器が噴霧できる範囲は比
較的狭いのでサンプル全体を湿らすためには約３０分を
要する。蒸気処理後のティシュ−は僅かに湿った感じが
する。蒸気処理終了後、ティシュ−のサンプルは約５分
間空中乾燥され、平衡状態に達する。その後、ティシュ
−サンプルの特性を測定する。その結果を次頁の表に示
す。試験サンプル１及び２は上述のようにして蒸気処理
を行ったものであるが、基準サンプルは蒸気処理を施し
ていない。ウェブ厚さの単位はインチであり、嵩の単位
は立方フィート／１００ポンドである。双方のサンプル
とも標準試験手順（ＴＡＰＰＩ標準Ｔ４１１０ｓ−６８
）に従ってＴＭＩモデル５４９厚さ試験器（テスティン
グ・マシン（Ｔｅｓｔｉｎｇ　Ｍａｃｈｉｎｅｓ　Ｉｎ
ｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ　）社製）を用いて測定を行った
。ただし、この厚さ試験器では２インチ直径のアンビル
とｌ平方インチ当たり８ダラムの負荷を用いた点が異な
っている。

醤 増−Ｎ この結果から明らかであるように、蒸気処理を行ったテ
ィシュ−は基準サンプルよりも厚さ及び嵩が増加してい
る。さらに、蒸気処理したティシュ−は強度が僅かに増
加するだけで手触りの軟らかさが増しているように見え
る。基準サンプルの幾何学的平均引張強度は幅３インチ
当たり約５７０グラムであった。これに対して試験サン
プル双方の幾何学的平均引張強度は幅３インチ当たり約
６００グラムであった。両試験サンプルは蒸気処理の間
に伸長しているので（サンプル１については２．７％、
サンプル２については６．８％）、両試験サンプルの最
終基本重量は２８８０平方フイート当たり１８．６ポン
ドから２８８０平方フイート当たり１８．４及び１８．
０ポンドにそれぞれ減少した。

以上、特定の実験例を用いて本発明を説明してきたが、
多くの変更、修正及び応用が可能であることは以上の記
述から通常の技術者にとっては明らかである。したがっ
て、そのような全ての変更、修正及び応用も本発明の範
囲に包含されるべきものである。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）クレープ加工されたティシューウェブをその縦方
   向に張力を加えた状態において蒸気と接触させ、該ウェ
   ブの嵩を増加させるティシュー製品の製造方法。
2. （２）前記張力の大きさは幅１インチ当たり約１〜約１
   ００グラムであることを特徴とする請求項（１）記載の
   方法。
3. （３）前記張力の大きさは幅１インチ当たり約１〜約１
   ５グラムであることを特徴とする請求項（１）記載の方
   法。
4. （４）前記蒸気は過冷蒸気であることを特徴とする請求
   項（１）記載の方法。
5. （５）前記蒸気は飽和蒸気であることを特徴とする請求
   項（１）記載の方法。
6. （６）前記蒸気は過熱蒸気であることを特徴とする請求
   項（１）記載の方法。
7. （７）前記ティシュー製品は２プライティシューである
   ことを特徴とする請求項（１）記載の方法。
8. （８）前記ティシュー製品は１プライティシューである
   ことを特徴とする請求項（１）記載の方法。