JPH0316648Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は脊椎の矯正を行つて腰痛、肩凝りを取
り除いたり、疲労を取り除いたりすることが出来
る脊椎矯正器具に係るものである。

〔従来の技術〕

最近、運動不足、ストレス等が原因で腰痛、肩
凝り等を訴える人が非常に多くなつて来ている。

このため椅子タイプ、ベツドタイプ等いろいろ
な健康矯正器具が市販されているが、どれも大型
商品であるからコスト高になる上に、場所を取る
からどこでも使用すると云う訳には行かない欠点
があつた。

そこで出願人は実願昭62−68080号で示す「脊
椎矯正器具」を考案するに至つた。

〔考案が解決しようとする問題点〕 本考案は、更に実願昭62−68080号「脊椎矯正
器具」の改良で、押圧度合を強弱の２段階に調節
出来る脊椎矯正器具を提供することが技術的課題
である。

〔問題点を解決するための手段〕

左右に角杆状の嵌着係止凹部６を形成した中間
棒杆１′の左右端に夫々丸棒杆１を連結し、この
中間棒杆１′と丸棒杆１，１とから成る棒体ａの
中心部二カ所に角杆状の嵌着係止凹部６を形成
し、この嵌着係止凹部６に脊椎を除いた両側を押
圧する人間の筋肉に近い弾性を有する材質で形成
した断面が楕円形状の押圧体２を嵌着して、押圧
体２を棒体ａの中心部二カ所に廻り止め状態に且
つ押圧体２の外周面を棒体ａ外周より突出させた
状態に設けた事を特徴とする脊椎矯正器具に係る
ものである。

〔作用〕

第３図に示すように身体３を仰むけにして寝
る。

そして背中と布団、畳、床等の間に本案品を介
在し、押圧体２を脊椎の両側に位置させた上、そ
のまま体重を押圧体２にかけると押圧体２で脊椎
の両側を押圧し、この状態を数分間行うと脊椎の
矯正が行われる。

この本案品を腰と肩までの間を動かして脊椎数
箇所の矯正を行う。

この場合、押圧体２は楕円形状であるから高い
所を位置させると強い押圧力が得られ、低い所を
位置させると弱い押圧力が得られる。

〔実施例〕

丸棒杆１は円形の木棒やプラスチツク棒を使用
すると良い。

押圧体２は衝撃に強く、柔軟性を有し、凹んで
も復元する人間の筋肉に近い弾力性を有する発泡
性ポリエチレン樹脂（硬質ゴムでも良い。）を使
用し、これで楕円形のリング４を形成し、このリ
ング４に靴下生地等の弾性カバー５を被覆してい
る。

この押圧体２の角孔７を棒体の中心部の２箇所
に形成した断面角形の嵌着係止凹部６に回り止め
状態に嵌着止している。

図面の嵌着係止凹部６は、中間棒杆１′の左右
端を角杆状に凹設し、この中間棒杆１′の左右端
に丸棒杆１を接着剤を介して嵌合接着して形成し
ている。

〔考案の効果〕

本考案は、上述の様に構成したから第４図に示
すように布団や畳等の平坦上に仰むけに寝た上、
本案品を背中の下に入れて押圧体２を脊椎を除い
た両側に位置させた状態で体重をかけると押圧体
２で脊椎の両側を押圧して脊椎の歪みを取り除く
ことが出来る。

このようにして本案品を腰から肩までの間の各
部毎に数分間ずつ行うことにより脊椎全体の矯正
が行われる。

脊椎矯正が行われると血行を良好にするから腰
痛、肩凝り等を取り除くことが出来たり、疲労を
取り除くことも出来る。

この場合、押圧体２は脊椎を押圧しないから脊
椎に圧痛を感じることがないし、この押圧体２自
体も人間の筋肉に近い状態の弾性を有しているか
ら身体３に良くフイツトして当たりごこちが良く
なり、長時間使用してもうつ血を起こすこともな
く、安心して使用することが出来、逆に長時間使
用すればするほど一層矯正効果が上がることにな
る。

更に押圧体２を楕円形状に形成しているから押
圧体２の高い所を位置させれば強い押圧力が得ら
れ、逆に低い所を位置させれば弱い押圧力が得ら
れる、このため腰部においては弱く、背中におい
ては強くする等して使い場所や自分に合わせて使
用することも出来る。

尚椅子に腰を掛けて本案品を背中と背当ての間
に介在して使用しても効果的であるし、自動車を
運転する時に同じく背中と背当ての間に介在して
使用しても効果的である。

また、このように楕円形状を利用して押圧する
際、押圧体２に回転しようとする負荷が生じる
が、嵌着係止凹部６に押圧体２を嵌着する構成と
したから押圧体２は廻り止め状態が確実に保持さ
れる。

かように本考案は、簡単な構造で、而かもコン
パクトな構造であるからどんな場所でも使用する
ことが出来る上に、棒体ａを中間棒杆１′に丸棒
杆１を左右から嵌着する構造で、この丸棒杆１を
嵌着する前に単に押圧体２を左右の嵌着係止凹部
６に嵌挿し適宜止着するだけで良いから、製作も
容易であるから量産性に適し、安価に提供する等
秀れた実用上の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本案品の斜面図、第２図はその分解斜面図、第
３図は要部の正断面図、第４図は本案品の使用状
態を示す平面図である。 ａ……棒体、１……丸棒杆、１′……中間棒杆、
２……押圧体、６……嵌着係止凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右に角杆状の嵌着係止凹部を形成した中間棒
   杆の左右端に夫々丸棒杆を連結し、この中間棒杆
   と丸棒杆とから成る棒体の中心部二カ所に角杆状
   の嵌着係止凹部を形成し、この嵌着係止凹部に脊
   椎を除いた両側を押圧する人間の筋肉に近い弾性
   を有する材質で形成した断面が楕円形状の押圧体
   を嵌着して、押圧体を棒体の中心部二カ所に廻り
   止め状態に且つ押圧体の外周面を棒体外周より突
   出させた状態に設けた事を特徴とする脊椎矯正器
   具。