JPH03160927A - キノコ栽培設備 - Google Patents

キノコ栽培設備

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JPH03160927A
JPH03160927A JP1300147A JP30014789A JPH03160927A JP H03160927 A JPH03160927 A JP H03160927A JP 1300147 A JP1300147 A JP 1300147A JP 30014789 A JP30014789 A JP 30014789A JP H03160927 A JPH03160927 A JP H03160927A
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JP
Japan
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temperature
humidity
mushroom
cultivation
detection element
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Application number
JP1300147A
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Inventor
Takayoshi Yamamoto
隆義 山本
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、キノコ栽培設備に係り、特に種々の外乱に対
してキノコの栽培室内の温度、湿度および特定ガスの濃
度を年間を通じて最適化することができるキノコ栽培設
備に関する。
〔従来の技術〕
キノコの人工栽培は、いくつかの工程を経て行うことが
できる。
まず、所定のキノコに適した培地を調整し、これを容器
に入れたのち殺菌し、種菌を接種する。
あるいは、予め混合され殺菌された培地に種菌を混合し
、これを容器に充填している。
次に、この種菌と培地が充填された容器を培養室に置き
、キノコ菌糸を生長させる。ここで、培養室内の温度、
湿度および特定ガスとしての炭酸ガスの濃度等は、その
キノコの菌糸の生長に適した範囲になるように制御され
る。この制御のために、培養室に空気調和器、温度およ
び湿度を検出する検出器、制御装置を設け、これにより
培養室内の環境を所定のものに保っている。
前記培養室において、キノコ菌糸が容器内の培地全体に
蔓延したところで、キノコの種類によって異なるが、発
芽のための菌播きと呼ばれる操作を行った後、威育室に
移す。この培養期間は、キノコの種類、培地の容積等に
より異なるが、約25日〜90日間である。
或育室では、培養室に比べて一般的に低温、多湿の条件
下に制御され、菌糸が蔓延した培地から子実体と呼ばれ
る、いわゆるキノコが生長する。
この子実体の形状、大きさが出荷に適する品質になると
収穫する。
このようにしてキノコは、人工栽培されること3 になる。
このようなキノコの人工栽培をするための環境制御方法
を図面を用いて以下に説明する。
第10図は、栽培室内の温度を一定に保つ制御方法が実
現できる装置を示す構成図である。
第10図において、栽培室1内には、栽培棚2が設けら
れている。栽培室1内は、冷却器3と循環ファン4によ
り冷房ができ、かつヒータ5により暖房ができる。冷却
器3は、冷房用温度検出・制御器6により駆動制御され
る。ヒータ5は、暖房用温度検出・制御器7により駆動
制御される。
上記装置により次のように制御される。
栽培室1内が、所定の設定値(例えばマイタケの場合、
或育期で16゜C)を越えると、冷房用温度検出・制御
器6の指令により、冷却器3および循環ファン4が動作
する。
一方、栽培室1内の温度が、所定の設定値より下がると
、暖房用温度検出・制御器7の制御指令によりヒータ5
が作動ずる。
このように栽培室1の代表的位置での温度を基4 に冷房・暖房のオンオフ運転を行っている。
なお、上記第10図において、(a》,巾).(C)は
、栽培室1内の栽培棚2における上下方向の位置での温
度の測定点である。
第11図は、栽培室内の湿度を一定に保つ制御方法が実
現できる装置を示す構成図である。
第11図において、栽培室1内には、加湿器8が設けら
れるとともに湿度検出・制御器9が設けられており、こ
れらにより栽培室l内の湿度が一定に維持されるように
なっている。
上記装置により栽培室l内の湿度は次のように制御され
る。
栽培室l内の湿度は、湿度検出・制御器9の駆動指令に
より湿度設定値(例えば、マイタケ成育期では、90%
が基準値となる)に基づいて加湿器8をオンオフ制御す
ることにより、一定に維持される。この際も、湿度の検
出は、代表的な一点で行われている。
第l2図は、栽培室内の炭酸ガス濃度を一定に保つ制御
方法が実現できる装置を示す構戒図である。
第12図において、栽培室1内には、換気扇10が設け
られており、この換気扇10をタイマー11でオンオフ
制御できるようになっている。
このような装置により炭酸ガスの濃度は次のように所定
の範囲に維持される。
炭酸ガスの濃度は、その濃度検出を行わず、経験的な実
績から換気回数を決め、タイマー11の設定により換気
扇10をオンオフ運転し、栽培室1内の炭酸ガス濃度を
所定の限界値(例えば、マイタケ威育期では、1500
ppm)以下になるようにしている, 上述したような従来の環境制御方法は、温度、湿度、炭
酸ガス濃度について各々独立に各対象機器をオンオフ動
作させるものであった。したがって、種々の外乱や冷房
,暖房、加湿器および換気扇の作動による相互の影響が
配慮されておらず、年間を通しての温度、湿度、炭酸ガ
ス濃度を、そのキノコの生長に適した範囲内で均一化す
ることが不可能であった。
− 6 〔発明が解決しようとする課題〕 次に、上記従来の環境制御方法の問題点を説明する。
第13図は、栽培室内の温度、湿度、炭酸ガス濃度に及
ぼす外乱および相互間の影響を説明するための図である
第13図からもわかるように、栽培室1内の温度TAは
、外気温度T.の経時変化100、キノコ発熱量の経時
変化10l、外気との換気102、冷房オンによる除湿
103、暖房オンによる湿度低下104(不定期)、栽
培室1の扉の開閉に伴う換気l06(不定期)のそれぞ
れから単独にあるいは複合的に影響を受ける。
また、栽培室l内の湿度Wは外気との換気102、冷房
オンによる除湿103、暖房オンによる湿度低下104
(不定期)、栽培室1の扉の開閉に伴う換気106(不
定期)のそれぞれから単独にあるいは複合的に影響を受
ける。
さらに、炭酸ガス濃度(COz)は、外気との換気10
2、キノコ発生に伴う炭酸ガス発生量の経時変化105
、栽培室1の扉の開閉に伴う換気l06(不定期)のそ
れぞれから単独にあるいは複合的に影響を受ける。
このようにキノコの或育には、数式モデル化が不可能な
ものや、各空気調和Ia器の運転パターンが不規則性で
あることが複雑にからみあっていているので、たとえ比
例積分微分制御を適用したとしても栽培室l内の環境を
一定に維持することは非常に困難となる。
第14図は、第lO図乃至第12図に示す従来の環境制
御方法による栽培室内の各状態量の経時変化を示す特性
図である。図中(a). (b), (C)は、栽培室
l内の栽培棚2における上下方向の位置を示し、T A
+ T ll+ T cは、これら位置(a), (b
), (C)での温度を示している。
図からも分かるように、温度T A. T s. T 
cは、暖房あるいは冷房の運転でも温度分布が不均一で
あり、また換気扇10の運転による外気導入により温度
変化の大きい箇所、小さい箇所が生している。また、栽
培室1内の栽培棚2のあらゆる位置においても経時的に
最適範囲に制御できない。
また、湿度についても、換気、冷房あるいは暖房による
影響により、加湿器8を運転状態にしても最低許容湿度
より低下し、キノコにとって乾燥状態を生じる。この乾
燥は、キノコの或育上で特に発芽不良を生じさせるとと
もに、キノコの収量の低下などの重大な悪影響を及ぼす
さらに、炭酸ガス濃度については、キノコの菌糸が、第
15図に示すように培養期間、或育期間とも経時的に炭
酸ガスを発生させることから、従来の制御方法のように
タイマー11で設定された時間間隔で換気扇10をオン
オフ運転していると、第14図に示すように炭酸ガス濃
度が一定の時期から最高許容濃度を越えてしまうことが
ある。
このように炭酸ガス濃度が高くなると、菌糸体重の不足
や子実体の傘の奇形、柄の伸長などキノコの収量、品質
に重大な悪影響を及ぼす。
上述したように従来の環境制御方法では、栽培室内のキ
ノコ全体を年間を通して最高の環境下で威育させること
が困難であるという欠点を有して9 いる。
本発明の目的は、キノコの生長に適した範囲にキノコの
培養或育環境条件を均一化できるキノコ栽培設備を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、栽培室外の温度および栽培室内の温度、湿度
、特定ガス濃度を検出する検出素子と、前記栽培室内に
設備され、当該栽培室内の温度、湿度、特定ガス濃度を
調整する空気調和機と、前記検出素子からの検出信号を
取り込み、これら検出信号を基に前記空気調和機を駆動
制御する制御装置とを備えたキノコ栽培設備であって、
前記制御装置を、前記検出素子からの所定時刻における
検出信号に基づき各々の状態量をメンバーシップ関数で
その都度重み付けを行って当該時刻での最適な駆動制御
指令を決定するファジィ推論を行う構成としたことによ
り、上記目的を達戒するものである。
ここで、上記制御装置は、前記メンバーシップ関数によ
り当該時刻での最適な駆動制御指令を決10 定するファジィ推論であって、各制御ルールの推定結果
の面積と重心距離との積の総和について当該推論結果の
面積の総和で除すことにより得られた操作量をもって駆
動制御指令とする構成としてもよい。
また、前記制御装置は、ファジィ推論における制御ルー
ルあるいはメンバーシップ関数で、特に湿度に重み付け
をする構戒としてもよい。
〔作用〕
栽培室内の温度、湿度、特定ガス濃度は、検出素子によ
り検出される。前記検出素子からの検出信号は、制御装
置に供給される。制御装置では、前記検出素子からの所
定時刻における検出信号に基づき各々の状態量をメンバ
ーシップ関数でその都度重み付けを行って当該時刻での
最適な駆動制御指令を決定するファジィ推論を行い、そ
の推論結果を空気調和機に与える。これにより、空気調
和機は運転動作して栽培室内を一定の環境に維持する。
前記制御装置は、各制御ルールの推定結果の面11 積と重心距離との積の総和について当該m論結果の面積
の総和で除すことにより得られた操作量をもって駆動制
御指令とするファジィ推論としてもよい。
前記制御装置は、ファジィ推論における制御ルールある
いはメンバーシップ関数で、特に湿度に重み付けを行う
ようにしてもよい。
上記制御装置において実行されるファジィ推論は、次の
ようにしている。
栽培室内の温度、栽培室外の外気温度、栽培室内の湿度
、栽培室内の特定ガス濃度の検出値に対する空気調和機
の動作の関係を、ルールR1乃至ルールR23で決定づ
ける。当該ルールR,乃至ルールR 23で得られた結
果を重ね合わせる。これによりファジィ推論の結果が得
られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明に係るキノコ栽培設備の実施例を示す
構成図である。第1図において、第lO12 図に示す構戒部材と同一のものには、同一の符号を付し
て説明する。
第1図において、栽培室l内には、栽培棚2が設けられ
ている。栽培室1内は、冷却器3と循環ファン4により
冷房ができ、またヒータ5と場合によっては循環ファン
4とにより暖房ができる。
図において、(a), (b), (C)は、栽培室1
内の栽培棚2における上下方向の位置での温度の測定点
である。また、栽培室l内には、加湿器8が設けられる
とともに、換気扇10が設けられている。ここで、栽培
室1は培養室および或育室1aの概念を含むものとする
外気温度検出素子l5は、外気温度T.を測定して電気
信号に変換するものである。栽培室1内に設けた温度検
出素子1 6 A. 1 6 .. 1 6 Cは、栽
培室1内の栽培棚2における位置(a), (b). 
(C)の温度T A, T vl. T cを検出して
電気信号に変換するものである。湿度検出素子17は、
栽培室1内の湿度を検出して電気信号に変換するもので
ある。炭酸ガス濃度検出素子18は、栽培室1内の特定
ガスである炭酸ガス濃度を検出して電気信号に変換する
ものである。前記検出素子15乃至1日は、制御装置2
0に接続されている。
制御装置20は、中央演算処理装置、記憶装置、入出力
装置、アナログ・デジタル変換器等からなるコンピュー
タシステムで構成し、ファジィ推論の処理ができるもの
であればよい。
前記制御装置20は、当該ファジィ推論により駆動制御
指令を形威し、冷却器3,循環ファン4ヒータ5,加湿
器8および換気扇10からなる空気調和機を駆動制御で
きるようにしてある。
第2図は、上記実施例の信号系統を示す説明図である。
第2図において、状態量は、次の通りとする。
すなわち、T A, T n, T cは、栽培室lの
栽培棚2における位W(a). (b), (c)での
温度を示す。T.は前記温度T A, T E. T 
cの中の最高温度を、ΔT.は前記最高温度THの時間
変化を示す。T1は前記温度T A. T s. T 
cの中の最低温度を、ΔT.は前記最低温度Tイの時間
変化を示す。また、T3I4 は外気温度を示す。Wは湿度を示し、ΔWは湿度Wの時
間変化を示す。Cは炭酸ガス濃度を示し、ΔCは炭酸ガ
ス濃度Cの時間変化を示している。
外気温度検出素子15は外気温度T3を、温度検出素子
1 6 A+ 1 6 1, l 6 Cは温度T s
, T m. T cを、湿度検出素子17は湿度Wを
、炭酸ガス濃度検出素子18は炭酸ガス濃度Cを、それ
ぞれ検出して状態量として制御装置20に供給する。制
御装置20内では、温度T A. T a, T cを
セレクタ201で選択して最高温度TMと、最低温度T
,としてファジィ推論部200に与える。ファジィ推論
部200には、このほか外気温度T3、湿度W、炭酸ガ
ス濃度Cとが与えられている。各時間変化の値ΔT4,
ΔT1,ΔW,ΔCは、測定値を時々刻々測定すること
により得ることができる。
ファジィ推論部200には、制御ルール部202から制
御ルールが与えられている。ファジィ推論部200は、
与えられた制御ルールに従って所定時刻における検出信
号に基づき各々の状態量をメンバーシップ関数でその都
度重み付けを行ってl5 当該時刻での最適な駆動制御指令を決定するファジィ推
論を行い、その結果をもって、冷却器3,循環ファン4
,ヒータ5,加湿器8および換気扇10からなる空気調
和機を駆動制御する。
この制御ルール部202には、第3図に示すようなルー
ルが記憶されている。この第3図のルールR+”R23
については、次に説明する。
ルールR,;最高温度T.が少し高く、外気温度T.が
低いなら、換気扇10の風量を中程度とし、循環ファン
4を前の運転状態のままとする。
(これを、一般的に述べれば、T.がメンバーシップ関
数PSで、T8がメンバーシップ関数Nならば、換気風
量をメンバーシップ関数PMとし、循環ファン4をその
ままとする。) ルールR2;最高温度T.が高く、外気温度T8が低い
なら、換気扇10の風量を大とし、循環ファン4をオン
とする。(THがPSで、Tl1がNならば、換気風量
をメンバーシップ関数PBとし、循環ファン4をオンと
する。) ルールR3 ;最高温度T.が少し高く、ΔT.16 が正で大なら、冷却器3をオンとする。(THがPSで
、ΔT.がPBならば、冷房をオンとする.)ルールR
4 ;最低温度T1が少し低く、外気温度T.が高いな
ら、換気扇10の風量を中程度とし、循環ファン4を前
の運転状態のままとする。
(THがNSで、TaがPならば、換気風量をPMとし
、循環ファン4をオンとする。)ルールR,;最低温度
Tイが低く、外気温度T3が高いなら、換気扇10の風
量を大とし、循環ファン4をオンとする。(T,がNB
で、T.がPならば、換気風量をPBとし、循環ファン
4をオンとする。) ルールR6i最低温度T1が少し低く、ΔT,が負で大
なら、ヒータ5をオン状態にする。(T,がNSで、Δ
T1がNBならば、暖房オンとする。) ルールR,;最高温度T,4が高く、最低温度Tイが低
いなら、循環ファン4をオンとする。(T.がPBで、
TIIがNBなら循環ファン4をオン.とする。) I7 ルールR,;最高温度T.がちょうどよいなら、冷却器
3をオフとする。(′r8がZOならば、冷房をオフと
する。) ルールRq+最低温度T.がちょうどよいなら、ヒータ
5をオフとずる。(T,がZOならば、暖房をオフとす
る。) ルールR,。;最高温度TMがちょうどよく、最低温度
T,もちようとよいなら、循環ファン4をオフとする。
(THがZOで、T.もZOならば、循環ファン4をオ
フとする。) ルールR++i最高温度TMが高く、かなり続くなら冷
却器3をオンとする。(TエがPBでかなり続くなら、
冷房をオンとする。) ルールR+z;最低温度T.が低く、かなり続くなら、
ヒータ5をオンとする。(T.がNBでかなり続くなら
ば、暖房をオンとする。)ルールR13;湿度Wが低い
ならば、加湿器8をオンとする。(WがNBならば、加
湿器8をオンとする。) ルールR +a i 湿度Wがらようどよくても、ΔW
18 が負で大きいなら、加湿器8をオンとする。(WがZO
でも、ΔWがNBなら加湿器8をオンとする。) ルールR,,;湿度Wが高いなら、加湿器8をオフとす
る。(WがPBならば、加湿器8をオフとする。) ルールR16;湿度Wがちょうどよくても、ΔWが正で
大きいなら、加湿器8をオフとする。(WがZOで、Δ
WがPBならば、加湿器8をオフとする。) ルールRI??湿度Wがちょうどよいなら、加湿器8を
前の運転状態のままとする。(WがZOならば、加湿器
8をそのままとする。) ルールR18;炭酸ガス濃度Cが高いなら、換気扇10
の風量を大とする。(CがPBならば、換気風量をPB
とする。) ルールR,,:炭酸ガス濃度Cが少し高いなら、換気扇
10の換気風量を中程度とする。(CがPSならば、換
気風量をPMとする。) ルールR2。;炭酸ガス濃度Cがちょうどよく、19 ΔCが正で大きいなら、換気扇10の換気風量を大とす
る。(CがZOで、ΔCがPBであるならば、換気風量
をPBとする。) ルールR21;炭酸ガス濃度Cがちょうどよく、ΔCが
負で大きいなら、換気扇10の換気風量を小さくする。
(CがZOで、ΔCがNBならば、換気風量をPSとす
る。) ルールR2.;炭酸ガス濃度Cが小さいなら、換気扇l
Oの換気風量を小さくする。(CがNBならば、換気風
量をPSとする。) ルールR23;炭酸ガス濃度Cが少し小さく、ΔCが正
で少し大きいなら、換気扇10の換気風量を小さくする
。(CがNSで、ΔCがPSならば、換気風量をPSと
する。) 上述のように構成された実施例を、マイタケの或育室の
環境制御用に適用した例で説明する。
第4図は、ルールR .. R .を用いた動作例を示
す説明図である。第5図は、重心座標y。を求める計算
例を説明するための図である。第6図は、同実施例によ
り栽培室内の環境の時間的変化を示2 〇 一 す図である。第7図は従来制御と本発明による栽培期間
の比較結果を示す図、第8図は従来制御と本発明による
収穫量の比較結果を示す図である。
外気温度T8は、外気温度検出素子15により、検出さ
れる。或育室1a内の温度は、温度検出素子1 6 A
+ 1 6 B. 1 6 cにより検出される。成育
室la内の湿度は、湿度検出素子17により検出される
。炭酸ガス濃度は、炭酸ガス濃度検出素子18により検
出される。前記外気温度検出素子l5、温度検出素子1
 6 A. 1 6 B+ 1 6 C、湿度検出素子
17および炭酸ガス濃度検出素子18からの検出信号は
、制御装置20に供給される。
いま、ある時刻における威育室1a内の温度Ta, T
 a, T c 、湿度W、炭酸ガス濃度Cおよび湿度
Wの状態を第1表に示す。
第 1 表 T.およびT.は、制御装置20内のセレクタ201に
より選択される。ΔTH,ΔT1,ΔW,ΔCは、時系
列に取り込まれたT.,T.,W,Cから求めることが
できる。
=22 この制御装置20では、第3図に示すルールを用いて、
前記外気温度検出素子15、温度検出素子1 6 A+
 1 6 .. 1 6 , 、湿度検出素子17およ
び炭酸ガス濃度検出素子l8からの検出信号からの所定
時刻における検出信号に基づき各々の状態量をメンバー
シップ関数でその都度重み付けを行って当該時刻での最
適な駆動制御指令を決定するファジィ推論を行い、その
推論結果を冷却器3、循環ファン4、ヒータ5、加湿器
8および換気扇10に与える。
制御装置20におけるファジィ推論の一例を、第4図を
用いて説明する。すなわち、第4図では、ルールR1お
よびR2を用いてファジィ推論をする動作を説明するも
のであり、制御装置20内のファジィ推論部200で実
行される。
ルールR,に対する推論結果を、第4図(1)を基にフ
ァジィ推論部200により求める。第1表の人力値T.
−19℃、T.=10.O゜Cの二つの温度から条件部
PSやNなどのメンバーシップ関数との交点での適合値
のうち小さい方、例えば23 ルールR.では0.5となり、その適合値0. 5の線
で結論部での換気風量と循環ファン4のメンバーシップ
関数を切った残りの斜線部分がルールR,に対するファ
ジィ推論の結果となる。
同様にしてルールR2に対する推論結果を、第4図(I
I)を基にファジィ推論部200により求める。第1表
の入力値Tイ−1 9”CST.= l O.0゜Cの
二つの温度から条件部PBやNなどのメンバーシップ関
数との交点での適合値のうち小さい方、例えばルールR
2では、0.5となり、その適合値0.5の線で結論部
での換気風量と循環フプン4のメンバーシップ関数を切
った残りの斜線部分がルールR2に対するファジィ推論
の結果となる。
ルールR,およびR2の推論結果がでたところで、第4
図(1).(II)の推論結果を第4図(III)に示
すように重ね合わせ、その図形の重心P, Qを第5図
および下記第(1)式を用いて求める。
第5図は、ファジィ推論の推論結果を重ね合わせて重心
を求める場合の計算方法を説明するための図である。
2 4 一 図では、メンバーシップ関数PM,PBが重ね合わせら
れた図形になっている。図の横軸にはO〜100%が割
り付けられており、縦軸には″0″、゛1゛が割り付け
られている。A I+ A 2+ A 3に対して図形
の原点からの距離1 1+ f 2. l 3が与えら
れている。これから、図形の重心座標y。(出力)を求
めるには、次の第(1)式で計算すればよい。
Σ (A,X/!i  ) 上記第(1)式を用いて第4図(I)の重心P, Qを
求めると、Pにより換気風量を、Qにより循環ファン4
の制御信号が求められる。
各機器への操作量は、これらの重心PやQの横軸座標値
が相当し、換気風量として70%、循環ファン4として
0.75が求められる。
上述のような処理を第3図に示すルールR,〜R2.3
の全てを用いることにより、当該時刻における各機器へ
の出力値が決定される。このようにして求めた結果は、
第2表に示すように、冷房では25 y o −0. 8 0でオン、循環ファン4ではy 
o = 0.68でそのまま、暖房ではy o = 0
. 2でオフ、加湿器8で3’o−0.72でオンとる
。ここで、y0は各々の図形の重心位置である。
第  2  表 そして、上記計算結果から各機器の運転方法は、冷却器
3、循環ファン4、ヒータ5および加湿器8に対しては
、 例えば y o < 0. 3なら、 オフ0.3≦y
0≦0.7なら、前の運転状態のまま0. 7 < y
 o    なら、 オンとなる規則によりオンオフ制
御を行う。
26 また、換気扇10については、連続操作を行い、yo=
65なので、換気風量を65%とする“制御指令を換気
扇10に与えることになる。これにより、換気扇10は
換気風量が65%になるように動作する。
第6図は上記ファジィ推論を実行する制御装置で空気調
和機を制御したことによる戒育室の環境条件を示した図
である。
上記ファジィ推論により制御指令を決定する制御装置2
0をもって、冷却器3,循環ファン4,ヒータ5,加湿
器8および換気扇10からなる空気調和機が制御される
と、威育室1a内の温度TA. T B+ T c 、
湿度W、炭酸ガス濃度Cは、第6図に示すようにそれぞ
れ一定の幅内に維持されることになることが理解できる
従来の制御方法では、第14図に示すように、温度、湿
度、炭酸ガス濃度の全ての環境条件を経時的に満足させ
ることが困難であったが、上述のようにファジィ推論を
実行する制御装置20をもって空気調和機(冷却器3、
循環ファン4、ヒータ5、加湿器8、換気扇10)を駆
動制御することにより、第6図に示すように環境条件を
経時的にキノコの最適範囲に保つことが可能となった。
本実施例のファジィ制御による環境制御を行った場合の
マイタケの或育状況を、従来制御方法によった場合と比
較すると、第7図に示すように栽培期間が約l5%短縮
され、第8図に示すように収量が8%増加したことが理
解できる。
これは、主に或育室1a内の温度が最適化されたことに
より栽培期間が短縮され、湿度の低下が防止されたこと
により発芽が促進され収量が増加したものと判断される
。湿度の低下が防止されたことも、栽培期間の短縮に寄
与している。さらに、炭酸ガス濃度も最高許容濃度15
00ppmを超えないので、マイタケの傘の形状が良好
となり、品質の向上が実現された。
次に第9図は、ある時刻の室内の状態量が第1表に示す
ものと異なるときの第1図に示すルールによる環境制御
に適用した例を示す。
ある時刻の室内の状態量が第3表に示す状態の場合 第 3 表 第9図に示すように、R l, R 3, R 2。,
RI4RI7の各ルールの小さい方の適合値R+  :
0.2,R3:0.2,R2。:0.3, RI4:0
.5, R+,:0.5ニより結論部のメンハーシップ
関数を頭切りした残部(図中の斜線部分)を重ね合わせ
る。次に前述したと同様に冷房,換気風量,加湿器につ
き、それぞれの残部の形(斜線部分)を重ね合わせたと
きの形の重心位置の横軸の値を推論結果とする。
その結果、第9図に示すように当該時刻における各機器
の出力値y0が決定される。冷房ではy0=0.75,
換気風量ではy。−70,加湿器ではyo=0.65と
なる。
yo<0.3    なら、 オフ 0.3≦yo≦0.7なら、前の運転状態のまま0.7
 < y o    なら、 オンとなる規則によりオ
ンオフ制御を行い、冷房:オン、換気風量=70%、加
湿器:前の運転状態のままの各動作となる。
なお、第1表に示す状態量のケースIと共に他に状態量
のときのケース■、ケース■について出力を第4表にま
とめて示している。
3 O 制御装置20では、このように各人力条件におけるファ
ジィ推論結果を用いて駆動制御指令を決定し、これらを
もって空気調和機(3,4,5,8.10)を駆動制御
するもである。
本実施例では、メンバーシップ関数の形状を三角形ある
いは台形で表したが、キノコの種類や栽培規模、外気条
件等によっては、二次曲線、三角関数、放物線などの曲
線を用いた方が最適なファジィ推論が実現できることに
なる。
他の実施例としては、キノコの栽培規模や外気条件の変
化、キノコの種類によって各状態量に対するメンバーシ
ップ関数を、第3図以外の形で最適化することにより、
そのキノコの最適、安定栽培が可能となる。
また、冷暖房機器のオンオフの頻度が高い場合や換気量
が多いキノコなど外気条件の影響を受けやすい場合に、
湿度を優先する制御ルールやメンバーシップ関数に基づ
くファジィ推論を行う制御装置20とすることにより、
これに対応することができる。
32 〔発明の効果〕 本発明によれば、種々の外乱に対して年間を通じてキノ
コの栽培室内の環境条件を最適範囲内に均一化できるの
で、次のような効果がある。
(1)キノコの栽培期間を約15%短縮でき、収量を約
10%増加できる。
(2)キノコの戒育速度が均一化できるので、作業性が
向上し、栽培管理に要する時間が20%〜30%低減で
きる。
(3)特定ガス濃度の制御が安定化され、キノコの形状
悪化や奇形が防止でき、品質が向上する。これにより、
販売単価がlO%〜20%程度向上できる。
(4)空気調和機の運転時間が短《できる。したがって
、電力使用量が10%〜20%程度低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のキノコ栽培設備を示す構成図、第2図
は上記実施例の信号系統を示す説明図、第3図は本実施
例のファジィ推論のルールを示す説33 明図、第4図は同実施例のルールR+,Rtを用いた動
作例を示す説明図、第5図は同実施例の重心座標y。を
求める計算例を説明するための図、第6図は同実施例に
より栽培室内の環境の時間的変化を示す図、第7図は従
来制御と本発明による栽培期間の比較結果を示す図、第
8図は従来制御と本発明による収N量の比較結果を示す
図、第9図は各ルールを用いた動作例を示す説明図、第
lO図,第11図.第12図は従来制御方法を実現でき
る装置を示す構戒図、第13図は栽培室内の環境条件が
外部から影響を受ける原因との関係を示す説明図、第1
4図は従来制御方法による栽培室内の環境状態を示す図
、第15図はキノコの菌糸から発生する炭酸ガスの状態
を示す説明図である。 1・・・・・・栽培室、2・・・・・・栽培棚、3・・
・・・・冷却器、4・・・・・・循環ファン、5・・・
・・・ヒータ、8・・・・・・加湿珠lO・・・・・・
換気扇、15・・・・・・外気温度検出素子、I6A.
16s.16c・・・・・・温度検出素子、17・・・
・・・湿度検出素子、18・・・・・・炭酸ガス濃度検
出素子、20・・・・・・制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)栽培室外の温度および栽培室内の温度、湿度、特
    定ガス濃度を検出する検出素子と、前記栽培室内に設備
    され、当該栽培室内の温度、湿度、特定ガス濃度を調整
    する空気調和機と、前記検出素子からの検出信号を取り
    込み、これら検出信号を基に前記空気調和機を駆動制御
    する制御装置とを備えたキノコ栽培設備であって、前記
    制御装置は、前記検出素子からの所定時刻における検出
    信号に基づき各々の状態量をメンバーシップ関数でその
    都度重み付けを行って当該時刻での最適な駆動制御指令
    を決定するファジィ推論を行う構成としたことを特徴と
    するキノコ栽培設備。
  2. (2)前記制御装置は、前記メンバーシップ関数により
    当該時刻での最適な駆動制御指令を決定するファジィ推
    論であって、各制御ルールの推定結果の面積と重心距離
    との積の総和について当該推論結果の面積の総和で除す
    ことにより得られた操作量を駆動制御指令とする構成と
    したことを特徴とする請求項(1)記載のキノコ栽培設
    備。
  3. (3)前記制御装置は、ファジィ推論における制御ルー
    ルあるいはメンバーシップ関数で、特に湿度に重み付け
    をする構成としたことを特徴とする請求項(1)又は(
    2)記載のキノコ栽培設備。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9730394B2 (en) 2014-04-28 2017-08-15 Vineland Research and Innovations Centre Inc. Graze harvesting of mushrooms

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9730394B2 (en) 2014-04-28 2017-08-15 Vineland Research and Innovations Centre Inc. Graze harvesting of mushrooms

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