JPH0316076Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、時刻を音声にて報知する音声時計に
関する。

［従来の技術］ 従来より時刻を音声にて報知する音声時計が知
られているが、この時計は音声にて報時するため
の時刻表示部を前面に設ける必要がなく、時計を
さまざまな形状にデザインすることが可能であ
る。

［解決しようとする課題］ しかしながら、従来の音声時計は報時機能が優
先され音声表示させるためのスイツチが外周部に
大きく設けられており、時計の実用品としてのイ
メージを打破するものではなかつた。

本考案の目的は、遊び感覚にあふれ小粋なイン
テリアとして使用することのできる音声時計を提
供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の特徴は、手を挿入可能な大きさの貫通
穴が設けてある枠体と、貫通穴の内周部に設けて
あり貫通穴に手が挿入または接触したときに作動
する検出装置と、検出装置の出力を受けて時計回
路の時刻情報を音声で報時する音声合成回路と、
音声合成回路の出力により作動する発音装置とか
ら構成したことにある。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。

第１，２図示のように、枠体１は、前枠２、後
枠３、筒状体４および下板５とにより構成されて
いる。筒状体４は中空であつて、枠体１の中央部
には貫通穴１ａが形成されている。貫通穴１ａは
手が入る大きさになつている。貫通穴１ａの内周
面上方には、人体より放射される赤外線を検出す
る検出装置６が、筒状体４を貫通するように設け
られている。検出装置６は筒状体４と同一面的に
設けられており、外方からは見えないようになつ
ている。下板５には、時計回路（第３図示）など
の電気回路が形成されている回路基板８が取付け
られており、この回路基板の下には時刻表示部９
が設けられている。

次に第３図を参照して、回路ブロツクについて
説明する。時計回路７は公知のデジタル時計であ
つて、時刻をデジタル信号にて計数するものであ
る。音声合成回路１０は音声データ記憶回路１
１、Ｄ／Ａコンバータ１２および中央処理装置１
３とにより構成されている。音声データ記憶回路
１１には、音声データがデジタル信号にて記憶さ
れている。Ｄ／Ａコンバータ１２は、音声データ
記憶回路１１の音声データをアナログ信号に変換
するものである。中央処理装置１３は時計回路７
より時刻情報を受けとるもので、検出装置６から
の出力を受けると、時刻情報に対応する音声デー
タを音声データ記憶回路１１より読み出しＤ／Ａ
コンバータ１２に送るようになつている。発音装
置１４は、Ｄ／Ａコンバータ１２により変換され
たアナログ信号を増幅するアンプ１５と、アンプ
１５により増幅された信号を再生するスピーカ１
６により構成されている。

以上の構成である音声時計は、一見しただけで
は穴が設けてある寄妙な置き物に思え、観者が珍
しい置き物だと思い、手に取つていじくつている
うちに貫通穴１ａに手を挿入すると、検出装置６
が作動し不意に音声報時され驚くようになつてい
る。

なお本実施例においては、検出装置６は赤外線
を検出するものが設けられているが、貫通穴１ａ
に手が挿入または接触したことを検出可能なもの
ならば、他のものでもよい。

［効果］ 以上詳述した本考案によれば、枠体に手が入る
大きさの貫通穴を設け、この貫通穴に手が挿入ま
たは接触すると音声報時をするようにしたため、
普段は小粋なインテリアとして、また必要なとき
は時計として、さらにちよつとしたイタズラの小
道具として、遊び心あふれるユニークな時計を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
１図は正面図、第２図は第１図−線断面図、
第３図は回路ブロツク図である。 １……枠体、１ａ……貫通穴、６……検出装
置、７……時計回路、１０……音声合成回路、１
４……発音装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 手を挿入可能な大きさの貫通穴が設けてある枠
   体と、 上記貫通穴の内周面に設けてあり、上記貫通穴
   に手が挿入または接触したときに作動する検出装
   置と、 上記検出装置の出力を受けて時計回路の時刻情
   報を音声で報時する音声合成回路と、 上記音声合成回路の出力により作動する音声装
   置と からなる音声時計。