JPH03146706A - 易染性ポリエステル繊維の製造法 - Google Patents

易染性ポリエステル繊維の製造法

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JPH03146706A
JPH03146706A JP28114589A JP28114589A JPH03146706A JP H03146706 A JPH03146706 A JP H03146706A JP 28114589 A JP28114589 A JP 28114589A JP 28114589 A JP28114589 A JP 28114589A JP H03146706 A JPH03146706 A JP H03146706A
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JP
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spinning
polyester
acid
sulfonic acid
melt
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JP28114589A
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English (en)
Inventor
Shigemitsu Murase
村瀬 繁満
Kazumi Tsuji
辻 一見
Koji Kakumoto
幸治 角本
Keizo Tsujimoto
啓三 辻本
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Nippon Ester Co Ltd
Unitika Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、染色性の良好なポリエステル繊維を工業的に
安定して製造することのできる易染性ポリエステル繊維
の製造法に関するものである。
(従来の技術) ポリエチレンテレフタレート及びこれを主体とするポリ
エステルは、繊維として広く用いられており、工業的に
はテレフタル酸又はジメチルテレフタレートとエチレン
グリコールとから直接エステル化法又はエステル交換法
によりビス−(βヒドロキシエチル)テレフタレート 
(その低重合体を含む)を得、これを重縮合触媒の存在
下に高温、高減圧下に重縮合して高重合体とする方法に
より製造されている。
ポリエステル製造時の重縮合触媒としては。
般に、亜鉛、アンチモン、コバルト、チタン、ゲルマニ
ウム、スズなどの金属の化合物が用いられている。しか
し9重縮合触媒として金属化合物を用いて得られるポリ
エステルは、金属化合物に起因する異物を含有しており
、紡糸性が悪いとともに、ヒドロキシル末端基が多くな
るため熱分解し易く9分解物が異物となったり、アセト
アルデヒドなどの分解ガスが紡糸口金面を汚したりする
といった問題があった。
また、ポリエチレンテレフタレートは、結晶性が高く、
緻密な分子構造を有するため染色性が悪く、ポリエステ
ル繊維の染色には、高温高圧染色法やキャリヤー染色法
を採用しなければならず。
染色コストが高くなるという問題があった。
近年、高速紡糸技術が進展しており、この方法によれば
染色性の向上した繊維が得られることが知られている。
しかし、この繊維の染色性は未だ不十分で1分散染料に
よって常圧で十分染色することは不可能である。
また、ポリエステルを5000m /分を超えるような
高速(超高速)で溶融紡糸する場合、紡出糸は細化過程
でネッキングを起こし、しかもネック点が糸線方向に激
しく変動するため、糸条の均一性が損なわれたり、著し
い場合は糸切れを起こして安定した紡糸が不可能となっ
たりする。(ネック点に応力が集中するため、異物を含
有するポリマーの場合、特に糸条が切断しやすい。)さ
らに、高速紡糸だけで、延伸工程をなくして実用上十分
な強伸度特性を有する繊維を得ようとする場合、吐出量
を多くしなければならず、異物の多いポリマーであると
紡糸口金パック中の濾材詰まりが著しく、紡糸口金パッ
クの交換頻度を増すことが必要になるという問題がある
高速紡糸における曳糸性を改良するために、ポリエチレ
ンテレフタレートに他の成分を共重合したり、ブレンド
したりする方法が提案されている(特開昭56−910
13号、同61−252315号、同62−21817
号、同59−94615号、同61−225311号等
)。
しかし、これらの方法では、ポリエチレンテレフタレー
ト本来の優れた機械的性質、耐熱性及び耐候性等が損な
われやすいという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は1分散染料により常圧で染色することができる
易染性ポリエステル繊維を高速紡糸法によって安定して
製造することのできる方法を提供しようとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討の
結果9重縮合触媒として有機スルホン酸化合物を使用し
て製造したジエチレングリコールDEC)結合含有量の
多いポリエステルは、高速紡糸における曳糸性が良好で
あると共に分散染料によって常圧で染色することが可能
な繊維を与えることを見出し1本発明に到達した。
すなわち9本発明は1重縮合触媒として有機スルホン酸
化合物を使用して製造したDECEC金合含有量モル%
以上で、極限粘度が0.5以上のエチレンテレフタレー
ト単位を主体とするポリエステルを5000m /分取
上の紡糸速度で溶融紡糸することを特徴とする易染性ポ
リエステル繊維の製造法を要旨とするものである。
本発明における有機スルホン酸化合物としては。
特公昭59−1416号公報、同59−1734号公報
、同61−59335号公報、同63−64449号公
報及び特公平l−41651号公報等に開示されたもの
を使用することができる。有機スルホン酸′化合物の具
体例としては、ベンゼンスルホン酸2m−又はp−ベン
ゼンジスルホン酸、1.3.5−ベンゼントリスルホン
酸、o−、m−又はp−スルホ安息香酸、0−スルホ安
息香酸無水物、アニソール−〇−スルホン酸、1.5−
ナフタレンジスルホン酸、o−、m−又はp−クロルベ
ンゼンスルホン酸、o−、m又はp−ブロモベンゼンス
ルホン酸、  o −、m −又はp−フルオロベンゼ
ンスルホン酸、4−クロロ−3−メチルベンゼンスルホ
ン酸、2−クロロ−4−スルホ安息香酸、5−スルホサ
リチル酸。
4−スルホフタル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、メチオン酸、シクロペンタンスルホン酸、l、1
−エタンジスルホン酸、1.2−エタンジスルホン酸、
1.2−エタンジスルホン酸無水物。
■、3−プロパンジスルホン酸、β−スルホプロピオン
酸、イセチオン酸、ニチオン酸、ニチオン酸無水物、3
−オキシ−1−プロパンスルホン酸。
2−クロルエタンスルホン酸、フェニルメタンスルホン
酸、β−フェニルエタンスルホン酸、αフェニルエタン
スルホン酸、クロルスルホン酸アンモニウム、ベンゼン
スルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル、メ
タンスルホン酸エチル、5−スルホサリチル酸ジメチル
、4−スルホフタル酸トリメチル等が挙げられる。
有機スルホン酸化合物の添加量は、ポリエステルを構成
する酸成分1モルに対して0.5X 10−’〜10X
 10−’モルとするのが適当である。この触媒の添加
量があまり少ないと高重合度のポリエステルを短時間で
得ることができず、逆に多すぎるとDECEC金合含有
量くなりすぎるとともに最高到達重合度が低くなる。
本発明において、紡糸に供するポリエステルは有機スル
ホン酸化合物を重縮合触媒として製造したDECEC金
合含有量モル%以上のものであることが必要である。ポ
リエステルのDECEC金合含有量%未満であると常圧
染色可能な繊維を得ることが困難である。しかし、DE
CEC金合含有量くなりすぎるとポリエチレンテレフタ
レート本来の優れた特性が損なわれるので、DECEC
金合含有量0モル%以下、好ましくは8モル%以下とす
るのが望ましい。
ポリエステルのDECEC金合含有量有機スルホン酸化
合物の添加量、添加時期等によって調整することができ
る。(有機スルホン酸化合物を遊離のエチレングリコー
ルが多く存在するエステル化又はエステル交換反応の段
階で添加するDECEC金合含有量いポリエステルが得
られる。)また1本発明におけるポリエステルは、極限
粘度が0.5以上のものであることが必要であり、好ま
しくは0.6〜0.8のものが適当である。極限粘度が
0.5未満のものでは、十分な曳糸性が得られない。
なお1本発明におけるポリエステルは、エチレンテレフ
タレート単位を主体とし、副生DEC単位を含有するも
のであるが、少量であれば、他の成分が共重合又は混合
されたものでもよ<、艶消剤1着色剤、安定剤、制電剤
、!8I燃剤等の添加物が共存していてもさしつかえな
い。
本発明の方法は、上記のようなポリエステルを5000
m /分以上の紡糸速度で溶融紡糸するものであるが、
この溶融紡糸は常法によって行うことができる。ここで
、紡糸速度とは、紡出糸条・を引取リローラで引き取る
場合は最初の引取りローラの速度、ゴデツトレスで巻き
取る場合は巻取り速度。
サクションガンで引き取る場合はサクションガンにより
遠戚される吸引糸条速度である。本発明において好まし
い紡糸速度は5000〜8500m /分である。
紡糸条件を適切に設定することにより、 5000m/
分以上の紡糸速度で溶融紡糸するだけで実用上十分な物
性を有する繊維が得られるが、必要に応じて巻取り前に
低倍率の延伸を加えてもよい。
(作 用) 本発明の方法により、易染性ポリエステル繊維が紡糸性
よく安定して得られる理由は、十分解明されているわけ
ではないが2次のような理由によるものと考えられる。
■ポリエステルが重縮合触媒として有機スルホン酸化合
物を使用して得られたものであるので、金属化合物を使
用した場合のように、触媒に起因する異物を含有してい
ない。
■ポリエステルの末端基が主としてカルボキシル基から
なり、ポリエステルが熱分解を受は難い。
■ポリエステル中の環状オリゴマーの量が少なく。
溶融紡糸時に発生する分解ガスの量が少ないため。
紡糸口金汚れが少ない。
■ポリエステル中の異物の量が少ないため、高速紡糸に
よりネック点に応力が集中しても糸切れが起こり難く、
また、紡糸口金パック中の濾材詰まりが少ない。
■ポリエステルがDEC結合を比較的多量に含有してい
るので1本発明の方法で得られる繊維は高速紡糸による
染色性向上効果と相まって、染色性が非常に良好となる
(実施例) 次に、実施例をあげて本発明の方法を具体的に説明する
なお1本発明における特性値等の測定法は1次のとおり
である。
極限粘度〔η〕 フェノール−四塩化エタン等重量混合物を溶媒として温
度25℃で測定した。
DECEC金合金 有量エステルをアルカリ加水分解後、ガスクロマトグラ
フ法によりエチレングリコールとDECを定量し、全グ
リコールに対するDECのモル%(086%と記す)で
示した。
カルボキシル基量 アナリティカル ケミストリー (Analytica
l[:hemistry)  第26巻、第1614頁
 (1954)に記載されたボール(Pohl)の方法
によって測定した。
糸斑(U%) ツェルベーガー社製つ−スタ糸斑測定装置を用い、ハー
フイナートテストにより測定した。
強伸度 島津製作所製オートグラフDSS−500型を用い。
試料長30cm、引張速度30cm/分で測定した染料
吸尽率 チバガイギー社製分散染料:Terasil Navy
 BlueSGL 5%o wf、凹成化学社製分散剤
:Disper ’rt、 1g/l、染色助剤:硫酸
アンモニウム2 g / j2及び酢酸0.1cc/ 
Itを用いて、繊維を100℃で60分間染色し、染色
後の残液中の染料濃度を分光光度計で測定し、繊維に吸
収された染料の量を求めた。
実施例 ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート及びその
オリゴマーの存在するエステル化反応装置にテレフタル
酸とエチレングリコールとのスラリー (エチレングリ
コール/テレフタル酸のモル比1.5)を連続的に供給
し、255℃、常圧下、滞留時間4,5時間でエステル
化反応を行ない、エステル化反応率94%のエステル化
生成物を連続的に得た。
このエステル化生成物にその酸成分1モルに対し5−ス
ルホサリチル酸4X10−’モルを加え、ステンレス製
重合装置中で徐々に減圧して最終的に0、1mm Hg
、 285℃で1時間50分間重縮合を行なった。
得られたポリエステル(ポリマーAという)は。
[η] =0.66、 DEG%=6゜4.カルボキシ
ル基量=80geQ/108gであった。
比較例のため、三酸化アンチモンを重縮合触媒として使
用し、同様な方法で、〔η] =0.64. DEG%
= 0.8.カルボキシル基量= 38geq/106
gのポリエステル(ポリマーBという)を得た。
ポリエステルA及びBを乾燥した後、紡糸温度290℃
で、孔径0.25mm、孔数36の紡糸口金を使用して
溶融紡糸し、第1表に示した速度(紡糸速度)の第1ゴ
デツトローラで引き取り、非加熱の第2ゴデツトローラ
を介して、延伸することなく巻き取り、 75d/ 3
6 fのフィラメント糸を得た。
なお、紡糸口金バック中の濾材としては、60メツシユ
のモランダムからなるサンド層を上層とし。
1480メツシユのステンレス金網を下層とするものを
使用した。
紡糸時の糸切れ発生回数、紡糸口金バック寿命及び得ら
れた糸条の特性値を第1表に示す。
なお9通常の紡糸、延伸の2工程法で得られたポリエス
テル繊維を130℃で60分間加圧染色した場合、染料
吸尽率は89%程度である。
本発明の実施例では、安定した紡糸が可能であり、糸斑
が小さく、また、実用上十分な物性を有する常圧染色可
能な糸条が得られた。
これに対して、比較例では、紡糸時に糸切れが多く、紡
糸口金バックの寿命も短く、安定した紡糸が困難であっ
たり、得られた糸条の染色性が不十分であったりして、
満足な結果が得られなかった。
第 表 注:ポリマーAを使用した場合が実施例で、ポリマーB
を使用した場合は比較例である。
(発明の効果) 本発明によれば1分散染料により常圧で染色することが
できる易染性ポリエステル繊維を高速紡糸法によって安
定して製造することが可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重縮合触媒として有機スルホン酸化合物を使用し
    て製造したジエチレングリコール結合含有量が4モル%
    以上で、極限粘度が0.5以上のエチレンテレフタレー
    ト単位を主体とするポリエステルを5000m/分以上
    の紡糸速度で溶融紡糸することを特徴とする易染性ポリ
    エステル繊維の製造法。
JP28114589A 1989-10-27 1989-10-27 易染性ポリエステル繊維の製造法 Pending JPH03146706A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063714A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Toray Ind Inc ポリエステル極細繊維および布帛

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007063714A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Toray Ind Inc ポリエステル極細繊維および布帛

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