JPH03137511A - 二重管式連通管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、連通管によって水準測量などを行なう場合、
連通管に接続された２点以上の水位管の水位を絹度良く
求めるための装置に関するものである。

［従来の技術］ 多点の水位管を用いた連通管の例として、橋梁の縦断測
量を短時間で行なうことを目的とした連通管がある。こ
のような例では、水位管の上端は水面の上昇、下降に伴
う水面より上の管内空気の圧力変動を避けるため、設着
位置の大気に開放されているのが普通である。

［発明が解決しようとする課題］ 橋梁のように空間的に大きな広がりを持つ構造物では、
設置位置周辺の部材の配置や風の条件によって、水位管
付近での見掛けの大気圧が場所的、時間的に異なってい
る。

従来より、橋梁部材等の風下側直近に設置した水位管の
水位は、風の影響による圧力低下によって上昇すること
がわかっているが、対策を施した例はなく、水位の計測
精度上問題である。

風による見掛は上の大気圧の変動の影Ｕを防ぐ最も簡単
な方法は各水位管の上端部を密閉することであるが、こ
の場合は、各管毎に充分大台な空気溜などを設けないと
、水面の上下にともなう空気体積の変化による管内空気
圧の変化が無視できず、水位計測の精度に影響する。

本発明は、連通管を用いて行なう水準測量において、空
間的に異なる位置での局所的な風によって発生する大気
圧の差が、各水位管の水位に及ぼす影響を防ぎ、計測精
度の向上を図った連通管を得ることを目的とするもので
ある。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係る二重管式連通管において、複数の測定個所
に水位管を各々立設し、下端部を互いに導管によりて連
通して内部に液体を導入した水準測量等に用いる連通管
において、 前記複数の水位管の上端部に気密室を形成し、各水位管
に前記各気密室内を等圧に保っ導圧管を接続したもので
ある。

［作　用］ 本発明は、複数の水位管の上端部に気密室を形成し、各
水位管に前記各気密室内を等圧に保っ導圧管を接続した
もので・あるため、水位管内の水位の上下による空気圧
の変化を生じさせずに、測定個所毎の風等による局所的
な大気圧の変動の影響を防ぐものである。

即ち、測定個所の変位や変形によって水面が上下しても
、連通管を構成する水位管と導管及び導圧管内の水及び
空気の体積は一定であるから、空気室を開放してない場
合には、測定個所の変位によっても気圧変動は生じず、
正確な水位の測定が可能となる。また、温度変化等によ
る管内外の極端な圧力差を防ぐために、同圧個所で大気
中に開放した場合でも同様に、各測定個所での局所的な
大気圧の変動に影響されることはない。

本発明に用いられる連通管および導圧管には剛なバイブ
、あるいはフレキシブルなチューブが用いられる。ｆｆ
ｌによる局所的な大気圧の差は時間的及び空間的にも変
動している。これらの叱りを完全に防ぐには連通管およ
び導圧管は剛な構造でなければならない。しかし、連通
管および導圧管内の流速はほとんど無視できるほど小さ
く、管内圧力はほぼ音速と同程度の速さで等圧となるか
ら、フレキシブルな構造としても、圧力の空間的−根性
は保証される。従って、複数の管の水位を同時に計測す
ることが可能となり、これらの水位管内の見掛は上の大
気圧が各水位管内で、空間的に同一であることだけが要
求されることとなり、ビニール・チューブなどのフレキ
シブルなパイプを用いることができる。

［実施例］ 第１図は本発明の一実施例の構成を示す説明図であり、
橋梁７の縦断測量に応用した例である。

幾つかの測定個所に水位管１が立設され、各水位管！の
下端部を互いに導管２にょつて連通して連通管を構成し
ている。水位管ｌの上端部は密閉されて気密室３を構成
している。各水位管１の各々の気密室３には導圧管４が
連通している。

導圧管４は連通管を構成する全水位管１の上部の気密室
３を互いに結び、各水位管１内の空気圧が同一の空気室
５を構成している。また６は空気室５内の気圧を大気圧
に開放するためのバルブである。

測定個所の変位や変形によって各水位管１の水面が上下
しても、連通管を構成する水位管１と導管２及び導圧管
４内の水及び空気の体積は一定であるから、空気室５を
バルブ６によって開放してない場合には、測定個所の変
位によっても各水位管ｌ内の気圧変動は生じず、正確な
水位の測定が可能となる。

尚、各水位管ｌの上端部は全て密閉されて導圧管４によ
りて接続される必要はなく、特に温度変化等による管内
外の極端な圧力差を防ぐために、局所的に圧力変動の影
響を受ける個所の水位管のみでよい。

第２図は別の実施例の構成を示す説明図であり、連通管
を構成する水位管１のうち、特に局所的圧力変動の影響
の大きい一部の水位管１１，１２．１３のみ、上端部を
密閉して気密室３を構成し、これらを導圧管４で連通し
た例である。この場合は、導圧管４で結ばれた水位管ｌ
内の空気の体積は一定とは限らないから、密閉されてい
ない水位管１４、Ｉｓと導圧管４の開放個所は、同一大
気圧でなければならない。

尚、気密室３に連通した導圧管４は、必ずしも互いに接
続する必要はなく、第３図のように各水位管１１，１２
．１３からの導圧管４１，４２．４３を一ケ所にまとめ
て、大気圧に開放してもよい。

以上のように、複数の水位管の上端部に気密室を形成し
、各水位管内部に前記気密室内を等圧に保つ導圧管を接
続したものであるため、従来の開放型の連通管は４〜５
ＩＩＩＩ＋誤差が生じるのに対して、誤差は１１０１１
１以内であり、計測精度の向上が計れる。

［発明の効果］ 以上のように、本発明よれば、複数の水位管の上端部に
気密室を形成し、各水位管に前記各気密室内を等圧に保
つ導圧管を接続したものであるため、水位管内の水位の
上下による空気圧の変化を生じさせずに、測定個所毎の
風等による局所的な大気圧の変動の影響を防ぎ、局所的
な圧力変動の彫りを除い・た計測が可能となるので、計
測精度の向上が期待できる。また、簡単な構造であるた
め、従来より使用している連通管についても大幅な改造
を伴わずに精度向上を図れる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示す説明図、第２図
は別の実施例の構成を示す説明図、第３図は更に別の実
施例の構成を示す説明図である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の測定個所に水位管を各々立設し、下端部を
   互いに導管によつて連通して内部に液体を導入した水準
   測量等に用いる連通管において、前記複数の水位管の上
   端部に気密室を形成し、各水位管に各前記気密室内を等
   圧に保つ導圧管を接続したことを特徴とする二重管式連
   通管。
2. （２）前記請求項１に記載の二重管式連通管において、 各気密室を各導圧管で連通させて、一つの密閉空間を形
   成すると共に、何れか一つの導圧管を単一の開閉弁によ
   つて一箇所で大気圧に対して開放可能にしたことを特徴
   とする二重管式連通管。
3. （３）前記請求項１に記載の二重管式連通管において、 下端部にて前記導管と連通されて内部に前記液体が導入
   され且つ上端部にて大気圧に開放された別の水位管を備
   え、 前記各気密室が導圧管を介して前記別の水位管の上端部
   開放個所と同圧個所で大気圧に開放されていることを特
   徴とする二重管式連通管。
4. （４）前記請求項３に記載の二重管式連通管において、 前記気密室を備えた水位管の各々から個々に導圧管を前
   記同圧個所に導いて大気圧に開放したことを特徴とする
   二重管式連通管。