JPH0313116Y2 - - Google Patents

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JPH0313116Y2
JPH0313116Y2 JP1984182229U JP18222984U JPH0313116Y2 JP H0313116 Y2 JPH0313116 Y2 JP H0313116Y2 JP 1984182229 U JP1984182229 U JP 1984182229U JP 18222984 U JP18222984 U JP 18222984U JP H0313116 Y2 JPH0313116 Y2 JP H0313116Y2
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JP
Japan
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mast
elasticity
view
rigidity
sailboard
Prior art date
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JP1984182229U
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JPS6195693U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はセイルボード用マストに関する。
従来セイルボード用マストとしては、FRP(繊
維強化プラスチツク)、カーボンまたはアルミ合
金、等が用いられていた。一方、理想的なマスト
としては、(1)折れないこと(特に、マストは、波
が高く、風が強いときに折れ易く、このようなと
きに折れることは、人命にかかわる危険性があ
り、安全性の観点から、折れないことが極めて重
要な要件である)、(2)剛性のあること、(3)弾性の
あること、(4)軽量であること、(5)その他耐蝕性、
互換性があること、等であるが、前述の従来のマ
ストはこれらの要件を必ずしも充分には満足する
ものではなかつた。例えば、FRP製マストは、
軽量であり弾性を有するとしても剛性の点で劣
り、またぽきんと折れてしまう欠点があり、ま
た、カーボン製マストはやはり軽量であり弾性を
有するとしても剛性の点でかなり劣るものであ
り、またアルミ合金製のものは、前述の理想的な
マストの要件をかなりの程度までは満足させうる
ものではあるが、いまだ充分なものではなかつ
た。
したがつて、考案の目的は、従来用いられてい
たアルミ合金製マストの重量を増加させることな
く、その構造を改良し、一層折れにくく、一層高
い剛性及び弾性を有するセイルボード用マストを
提供することにある。
本考案によると、中空のアルミ合金製マストの
少なくとも中間周囲面それ自体に軸線方向に対し
て角度をなして延びる少なくとも2つのらせん状
のへこみを設けてマストの剛性を増加させると共
に弾性を増加させることを特徴とするセイルボー
ド用マストが提供される。
次に、添付図面を参照して本考案を説明する。
第1図は代表的なセイルボードを示す斜視図であ
る。セイルボード10のボード11にはその底部
にダガーボード14及びスケグ(フイン)15が
取付けられており、またその上部にはユニバーサ
ルジヨイント12が取付けられている。ユニバー
サルジヨイント12のロツド13には中空のマス
ト20の下部が嵌合されて、中空のマスト20は
このロツドに保持される。マスト20には風を受
けるセイル17及びサーフアが操作するためのブ
ーム16が取付けられる。なお、18はセイルを
水平から引つぱり起すためのアツプホールライン
である。
セイルボード10が強い風力を受けた場合、マ
スト20は、ブームの連結部Aにおいて、大きな
力(荷重)を受けることになり、このため、マス
トは折れてしまうことがしばしばあり、本考案
は、このマストの折れを防ぐために、マストの重
量を増加させず、剛性を高め、また弾性を高めた
ものである。
次に、第2図ないし第5図を参照して、本考案
のマストの好ましい実施例を説明すると、第2図
は、マストの概略側面図、第3図は、その断面
図、第4図は、第2図のマストのへこみが設けら
れた部分の拡大側面図及び第5図はその断面図を
それぞれ示す。
これらの図面に示す如く、中空のマスト20は
その基部21から全長の約2/5の個所から先端2
2に向つてテーパが付けられて、先端22に向つ
て細くなつている。マストの中間周囲面には3本
のへこみ20a,20b,20cが軸線方向に対
して角度をなしてらせん状に設けられている。こ
のへこみは真円筒形マストをプレス加工すること
によつて形成されるものであるが、本考案はその
形成の方法に限定されるものではない。また3本
のへこみに限られず、任意の所望の本数のへこみ
が設けられうるものである。一方、へこみ20
a,20b,20cの中間面20x,20y,2
0z(第4図,第5図)は真円筒形マストよりも
半径の小さいゆるやかな円弧で突出したことにな
り、この突出が剛性を増すリブの機能をはたすこ
とになる。すなわち従来のへこみのない真円のマ
ストでは、ブームの連結部Aに集中荷重が加わる
場合に、集中荷重によりマストが楕円形に変形し
或いはマストの一部に凹部ができてマストの断面
係数が急激に減少し、この部分でマストが折れて
しまうことが多いが、上述したへこみを有するマ
ストでは、中間面20x,20y,20zの突出
が幅が狭く半径の小さいアーチを形成し、集中荷
重を受けても楕円形に変形したり凹部ができたり
することが少ない。すなわち、マスト表面の曲げ
剛性が高められる。
また、中間面20x,20y,20zに加えら
れた集中荷重は、へこみ20a,20b,20c
の部分にらせんに対して垂直方向に作用する力に
分散される。この力はへこみ部分を曲げるように
作用するので、真円のマスト表面に円周方向に作
用する場合と較べてたわみ易い。従つて、マスト
のある一点に荷重が加えられた場合、その荷重を
らせんに沿つてマストの長さ方向に分散させるよ
うに働き、弾性を増加させることになる。本考案
のマストにおいて、らせん状へこみのピツチ角が
約23゜に選らばれて実験がなされた結果、良好な
結果(剛性、弾性の増加、折れにくいこと)が得
られた。しかし本考案は任意の適切なピツチ角を
用いることができうるものであり、前述の角度に
限定されうるものではない。
なお、前述の説明ではらせん状のへこみはマス
トの中間周囲面に設けられると説明したが、これ
に限定されるものではなく、全体に設けられても
よいものである。
以上の如く、本考案のマストにおいては、その
中間周囲面にらせん状のへこみを設けたので、剛
性及び弾性が増加しまた折れにくいものとなつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、代表的なセイルボードを示す斜視図
である。第2図は、本考案のマストの概略側面図
である。第3図は、第2図のマストの概略断面図
である。第4図は、第2図のマストのへこみが設
けられた部分の拡大側面図である。第5図は、第
4図のマストの断面図である。 10……セイルボード、11……ボード、12
……ユニバーサルジヨイント、20……マスト、
20a,20b,20c……へこみ、20x,2
0y,20z……中間面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中空のアルミ合金製マストの少なくとも中間周
    囲面それ自体に軸線方向に対して角度をなして延
    びる少なくとも2つのらせん状のへこみを設けて
    マストの剛性を増加させると共に弾性を増加させ
    たことを特徴とするセイルボード用マスト。
JP1984182229U 1984-11-30 1984-11-30 Expired JPH0313116Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984182229U JPH0313116Y2 (ja) 1984-11-30 1984-11-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984182229U JPH0313116Y2 (ja) 1984-11-30 1984-11-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6195693U JPS6195693U (ja) 1986-06-19
JPH0313116Y2 true JPH0313116Y2 (ja) 1991-03-26

Family

ID=30739766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984182229U Expired JPH0313116Y2 (ja) 1984-11-30 1984-11-30

Country Status (1)

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JP (1) JPH0313116Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5892192U (ja) * 1981-12-16 1983-06-22 有限会社天竜釣竿製作所 帆付き波乗り板用マスト

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6195693U (ja) 1986-06-19

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