JPH03127757A - 稀薄エタノールの回収法 - Google Patents

稀薄エタノールの回収法

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JPH03127757A
JPH03127757A JP26468989A JP26468989A JPH03127757A JP H03127757 A JPH03127757 A JP H03127757A JP 26468989 A JP26468989 A JP 26468989A JP 26468989 A JP26468989 A JP 26468989A JP H03127757 A JPH03127757 A JP H03127757A
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Akira Yamashita
彰 山下
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は稀薄エタノールの回収法に関し、詳しくは、希
薄エタノールを経済的に回収する方法に関するものであ
る。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕一般に
、5重量%(以下、%と略記する)以下の稀薄エタノー
ルを蒸留操作により回収するためには、アルコール濃度
に反比例して急激に還流比が上昇し、回収費用が回収エ
タノールの価値を上回って経済性が成立しない。従って
、希薄エタノールを回収する方法に関連する多くの研究
・文献・特許があるが、未だ工業的に満足のいく方法は
見当たらない。
関連研究の中で、B′からを望とされている方法に膜分
離プロセスがあるが、エタノール、/水の混合物の浸透
圧が高いことと、膜自身が圧密化・加水分解等により透
過流束の低ドや分離率の低下を生し、耐久性に難があっ
たこと等から実用化に至っていない。
しかしながら、最近になって開発された新しい逆浸透膜
の中には、これ迄の欠点をカバーするものもあり、膜分
離を絹み込んだ分離プロセスの可能性を示唆している。
一般に稀薄エタノールを濃縮する場合には、エタノール
/水の混合物の浸透圧が高いため、膜分離は、1段目濃
縮にのめ使用される。エタノール/水の浸透圧は10%
水溶液で約100a Lmであり、従来の1パス逆浸透
では、これ以上の濃度アップは、経済的でないと思われ
る。又、片側のエタノール濃度が一ヒ昇すると、リジェ
クションも急速に低下するので、この意味でも、経済性
に於ijる最適値が存在する。膜で分離される二つの液
体の浸透圧差よりも、大きいr上刃差を膜の全域に渡り
持たせることが必要である。
膜が耐え得る最高11三力は、)模月質に支配される。
商品化されている浸透膜は、100at、m迄11iJ
え得るものがあるが、それ以上の圧力では、」二業的乙
こ使用するのは無理である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく鋭意研究の結
果、蒸発−逆浸透一蒸留−精留(又はPervapor
ization )の単位操作から構成される、全て公
知の技術を組み合わセた方法により稀薄エタノールの回
収を経済的に行うことができることを見出し本発明を完
成するに到った。
即ち、本発明は、1重量%以下の稀薄エタノール水溶液
を塩効果を利用して蒸発濃縮する蒸発濃縮工程と、エタ
ノールに対する除去率が20〜70%である逆浸透膜を
備えた膜モジュールを第1段の膜モジュールから透過液
側と濃縮液側とに並列にして多段に配列し、第1段の膜
モジュールからの透過液を順次、透過液側の次段の膜モ
ジュールに供給し、濃縮液を前段の膜モジュールに戻す
と共に、第1段の膜モジュールからの濃縮液を順次、濃
縮液側の次段の膜モジュールに供給し、透過液を前段の
膜モジュールに戻すことによりそれぞれ最終段の膜モジ
エールから透過液及び濃縮液を得、蒸留濃縮の経済レベ
ルである濃度以り迄エタノール水溶液を′a縮する逆浸
透工程と、蒸留操作によりエタノール水溶液を95重量
%程度迄濃縮する蒸留工程と、濃縮エタノールに酢酸又
は無水酢酸を加えて反応蒸留によりエステル化を行い、
最終的に酢酸エチルとして回収するエステル化工程とか
らなることを特徴とする?4薄エタノールの回収法を提
供するものである。
又、本発明は、1重量%以下の稀薄エタノル水溶液を塩
効果を利用して蒸発濃縮する蒸発濃縮工程と、エタノー
ルに対する除去率が20〜70%である逆浸透膜を備え
た膜モジュールを第1段の膜モジュールから透過液側と
濃縮液側とに並列にして多段に配列し、第1段の膜モジ
ュールからの透過液を順次、透過液側の次段の膜モジュ
ールに供給し、濃縮液を前段の膜モジュールに戻すと共
に、第1段の膜モジュールからの濃縮液を順次、濃縮液
側の次段の膜モジュールに供給し、透過液を前段の膜モ
ジュールに戻すことによりそれぞれ最終段の膜モジュー
ルから透過液及び濃縮液を得、蒸留濃縮の経済レベルで
ある濃度以上迄エタノール水溶液を濃縮する逆浸透工程
と、蒸留操作によりエタノール水溶液を95重量%程度
迄濃縮する蒸留工程と、共沸蒸留により脱水しエタノー
ルを回収する脱水工程とからなることを特徴とする8薄
エタノールの回収法をも提供するものである。
本発明者らは、上記の如き公知の組み合わせを最適化す
ることにより、従来、経済性がないとして、活性活況処
理等により廃棄処分されていたエタノールを有価物とし
て、経済的に取り出すことができた。
一般に回収の対象とされるエタノール水溶液は、1%以
上が常識であり、関連技術背景に述べた逆浸透法による
濃縮事例も、それ以下のものは、殆ど見当たらない。エ
タノール水溶液を膜で濃縮する場合には、水が透過液と
なるため、極めて薄い液を濃縮する場合には、プロセス
側の量が極端に減少する。このため、装置は、クリスマ
スツリー型になるが、余りに薄い液に適用する場合には
、分割数を多くとらないと、プロセス側のレイノルズ数
が極端に低下し、透過流束が低下するばかりでなく、低
浸透圧領域で無用の圧がかかり、膜の圧密化が発生して
透過流束を低下させる等の不利益が生ずる。従って、1
バスでの濃縮率には、自ずから限界が発生し、極めて薄
い11000pp 〜2000ppmの液を直接逆浸透
法で濃縮するのは、設備的に相当高価なものになると思
われる。
以上の観点から、極めて薄いエタノール水溶液をそのま
ま逆浸透プロセスに導入することは、総合的にみて得策
とは考え難いことを鑑み、若干消費エネルギーは増加す
るが、エタノール−水の気液平衡が、濃度の低いところ
で急激に立ち上がっている性質を利用して、逆浸透前に
一段の蒸発濃縮を導入することを検討した。
エタノール−水の稀薄濃度領域に於ける気液平衡データ
はほとんど測定例がなく、一般文献値を利用できないた
め、実測を行ったところ、図2のような結果を示した。
即ち、高濃度(1%以上)領域で測定された気液平衡に
比べ、低濃度領域の気液平衡は2〜3倍程度高い気相組
成を示すことを見出した。又、本方式の場合、気相濃度
は高い程望ましいため、塩効果の利用を考え、塩(Mg
SO4)の存在下での稀m ill域に於ける気液平衡
を測定したところ、図2のような結果を示した。即ち、
塩のない系に比べ、2〜7割程度高い気相&Il威を示
すことが判明した。
このことにより、2000ppI11程度の稀薄エタノ
ール濃度領域に於いても、−段の蒸発操作により、50
0ppm程度の液相濃度に対して、10000pp顛程
度の留出液を得ることができる。これによりエタノール
の回収率は50%以」二となり、処理液量も約1/10
、濃度も5倍程度となり、逆浸透法での操作を大巾に有
利に行えることが分かった。又、実際の工業プロセスか
ら出てくる稀薄エタノール液は、他の微N成分や、塩等
を含んでいるのが普通であり、このまま逆浸透プロセス
に導入した場合には、不純物や塩の浸透圧が大きくなり
、操作圧を大きくするため、エタノールの濃縮限界も低
下し好ましくない。従って、蒸発エネルギーがかかりこ
の工程では、不経済である蒸発操作を導入し、蒸発で得
られた留出液を逆浸透工程に持ち込むことにより、上記
問題を回避し、逆浸透プロセスでの設備コストを節約し
、ランニングコストを下げ得、総合的にメリットを出せ
ることを見出した。このような塩効果を利用した蒸発濃
縮工程において、塩の濃度は特に限定されないが、飽和
に近い程効果が高くなる。
蒸発操作で濃縮された留出液は、5000ppm以上で
あれば、現在数に開発されている膜を利用した逆浸透法
により10%程度まで濃縮することが技術的に可能であ
り、蒸留操作に比べて、有利になる。従って、プロセス
としては、草発操作〜逆浸透の組み合わせにより、10
%程度まで濃縮するプロセスが採用される。
0 本発明における逆浸透工程は、エタノールに対する除去
率が20〜70%である逆浸透膜を備えた膜モジュール
を第1段の膜モジュールから透過液側と濃縮液側とに並
列にして多段に配列し、第1段の膜モジュールからの透
過液を順次、透過液側の次段の膜モジュールに供給し、
濃縮液を前段の膜モジュールに戻すと共に、第1段の膜
モジュールからの濃縮液を順次、濃縮液側の次段の膜モ
ジュールに供給し、透過液を前段の膜モジュールに戻す
ことによりそれぞれ最終段の膜モジュールから透過液及
び濃縮液を得る多段逆浸透工程が採用される。このよう
な多段逆浸透工程の好ましい実施態様を図3に基づいて
説明する。
図3に示す多段逆浸透工程は、第1段の膜モジュール1
5と次段の膜モジュール16とによって透過液側を2段
に直列に接続すると共に、濃縮液側についても、第1段
の膜モジュール15を含めて、膜モジュール17〜21
によって6段に直列に接続し、これら透過液側と濃縮液
側とを合計7段に接続してなる。本発明の多段逆浸透工
程における透過液側、濃縮液側の膜モジュールの段数は
特に限定されず任意に選ぶことができる。
図3に示す多段逆浸透工程においては、先ず蒸発濃縮工
程から得られた希薄エタノール水溶液がポンプ22にて
第1段の膜モジュール15に供給され、その透過液はポ
ンプ23にて透過液側の第2段の膜モジュール16に供
給され、他方、濃縮液は、ポンプ24にて濃縮液側の第
2段の膜モジュール17に供給される。透過液側の第2
段の膜モジュールI6からの透過液は最終的に回収され
、濃縮液は前段の膜モジュール15Gこ戻される。
他方、第1段の膜モジュール15からの濃縮液は、ポン
プ24にて濃縮液側の第2段の膜モジュール17に供給
され、この第2段の膜モジュール17からの透過液は、
前段、即ち、第1段の膜モジュール15に戻される。濃
縮液側の第2段の膜モジュール17からの濃縮液は、ポ
ンプ25にて次段、即ち、第3段の膜モジュール18に
供給され、第3段の膜モジュール18からの透過液は、
前段、2 即ち、第2段の膜モジュール17に戻される。このよう
にして、濃縮液は、第1段の膜モジュール15から濃縮
液側の膜モジュール17〜21を多段に直列に通過して
、最終段の膜モジュール21から所要の高濃度で得られ
る。
以上のように、本発明の多段逆浸透工程においては、第
1段の膜モジュールから透過液側と濃縮液側とにそれぞ
れ多段に膜モジュールを接続し、透過液側においては、
それぞれの段の透過液を次段の膜モジュールに供給する
と共に、濃縮液を前段の膜モジュールに戻し、他方、濃
縮液側では、それぞれの段の濃縮液を次段の膜モジュー
ルに供給すると共に、透過液を前段の膜モジュールに戻
し、それぞれ最終段の膜モジュールから透過液及び濃縮
液を得るものである。
このような逆浸透膜工程に用いる逆浸透膜は、エタノー
ルに対する除去率が20〜70%と比較的低いので、い
ずれの段の膜モジュールについても、これに供給される
エタノール水溶液と透過液との間の濃度差はそれほど大
きくはなく、従3 って、原料エタノール水溶液と透過液との間の浸透圧の
差もそれほど大きくはない。その結果として、このよう
な多段逆浸透工程によれば、いずれの段においても、そ
れほど大きい操作圧力を必要としないで、逆浸透処理に
よる水溶液の濃縮処理を行うことができ、このように各
段においては、比較的低い操作圧力にて多段に順次に濃
縮処理を行いながら、最終的に高濃度の濃縮エタノール
水溶液を得ることができる。
本発明に用いられる逆浸透膜としては、酢酸セルロース
膜、架橋複合膜等が挙げられ、具体的には特開昭58−
40486号、特開昭54−107882号、特開昭5
6−40403号、特開昭55−147106号、特開
昭58−64102号等の各公報に見られるボリアごド
、ボリイξド、ポリエーテル、ポリビニルアルコール系
の膜を使用することができる。
これらの膜は平膜状、管状、中空糸状、スパイラル状等
、各種形状の膜モジュールとして用いることができる。
逆浸透]工程でlO%程度まで濃縮されたエタノ4 −ル液は、通常の蒸留操作により、簡単に95%程度に
迄濃縮することが可能である。95%迄濃縮されたエタ
ノール液は、一般には、ベンゼン等の第3威分を加えて
、共沸蒸留により脱水し、エタノールを99%以上の濃
度で回収することが考えられるが、ベンゼン/水の共沸
温度70°Cに比べて、エタノールの沸点が78°Cで
あり、本分離に於ける限界威分間の沸点差が僅か8°c
しかないため、実際には、相当な分離段数が要求される
本発明者は、上記により、相当な分離段数を設けて、エ
タノールを回収することもできるが、状況により必ずし
も、エタノールとして回収する必要のないケースもあり
得ることを想定し、有価物として回収する場合に、エタ
ノールを系内でエステル化して、酢酸エチル等に変化さ
せることにより、分離の容易さが大きく変化することに
着目し、最終濃縮工程をエステル化塔にする方法を組み
合わせることにより、低コストで、エタノールを回収し
うることを見出し、前5 記と合わせて、プロセスを構威し、本発明を完成したも
のである。
本発明の方法に基づく稀薄エタノール回収の基本構成を
図1に示す。
以下、本工程を図1に従って説明する。
1%以下の稀薄エタノール水溶液lは、蒸発器2に仕込
まれ、その仕込濃度に応した適正量が蒸発留去され、ス
トリーム3になる。この時、蒸発に必要な加熱源として
は、通常の低圧蒸気等の利用以外に、省エネルギーの立
場から、低温低品位のエネルギーを有効利用することも
可能であり、その場合には、蒸発器2は、若干の減圧操
作になる。蒸発率については、例えば、2000ppm
のエタノール液を処理する場合には、硫酸マグネシウム
等を添加することにより、約15%を留出させることに
より、110000ppの留出液を得ることが可能であ
る。
塩効果により、通常のエタノール−水の気液平衡より大
巾に改善された気液平衡関係に基づいて濃縮されたエタ
ノール水溶液を多段逆浸透6 工程4に導入する。
多段逆浸透工程4では、リジェクションをできる限り高
く保てる範囲内で、エタノール回収率を高く保って5%
以上の濃度迄濃縮する。この時の操作条件は、使用する
膜により大きく変化するので、膜の選択は重要である。
逆浸透工程4で5%以上に濃縮されたエタノール液5は
、エタノール濃縮塔6で約95%迄濃縮される。エタノ
ール−水の気液平衡は、タンジェント・アゼ第1・ロー
プ(tangent azeotrope)を有するた
め、95%以上の濃縮はできない。濃縮塔6の必要還流
比は、ストリーム5のエタノール濃度に左右されるので
、ストリーム5のエタノール濃度は高い方がよい。
エタノール濃縮塔6で濃縮されたエタノールは60〜9
5%程度の濃度になるが、そのままベンゼン、酢酸エチ
ル等の第三成分による共沸蒸留により脱水し、エタノー
ルを回収することも可能だが、図1に示すように、エス
テル化塔11に仕込んで酢酸エチルとして回収すること
も可能7 である。この場合には、ストリーム8より硫酸、酢酸を
予備反応槽9に仕込み、ストリーム7と予備反応させた
後エステル化塔11に仕込むか、又はそのままエステル
化塔11に直接仕込んでもよい。
予備反応槽9により、一部エステル化した液10はエス
テル化塔11に仕込まれ、エステル化されて塔頂より酢
酸エチル/水の共沸で留出する。
留出液は、デカンタ−12で分相して、上層液13とし
て回収される。
〔実施例] 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 本発明の製造プロセスにおいて、図4に示すような蒸発
器2、多段逆浸透工程4、エタノール濃縮塔6、予備反
応槽9、エステル化塔11及びデカンタ−12のまわり
の物質収支を測定した。
即ち、0.12%のエタノール水溶液に硫酸マグ8 ネシウム0.80%及び酢酸0.03%を添加して、蒸
発器2乙こより蒸発濃縮した後、多段逆浸透工程4、更
にエタノール濃縮塔6により濃縮したエタノール濃縮液
を、予備反応槽9、エステル化塔11によりエステル化
して酢酸エチルとして回収した時の図4に示す(a)〜
(q)の各点におけるエタノール、酢酸エチル、酢酸、
水、硫酸マグネシウム、硫酸の濃度及び流速を測定した
尚、多段逆浸透工程で用いた膜はポリアミド系でスパイ
ラル状のもの(GRA−98;フィルムチック社製)で
ある。
結果を表1に示す。
実施例2 実施例1で用いた多段逆浸透工程4の各膜モジュールの
まわりの物質収支を測定した。
即ち、図5に示すような(a)〜(1)の各点における
エタノール、酢酸エチル、酢酸、水、硫酸マグネシウム
の濃度及び流速を測定した。
結果を表2に示す。
2 455−
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の方法に基づ<88工タノール回収の工程
図、図2はエタノール−水系及びエタノール−水〜Mg
SO4系の稀薄濃度領域に於ける気液平衡を示すグラフ
、図3は本発明の方法に用いる多段逆浸透工程の一例を
示す略示図、図4及び図5はそれぞれ実施例1及び2の
物質収支の測定点を示す図である。 1:稀薄エタノール 2:蒸発器 4:多段逆浸透工程 6:エタノール濃縮塔9:予備反
応槽   11:エステル化塔12jデカンタ− 15〜21:膜モジュール 22〜28:ポンプ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、1重量%以下の稀薄エタノール水溶液を塩効果を利
    用して蒸発濃縮する蒸発濃縮工程と、エタノールに対す
    る除去率が20〜70%である逆浸透膜を備えた膜モジ
    ュールを第1段の膜モジュールから透過液側と濃縮液側
    とに並列にして多段に配列し、第1段の膜モジュールか
    らの透過液を順次、透過液側の次段の膜モジュールに供
    給し、濃縮液を前段の膜モジュールに戻すと共に、第1
    段の膜モジュールからの濃縮液を順次、濃縮液側の次段
    の膜モジュールに供給し、透過液を前段の膜モジュール
    に戻すことによりそれぞれ最終段の膜モジュールから透
    過液及び濃縮液を得、蒸留濃縮の経済レベルである濃度
    以上迄エタノール水溶液を濃縮する逆浸透工程と、蒸留
    操作によりエタノール水溶液を95重量%程度迄濃縮す
    る蒸留工程と、濃縮エタノールに酢酸又は無水酢酸を加
    えて反応蒸留によりエステル化を行い、最終的に酢酸エ
    チルとして回収するエステル化工程とからなることを特
    徴とする稀薄エタノールの回収法。 2、1重量%以下の稀薄エタノール水溶液を塩効果を利
    用して蒸発濃縮する蒸発濃縮工程と、エタノールに対す
    る除去率が20〜70%である逆浸透膜を備えた膜モジ
    ュールを第1段の膜モジュールから透過液側と濃縮液側
    とに並列にして多段に配列し、第1段の膜モジュールか
    らの透過液を順次、透過液側の次段の膜モジュールに供
    給し、濃縮液を前段の膜モジュールに戻すと共に、第1
    段の膜モジュールからの濃縮液を順次、濃縮液側の次段
    の膜モジュールに供給し、透過液を前段の膜モジュール
    に戻すことによりそれぞれ最終段の膜モジュールから透
    過液及び濃縮液を得、蒸留濃縮の経済レベルである濃度
    以上迄エタノール水溶液を濃縮する逆浸透工程と、蒸留
    操作によりエタノール水溶液を95重量%程度迄濃縮す
    る蒸留工程と、共沸蒸留により脱水しエタノールを回収
    する脱水工程とからなることを特徴とする稀薄エタノー
    ルの回収法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012032994A1 (ja) * 2010-09-09 2012-03-15 三菱重工業株式会社 脱水装置
JP2020169147A (ja) * 2019-04-04 2020-10-15 株式会社クラレ アルカポリエンの製造方法
JP2020169148A (ja) * 2019-04-04 2020-10-15 株式会社クラレ アルカポリエンの製造方法
US11883782B2 (en) * 2020-08-11 2024-01-30 Pureline Treatment Systems, Llc Forward osmosis system employing improved draw fluid

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