JPH0312551Y2 -

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【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この考案は、機密保持を有するはがきとして分
離使用する連続帳票に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

はがきに宛名等を印字したラベルを貼布するこ
とが認められるようになつたことから、機密保持
のため、従来、封書による郵送に依存していた督
促状や請求書、領収書等を機密部にラベルを貼付
してはがきで郵送することが考えられ、徐々に利
用されるようになつた。

ところが、従来の方法は、必要事項を印字して
からタツク紙を用いたラベルを機密保持部分に貼
着する方法であるため、郵送業務が２度手間にな
ることと、能率を向上するには新たにラベリング
マシンを購入しなければならないという問題があ
つた。

〔考案が解決しようとする課題〕

そこでこの考案は、ラベリングマシンを必要と
せず、従来から郵送業務のため所有している印字
機だけで、機密保持部はがきの郵送業務を行うこ
とのできる連続帳票を提供することを課題とする
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は、上記の課題を解決するためになさ
れたもので、表面に自己発色表処理又はサーマル
発色処理等の発色処理を施し、その上面にタツク
紙を弱粘性の接着剤でライン貼りすると共に、前
記タツク紙の両側をライングルーにより強粘着止
めしたものである。

このような構造にすると、先ず第１に連続帳票
を取扱う印刷業界において既存の帳合装置でこの
考案に係る連続帳票を楽に製造するこてができる
という利点がある。

第２に郵送業務のため、新たにラベリングマシ
ンを準備する必要なく、同じく既存のコンピユー
タ制御の印字装置を利用するだけでよいという利
点がある。

上記第１、第２の長所を有することから、従来
法より郵送業務が簡便であると共に通信コストを
節減できるという利点がある。

また、本考案によれば使い勝手のよい機密保持
部を有するはがきを安価に提供することができ
る。

〔実施例〕

第１図はこの考案の実施例を示すもので、１は
はがきと同程度の厚さの紙から成る連続紙、２，
３はタツクロール紙である。

連続紙１は両側に用紙送り孔４，５を備え、且
つ縦、横のミシン線l₁，l₂，l₃，ｍを設けてはが
き大の分割片Ａが長手方向に２列に並び、更に前
記分割片Ａの前面又は約半分の巾に自己発色表面
処理又はサーマル発色処理等の発色処理４，５が
施されている。

タツクロール紙２，３は、第４図に示すように
裏側全面に弱粘性の接着剤６を施したもので、前
記発色処理４，５を施した部分にライングルー装
置により両側７，８を強粘着止めされる。

なお、強粘着止部の内側にはそれぞれミシン線
m₁，m₂が設けられている。

第２図は第１図に示す連続帳票に所要の印刷を
施し、分離後のはがき（単位片）の表面図を示す
もので、第３図はその側面図、第４図は剥離した
タツク紙の裏面を示すものである。

この実施例の場合、タツク紙２の表面には印字
による形付をカムフラジユーする為の模様８（説
明文等でもよい）が施されている。

〔郵送業務〕

この考案による連続帳票に所要の印刷を施した
ものをコンピユータ制御による公知の印字装置に
掛け、宛名や金額必要事項等を印字する。

しかる後、各単位片（はがき）に分離し、発送
する。

〔考案の効果〕

郵送業務は機密を要求されない通常の郵送業務
と何等変わらないので、従来の印字後、今一度ラ
ベリングマシンに掛けるという方法に比し遥かに
優れている。

タツク紙は両側（第２図では左右両側）を強粘
着止めされているので、郵送中、タツク紙が剥離
することがなく、またタツク紙は連続紙に弱粘性
の接着剤で接着されているので、上縁又は下縁に
指を掛け、容易に剥離することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の平面図、第２図は
分離後の単位片（はがき）の平面図、第３図はそ
の側面図、第４図はタツク紙の裏面図である。１……連続紙、２，３……タツクロール紙。

【実用新案登録請求の範囲】

表面に自己発色表面処理又はサーマル発色処理
等の発色処理を施し、その上面にタツク紙を弱粘
性の接着剤でライン貼りすると共に、前記タツク
紙の両側をライングルーにより強粘着止めしたこ
とを特徴とする連続帳票。