JPH03124545A - 段ボール製重量物容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、主として５０〜５００　ｋｇ程度の重量物を
収納できるようにした段ボール製包装容器に関し、特に
、従来の２００　Ｊ２入りのドラム缶に代り得る容器に
係る。

［従来技術とその問題点］ 従来、例えば果実からの搾成を小口用に詰め換えるため
のホトリング工場へ運搬する際には、ドラム缶、プラス
チック容器、ステンレス容器などが使われている。特に
、ドラム缶は広く使われており、上記以外に種々の液体
、または農薬、金属粉、カーボン粉末等の粉体、或いは
穀類、馬鈴薯等、様々な品物が充填対象として挙げられ
る。本発明は、従来から汎用されている前記した大口の
液体または粉体収納容器に代り得る新規な折畳み容器を
得んとしたものである。

周知のように、ドラム缶は頑丈で、繰り返し使うことが
出来るが、反面、空缶の返送、空缶の置場、空缶内部の
洗滌等の多大の不便がある。しかし、依然としてドラム
缶が実用に供されているのは、前記のような重量物を輸
送、保管する場合の機能面からみて代替性のある包装容
器が提案されていなかったことによる。例えば、実公昭
４５−２７５５１号公報には、液体容器と題して段ボー
ル製の四角形容器内に、側面を内側に向って鼓形に彎曲
させた合成樹脂製の容器を段ボール箱に組み込んで成る
液体容器が提案されているが、それとても折畳みできる
訳ではなく、また、堅牢性という面でも不充分で、実用
に供するには問題が残されている。

［問題点を解決するための手段］ ここにおいて本発明は、紙製段ボール、すなわち主とし
て両面段ボール、複両面段ボール、または複々両面段ボ
ールなどを用いて、次のような各部材を作成し、これら
を下記のとおり相互に固着させて重量物を収納するのに
適した段ボール製の折畳容器となしたものである。すな
わち、容器の胴部を実質上扁平に折畳みできる４角形以
上の多角筒で形成させると共に、当該多角筒胴部の下端
縁から各辺各別にフラップを延長させ、このフラップを
容器の組立時（胴部を筒状に拡げたとき）には、内側に
向けて折込んだ上で、そのフラップの上面に中パッドを
かぶせ、一方、前記胴部の底面側に、当該多角形に相当
する形状を備えた底板を組合せると共に、この底板の各
辺からも放射状に接合片を突設させ、この接合片を組立
時において前記胴部の外周面に重ね合せた後、その重合
面を互いに結合する。結合の仕方としては、前記重合面
を互いに接着するか、もしくは機械的ファスナー、ジヨ
イント、もしくは嵌め合せ式のリベット、または面ファ
スナー等を用いて取外し自在に固着してもよく、或いは
粘着テープ等も用いて貼着してもよい。また、本発明に
おいては前記のようにして胴部外周に対し結合させた各
接合片を外側から一体に締付はバンドを介して緊締して
もよく、それによって５０〜５００ｋｇ程度の荷重にも
耐えられるような容器が得られるようにしたものである
。さらにまた、この容器内に、液体を収納する場合には
、液洩れが生じないように、可撓性を具えた、主として
プラスチック製の内装を用い、この内装に液体を入れて
から、内装ごと前記した重量物容器内に収納することが
必要である。

その他、本発明にあっては、容器胴部の外周に；ハンド
リングを行い易くするためのブラケットを着脱自在に取
付けたり、或いは、前記底板と同様な構成の上蓋を用意
して、その蓋により容器を密閉するとの手段を別途に講
じることもできる。

［実施態様］ 第１図は、本発明の一実施例たる、８角柱形の重量物容
器を分解して示した斜視図である。図中、符号１１は、
容器胴部にして該胴部の下端縁から各辺各別に、後に説
明するような形状のフラップ１２ａおよび１２ｂを付設
する。１３は、組立時に前記胴部１１の内側に嵌り込む
形状を有し、かつ前記フラップの上面にかぶさる中パッ
ドである。１４は、前記胴部１１の多角形と同じ形状を
有する底板で、その周縁から放射状に接合片１５を連設
させる。

１６は上蓋にして、前記底板とほぼ同様な構成であって
、蓋板１Ｂの端縁には取付片１７を放射状に付設する。

第２図は、前記胴部Ｕの展開状態を示し、図中、符号１
１ａは胴部を多角筒に区画する罫線、ｕｂは胴部を無端
状に連設する連結代であって、この連結代を介し、主に
ステッチｌｌｄを用いて角筒状に形成する。ｌｌｃは、
後記のとおり胴部と底板とを結合する際に使用する重合
面であって、胴部１１の下端外周面に帯状に描かれてい
る部分を指す。

上に説明した各部材は、原則として何れもこれを第３〜
４図に示すような両面段ボール１または複両面段ボール
２等を素材に用いて作成するもので、前者に較べ後者の
方が強度が高く、剛性も高いので、内容物の種類に応じ
、これらを適宜使い分けるが、勿論両者を混在させて用
いてもよい。

さらにまた、上記以外に３層構造以上の複々両面段ボー
ルを用いることもできる。

なお、前記各段ボールにおける中芯紙３とライナー４と
の間に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の熱可塑
性合成樹脂フィルム５を介在させて接着させ、かつ前記
ライナー２の外表面にはＰＥＴフィルム６を形成させれ
ば、さらにその強度及び耐水性を高めることができる。

ちなみに、本発明で用いる段ボールに対しては、必ずし
も前記のように合成樹脂フィルムをラミネートさせる必
要はないが、少くとも、例えばワックス塗工またはワッ
クス含浸等の手段を付加して耐水加工処理を行っておく
のを可とする。

ところで、本発明においては、前記のような耐水化段ボ
ールを資材に用いて、−例として第２図に示すような形
状の胴部を形成させ、この胴部における連結桟１１ｂを
利用して当該胴部を角筒状に結合、連繋させる。図示の
例は、罫線１１ａを介して８角形状の角筒に形成させた
事例であるが、１０角形、１２角形等、できるだけ多数
の辺から多角筒とするのがよく、それだけ円筒に近づけ
ることができるからである。なお、１０角形、１２角形
等、偶数角で構成させるのが好ましいが、奇数角でも辺
の数が多くなれば、折畳み時に実質上扁平な形態を維持
できる。すなわち、５角形、７角形等の奇数から成る多
角筒にあっては、折畳時において若干高張るので、好ま
しくは偶数の角筒にするのがよく、また、その数を増や
すにつれて断面円形に近付くので、か＼る形態とするの
がよい。

胴部ｌｌは、これを前記のようにして角筒状に形成させ
た後、その下端縁から延長させたフラップ１２ａ、　１
２ｂを内側に向けて折り込む。しかる後、第６〜７図に
示すように、当該フラップの」二にかぶさるように中パ
ッド１３を重ねる。この中パッドは、胴部１１の多角形
に対応した形状になっているので内部にすっぽりと納ま
る（第５〜６図参照）。

なお、胴部下端縁から延長させたフラップの形状を、図
示のように、一つおきに３角形と矩形にしたが、このよ
うにすると第７図に示すとおり、当該フラップを胴部の
内側に折り込んだ際に、互いに重なりあうことがなく、
−平面に納まるので、か＼る形状とするのがよい。しか
し、互いに重なりあっても差し支えないので必須要件で
はない。

続いて、前記胴部１１の最下面に前述の底板１４をあて
がい、当該底板の周辺部から放射状に突出させた複数の
接合片１５を組立時においては前記胴部の外周面に重ね
合せるもので、互いに重なり合う面を符号Ｌｌｃで示し
た。この面に、強固な接着剤を塗布して剥れないように
固着してもよく、また、例えば、この重合面１１ｃに一
対の面ファスナーにを取付けておいて使用の前後を通じ
て取外しが効くようにしてもよい。さらにまた、第８〜
９図に示すようなプラスチック製のジヨイントまたはリ
ベット２０を、当該部分に予め穿設しておいた透孔２１
を介して挿通して互いに止着し、補強してもよい。

本発明においては、前記各接合片の外側に、これら接合
片の全部を外周から緊締する締付はバンド１８を取付け
るもので、このバンドは金属製、プラスチック製等、材
料の種類を問わないが、好ましくは、ポリプロピレン製
またはポリエステル製バンドとするのがよい。

上記のようにして各部材を組み立てると、上面が開口し
た容器となるから、その中に輸送または保管せんとする
収納物を入れ込む。収納物が液体または流動体の場合に
は、最初に第１０図に示すようなプラスチック製の内装
２２を本容器内に入れ込んだ上で、収納物を充填し、シ
ールする（第１１図参照）。なお、液体以外の顆粒状物
品、穀類、馬鈴薯等であれば、前記内装を用いず、直接
入れ込むことも可能である。また、植物を植えた鉢物な
どの物品を収納することも勿論可能である。

上記のようにしてから、前記の開口部に底板１４とほぼ
同様な構成を具えた上蓋１６をかぶせた後、その上蓋の
各辺から放射状に突出している取付片１７が胴部の外側
にかぶさるように折り曲げ、次いで、前記と同じく締付
はバンド■９を用いて外側から固く緊締するのである。

なお、前記胴部１１の周側面において直径線上の位置に
、図中符号２３で示すような突起物を一種のブラケット
として取付けておくと、次のような効用を発揮する。す
なわち、容器内に収納した物品を移動するとき、このブ
ラケットにフォークリフトのフォークを引っ掛け、もし
くはクレーンのハンガを引っ掛ける等、移搬時に便益を
発揮する。

なお、このブラッケト２３は、第１２〜１３図に示すよ
うに、外側の突出部２３ａと内側の当板２３ｂとで構成
させ、かつその両者をネジ機構２５を介して取外し自在
にしておくのを可とし、か＼る構成とした場合には、不
使用時にはこれを胴部から取り外しておくことができ、
したがって、胴部を扁平に折畳んだ際、嵩張ることがな
い点で有利である。

ちなみに、容器の胴部に前記のようにしてブラケット２
３を取付けておいた場合は、機械荷役に際してもパレッ
トを必要とせず、直接フォークリフトでハンドリングを
行うことができる。

なお、ブラケット２３を取付けない場合でも収納物が本
発明の容器内部に充填され、一体となっておれば、直接
胴体をつかむことによって横持ちすることが出来るし、
勿論、パレットを用いても差し支えない。

第１４図は、前述の底板１４の他の実施例を示すもので
、底板主体１４ａの周縁部から延長させた接合片１５ａ
に対しては各接合片の両脇に切欠２４を形成させておい
た場合である。このようにしておくと、組立時に第１５
図に示すように、胴部側面にあてがわれる接合片の突き
合せ面に縦の稜線部分にそった凹みが形成されるから、
この凹み部分に前記締付はバンドがすっぽりと入り込む
。したがって緊締効果が著しく高まり、底板部の締付は
強度を補強する効能を発揮する。

［発明の効果コ 前述のように、本容器の底部構造は、胴部に付設したフ
ラップを中パッドと底板とでサンドイッチ状に挟み込み
、かつ前記底板の端縁から延長させた放射状の接合片を
胴部そのものに固着させ、荷重が大なる場合には、その
外側から締付はバンドで緊締した構成としたから、主要
素材を段ボール製としながら、５０〜５００ｋｇ程度の
重量物を収納しても充分にその荷重に耐えるだけの強度
を発揮し、底抜けがない。その結果、耐水機能などを適
宜加えることにより、従来から汎用されている金属製の
ドラム缶、或いは重量物用プラスチック容器に代替でき
る容器を提供し得る点で有用性を発揮する。本発明者の
試作結果によれば、従来品たる自重６０ｋｇのドラム缶
を、本発明によれば自重１０ｋｇの容器として代替提供
することができるのである。

特に、本容器は、紙製段ボールによって容器の主体が構
成されているので、用済み後は焼却処理が可能であり、
しかも廉価に提供できるから、包装コストを大幅に引き
下げることができ、ワンウェイ容器としての適性をも兼
ね備えている。また、本容器の胴部と底板とを面ファス
ナー等の取外し自在の結合手段によって固着した場合、
再使用に供することも出来る。したがって、従来の、例
えばドラム缶、石油缶等は、内容物の充填の有無にかか
わらず、そのままの姿で循環再用を余儀なくされていた
のに較べ、スペース的にも利便を発揮する。特に、使用
前または使用後を問わず、容器それ自体を常時分解して
折畳んで収納しておくことができるので、嵩張らず、し
かも軽量であるので取扱いが容易である等、有用性が高
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す８角形容器の分解斜
視図、第２図は同上容器における胴部の展開図、第３図
は本容器の主たる素材である両面段ボールの一例を示す
拡大断面図、第４図は同じぐ複両面段ボールの一例を示
す拡大断面図、第５図は胴部を折畳んだ状態を示す斜視
図、第６図は組立状態を示す側面図にして、その一部を
切欠いて示す。第７図は容器の一部を切欠いて示した平
面図、第８図は容器下部における他の実施例を示した一
部の斜視図、第９図は胴部と接合片との結合状態を示す
一部の断面図、第１０図は内装の一例を示す斜視図、第
１１図は組立時の容器を観念的に示した略図、第１２図
はブラケットの斜視図、第１３図は前記ブラケットを胴
部に取付けた状態を示した断面図、第１４図は底板の他
の実施例を示す平面図、第１５図は第１４図の底板を用
いて容器の下部を構成させた状態を示す一部の斜視図で
ある。 ２０・・・ジヨイント（リベット）２１・・・透孔２２
・・・内装　　２３・・・ブラケット　　２４・・・切
欠２５・・・・・・ネジ機構 本州製紙株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　紙製段ボールを用いて、下記ａ〜ｃの各部材を作成
   し、これを下記ｄの手段で結合させたことを特徴とする
   段ボール製重量物容器。 ａ）少くとも４角形以上の多角筒状の胴部で、当該多角
   筒の下端辺から各辺各別にフラップを延設し、このフラ
   ップを容器の組立時には内側に向けて折込む、 ｂ）組立時に前記胴部の内側に嵌まり込む形状を有し、
   かつ前記フラップの上面にかぶさる中パッド、 ｃ）胴部の多角形と同じ形状を有する底板で、容器の組
   立時には、胴部から延長させたフラップの下側に配設さ
   せると共に、該底板の各辺からは放射状に接合片を突設
   させ、この接合片を組立時においては前記胴部の外周面
   に重ね合せる、 ｄ）前記底板の周縁から突出形成させた接合片を、多角
   形胴部の下部外周に重合させた上で、る当該重合面を相
   互に結合する。 ２　可撓性を具えたプラスチック製の内装を組合せて用
   いる請求第１項記載の段ボール製重量物容器。 ３　底板から放射状に突出形成させた接合片が、胴部下
   端の外周面に重り合う部分において、当該重合面に対し
   て物理的に係合しあう一対の面ファスナーまたはジョイ
   ントを取付けた請求第１項または第２項記載の段ボール
   製重量物容器。 ４　底板から放射状に突出形成させた接合片の各々を締
   付けバンドで外側から緊締して成る請求第１項ないし第
   ３項の何れかに記載の段ボール製重量物容器。 ５　胴部外周に取外し自在としたブラケットを装着した
   請求第１項ないし第４項の何れかに記載の段ボール製重
   量物容器。