JPH0312250Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は水虫予防に効果のある靴に関するもの
である。

（従来技術） イオン化傾向の異なる２つの金属を電解質溶液
中に浸し、これらを両極として導線でつなぐと電
気分解が起ることはよく知られている。そこで銅
とアルミを中底にしみ込んだ汗（溶液とみなし）
の中に浸して足（導線の代り）で踏付けると、汗
の中のNaClが分解し、Clの作用で殺菌できる。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、中敷を用いるのではなく、靴そのも
のが殺菌作用を有し、防臭効果を持たせようとす
るものである。

（問題点を解決するための手段） このため本考案は、中底を有する靴において、
銅片とアルミ片を夫々上面が中底面と同一か、そ
れよりやや高くなるように中底に埋設してなる構
成としたもので、これを問題点解決のための手段
とするものである。

（作用） 中底に銅片とアルミ片を埋設した靴をはくと、
足の汗の中の塩化ナトリウムが、足が導線の働き
をして分解し、塩素の作用で殺菌でき、防臭とな
る。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面について説明する
と、図面は本考案の１実施例を示し、１は表底
で、従来公知の構造のものである。２は中底、３
は甲皮である。中底２には多数の中心に穴のアル
ミ片４と銅片５が適当な間隔をおいて、上面が中
底２面と同一か、それよりやや高くなるように埋
設されている。このアルミ片４と銅片５は夫々構
造を逆にして、銅片に中心穴を設けてもよい。ま
たアルミ片４の中心穴の中に銅片が挿入されて一
体になつていてもよい。なお、表底１を導電性ゴ
ムで構成すれば、足と表底が銅片、アルミ片を介
して導通するので、静電防止靴としての効果も生
じる。またアルミ片の中心穴は通気効果を助け
る。

（考案の効果） 以上説明した如く本考案は構成されているの
で、靴をはいた足の汗中の塩化ナトリウムが電解
液の働きをして分解し、分解した塩素の殺菌作用
で水虫の予防ともなり、防臭の効果を生じる。ま
た銅そのものが白癬菌の増殖作用を押え、銅イオ
ンを含んだ液は皮膚中の白癬菌の増殖を押える。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す靴の１部切截側断
図である。 図の主要部分の説明、１……表底、２……中
底、３……甲皮、４……アルミ片、５……銅片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中底を有する靴において、銅片とアルミ片を
   夫々上面が中底面と同一か、それよりやや高くな
   るように中底に埋設したことを特徴とする靴。