JPH03117414A - 草刈機用カツターハウジング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は乗用型芝刈機等の草刈機に使用される草刈機用
カッターハウジングに関し、特にその刈草排出部の構造
に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、乗用型芝刈機として、芝刈用力・ツタ−フレード
を内蔵したカッターハウジングを前後輪の間に配置した
ものがある。このカッターハウジングは、鉛直な軸線上
を回転される芝刈用力・ツタ・−ブレードと、このカッ
ターブレードの側方および上方を覆いカッターブレード
を回転自在に支持するハウジング本体と、このハウジン
グ本体を芝刈機の車体に昇降自在に取（＝１けるリンク
機構等を備えていた。

前記カッターブレードは、エンジンに駆動用ベルト等を
介して連結され、エンジンによって高速回転されて刈草
をハウジング本体内で」１方ならびに回転方向後方へ跳
ばずように構成されていた。

また、前記ハウジング本体の側部には、前記力・ツタ−
ブレードによって跳ばされた刈草を力・７ターハウジン
グ外へ排出するための刈草排出部が設けられていた、こ
の刈草排出部は開口幅寸法がハウジング本体の下部開口
部のそれより小さく設定されており、その両側壁は、カ
ッターブレードによって跳ばされた刈草を効率よく排出
するために、ハウジング本体の側部をカッターブレード
の先端によって描かれる円の接線方向と略平行な角度を
もって側方へ向かって延出させて形成されていた。

すなわち、前記刈草排出部の両側壁のうち一方の側壁が
、カッターブレードの先端によって描かれる円の接線方
向に沿ってハウジング本体から略直線的に延在され、ま
た他方の側壁が、前記側壁よりカッターブレードの回転
方向後方に位置するハウジング本体の側壁を前記側壁と
平行になるように曲げられ、ハウジング本体を括れさせ
るようにして延在されている。

このように構成された従来のカッターハウジングにおい
ては、カッターブレードによって刈られて跳ばされた芝
は、カッターブレードが高速回転されることによって生
じる風流と共にカッターハウジング内を送られ、ハウジ
ング本体の刈草排出部からカッターブレードの接線方向
に沿って排出されることになる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかるに、このように構成された従来のカッターハウジ
ングを使用して実際に芝刈作業を行なうと、ハウジング
本体の括れ部に跳ばされた刈草はこれより先方へ送られ
ず、この部分に溜まり易くなるという不具合があった。

このため、この部分にある程度滞留した刈草が一斉に落
ち、刈り取り後の地上にところどころ刈草の小山が堆積
されてしまうため、後からこれを回収しなければならな
くなる。

〔課題を解決するための手段〕

上述したカッターブレードが高速回転されることによっ
て生じる空気流は、ハウジング本体内の最も外側であっ
てその天井部寄りが多いため、刈草排出部での風圧は、
ハウジング本体から略直線状に延在された方の側壁と対
応する部分が最も高く、ハウジング本体を括れさせるよ
うにして延在された他方の側壁部分ではきわめて低くな
る。

本発明はこのような現象を見出してなされたもので、ハ
ウジング本体における括れて形成された刈草排出部の内
側壁に、刈草排出部の開口幅寸法を下方に向かうにした
がって漸次幅狭にする傾斜部を設けたものである。

〔作　用〕

刈草排出部内の最も風圧の低い部分が傾斜部によって塞
がれることになり、刈草がこの部分に跳ばされるのを防
ぐことができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第５図（ａ）　
、　（ｂ）によって詳細に説明する。

第１図は本発明に係る草刈機用カッターハウジングが採
用された乗用型芝刈機を示す側面図、第２図は本発明に
係る草刈機用カッターハウジングの要部を破断して示す
平面図、第３図は同じく底面図、第４図は本発明に係る
草刈機用カッターハウジングの刈草排出部を刈草の排出
方向下流側から見た図、第５図（ａ）　、　（ｂ）は本
発明に係る草刈機用カッターハウジングに使用されるパ
ンフルを示す図で、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は
正面図である。これらの図において、１は乗用型芝刈機
の車体、２はこの車体１の前部に搭載されたエンジン、
３は前輪、４は後輪、５はハンドル、６はシートである
。

７は本発明に係るカッターハウジングで、このカッター
ハウジング７は前記車体１における前輪３と後輪４との
間に前後のリンク８．９を介して昇降自在に取付けられ
ており、しかも車体１に枢着された操作レバーｌＯに連
結され、この操作レバー１０によって昇降量を調節でき
るように構成されている。また、このカッターハウジン
グ７は鉛直な軸線上を回転される二つの芝刈用カッター
ブレード１１．１２と、これらのカッターブレード１１
．１２の側方および上方を覆いかつ各カッターブレード
１１．１２をそれぞれ回転自在に支持するハウジング本
体１３と、このハウジング本体１３と路面との間隔を所
定寸法に保つ補助車輪１４と、前記カッターブレード１
１．１２を上から見て右回りに高速回転させる駆動装置
１５とを備え、二つのカッターブレード１１．１２を車
体Ｉの略車幅方向に沿って左右に並べた状ａ−ｉ”車体
１に装着されている。

前記カッターブレード１１．１２は全体が略−直線状に
形成され、両端部には２枚のカッター１１ａ、１２ａが
それぞれ設けられている。また、このカッターブレード
１１．１２は回転されることによって芝を切断して上方
あるいは半径方向外方へ跳ばすと共に、上方および半径
方向外方へ向かう空気流を発生させるように構成されて
いる。

前記ハウジング本体１３は前記左右のカッターブレード
１１．１２の並設方向へ長い平面視略楕円形状に形成さ
れ、その右側部には前記カッターブレード１１．１２に
よって刈られて跳ばされた芝を排出するための刈草排出
部１６が開口されている。この刈草排出部１６は、ハウ
ジング本体１３の側壁をカッターブレード１２の先端が
描く円（第３図中二点鎖線Ａで示す。）の接線方向に沿
って延在させた外側壁１６ａと、ハウジング本体１３に
おける他方の側壁をカッターブレード１２の回転方向後
方から周方向に沿って前記外側壁１６ａ方向へ延在させ
かつその先端を外側壁１６ａと略平行な方向へ指向させ
て括れて形成された内側壁１６ｂとが設けられており、
開口幅寸法がカッターブレード１２の全長よりも小さく
なるように設定されている。

１７は前記カッターブレード１１．１２によって刈られ
てハウジング本体１３内に跳ばされた芝を前記刈草排出
部１６へ導くための刈草通路で、この刈草通路１７は前
記ハウジング本体１３の前側天井部における左側の部分
から前部を経て右側の部分へわたる部位を上側へ膨出さ
せることによって形成されており、右方へ向かうにした
がって開口幅および高さ寸法が次第に大きくなるように
形成されている。また、この刈草通路１７を構成する二
つの側壁のうちカッターブレード１１．１２の真上に位
置する側壁１７ａは、その右側端部が前記刈草排出部１
６の括れて形成された内側壁１６ｂに一連に形成されて
いる。すなわち、カッターブレード１１．１２が右回り
に高速回転することによって生じるカッターブレード１
１．１２の半径方向外方および上方へ向かう空気流は、
ハウジング本体１３内で前記刈草通路１７に集合され、
この刈草通路１７内を主に通過して前記刈草排出部１６
へ送風されることになる。このため、カッターブレード
１１．１２によって刈られた芝は、」二連した空気流の
圧力により押されつつハウジング本体１３の刈草通路１
７内を跳ばされることになる。

１８は前記カッターブレード１１．１２を回転させるた
めの駆動ブーりで、この駆動プーリ１８は上下に二つの
プーリ１８ａ、１８ｂを有し、ハウジング本体１３に回
転自在に支持されている。

１９は前記カンタ−ブレード１１に連結されたプーリ、
２０は同じくカッターブレード１２に連結されたプーリ
で、これらのプーリ１９，２０は前記駆動プーリ１８の
二つのプーリｔ８ａ、１８１）のうち下側のプーリ１８
ａにＶベルト２１を介して連結されている。すなわち、
前記駆動プーリ１８、プーリ１９，２０等によってカッ
ターブレード１１．１２を回転させる駆動装置１５が構
成されることになる。２２はエンジン２の駆動軸（図示
せず）と共に回転されるエンジン側ブーりで、このエン
ジン側プーリ２２はＶベルト２３を介して前記駆動プー
リ１８の上側プーリ１８ｂに連結されている。２４は前
記カッターブレード側のＶベルト２１を緊張方向へ付勢
するためのテンションプーリ、２５は同じく前記エンジ
ン側のＶベルト２３を緊張方向へ付勢するためのアイド
ラプーリである。すなわち、エンジン２の動力は、エン
ジン側プーリ２２からＶベルト２３を介して駆動プーリ
１８の上側ブーＩＪ　１８　ｂに伝達され、この上側プ
ーリ１８ｂと共に回転される下側プーリ１８ａからＶベ
ルト２１を介してカッターブレード１１．１２のプーリ
１９．２０に伝達されることになる。

２６は前記刈草排出部１６内を通されて排出される刈草
の流れを整えるためのバッフルで、このバッフル２６は
刈草排出部１６における括れて形成された内側壁１６ｂ
部分に取付はボルト２７゜２８によって取付けられてい
る。このバッフル２６は第５図（ａ）、（ｂ）に示すよ
うに、刈草排出部１６内に臨む断回路く字状に形成され
た整流板２９と、この整流板２９のカッタ−ブレード１
２側開口部分を塞ぐ遮蔽板３０とから構成されている。

前記整流板２９は、刈草排出部１６の開口幅寸法が下方
へ向かうにしたがって次第に狭くなるように断面円弧状
に湾曲された傾斜部２９ａと、この傾斜部２９ａの下部
をハウジング本体１３の側壁側へ折曲げて形成された水
平な底部２９ｂとによって一体に形成され、傾斜部２９
ａの上部には取付はボルト２７が挿通される透孔２９ｃ
が穿設され、底部２９ｂには取付はボルト２８が挿通さ
れる透孔２９ｄが穿設されている。また、前記傾斜部２
９ａの円弧の曲率は、このバッフル２６を刈草排出部１
６に取付けた際に円弧の中心が刈草排出部１６における
パフフル１６が取付けられていない側であってその天井
寄りの部分に位置するように設定されている。前記遮蔽
板３０はカッターブレード１２の先端が描く円に沿って
平面視円弧状に形成され、前記整流板２９のカッターブ
レード１２側端縁に溶接等によって固定されている。

このように構成されたパンフル２６を刈草排出部１６に
取付けるには、整流板２９における傾斜部２９ａの上部
を取付はボルト２７によって刈草通路１７の側壁１７ａ
に固定し、整流板２９の底部２９ｂをハウジング本体１
３における刈草排出部１６の内側壁１６ｂ部分に取付は
ボルト２８によって固定することによって行われる。

３１は前記刈草排出部１６から排出された刈草を車体１
の後部に配置された刈草器３２へ導くための収草ダクト
で、この収草ダクト３１はその前側開口部内に刈草排出
部１６が挿入された状態でカッターハウジング７に連結
されている。

３３は前記収草ダクト３１をカッターハウジング７から
取外した状態で芝を刈る際に刈草排出部１６から排出さ
れる刈草の排出方向を下方へ指向させるためのカバーで
、このカバー３３は前記ハウジング本体１３の上部であ
って刈草排出部１６と対応する部分に上下方向へ回動自
在に取付けられている。

次に、上述したようにバッフル２６が取付けられたカッ
ターハウジング７の動作について説明する。カッターブ
レード１１．１２によって刈られた芝は、カッターブレ
ード１１．１２によって跳ばされると共に、カッターブ
レード１１．１２が高速回転されて発生される空気流に
押されてハウジング本体１３内を刈草通路１７を通って
刈草排出部１６へ導かれる。そして、この刈草排出部１
６からカッターハウジング７外へ排出された芝は収草ダ
クト３１を通って刈草器３２へ送られることになる。刈
草通路１７内を送られる芝は、カッターブレード１１．
１２により跳ばされることによって生じる遠心力と、刈
草通路１７内の空気流の圧力との関係から主にハウジン
グ本体１３内の最も外側であってその天井寄りの部分を
多く通過される。このため、刈草排出部１６から排出さ
れる芝の多くは排出部１６内の外側壁１６ａ側であって
天井寄りの部分を主に通されることになる。

また、刈草道路１７内を送られる芝のうち天井寄りの部
分を側壁１７ａに沿って送られるものは、刈草通路１７
の天井部側は風圧が比較的高いために刈草排出部１６に
設けられたパフフル２６上を通過して排出されるが、側
壁１７ａに沿って比較的下側を送られるものはバッフル
２６の遮蔽板３０に衝突されることになる。この遮蔽板
３０に衝突された芝は下方に位置するカッターブレード
１２に再び跳ばされたり、バッフル２６とは反対側を比
較的高速で排出される方の芝の流れに巻き込まれたりし
て排出される。

したがって、刈草排出部１６内の最も風圧が低い部分が
バッフル１６によって塞がれることになり、刈草がこの
部分に跳ばされるのを防ぐことができる。

また、本実施例ではパンフル２６における整流板２９の
傾斜部２９ａを断面円弧状に形成したため、刈草排出部
２６内の圧力分布に応じて最も圧力の低い部分のみを塞
ぐことができるから、刈草排出部１６がバッフル２６に
よって狭められるのを必要最小限度に抑えることができ
る。

なお、本実施例ではハウジング本体１３にバッフル２６
を取付けることによって刈草排出部１６の開口面積を変
えた例を示したが、本発明はこのような限定にとられれ
ることなく、例えばハウジング本体の刈草排出部に前記
バッフル２６に採用した整流板２９および遮蔽板３０と
同様の部材を一体的に設けることもできる。

〔発明の効果〕

以−ト説明したように本発明に係る草刈機用カッターハ
ウジングは、ハウジング本体における括れて形成された
刈草排出部の内側壁に、刈草排出部の開口幅寸法を下方
に向かうにしたがって漸次幅狭にする傾斜部を設けたた
め、刈草排出部内の最も風圧が低い部分が傾斜部によっ
て塞がれることになる。したがって、刈草が刈草排出部
内の最も風圧が低い部分に跳ばされるのを防ぐことがで
きるから、ハウジング本体における括れて形成された部
分に刈草が溜るのを防ぐことができ、刈草を刈草排出部
から確実に排出させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る草刈機用カッターハウジングが採
用された乗用型芝刈機を示す側面図、第２図は本発明に
係る草刈機用カッターハウジングの要部を破断して示す
平面図、第３図は同じく底面図、第４図は本発明に係る
草刈機用カッターハウジングの刈草排出部を刈草の排出
方向下流側から見た図、第５図（ａ）　、　（ｂ）は本
発明に係る草刈機用カッターハウジングに使用されるバ
ッフルを示す図で、同図（ａ）は平面図、同図（１））
は正面図である。 ７・・・・カッターハウジング、１１．１２・・、、カ
ッターブレード、１３・・・・ハウジング本体、１６１
．・・刈草排出部、１６ａ・・１、外側壁、１６ｂ・・
・・内側壁、１７・・・・刈草通路、１７ａ・・・・側
壁、２６・・・・パフフル、２９・・・・整流板、３０
・・・・遮蔽板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鉛直な軸線上を回転する草刈用カッターブレードがハウ
   ジング本体の下部開口部内に設けられ、このハウジング
   本体の刈草排出部に、ハウジング本体の一側壁をカッタ
   ーブレードの接線方向に沿って延在させた外側壁と、ハ
   ウジング本体における他方の側壁をカッターブレードの
   回転方向後方から周方向に沿って前記外側壁方向へ延在
   させかつその先端を前記外側壁と略平行な方向へ指向さ
   せて括れて形成された内側壁とが設けられた草刈機用カ
   ッターハウジングにおいて、前記ハウジング本体におけ
   る刈草排出部の内側壁に、刈草排出部の開口幅寸法を下
   方に向かうにしたがって漸次幅狭にする傾斜部を設けた
   ことを特徴とする草刈機用カッターハウジング。